著者
高野 邦彦 尾花 一樹 和田 加寿代 田中 武 久保田 智紀 佐藤 甲癸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.54, pp.5-8, 2002-07-25

動画ホログラフィとは,動く三次元物体を空中に浮遊させることができる技術である.ピクセル構造を有する表示素子を用いた動画ホログラフィにおいては,再生像の大きさ及び視域は表示素子のピクセルの数及び細かさに比例する.そのため,現在入手可能なLCDパネル(20um程度)を用いて大きな立体動画像を表示することは困難である.この問題の解決を図るために,結晶書込み,レンチキュラスクリーン,レンズ系を用いた再生法が検討されてきた.しかし,これらの方法では共通して,装置構成が複雑になっていた.それに対して,提案手法では散乱物質(本稿では水蒸気)そのものをスクリーンとして用い,これをカラー動画ホログラフィに拡張したことにより,装置を大幅に単純化した状態で比較的大きなカラー立体動画像を観察することが可能となった.
著者
佐藤 愛子
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会雑誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.490-494, 1982

In order to ask the subjects to answer their preference among environmental stimuli, and to estimate the extent of their own sensitiveness to intense or weak sensory stimuli, the two checklists were compiled. Using these lists, the two researches conducted.<BR>Research 1: By the Varimax method of the factor analysis, the 8 factors were obtained from the 36 items list with 100 male medical students. The following labeles were given to each of these 8 factors; A) General sensitivity, B) Temporal sensitivity, C) Orientation to the weak stimuli (the 2 factors were contained in this label), D) Orientation to the intense stimuli (the 2 factors were contained in this label), E) Activation level, and F) Abnormal temporal sensitivity. The label C) means the weakness in tolerance for intense stimuli, and the D) meansto to lerate intense stimuli.<BR>Research 2: The 6 factors were obtaind from the 58 items list with 229 male engineering students. The 5 factors of the 6s were named the same as to each of the 5 labeles in the research 1 (A to E). The other one was labeled G) sensorymotor reactivity. There is no abnormal sensitivity F).<BR>Discussion: The 4 properties, labeled A to D, were the sensory properties common to large samples of subjects. The other three were the depending properties on the individual differences in subjects. Since no factor correlations were in all factor combinations statistically, the common properties were inter independently. Thus we analogize that is not always necessary for the non-sensitive subjects to like the intense sensory stimuli, and not always necessary for the sensitive subjects to prefer the weak stimuli in environments.
著者
落合 信寿 佐藤 昌子
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.85-94, 2002-11-30 (Released:2017-07-19)
参考文献数
19

本研究は,赤,橙,黄の安全色3色の探索に及ぼす周辺刺激の色とその配置,ならびに背景輝度の影響について検討した。刺激画像は視角40°の広視野に位置された色指標の配列によって構成され,80インチスクリーン上に提示された。妨害指標の色配置は,目標指標と妨害指標間の類似度,妨害指標間の類似度の関係に応じて4種類を設定した。目標指標色,妨害指標数,妨害指標の色配置の関数として反応時間が測定された。その結果,背景輝度が異なっていても,橙は妨害指標数の増加に伴い探索が著しく困難になるが,赤と黄は妨害指標数の影響をほとんど受けないことが明らかとなった。探索に及ぼす色配置の影響は,目標指標と妨害指標間の類似度に依存しており,また安全色によってその影響が異なっていた。すなわち,橙は色配置の影響を著しく受けるが,赤・黄は比較的影響を受けにくいことが明らかになった。これらの結果は,安全色の橙が,周辺環境の視覚刺激によって影響を受けやすい傾向にあることを示唆している。
著者
大八木 成男 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1457, pp.124-126, 2008-09-15

問 大八木さんは社内外のメンバーに経営内容の評価や助言をしてもらう「アドバイザリーボード」の指名を受けて就任した初めての社長ですね。 答 長島徹会長(前社長)が社長に選ばれた時、アドバイザリーボードは既にありましたが、安居祥策社長(当時)が健康を理由に辞任したことによる緊急対応的なところがありました。
著者
熊崎 祐介 多木 俊裕 小谷 淳二 尾崎 史朗 新井田 佳孝 美濃浦 優一 西森 理人 岡本 直哉 佐藤 優 中村 哲一 渡部 慶二
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J104-C, no.12, pp.352-359, 2021-12-01

本論文では,高効率なGaN基板上GaN HEMTのデバイス開発と動作実証を行った.GaN基板の利用により結晶欠陥を大幅に低減し,電流コラプス現象が抑制できることを確認した.また,結晶成長前にウェットケミカル処理を施すことで,基板表面のコンタミを除去し,結晶成長後の基板/エピ界面のSi不純物を低減することに成功した.Si不純物の低減により寄生損失を抑制し,2.45 GHzにおいて効率82.8%と極めて高い値を達成した.これは,同周波数帯にて報告されている異種基板上GaN HEMTの効率と比較して高い値であり,GaN基板上GaN HEMTの優れたポテンシャルを示す結果であるといえる.
著者
佐藤 未央子 Mioko Satoh
出版者
同志社大学国文学会
雑誌
同志社国文学 (ISSN:03898717)
巻号頁・発行日
no.90, pp.71-84, 2019-03

1920年代後半における谷崎潤一郎の小説や映画批評では、ドイツの俳優エミール・ヤニングス主演映画やアメリカの児童向け映画、ミス・アメリカを題材にした娯楽映画、ドキュメンタリー映画など、言及されるジャンルが多岐にわたっていた。また小説内には、映画館やテクニカラー(フィルムの部分彩色)といった、当時の映画文化が鏤められていることを確認した。
著者
梅井 凡子 小野 武也 大塚 彰 沖 貞明 大田尾 浩 積山 和加子 田坂 厚志 石倉 英樹 相原 一貴 佐藤 勇太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.40 Suppl. No.2 (第48回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.48100050, 2013 (Released:2013-06-20)

【はじめに、目的】虚血再灌流後の骨格筋は浮腫により運動障害を引き起こす。運動障害の原因は浮腫に付随する炎症反応と疼痛であると推察される。先行研究により抗酸化物質により炎症反応が軽減することを確認した。しかし,その際の行動観察が不十分であったため,今回,虚血再灌流後にラット後肢への重量配分を測定することで鎮痛評価を行った。本研究においては抗酸化物質投与と運動負荷が,虚血再灌流後の骨格筋に与える影響を検証することを目的とした。【方法】対象は8 週齢のWistar系雌性ラット20 個体である。これらを5 個体ずつ無作為に「再灌流のみ群」「運動群」「アスコルビン酸群」「トコフェロール群」の4 群に振り分けた。すべての群は麻酔下にて右後肢に対し駆血を行った。駆血圧は300 mmHgで駆血時間は90 分間である。「アスコルビン酸群」「トコフェロール群」は12 時間毎にそれぞれを投与した。運動負荷はトレッドミルにて再灌流開始24 時間後より4 日間行った。運動負荷は1 日2 回とし,運動時間は20 分間とした。トレッドミルの速度は10 m/secより開始し20 m/secまで増加させた。また,すべての運動負荷時には歩行状態を観察するとともに 鎮痛評価は右後肢の重量配分を測定した。すべての群は実験終了時に対象肢からヒラメ筋を摘出した。摘出したヒラメ筋は,液体窒素で急速冷凍させ凍結ヒラメ筋標本を作製した。凍結ヒラメ筋標本はクリオスタットを使用して,10 μm厚のヒラメ筋筋組織横断切片を作製し,H&E染色を施した。顕微鏡デジタルカメラを使用して標本毎に組織学的検索を行った。重量配分の統計処理は実験開始前と比較し,対応のあるt検定を行った。危険率5%未満をもって有意差を判定した。【倫理的配慮、説明と同意】本実験は,動物実験モデルであるために演者所属の動物実験倫理委員会の承認を受けて行った。【結果】重量配分は実験開始前「再灌流のみ群」48.3%,「運動群」51.6%,「アスコルビン酸群」47.0%,「トコフェロール群」48.2%であった。虚血再灌流翌日には「再灌流のみ群」33.6%,「運動群」32.0%,「アスコルビン酸群」28.9%,「トコフェロール群」41.3%と変化し,実験最終日には「再灌流のみ群」25.8%,「運動群」35.0%,「アスコルビン酸群」33.1%,「トコフェロール群」36.2%であった。「トコフェロール群」以外の3 群において実験開始前に比較して虚血再灌流翌日,実験最終日ともに重量配分は有意差に減少していた。運動負荷時の歩行状態は,運動1 日目では「運動群」は5 個体,「アスコルビン酸群」「トコフェロール群」はともに3 個体で右下肢が十分背屈できずに足関節底屈位のまま歩行をしていた。運動2 日目は「運動群」は3 個体,「アスコルビン酸群」2 個体,「トコフェロール群」3 個体で右下肢が十分背屈できず,「運動群」2 個体,「アスコルビン酸群」2 個体,「トコフェロール群」1個体に擦過傷による出血を認めた。運動3日目は「運動群」は1個体,「アスコルビン酸群」2個体,「トコフェロール群」2 個体で右下肢が十分背屈できず,「運動群」2 個体,「トコフェロール群」3 個体に擦過傷を認めた。「アスコルビン酸群」2 個体は途中休憩を入れていた。運動4 日目は「運動群」,「アスコルビン酸群」,「トコフェロール群」それぞれ1 個体で右下肢の背屈が弱く,途中休憩を入れていた。筋線維の組織学的検索において「再灌流のみ群」は正常に比較し細胞間が広く,細胞自体も丸みを帯びていた。「運動群」「アスコルビン酸群」は「再灌流のみ」に比較して細胞間は狭い。核の膨化を認めるとともに中心核が存在した。「トコフェロール群」多数の炎症細胞の増加と壊死した筋線維の痕跡を認めた。【考察】虚血再灌流障害により発生する浮腫及び炎症反応により虚血肢への重量配分が減少する。しかし,「トコフェロール群」においては虚血再灌流翌日の重量配分の減少が抑制された。トコフェロールには血流改善,細胞膜保護作用があるため虚血再灌流後に発生する浮腫を減少させ,浮腫に伴う疼痛を減少させることが出来たものと考える。また,運動負荷により重量配分は増加していた。このことは運動負荷により浮腫が改善したものであると推察される。筋線維の組織学的検索においても「再灌流のみ群」に比較してその他の群では細胞間が狭かった。虚血再灌流後の浮腫の抑制には抗酸化物質の投与および運動負荷が有効であると示唆された。【理学療法学研究としての意義】虚血再灌流後の浮腫の抑制に抗酸化物質投与と運動負荷が効果的であり,早期から運動療法を施行する裏付けとなると考える。
著者
佐藤,磐根
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, 1972-12-15
著者
佐藤 博
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.5-8, 2007

北部九州の自動車産業で年間100万台の生産拠点を達成し、次に150万台、次世代車の開発拠点などの目標が福岡県で掲げられている。その中で学校教育の中で今の新しい時代に合わせた形での人材育成をやっていくことが求められている。特に、CADのカリキュラムをもっと増やし工業高等学校や高等技術専門校の教育内容を変えていくことが喫緊の課題になっている。本校に平成18年4月からCADが導入されたが、本校ではこれまで、2次元CADの学習を行っていた。しかし、社会からの3次元CADの技術技能を持った人材育成の要請に対応することと魅力ある電気科の目玉にすることを目的として、3次元CAD(Solid Works)を導入し、実習、課題研究などに取り入れ、教育内容を改善していった。ここでは、3次元CADの教育実践例を紹介し、今後の課題について言及する。
著者
佐藤 正明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.960, pp.84-87, 1998-10-05

ビクターのVHSとソニーのベータマックス。家庭用ビデオの主導権争いは、いかに多くの家電メーカーを自陣営に引き込めるかに勝負の行方がかかってきた。ビクターが7社連合を結成すると、ソニーはすかさず、その切り崩しにかかる。その後、海外メーカーをも巻き込んだ規格争いは、ソニーの巻き返しが激しくなり、ついに東芝と三洋電機がベータマックスの正式採用を発表することとなった。
著者
古川 明彦 永井 未央 佐藤 裕子 大野 浩一 亀井 翼 眞柄 泰基 Rahman M. Hamidur
出版者
北海道大学衛生工学会
雑誌
衛生工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
no.9, pp.238-241, 2001-11-01

第9回衛生工学シンポジウム(平成13年11月1日(木)-2日(金) 北海道大学学術交流会館) . 5 リスク評価と環境修復 . 5-4
著者
佐藤 岩夫
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.5_12-5_18, 2021

<p> 科学技術基本法が2020年6月に改正され、法律の名称も「科学技術・イノベーション基本法」に改められた。同法の改正は、1995年の法制定以来四半世紀ぶりのことである。この間、日本の科学者の代表機関である日本学術会議は、折に触れて従来の科学技術基本法には看過できない問題があることを指摘し、その改正を提言してきた。日本学術会議の主張の骨子は、①人文・社会科学を含む総合的な学術政策の実現、②基礎科学・基礎研究の推進、③政府の科学・技術政策への科学者コミュニティの意見の反映の3点である。本稿は、これまで日本学術会議が発出してきた提言等を振り返り、今回の科学技術基本法改正に至る日本学術会議の取り組みと基本的な問題意識を改めて整理するものである。今回の基本法改正に合わせて内閣府設置法が改正され、科学技術・イノベーション政策に関する司令塔機能の強化が図られることとなった。科学技術・イノベーション政策や基本計画の策定に科学者コミュニティの意見を反映させる日本学術会議の役割は益々重要となると思われる。</p>
著者
河角 広 佐藤 泰夫
出版者
東京帝國大学地震研究所
雑誌
地震研究所研究速報
巻号頁・発行日
no.5, pp.1-35, 1947-04-15

昭和21年12月21日南海大地震調査報告(第1報)
著者
佐藤 愛子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.146-151, 1972-08-10 (Released:2010-07-16)
参考文献数
12
被引用文献数
3 3