著者
伊藤 裕子 相良 順子 池田 政子 川浦 康至
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.276-281, 2003
被引用文献数
7 22

In this study, a subjective well-being scale was developed, and its reliability and validity evaluated. The Subjective Well-Being Scale (SWBS) had twelve items which covered four domains. It was administered to 1005 adults and 520 college students. Results indicated that for the students, college life satisfaction and self-esteem had positive correlations with SWBS score. For the adults, marital satisfaction, workplace satisfaction, and household income satisfaction had positive correlations with the score. These findings showed considerable constructive validity for SWBS. In addition, internal consistency was sufficiently high, indicating the measure's high reliability. SWBS may be a simple but reliable and valid measure, and it is useful for examining subjective well-being of both adults and college students.
著者
伊藤 裕之 小泉 智美 徳永 唯香
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.447-450, 2016 (Released:2016-10-31)
参考文献数
14

How motion lines were used in modern Japanese animated TV programs was investigated. We made a survey of the motion-related lines on Japanese Manga and Anime. We found that motion lines were used in 40% of panels in Manga. Even in Anime, motion lines were used in 5% of shots. We describe how expressions of motion with motion lines used in Anime are extended from those used in stationary panels in Manga.
著者
伊藤 裕子
出版者
科学技術政策研究所 科学技術動向研究センター
雑誌
科学技術動向 (ISSN:13493663)
巻号頁・発行日
no.039, pp.13-23, 2004-06-01 (Released:2013-06-12)
著者
栢木 まどか 伊藤 裕久
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
no.37, pp.517-522, 2002-10-15
被引用文献数
1 1

本研究では耐火建築助成を目的として東京市と民間の共同運営の形で実現した復興建築助成株式会社(以下助成会社)について、公的な建築助成機関の先駆的事例としての本会社の事業の具体像を解明することを目的とする。また会社設立の背景として、震災以前からの都市計画関連の法制度や、都市の住宅供給問題に対する公的な建築会社設立案から、実際の助成会社にまつわる提案までの経緯を明らかにしたい。更に、 2においては、復興期の建築の特徴的な事例として、助成会社が積極的に支援した共同建築について、特に代表例とされる九段下ビル(旧今川小路共同住宅)を取り上げて分析を行う。
著者
大橋 宏重 小田 寛 大野 道也 渡辺 佐知朗 琴尾 泰典 松野 由紀彦 平野 高弘 石黒 源之 大熊 俊男 伊藤 裕康 澤田 重樹 荒木 肇 横山 仁美
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.1017-1023, 1998-06-28
参考文献数
24
被引用文献数
2

冠動脈疾患 (CAD) などの心血管系合併症の発症頻度が維持血液透析 (HD) 患者で高いことが問題になっている. HD患者の脂質代謝異常が動脈硬化の発症, 進展に大きな役割を演じていることが報告され, 高中性脂肪 (TG) 血症と低HDL-コレステロール (HDL-C) 血症がその特徴と考えられている. 近年, リポプロテイン (a) (Lp(a)) の上昇しているHD患者の多いことが報告されるようになり, 心血管系合併症, なかでもCADとの関連が注目されるようになった. 今回, 我々は5年間経過を観察し, HD患者のLp (a) が心血管系合併症, なかでもCADの独立した危険因子となるか, 検討した.<br>5年間でHD患者268名 (慢性腎炎: CGN212名, 糖尿病性腎症: DN56名) のうち70名が死亡した. 内訳は心血管系合併症, 悪性腫瘍, 感染症の順であった. 心血管系合併症による死亡例は脳血管障害 (CVD) 26名, CAD22名, 胸部大動脈瘤破裂1名の計49名であった. 心血管系合併症で死亡した症例は, 非心血管系合併症で死亡した症例に比較して, Lp (a) が有意に上昇していた. また心血管系合併症のうちCVDに比較してCADでLp (a) はさらに上昇していた.<br>しかしながら, Lp (a) 30mg/d<i>l</i>以上の症例は未満の症例に比較して生存率が低いという結果は得られなかった.<br>CADで死亡した症例はLp (a) のオッズ比4.13 (95%信頼区間1.25-15.0), 相対危険度0.71で, HD患者でLp (a) はCADの独立した危険因子となることが示唆された.<br>以上より5年間の経過観察から, 心血管系合併症で死亡したHD患者のLp (a) は上昇しており, Lp (a) はCADの独立した危険因子となる可能性が高い.
著者
山口 賀大 佐久間 重光 遠渡 将輝 坂口 晃平 田口 慧 小林 里奈 足立 充 伊藤 裕 田口 望 日比 英晴
出版者
一般社団法人 日本顎関節学会
雑誌
日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.126-134, 2016-08-20 (Released:2016-10-14)
参考文献数
34

運動療法は,施術直後より関節可動域を増大し,疼痛を早期に軽減させ病悩期間を短縮するものの,その効果について定量的な評価を行った研究は少ない。本研究では,術者が行う顎関節可動化療法と患者が行う自己牽引療法を1つの運動療法プログラムとして捉え,非復位性関節円板前方転位症例に実施した際の短期的治療効果を検討した。顎関節機能に中等度以上の障害が認められた45例を対象として運動療法を施行し,初診時とその約2週間後の初回再来時における臨床症状(最大開口域,安静時痛,開閉口時痛,咀嚼時痛および日常生活支障度)について評価した。その結果,最大開口域,開閉口時痛,咀嚼時痛および日常生活支障度において有意な改善を認めた(p<0.001)。これら症状の改善は,運動療法により関節可動域が改善され,関節腔が拡大されることで下顎頭の動きが改善したものと考える。したがって,本運動療法プログラムは,非復位性関節円板前方転位に伴う諸症状を短期間に軽減させる有効な保存療法になる可能性が示唆された。
著者
松田 秀人 橋本 和佳 関 哲哉 吉田 真琴 増田 拓也 加藤 大輔 伊藤 裕 栗崎 吉博 斉藤 滋 高田 和夫 長嶋 正實 滝口 俊男
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.141-145, 2002

チューインガムの機能には, 咀嚼能力の向上, 脳血流の亢進, 中枢神経系への作用, 唾液の分泌亢進など咀嚼による直接作用が認められている. 食欲の調節機構としては, 満腹中枢および摂食中枢が食行動調節を司っている. 咀嚼が中枢に及ぼす影響についての研究は少なく, 臨床研究は特に少ない. 摂食抑制物質のうちヒスタミンの分泌は, 咀嚼すなわち噛む刺激によることが, 遺伝性肥満動物Zuckerラット実験により判明した. このような背景から, 食事前にチューインガムを噛むことにより, 咀嚼がインスリン分泌に及ぼす影響について検討した.<BR>19歳から25歳までの健康な女子19名を対象に, ガムベースの15分間咀嚼の後, 75gブドウ糖負荷試験を行い, ガム咀嚼の前, 咀嚼後3分, 6分, 9分, 15分と, それに引き続いて75gブドウ糖負荷後の15分, 30分, 60分, 120分後の計9回, 肘静脈より採血して, 血糖, インスリンを測定した. さらに, ガムを咀嚼しない場合で同様の測定を行った.<BR>その結果, コントロールに比べてガムベースを咀嚼した時のほうが, 75gブドウ糖負荷後の30分値において, インスリン分泌量が多かった. このことから, 咀嚼による中枢への関与が示唆された.
著者
伊藤 裕 宮下 和季 中尾 一和
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.95, no.4, pp.634-641, 2006-04-10 (Released:2009-03-27)
参考文献数
7

原発性アルドステロン症は高血圧患者全体の5%以上を占めると報告され, その中に画像検査では検出できないマイクロアデノーマが少なからず含まれている可能性が指摘されている. 高血圧患者全例において原発性アルドステロン症を疑い, スクリーニング検査として血漿レニン活性, 血漿アルドステロン濃度, 尿中アルドステロン一日排泄量の評価とスピロノラクトン負荷を行い, 原発性アルドステロン症が確定的であれば3mmスライス副腎CTを撮影し, さらには局在診断と病型鑑別のため入院下で副腎静脈サンプリングを含めた精査を行う. 原発性アルドステロン症の治療はアルドステロン過剰分泌が片側性か両側性かにより異なるので, 画像検査と副腎静脈サンプリングによる局在診断が重要である.
著者
伊藤 裕子
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.84-87, 1981

本研究は女子青年の性役割意識を多次元的に捉え, その構造を明らかにすることが目的であった。取り上げた指標は, 性度, 性役割観, 職経歴選択, 性の受容の4変数で, 136名の女子学生を被調査者として数量化理論III 類による検討を試みた。結果は以下の3点にまとめられる。<BR>1. 得られた軸は第2根までで, 第1軸は〈男性的-女性的価値〉の次元, 第2軸は〈両価的因子内在〉の次元であった。<BR>2. 第2根の第1根への回帰はきれいなU字型を示し, 尺度構成上有益な示唆を得た。<BR>3. 反応カテゴリーのパターンから3類型が導き出され, それらは男性的価値指向型, 女性的価値指向型, 個人内価値指向型であった。<BR>本研究で得られた基本次元および3類型は, 別の側面から検討された既婚男女の結果と基本的に通じるものであり, その存在の普遍性の一部を裏付けていた。
著者
伊藤裕一朗 山田 雅之 宮崎 剛 世木 博久 伊藤 英則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.249-258, 1996-02-15
被引用文献数
6

本論文では 編物の紐状態を3次元紐図形としてとらえ これを表現し 紐図形の模様表示を支援するためのシステムについて述べる. このシステムは編み手順を表す記号列から編物のできあがり模様の3次元イメージを計算機を用いて生成し これを表示する. この紐図形生成の過程では ライデマイスター移動処理と力学的移動処理に基づく変形処理を逐次的に紐の交差点に対して施す. また 複数の交差点移動を効率的に行うために適応型移動係数を提案し その効率を評価した. さらに いくつかの例を通してこのシステムで提案した方法の有用性 および生成される図形の妥当性を示す.In this paper, string states of knitting patterns are represented by three-dimensional string diagrams, and a system for supporting knitting pattern displaying is described. This system generates and displays a three-dimensional knitting pattern from a table of notations which represents a knitting process. To generate a string diagram, this system repeatedly performs a transformation processing based on both Reidemeister movements and a string-tension movement, to crossing points of the string diagram. Also, an adaptive move coefficient is presented to execute the string-tension movement efficiently, and its effect is evaluated. The usefulness of the proposed methods and the validity of generated diagrams are verified by some examples.
著者
伊藤 裕之
出版者
Japan Pharmaceutical Library Association
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.270-276, 2007

COUNTER準拠の利用統計レポートをいかに効率的に収集し, その分析に多くの時間を費やすか。COUNTER登場以来の課題に取り組むため, 現在米国情報標準化機構(NISO)のイニシアティブであるSUSHI(Standardized Usage Statistics Harvesting Initiative)が新たにプロトコルの策定を進めている。本稿では, SUSHIの活動およびSUSHIプロトコルの概要を解説し, 電子情報資源管理システム(ERMS)が可能にする利用統計レポートの活用事例もあわせて紹介していく。
著者
伊藤 裕之
出版者
日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.1-9, 2005-02-10