著者
大前 寿敏 山本 友二 古賀 達雄 松本 悟
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信
巻号頁・発行日
vol.109, no.204, pp.7-8, 2009-09-17

本グループではFMラジオ放送より楽曲部分を抽出するシステムの開発を行っている。従来手法では、音声のパワー変化による楽曲とトークの境目箇所(カット点)抽出、周波数特徴量を用いたカット点確定、確定カット点間が一定時間以上の区間抽出、の三段階の処理により楽曲を抽出していたが、問題点として、1つの楽曲が2つ以上に分割して抽出されることがあり、そのことがユーザビリティの低下につながっていた。そこで本報告では、音声データの左チャンネルと右チャンネルとの差(LR差分)を新特徴量として追加すること、トーク区間が一定時間以上連続することを利用して終了箇所を判定すること、を加えた改善手法を提案する。改善手法は従来手法に比べて、ユーザビリティの観点から定義した評価指標において高い評価を得ることに成功した。
著者
横本 拓也 前田 洋輔 宮澤 匠 山上 朋彦 阿部 克也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.264, pp.1-4, 2011-10-19

複合ターゲットを用いた反応性スパッタリング法を用いてCuAlO_2薄膜の作製と構造評価を行った。本研究での複合ターゲットはAl円板上に三角形のCu板を載せただけという簡易な構造をしている。Alのターゲット面積比率(Al/(Al+Cu))を大きくしていくと膜中のAlとCuの比を制御できることがわかり、また酸素流量を増加させることでCuターゲットのスパッタレートが減少し、相対的にAl元素の組成比が増加することがわかった。Alの面積比率95%、酸素流量3sccmの時、ストイキオメトリーに近い膜を得ることができた。また、この膜のXRD測定を行ったところアモルファスライクな膜であることがわかった。
著者
阿部 克也 横本 拓也 前田 洋輔 宮澤 匠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.176, pp.51-54, 2011-08-03

Cuターゲット上にAl板を配置した複合ターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法によって、p型透明酸化物半導体として期待されるCuAlO_2薄膜の作製を試みた。Alターゲット面積比Al/(Cu+Al)を変化させ成膜を行った結果、面積比を70%とAlリッチにすることでストイキオメトリに近い膜組成が得られることが分かった。しかしながらXRD測定の結果から、as-depositionではアモルファスライクな薄膜であることが明らかとなった。作製した膜に800℃以上のアニールを施した結果、配向性のあるCuAlO_2膜を形成することに成功した。また、Taucプロットにより見積もった光学的バンドギャップは、CuAlO_2の報告値である3.5eVに近い3.6eVであり、アニール後の膜構造がデラフォサイト構造のCuAlO_2であることを確認した。
著者
前田 浩史
出版者
日本フードシステム学会
雑誌
フードシステム研究 (ISSN:13410296)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.75-86, 2016 (Released:2016-12-22)
参考文献数
8

This report examined the following two points When the globalization of the dairy products market of Japan greatly progresses by TPP agreement, the domestic dairy industry comes under what kind of influence, and what kind of problem do they face in the near future? What kind of measures should be prepared for to maintain stability of the dairy farming and dairy industry of Japan when assume them a precondition? The basic point at issue of that case is three items. 1) Reinforcement of the dairy farming infrastructure. 2) Stabilization of dairy farming management. 3) The correspondence to the change of the external factor over dairy farming and the dairy industry to show a stronger volatility. In addition, this report overlooked the present situation of the Japanese dairy farming and gave an outline that was the basic condition.
著者
前川 純孝
出版者
中部大学
雑誌
国際関係学部紀要 (ISSN:09108882)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.89-94, 1998-11-30
著者
比嘉 優子 仲田 美代子 前川 奈津子 名嘉村 博 伊良波 知子
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.694-694, 2003

【はじめに】人がその生涯を終える際には、病気であるないに拘らず終の棲家でと願う人が多いのではないだろうか。当院では、住み慣れた自宅での最期を望む患者やその家族に対して在宅医療部を中心に医療サービスを提供してきた。今回末期肺癌患者の在宅での終末期医療に関わった。この症例を通して得た理学療法士(以下PT)としての今後の終末期医療への介入について若干の考察を加えて報告する。【症例】2001年6月現在89歳男性。1997年85歳に肺癌と診断される。既往歴として58歳に脳血管障害にて左片麻痺となる。主な介護者は同居している長男と孫娘であった。【経過】2001年6月頃から咳が出現。8月当院にてX-P上で右上肺野の腫瘤拡大が確認された。その際、家族に対して医師より次の点について確認と説明が行われ、後日返答をもらうこととなった。確認点は1)本人への告知の件、2)終末期を含めた今後の治療方針であった。また、本人の意思確認が大切なことも重ねて説明された。9月頃から発熱を繰り返す。12月痰量・血痰も増加。呼吸困難感も出現したため在宅酸素療法開始。家族より本人への病名告知は行わないこと、終末期は自宅で迎えたいとの返事を得た。介護には同居家族3人と患者の子供5人があたる事になった。2002年3月痰の自力喀出困難出現し、睡眠や食欲が阻害された。その為、排痰目的にて週6回の訪問理学療法を開始。排痰はSqueezingにて両側臥位行い、休憩を入れ20分程度とした。その後は睡眠・食欲ともに改善され、発熱もなくなった。訪問リハを開始して2週間目から本人の希望により坐位訓練や車椅子移乗も行った。また本人および家族の希望を受け4月には2回のドライブを決行した。5月5日午後7時に夕食をいつものように摂取。午後9時喀血しているのを発見され訪問看護と当院在宅医療部に連絡が入り、直ちに医師も往診、家族と相談後そのまま自宅にて経過をみることを確認。午後11時20分自宅にて永眠された。【考察】在宅末期肺癌患者に対し訪問理学療法を行った。当初排痰を中心に行った結果、日常生活の苦痛であった咳・痰に悩まされる事がなくなった。そして終末のその日まで睡眠や食欲も安定し、熱発もなかった。また、疲労度からPTが躊躇していた坐位や車椅子移乗を患者自ら望むようになった。それが可能になったことで、さらに次の要望が挙げられるようになった。PTが関わる前は寝たきりであった終末期の患者が、住み慣れた我家内を車椅子で移動するようになり、楽しみとしていたドライブも施行できるようになった。終末期医療は第一に痛みの緩和にポイントがおかれる。しかしホスピスケアにおいては人間らしく生きる事にも重点が置かれる。今回この症例を通して痛みだけでなく、住み慣れた自宅という場も含め、限られた時間の中でどこまで個々を尊重し人間らしく生きるかという点について、在宅終末期にも理学療法的アプローチを踏まえたリハビリテーションの可能性を確認する事ができた。
著者
清水 克時 粟屋 梧老 松田 文秀 脇田 重明 前川 正毅
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.722-725, 1985-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

There are an increasing number of reports of traumatic dislocation of peroneal tendones, formerly believed to be rare, as a result of sports accidents. Most of them are diagnosed late and treated surgically. Although conservative treatment for acute cases is described in standard orthopedic textbooks, few successful cases have actually been reported. There is no established theory as for how old injuries could be managed conservatively, as for the method and duration of immobilization and as for the necessity of non-weight-bearing. A case of traumatic dislocation of the peroneal tendons is presented in which immobilization was started on the twelfth day following injury and continued for 31/2 moths permitting weight-bearing. The patient, a 24 year-old dental student, who sustained a dorsiflexioninversion injury from skiing, returned to sports activities such as water skiing at 5 1/2 months and regained full ROM at 8 months. He was assymptomatic in the 16th month of follow-up. Several problems about conservative tratment of this condition are discussed.
著者
中前 忠 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1438, pp.8-11, 2008-04-21

答 米国の家計が賃金所得よりも借金に頼って消費し、その消費をテコに米国以外の国が輸出を増やして成長する。今回の米サブプライムローン問題を契機に、世界経済を牽引してきた構図は完全に崩壊しました。 実は、崩壊に至る過程は米国の貯蓄率と金融資産の利回りの推移が示しています。
著者
尾辻 義人 前田 忠 中島 哲 入江 康文 村山 忠裕 今村 一英 福岡 義雄
出版者
Japanese Society of Tropical Medicine
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.59-65, 1974

フィラリア症は, フィラリア性熱発作, リンパ管炎, 乳び尿, 陰嚢水腫, 象皮病等の多彩な症状を呈する疾患である。鹿児島県はバンクロフト糸状虫症の濃厚な流行地であり, 特に奄美大島地区は高度な浸淫がみられ, 1962年のフィラリア検診の結果でもMf陽性率は11.8%で, かつては多くの典型的な象皮病患者がかなりみられた。然しながら最近では典型的な象皮病をみる機会は減少しつつあり, 著者が行った鹿児島坊津町清原地区における, 1954年から1965年にいたる11年間のフィラリア有症者の追跡調査の結果をみると, 陰嚢水腫3例, 乳び尿7例の新発生をみているが, 象皮病の新発生は1例もなかった。すなわち乳び尿等は新発生があるが象皮病患者は半減していた。最近我々は, 巨大な陰茎, 陰嚢象皮病患者を経験したので報告する。症例は鹿児島県大島郡徳之島在住の44才の男性である。生来の白痴でIQは測定不能であった。生後13才迄は蚊の多い山間の家に住んでいた。14才の頃から月に1-2回熱発作があり, 30才位迄続いた。17才頃から陰茎が異常に大きくなりだして34才の時には膝位の長さになった。34才の時保健所の検診でミクロフィラリア陽性といわれ治療を受けた事がある。当科初診時, 陰茎長は恥骨上縁から58cm, 陰嚢周は76.8cm, 冠状溝周43.5cm, 亀願周50.5cmであった。陰嚢, 陰茎を合わせた重量は18.5kg (患者体重52.6kg) もあった。外尿道口は判然としなかったが, 亀頭先端に不規則にみられる溝から尿が滲みだしていた。各種の検査を行ったがEPT皮内反応が陽性であり%赤沈値中等度促進, 軽度の貧血, 尿蛋白 (+), CRP (+) の他には特に異常所見はみられなかった。
著者
前野 圭輝 田中 將己 吉村 信幸 白幡 浩幸 潮田 浩作 東田 賢二
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.667-674, 2012 (Released:2012-11-30)
参考文献数
31
被引用文献数
7 27

In order to elucidate the mechanism behind the decrease in the brittle-to-ductile transition (BDT) temperature with the addition of Ni, impact tests and tensile tests were performed at various test temperatures from 130K to 320K with Ni added ultra-low carbon steels. The dependence of absorbed impact energy on temperature and the Ni content indicates that the BDT temperature was decreased with the increasing Ni content, which suggests that the dislocation mobility at low temperatures was increased with the Ni content. The yield stress which is also influenced by the dislocation mobility was decreased at low temperatures while it was increased at room temperature with the Ni content. The values of the activation volume and the effective stress were measured at several temperatures, and then the dependence of the activation energy for dislocation gliding on Ni content was obtained by extrapolating the relation between temperature and the multiplication of the activation volume and the effective stress to 0K. The activation energy was found to decrease with the increasing Ni content, which suggests that the dislocation mobility was increased with the addition of Ni. Discrete dislocation dynamics simulation was also performed in order to calculate the dependence of fracture toughness on temperature and the Ni content, and it was clarified that the BDT temperature is decreased by increasing dislocation mobility.
著者
前田 宜包 樫本 温 平山 雄一 山本 信二 伊藤 誠司 今野 述
出版者
Japanese Association for Acute Medicine
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.198-204, 2010

症例は56歳,男性。単独で登山中,富士山8合目(海抜3,100m)で突然昏倒した。居合わせた外国人医師が救助に当たるとともに同行者が8合目救護所に通報した。自動体外式除細動装置(automated external defibrillator; AED)を持って出発し,昏倒から30分後胸骨圧迫を受けている傷病者と接触した。AEDを装着したところ適応があり,除細動を施行した。まもなく呼吸開始,脈を触知した。呼吸循環が安定したところでキャタピラ付搬送車(クローラー)で下山を開始。5合目で救急車とドッキングし,約2時間後山梨赤十字病院に到着した。第1病日に施行した心臓カテーテル検査で前下行枝の完全閉塞,右冠動脈からの側副血行路による灌流を認めた。低体温療法を施行せずに第1病日に意識レベルJCS I-1まで回復し,とくに神経学的後遺症なく4日後に退院となった。富士山吉田口登山道では7合目,8合目に救護所があるが,2007年から全山小屋にAEDを装備し,山小屋従業員に対してBLS講習会を施行している。今回の事例はこれらの取り組みの成果であり,healthcare providerに対するBLS・AED教育の重要性が再確認された。
著者
奥村 学 瀬尾 量 長沼 広子 日高 慎二 児玉 裕文 前田 共秀 橋本 強 鶴岡 道雄
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.162-166, 1991-06-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

A new computerized system for making of drug envelope has been developed in Miyazaki Medical College Hospital Department of Pharmacy.Although such system has been already developed, most of system were not sufficient for labor-saving.This developed system has no need to put label on drug envelope, and to separate drug envelope.And the time to produce prescription and drug envelope was half as much as that of writing by hand.Hence We can use free time that we got by our system for other work.At all points, our system make a great contribution to labor-saving at hospital pharmacy.
著者
五十嵐 良典 片桐 耕吾 岸 秀幸 長谷川 毅 小川 聡 星 一 大橋 茂樹 吉岡 秀樹 高田 洋孝 福本 学 前谷 容 酒井 義浩
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.380-384_1, 1992

1990年1月より1991年4月までに経十二指腸的に截石した総胆管結石18例に親子式経口胆道鏡を行った.15例に胆嚢管内に挿入しえた.そのうちの3例は胆嚢頸部まで挿入しえた.螺旋部へは13例,平滑部へは全例挿入しえた.良好な内視鏡像のえられた12例で胆嚢管粘膜像を検討したところ,粘膜血管透見像は螺旋部まで挿入しえた10例全例に,平滑部に挿入しえた12例全例に認められたが,粘膜血管拡張像の合併を螺旋部で4例に,粘膜の凹凸像を螺旋部で2例に認めた.メチレンブルーによる色素法を4例に行い,粘膜模様について観察した.通常観察で平滑とした3例のうち2例は粘膜模様は均一であったが,1例は不均一であった.凹凸を認めた1例も粘膜模様は不均一であった.不均一部からの生検組織像は軽度の慢性炎症性変化であった.
著者
前田 博司
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.3-8, 2007-01-15
参考文献数
9
被引用文献数
2

平成17年12月から平成18年2月にかけて,富山・石川・福井の北陸3県において発生した豪雪による被害について調査し,その要因と背景となった高齢者問題を検討した.この地域では,人的被害は死者24人・重傷91人・軽傷197人,住家被害は全壊2棟・半壊4棟・一部破損65棟・床上浸水1棟・床下浸水14棟,非住家被害は公共施設2棟・その他98棟であった.被害を受けた建物はすべて木造であり,この地方の木造建物の耐雪性が検討された.死者の内に占める高齢者の割合は67%に達し,その多くは屋根雪下ろしなどの除雪作業中に死亡したものであった.この背景には多雪地における社会の急速な高齢化があり,高齢者のみの世帯の屋根雪下ろし等に対する支援が今後の課題である.
著者
前川 真奈美 越川 房子
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.55-64, 2015 (Released:2016-01-18)
参考文献数
36
被引用文献数
3

A new scale for measuring components of mindfulness was developed and its reliability and validity were evaluated. Undergraduate and graduate students (N=478) participated by responding to a 72-item pilot scale. Their responses were psychometrically evaluated by conducting exploratory and confirmatory factor analyses. The resulting 31-item measure was named the Six Factors Mindfulness Scale (SFMS), which included the following subscales: Nonduality, Describing, Acceptance and Nonreactivity, Objective observing, Awareness, and Being in the moment. The SFMS had good internal consistency and sufficient, 2-week test–retest reliability. Nearly all subscales of SFMS were adequately correlated with several theoretically related scales. We also examined relationships between mental health scores and SFMS factor scores. Results indicated that high awareness with low acceptance resulted in poor mental health, which supported the findings of previous research, and suggested the validity of the scale. It is concluded that the SFMS is a useful, multidimensional measure for assessing mindfulness.
著者
高山 慈子 三浦 英司 細井 紀雄 前田 伸子 渋谷 耕司 石川 正夫
出版者
社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会雑誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.208-220, 2000-04-10 (Released:2010-08-10)
参考文献数
23
被引用文献数
2 1

This study was conducted to investigate the principal factors involved in the discoloration of 12 Wt% Au-Ag-Pt alloy. Luminance of cast clasps, oral conditions, the presence cariogenic microbes such as Streptococcus mutans and Lactobacillus in saliva, Candida on the tongue and the amount of volatile sulfur compounds (VSC: H2S and CH3SH) produced by the tongue coating were evaluated in 70 subjects (VSC: 45 subjects). The surfaces of cast clasps were observed using an electron probe X-ray microanalyzer and changes in the surface were evaluated in relation to the degree of discoloration.The results were as follows:1. The Mann-Whitney U-test revealed statistically significant differences (p<0.05) between the production of CH3SH and VSC (CH3SH+H2S) and luminance.2. Examinations of the cross section of markedly discolored casts revealed a very rough surface. A distinct peak of S was also indicated by linear analysis.The results demonstrated that among the many different factors such as oral conditions and oral flora, the production of CH3SH was the most significantly related to the discoloration of 12 Wt% Au-Ag-Pt alloy. The potential for discoloration tended to be higher in subjects who had a high production of CH3SH.