著者
倉斗 綾子 上野 淳
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.540, pp.111-118, 2001-02-28 (Released:2017-02-04)
参考文献数
6
被引用文献数
3 4

This study aims at considering about planning of primary schools through the investigation works that observed the actual conditions of pupils' activities were undertaken at Utase Primary School since 4 years ago when it established. This paper reported the feature of the way to use spaces and the actual conditions of pupils' grouping (; they were analyzed from the viewpoint of furniture arrangements and pupils' activities). This work revealed as follows:, 1) In Utase, there were some various spaces in learning spaces. It is different from learning spaces as before that were composed by only 'class spaces' and 'open spaces'. 2) The various spaces were composed in the spaces of each grade, but it has been changing continually by increasing the number of pupils and classes. Finally, it showed the relations between learning activities, the various spaces and the groups of activities.
著者
内ノ倉 真吾
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.75-80, 2007-06-23 (Released:2017-11-17)
参考文献数
11

生徒は,メタファーの対応関係を理解できたとしても,メタファー的な説明の様式から因果的な説明の様式へと容易に移行できるのではなく,水の融解における温度変化を因果的に説明できなかった.このとき,生徒は,メタファー的な説明と因果的な説明が異なる説明様式であることに少なくとも気付くのだが,この二つの様式を移行する具体的なストラテジーをもたず,メタファーにより実感をもって理解できたものの,これを活かして自分の考えを変えることはできなかった.メタファー的な説明と科学的・因果的な説明の様式の相補的な関係,二つの様式がそれぞれ真実性と真理性を追求しているという差異を認められないとき,生徒は,性質の異なる二つの様式により状態変化が説明されることに葛藤を経験する場合もあった.
著者
山西 健斗 小倉 正義 Kento YAMANISHI Masayoshi OGURA
出版者
鳴門教育大学地域連携センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 = Bulletin of Center for Collaboration in Community Naruto University of Education (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.79-83, 2019-02

本研究では,児童の学習及び学習に対する心理的な側面と学校適応感との関連について,レビューを通して明らかにし,児童の学習に関する研究の今後の方向性について展望することを目的とした。レビューの結果,2000年から2018年までに刊行された学習と学校適応感の関連を検討した論文について⑴小学校4年生から6年生までの児童を対象とした研究が多いこと,⑵学習のとらえ方は研究者によって様々であること,⑶学習と学校適応感との相関は認められるが,学習から学校適応感への影響は研究によって異なることが明らかになった。今後は,学習の適応感が低くても学校適応感の高い児童の存在を考慮したうえで研究を進める必要がある。
著者
藤嶋 陽子 佐倉 統
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.3L4OS22b03, 2019 (Released:2019-06-01)

本研究では、ファッションデザイン分野への人工知能の適用可能性についての考察を目的としている。ファッションにおいては歴史的に、テクノロジーを芸術としての価値を否定する複製可能性や大量生産と結びつけ、否定的に捉える価値観が存在している。こういった思想的な背景は、今日急速に進展している人工知能のデザインへの適用の可能性と課題を検討するうえでも重要な前提となる。それゆえ本研究では、こうした歴史的文脈を踏まえて人口知能の技術的特性を分析し、ファッションデザインの制作プロセスとの親和性について検討を行った。そこには親和性が見出されたが、それはあくまで包括的なデザインプロセスの導入に当たるリサーチ段階に当たると考えられる。ファッションデザインの価値評価は強固にデザイナーの感性と結びついており、それは制作段階のひとつひとつの過程よりもむしろ一連の制作過程と結びついている。こうしたファッションデザインの文脈における価値体系を前提とすると、人工知能のデザイン適用には人間のデザイナーとの共生関係が必要となり、その協働の可能性を検討することが重要となってくる。
著者
三宅 紀子 酒井 清子 五十嵐 歩 鈴木 恵美子 倉田 忠男
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.189-192, 2007-06-20
参考文献数
13
被引用文献数
1

エダマメ中の呈味成分やビタミンCは水溶性や不安定な化合物であるためゆで加熱中に分解したり,溶出したりすると考えられてきた。本研究の目的はエダマメ中の呈味成分およびビタミンC含量に対するゆで時間(3-10分)の影響を調べることである。主要な呈味成分であるスクロース,グルタミン酸,アラニンなどの糖および遊離アミノ酸含量は7分間以内のゆで加熱では著しい減少は認められなかったが,10分間ゆで加熱では総遊離アミノ酸とアラニンが有意に減少した。総ビタミンCは7分間以内のゆで加熱では90%以上が残存していたが,10分間加熱では85%に減少した。従って7分間以内のゆで加熱時間ではエダマメの呈味成分およびビタミンC含量はあまり影響を受けないことが明らかになった。
著者
小倉 斉
出版者
愛知淑徳短期大学研究紀要編集委員
雑誌
研究紀要 (愛知淑徳短期大学) (ISSN:03885674)
巻号頁・発行日
no.27, pp.23-27, 1988-03-10

Pages also numbered 88-84
著者
中島 聡志 青島 朋裕 倉信 達臣 本橋 伊織 片山 順平 上田 剛士 神谷 亨
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.105, no.5, pp.887-893, 2016-05-10 (Released:2017-05-10)
参考文献数
10
被引用文献数
1

25年来の統合失調症の既往があり,入退院を繰り返している54歳男性が,常用薬の自己中断により異常行動を引き起こし,その後に昏迷・発熱を来たした.悪性症候群と悪性カタトニアの鑑別に苦慮したが,悪性カタトニアの治療的診断として少量ベンゾジアゼピンの投与を行い,症状の改善を認め,悪性カタトニアと診断した.
著者
肴倉 宏史 仲川 直子 前田 直也 角田 康輔 水谷 聡 遠藤 和人 宮脇 健太郎
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第25回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.399, 2014 (Released:2014-12-16)
被引用文献数
1

水素イオン濃度指数(pH)は,有害物質である重金属等の挙動に大きな影響を与えるだけでなく,その変化自体が生態系へ多大な影響を及ぼす。海水のpHは約8.1で安定しているが,都市ごみ焼却灰,廃コンクリート,製鋼スラグなど,廃棄物や副産物の中には水と接触すると高いアルカリ性を示すものが多い。これらは最終処分やリサイクルのために海面に投入される場合があり,その際に,海水のpHに影響を及ぼす可能性がある。ただし,海水は,外的なpH変化の要因に対して緩衝能力を有しており,pH変化の幅は蒸留水等よりも小さいことが知られている。そこで本研究では,海水のpH緩衝能力のうちの、水酸化物イオンの添加に対するモデルを構築し,緩衝のメカニズムについて考察を行った。