著者
謝花 治 宮城 克浩 伊禮 信 宮平 永憲 金城 鉄男 島袋 正樹 神谷 寿幸 仲宗根 盛雄 前田 剛希 大城 良計 出花 幸之介 正田 守幸 恵比寿 則明 伊志嶺 正人 高江洲 賢文 大工 政信 神門 達也 平田 清勝 平田 清信
出版者
沖縄県農業研究センター
雑誌
沖縄県農業研究センター研究報告 = Bulletin of the Okinawa Prefectural Agricultural Research Center (ISSN:18829481)
巻号頁・発行日
no.3, pp.55-65, 2009-04

サトウキビ「Ni17」は、風折抵抗性が強く株出し多収性の品種を育成することを目標に、沖縄県農業研究センター作物班において「NiF8」を種子親に「RF79-247」を花粉親とした交雑後代から選抜・育成した。「RK91-1004」の系統名で鹿児島県の奄美以南の離島を含む南西諸島の生態地域において適応性が検討された。その結果、沖縄県久米島および鹿児島県奄美地域において優秀性が認められ、2002年に新品種さとうきび農林17号「Ni17」として命名登録され、奨励品種に採用された。「Ni17」の特性は以下のとおりである。1)風折抵抗性が優れる。2)台風時の潮風害による糖度低下が少なく、収穫期の糖度が高い。3)萌芽性が良く、株出し収量および可製糖量が多い。4)耐倒伏性が優れる。
著者
前田 博之 森 千恵子 山田 英清 浦木 増太郎 湯浅 亮 森 貫一
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.339-344, 1988-05-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
16

現在, わが国において一般的に用いられている各種と殺方式, とくにと豚をけい留場から電殺室へ移動する手段が, 肉質に及ぼす影響について検討した. その結果, (1) と豚の狂騒による騒音とPSEやDFDなどの “生理的異常肉” の発生を示唆する早期温体硬直と体の発現率は, 誘導路・V字型レストレーナー方式から動床コンベアー方式に変更することにより著しく低下した.(2) 放血の良否を示す筋肉内残留血液量は, レストレーナー方式に比べて, 他のと殺方式で低かった.(3) と殺前の興奮と筋運動を反映すると殺後10分の枝肉の温度は, レストレーナ.方式に比べて動床方式で低かった.これは, 血液中乳酸量でも裏付けられた.(4) 死後解糖の亢進の程度を示す枝肉のpHは, 動床方式に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で急激に低下した. このことは, 筋肉内グリコーゲンの減少率や, 筋肉内乳酸量でも裏付けられた.(5) 死後硬直の発現と関連する筋肉内ATP関連化合物は, 動床方式と打額と殺に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で分解傾向にあった. これは, R値でも同様であった. これらの調査研究により, 現行と殺方式としては動床コンベアー方式が優れていることが示された. なお, と豚に対するストレスを少なくし, 肉質の向上や血液の有効利用の観点から, CO2麻酔と殺方式を導入したと殺システムの検討が必要と思われる.
著者
前田 修平 平田 勝弘 Shuhei Maeda Katsuhiro Hirata
雑誌
【D】産業応用部門 回転機研究会
巻号頁・発行日
2013-08-08

従来,多自由度駆動機構は複数のモータを組み合わせることにより実現されており、システム全体の大型化や重量の増加等の問題を抱えていた。そのため、一台で三軸の回転駆動が可能な球面アクチュエータの開発が盛んに行われているが,可動子回転角度のセンシングが課題として残されている。本論文では,カラーセンサを用いた球面アクチュエータの絶対角度検出法を提案し、試作機を用いた実験検証により提案手法の有効性を確認する。
著者
内田 悦生 前田 則行 中川 武
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩鉱 : 岩石鉱物鉱床学会誌 : journal of mineralogy, petrology and economic geology (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.94, no.5, pp.162-175, 1999-05-05
被引用文献数
3 23

アンコール遺跡に使用されている主要石材の一つであるラテライトの研究を行った。調査はアンコール遺跡の主要25遺跡において行った。<br>   アンコール遺跡に使用されているラテライトはその組織によりピソライト質ラテライトと多孔質ラテライトとに分けられる。その主要構成鉱物はどちらも同じであり,針鉄鉱,赤鉄鉱,カオリナイトおよび石英である。<br>   調査した25遺跡は,使用されているラテライトの孔隙サイズと帯磁率に基づき5つのグループに分けられる。ただし,プノム・クロムとバンテアイ・スレイは例外である。この分類は微量元素であるAs, Sb, SrおよびVの含有量からも裏付けされる。このことはラテライトの石切り場が時代とともに変化したことを示している。<br>   ラテライト材の層理面方向を調査した結果,層理面が縦になっている石材の割合はアンコール・ワットより前の建造物では高いが,アンコール・ワット以降の建造物ではその値が低くなっている。このことは,アンコール・ワット以降では層理面方向を意識して建造が行われたことを示している。<br>   プラサート・スープラとクレアンに隣接する池は,その護岸に使用されているラテライトの孔隙サイズ,帯磁率,層理面方向および微量元素の含有量からクレアンと同じ時代に建造されたと推定される。
著者
加藤 進 前田 陽一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 (ISSN:18820212)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.127-127, 2008

近年における人間とのインタラクションを目的としたヒューマノイドロボットの研究は急速な発展を遂げており、工学的な分野だけでなく心理学、哲学、医学的分野からのアプローチが積極的に行われている。しかしロボットと人間とのコミュニケーションにとって最も重要な心についての研究は始まったばかりである。本研究室においても人工感情モデルについての研究が進められており、情動と神経修飾物質と強化学習システムにおけるメタパラメタの関連性に基づく情動行動学習システムを構築してきた。 本研究では本システムをより現実の生物の挙動に近づけるために、ストレス反応を有する情動行動学習システムを提案する。この情動行動学習システムを組み込んだ生物エージェントを仮定したシミュレーション実験を行いその有効性を検証した。また感性評価実験として被験者である人間がエージェントの動作から感じた情動とシステムの情動との比較を行った。
著者
ボナシチ エドナ 福田 友子 前田 町子 石田 沙希 マエダ マチコ MAEDA Machiko 石田 沙希 イシダ サキ ISHIDA Saki
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.32, pp.191-208, 2016-03

本稿は、Edna Bonacich, 1973, 'A Theory of Middleman Minorities,'"AmericanSociological Review" 38: 583-93. の和文翻訳(全訳)である。著者のエドナ・ボナシチ(1940- )は、現在、カリフォルニア大学リバーサイド校の名誉教授である。「分断的労働市場論」(1972)が有名であるが、この「ミドルマン・マイノリティ理論」も移民研究に大きな影響を及ぼした。とりわけエスニック・ビジネス研究においては、基本的論文として知られており、日本では日系アメリカ人の研究でたびたび引用・参照されてきた。本論文の主要な論点については多くの批判も出されたが、それはこの論文が移民研究において果たした役割の大きさを裏付けるものでもある。
著者
大槻 眞 坂本 長逸 前田 光雄 岡野 邦泰 尤 芳才 山崎 富生 馬場 茂明
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.359-365, 1978 (Released:2007-12-26)
参考文献数
14
被引用文献数
1

1-phenyl-1-hydroxy-n-pentane (PHP) をラット十二指腸内へ注入し, 血中セクレチン濃度, 膵液, 膵アミラーゼ分泌量を同時に測定した. さらにPHPの作用に対するソマトスタチン (GIF) の影響もあわせて検討した.PHP 200mg/kg/min の注入により血中セクレチン濃度は, 5分後には前値の4~5倍にまで増大したが, PHP 50mg/kg/h 注入では血中セクレチン濃度は変動しなかつた. しかし両注入量に対する膵外分泌反応には差がなかつた.PHP 200mg/kg/min に対するセクレチン反応はGIFで完全に抑制されたが, 膵外分泌反応は認められた. 以上より PHP のセクレチン分泌作用は比較的弱く, セクレチン以外の膵外分泌刺激因子 (例えばCCK•PZ) に対し, 強い分泌刺激作用を示した.
著者
前田哲人編
出版者
前田哲人
巻号頁・発行日
1964
著者
吉田 典可 相原 玲二 前田 香織
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク
巻号頁・発行日
vol.95, no.391, pp.49-54, 1995-11-27
参考文献数
12
被引用文献数
1

中国地域におけるインターネットへの取り組みについて経過と現状を報告するとともに今後の展望について述べる.最初に中国地域における広域学術・研究ネットワーク(JUNET, JAIN, WIDE, SINET)の変遷について述べる.次に地域ネットワークの誕生の経緯,現状を報告し,特に最近の活動報告として広島における被爆50周年平和記念式典のインターネット上のMboneと呼ばれる仮想的な国際実験ネットワーク上での中継実験に関する報告,高速通信回線を利用したマルチメディア実験などの現状を述べる.最後に,地域における自治体のインターネットへの取り組みや商用プロバイダの現状について述べ,今後の地域でのインターネットへの取り組みに関する必要なことをまとめる.
著者
前田 宗則 田邨 優人 松尾 勇気 佐藤 充 中島 耕太
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2016-ARC-221, no.29, pp.1-5, 2016-08-01

ユーザ空間から直接にハードウェアをボーリングするスレッドを立ち上げ,I/O リクエストに即時応答することで低レイテンシと高スループットを両立するカーネルバイパス型ソフトウェアアーキテクチャが注目されている.カーネルバイパス方式では,スレッド間の排他処理や実行割り当ては,性能に影響するため繊密な設計が必要とされる.これまでに我々は,低レイテンシなスレッド待ち合わせ処理を軽量スレッドとボーリングの組み合わせで実現する方式を提案している.本稿では,軽量スレッドと高速待ち合わせ機構をカーネルバイパス型アーキテクチャの一方式である DPDK に適用することで性能向上を実現した.
著者
齋藤 剛 浅井 こずえ 日下部 真理 前田 恒昭 衣笠 晋一
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第26回情報化学討論会
巻号頁・発行日
pp.JP22, 2003 (Released:2003-10-25)
参考文献数
2

有機化合物のスペクトルデータベース(SDBS)を維持・向上するために,データ入力ツールを整備することは重要である.データ入力用のツールを作成したが,SDBSのデータ量に不向きであったため、これを向上したので報告する.
著者
佐藤 一省 前田 法史 小川 範之
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.632-635, 1995-05-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

The minimum power of impeller required for complete suspension of solid particles, based on Zwietering's criterion, was measured for single and twin impeller systems. The effects of the configuration of vessel and the number of impellers on the minimum required power were examined.The minimum required power per unit liquid volume Pfv for a single impeller system increased gradually as the length ratio of long side to short side A/B incresed over 1.5 Pfv for a twin impeller system remained nearly constant at a lower value than that of a single impeller system in the range of A/B=1.52.25.The Pfv of a pitched-blade turbine was below 1 / 2 of the value of a flat-blade disc turbine under the same conditions and was independent of the rotational direction of each impeller.