著者
坂 紀邦 寺島 竹彦 工藤 悟 加藤 恭宏 大竹 敏也 杉浦 和彦 遠藤 征馬 城田 雅毅 林 元樹 中嶋 泰則 伊藤 幸司 井上 正勝 加藤 博美
出版者
愛知県農業総合試験場
雑誌
愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center (ISSN:03887995)
巻号頁・発行日
no.41, pp.165-175, 2009-12

「中部糯110号」は、2008年に愛知県農業総合試験場山間農業研究所(農林水産省水稲育種指定試験事業)において育成した水稲糯品種である。その来歴、特性は次のとおりである。1.1990年、愛知県農業総合試験場山間農業研究所において「愛知糯91号」を母本とし、「イ糯64」を父本として人工交配した後代から育成した。交配の翌年、圃場でF1を養成し、1995年F5世代で個体選抜し、その後、系統育種法により選抜・固定した。2.本種は、早生の糯種で、草型は偏穂重型の強稈種である。収量は「ココノエモチ」よりも優れる。千粒重はやや重く、玄米の外観品質は良好で、餅の食味は粘りが強く、味、外観に優れ良い。3.縞葉枯病に抵抗性で穂いもち抵抗性も優れる。
著者
舘 知也 加藤 未紗 大澤 友裕 甲田 明英 福田 聖啓 田中 和秀 青山 智 安田 昌宏 水井 貴詞 後藤 千寿 寺町 ひとみ
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.11, pp.1223-1233, 2013 (Released:2013-11-01)
参考文献数
19
被引用文献数
3 5

Since April 2011, a dosage adjustment program has been implemented at Gifu Municipal Hospital. In this program, upon receiving a prescription for renally eliminated drugs, pharmacists verify patients' serum creatinine concentrations by using a computerized medical record system to evaluate the patient's kidney function and suggest the appropriate dosage to doctors, if necessary. In our study, we used questionnaires that were administered to pharmacists and doctors at the hospital to investigate their respective working times and the cost of the program, in order to comprehensively analyze the clinical resource costs of the hospital and evaluate the economic burden of the program for levofloxacin. In addition, we studied the pharmacists' and doctors' attitudes toward the program and the circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction. The questionnaire comprised items such as time required for the program; attitude toward the program, including satisfaction; and attitude toward the circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction. The pharmacists' and doctors' working times and cost of the program were obtained from the questionnaire responses. For cost estimation, we used data from this study as well as those of our previous study that suggested that the levofloxacin program was economically beneficial. Furthermore, their attitudes toward the program and circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction were clarified. Regarding the pharmacists' tasks and interventions, we need to not only investigate attitudes toward them but also perform a cost analysis by the method of the economic evaluation of the medical techniques used in our study.
著者
椎名 秀一朗 寺谷 卓馬 小尾 俊太郎 佐藤 新平 小池 幸宏 段 佳之 赤松 雅俊 藤島 知則 吉田 英雄 加藤 直也 今井 康雄 今村 雅俊 浜村 啓介 白鳥 康史 小俣 政男
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.24-30, 2000-01-25
被引用文献数
27 24

経皮的ラジオ波焼灼療法は, 病変に挿入した電極の周囲をラジオ波により誘電加熱し, 肝腫瘍を壊死させる新しい治療法である. 我々は, Radionics社のcool-tip型電極を用い, 肝細胞癌30例61病変を治療した. 病変の存在部位等を理由に経皮的ラジオ波焼灼療法を断念した例はなかった. 効果判定のために施行したCTでは, 治療を行った病変は最終的にはすべて造影されなくなり, 完全壊死に陥ったと評価された. Cool-tip型電極を用いた経皮的ラジオ波焼灼療法は, 経皮的局所療法で治療されてきたほとんどの症例に施行可能であり, 経皮的エタノール注入療法や経皮的マイクロ波凝固療法と比べ, 治療セッション数を少なくし入院期間を短縮できるものと考えられた. 近い将来, 肝癌治療の主流になると思われる.
著者
加藤 信哉
巻号頁・発行日
2013-08-08

平成25年度日本薬学図書館協議会研究集会 於:愛知学院大学楠元キャンパス 2013/8/8
著者
小林 孝一郎 村上 真由美 富山 徹 加藤 真理子 中屋 泉美 武田 美和子 横山 雄子 平井 紀子 河上 浩康
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.371-375, 2013 (Released:2013-08-29)
参考文献数
5
被引用文献数
2

【目的・方法】在宅緩和ケアにおける多職種間の速やかな情報共有と緩和ケアチームによる苦痛緩和支援を目指して, ITクラウドを活用した地域医療支援システムEIRを導入した. 試用期間半年間に, 緩和ケアチームが関わって在宅緩和ケアに移行した5事例を対象として, 関わった医療者11名にアンケート調査を実施して, 有用性について検討した. 【結果】入力装置として全員がパソコンを使用, iPhone併用は4名, 現場で入力した経験があるのは2名であった. 入力時間は9名が5分以下で, 閲覧はさまざまな装置と場所で行われていた. 有用性は, 至急・重要メールは役立ちましたか: 3点6名, 2点3名, 1点1名, 0点1名, 情報量は適切でしたか: 3点9名, 2点2名, 連携はスムーズにできましたか: 3点9名, 2点2名, そして総合評価として在宅緩和ケアに活用できましたか: 3点9名, 2点2名であった. 【結論】在宅緩和ケアにおいて有用である可能性が示唆された.
著者
池田 孝 加藤 研一 植竹 富一 敦賀 隆史
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.73, no.633, pp.1951-1958, 2008-11-30 (Released:2009-10-28)
参考文献数
30

Fault models of the 1938 Shioyazaki-oki earthquakes, event 1 (May 23) and event 2 and 3 (Nov. 5), are characterized using the slip distributions on the fault plane by waveform inversion analysis. Stress parameters of each asperity Δσa are estimated as 37MPa for event 1 and 22MPa for event 2 and 3 from empirical Green's function method (EGFM) by simulating the seismic intensity of JMA observation stations which locate in near fault region. Short-period spectral level of event 1 is higher than those of event 2 and 3 which are as high as that of the 1978 Miyagi-ken-oki earthquake. The spatial distribution of seismic intensity 5 for each event is well reproduced by EGFM using the proposed fault model in this study.
著者
加藤 陽子
出版者
十文字学園女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では,学生生活への不適応を抑止する要因を「登校行動持続要因の解明」という新しい発想を用いて分析・検討し,不適応への予防的アプローチを探ることを目的とした。分析の結果,次のことが明らかとなった。(1)大学生の登校行動持続要因は,周囲との関係への配慮,自己の可能性への期待,社会,金銭に関する理由が多い,(2)積極的対消極的理由と情緒的対道具的理由の2軸がある,(3)大半の学生は登校行動持続要因を複数保有している,(4) 複数保有する登校行動持続要因のうち重要だと位置づける要因が1つでもある学生は,講義に出席しやすいものの,それは登校行動の促進や登校忌避感情の抑制には影響しない,(5)登校行動持続要因を多く保有することは,登校への意味づけを相乗的に強め,登校行動を持続させやすい。
著者
川田 知依 加藤 登志子 阿部 稔
雑誌
文化ファッション大学院大学紀要論文集ファッションビジネス研究
巻号頁・発行日
vol.3, pp.18-29, 2013-03-01

ミリタリーウェアとは軍用の制服のことであり、一般的に陸軍の軍服を指している。現在ではコレクションブランドからファストファッションに至るまで、軍服風のデザインを取り入れたファッション、いわゆるミリタリールックを多く発表しており、性別を越え、ファッションの定番として広く定着していると考えられている。本研究では、この認識のもとミリタリーウェアの魅力をさまざまな方面から探り、第二次世界大戦に、ドイツ陸軍で着用されていた 1936年型野戦服 「M36」 を通してミリタリーウェアの時代的変遷、機能性、デザイン性を研究、現代に適したミリタリー調のレディスウェアを提案し、制作を行なう。
著者
加藤 修 カトウ オサム Kato Osamu
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.495-502, 2013-03

本稿では,筆者の長年の制作活動や,2001年に文化庁芸術家派遣制度でニューヨークに滞在していた際に,現地で9.11を経験し体得した観点から,表現活動や作品の持つ意味,アートプロジェクト・ワークショップの意義,その社会的役割について考え至った内容を記述している。現在,大学の普遍教育教養展開科目「アートをつくる」を母体として,大学生スタッフとともに継続的に展開している複数のアートプロジェクトをはじめ,その1つである「旗をつくる-住みたい国を考える」に特に焦点を当て,2011年7月より同タイトルで5回繰り返してきた内容を振り返り,それぞれを比較しながら,それらがどのような意義と目的をもって結果を導いたのかを検証する。そして,それらが「継続」により生まれた人と人との関係性に基づくものであり,継続を可能にしたシステムの確保による内容の洗練とスキルアップの成果であることを確認している。