著者
吉本 道雅
出版者
京都大学
雑誌
京都大學文學部研究紀要 (ISSN:04529774)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.27-68, 2007-03

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
吉本 秀之
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.498-501, 2009-11-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
6

化学の前身が錬金術であることはよく知られている。錬金術に由来するランビキ,レトルト,炉等の化学操作に不可欠の装置の流れを2世紀のギリシャからラボアジェまで展望したい。その際とくに図像表示のあるものを重点的に取り上げ,視覚的に錬金術=化学の実験室の様子を紹介しよう。
著者
吉本 文子
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 = The Journal of Kyoei University (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
no.17, pp.99-113, 2019-03-31

"本稿は,「完璧」を求めるミドルクラスの母親の子育て観・その背景について,実態調査をもとに考察したものである。調査方法は,幼稚園・幼児教室に子どもを通わせている母親へのアンケート調査とインタビュー調査である。「完璧」を求める母親は,目の前の子どもの姿に立脚した子育ての目標ではなく,外部にある目標から選択し,それに向かって邁進している。そして母親自身,子育ての評価を自分への評価に重ねている。母親は,他者を排除し,自分の世界に閉じこもり,不安を抱えている。その不安を回避するために「完璧」に向かっている。このような母親の行動には母親の社会経験が影響している。そして自らのキャリアを中断していることに,母親自身が葛藤していることを示した。"
著者
石村 脩 吉本 芳英
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
巻号頁・発行日
vol.2022-HPC-185, no.29, pp.1-8, 2022-07-20

ドメイン特化言語 (DSL) による高速化のアプローチの問題の一つとして,DSL プラットフォーム自身の移植性の低さがあげられる.この問題を解決するため,我々はアスペクト指向プログラミング (AOP) を用いた DSL 作成プラットフォームを提案している.当プラットフォームでは,AOP を用いることで,HPC システムを利用するためのランタイムコードや最適化機構のコードをモジュール化することを可能としている.しかし,DSL で書かれたカーネルコード自体の変更を行わないため,SIMD や GPU オフローディングができない問題点が存在した.本研究では,当問題を解決するため,プラットフォーム及び AOP のアスペクトに JIT コンパイラを導入し,動的にカーネルコードを生成・実行する手法を考案し,評価を行った.
著者
吉本 隆哉 千葉 佳裕 為末 大 大沼 勇人 谷中 拓哉 松林 武生 杉崎 範英 礒 繁雄 山崎 一彦
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.495-505, 2020 (Released:2020-08-26)
参考文献数
33

This study was designed to clarify the relationships between the muscle cross-sectional area of the trunk and thigh and 400-m hurdle time in 12 young adult male athletes include a bronze medalist in the world championships (height 175.4 ± 6.0 cm, body mass 67.9 ± 5.8 kg, 400-m hurdle time 47.89―55.41 s). Crosssectional images from the origin to insertion of the trunk and thigh muscles were obtained using magnetic resonance imaging (MRI). These images were used to calculate the absolute cross-sectional areas of each muscle as indices of muscularity. Stepwise multiple regression analysis was performed to examine the association between the indices and 400-m hurdle time. This analysis produced an equation (adjusted R2 = .868) with the semitendinosus (β = −0.611, P = .001), quadratus lumborum (β = −0.300, P = .044) and adductor brevis (β = −0.395, P = .014) as the explanatory variables. It was concluded that individual differences in 400-m hurdle performance can be explained by the semitendinosus, quadratus lumborum and adductor brevis.
著者
吉永 亜子 吉本 照子
出版者
日本看護技術学会
雑誌
日本看護技術学会誌 (ISSN:13495429)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.70-77, 2007-05-20 (Released:2016-10-25)
参考文献数
38
被引用文献数
3

足浴は, 頭痛を軽減させ発汗を促進する看護技術として, 19世紀末に英米から導入され実践に適用されてきた. 本研究の目的は, 日本において足浴がどのように睡眠援助の看護技術に進展したかを, その背景要因とともに明らかにすることである. 1877年以降に出版された看護書や基礎看護学教科書など25文献における足浴や睡眠援助の記述内容, 各時代の看護制度, 看護教育, 睡眠に関する他分野の知見を調べた. 足浴技術の国内での進展とその背景要因は, ①看護師が患者の身体面の世話全般を担当したことより, 足の熱布清拭に睡眠効果があることを発見, ②熱布清拭や入浴の睡眠効果から類推して, 湯を用いた足浴の睡眠効果を発見, ③体の深部の体温を意図的に上昇あるいは下降させる足浴方法を, 実験により特定, ④睡眠は深部体温低下期にはじまると基礎医学分野で実証されたのをうけ, 足浴が睡眠をうながす機序と足浴方法を見直したこと, と考えられた.
著者
吉本 好延 大山 幸綱 浜岡 克伺 明崎 禎輝 吉村 晋 野村 卓生 佐野 尚美 橋本 豊年 佐藤 厚
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.245-251, 2009 (Released:2009-05-28)
参考文献数
14
被引用文献数
8 4

[目的]本研究の目的は,在宅における脳卒中患者の転倒の有無と,入院中の身体機能との関連性を調査し,入院中から在宅での転倒予測が可能かどうかを検討した。 [対象]入院中に歩行可能であった脳卒中患者79名であった。[方法]身体機能の評価として,Brunnstrom Recovery Stage,片脚立位時間,10 m歩行時間などを発症から3ヶ月以降(発症から身体機能評価までの平均期間111.1 ± 19.6日)に測定し,退院後1年間の転倒状況は,郵送法を用いたアンケート調査を行い,入院中の身体機能との関連性を検討した。[結果]転倒者は50名(63.3%)であった。転倒群は,非転倒群と比較して,Brunnstrom Recovery Stage,麻痺側片脚立位時間,非麻痺側片脚立位時間,麻痺側膝関節伸展筋力,非麻痺側膝関節伸展筋力,Barthel Indexの項目が有意に低値であった(p<0.05)。10 m歩行時間の項目は有意に高値であった(p<0.05)。ロジスティック解析の結果,麻痺側片脚立位時間は最も重要な転倒関連因子(オッズ比:0.902,95%信頼区間:0.829~0.981)であると考えられた。麻痺側片脚立位時間3.5秒をカットオフ値とした場合,感度86.0%,特異度69.0%であった。[結語]在宅における歩行可能な脳卒中患者の転倒予測として,入院中の麻痺側片脚立位時間の測定が有用である可能性が示唆された。
著者
吉本 裕史
出版者
名古屋言語研究会
雑誌
名古屋言語研究 (ISSN:18818072)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.27-38, 2020

本稿は現代語の副詞「ちゃんと」の機能について考察する。従来、「ちゃんと」は様態の副詞として記述されることが多い。しかし、様態の副詞とは異なる「ちゃんと」の機能を指摘する先行論も存在し、「ちゃんと」は多機能語であることが考えられる。そこで、本稿では、先行論が指摘した「ちゃんと」の機能に注目し、統語的条件をもとにI型とII型を設定する。そして、実際の用例をI型とII型に分類し、それぞれの確例について分析する。結論として、先行論がその位置づけを定めていなかったII型を、評価成分に相当するものとして位置づける。また、「ちゃんと」は、様態の副詞と評価の副詞の、連続的な様相を示す副詞であることを述べる。
著者
高嶋 和毅 大森慈子 吉本 良治 伊藤雄一 北村 喜文 岸野 文郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.3811-3820, 2008-12-15

キャラクタの瞬目率を制御することによってキャラクタの魅力や心理状態の表現を操作する手法を検討し,キャラクタの瞬目アニメーションに関する設計指針を提案する.本研究では,2つのキャラクタ印象評定実験を行った.実験1では,刺激に中程度のリアリティを持つキャラクタモデル(男女2体ずつ計4体)を用い,瞬目率を9,12,18,24,36 blinks/minと変化させた場合の観察者の印象をSD法により評価した.実験2では,カートゥーンキャラクタモデル(男女,動物,未知の生物を各2体ずつ計4体)を用いて同様の実験を行った.これらの結果,18 blinks/minの瞬目率が最も親近性のあるキャラクタであると判断され,この傾向は人型キャラクタにおいて顕著であった.また,36 blinks/minなどの高頻度の瞬目を行うキャラクタは活発でない印象を与え,9 blinks/minといった低頻度の瞬目では知的な印象を与えることなどが分かった.
著者
倉坪 亮太 渡邊 裕之 増間 祥弘 吉本 真純 宗像 良太 高澤 祐治
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11740, (Released:2020-09-09)
参考文献数
25

【目的】成長期男子サッカー選手の下肢筋柔軟性と関節弛緩性の特徴を明らかにすること。【方法】対象は中学1 年男子サッカー部員のうち,過去の身長データが得られ,疼痛のない33 例とした。身長,体重, 下肢筋群の筋柔軟性(ハムストリングス,大腿四頭筋,腓腹筋),関節弛緩性を測定した。身長データからAge of Peak Height Velocity(以下,APHV)を算出し,APHV と暦年齢の差を成熟度指数とした。成熟度指数が–6 ~0 ヵ月の者をG1,0 ~6 ヵ月後の者をG2,6 ~12 ヵ月後の者をG3 に群分けし,筋柔軟性,関節弛緩性を3 群間で比較した。【結果】GI 群9 例,G2 群12 例,G3 群12 例であった。軸脚腓腹筋の筋柔軟性はG1 がG2 と比較して,関節弛緩性スコアはG1 がG3 と比較して有意に低かった。【結論】APHV 前の軸脚腓腹筋の筋柔軟性と関節弛緩性は APHV 後よりも低かった。
著者
吉永 亜子 吉本 照子
出版者
日本看護技術学会
雑誌
日本看護技術学会誌 (ISSN:13495429)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.4-13, 2005-11-10 (Released:2016-10-25)
参考文献数
34
被引用文献数
5

足浴が, どの程度不眠患者の睡眠を促す効果をもつのか, どんな要因が効果に影響するのかを総括するために, 医学中央雑誌, Medline, Cinahlの全年オンライン検索や, 最新看護索引 (1990~2000), 研究報告書, 本, それらの引用文献より, 網羅的に足浴実践報告を集め, 睡眠との関連を報告していた 17件を分析した. 対象者10名以上の報告ではいずれも, 不眠患者の半数以上が足浴による睡眠状況の改善を認め, 入眠しやすさや, 眠りの深さ, 目覚めのよさ等の効果がみられた. 足浴によって皮膚温上昇 ・ 深部体温低下が起こることと, 深部体温低下期に睡眠が起こりやすいことは生理学実験で実証されており, 深部体温の低下が入眠を促し, 深部体温の変動の増幅が持続的な睡眠状況改善をもたらしたと考えられた. しかし, 足浴前の皮膚温が高い場合や, 室温が高い場合, 体の芯まで温めすぎた場合には効果が出にくくなり, これらは深部体温の変動上, 睡眠を阻害する要因と考えられた.
著者
吉本 櫻
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.355-357, 2010-05-01 (Released:2011-09-01)

本研究は,平成21(2009)年度日本農芸化学会大会(開催地 福岡)での「ジュニア農芸化学会」において“優秀賞”に選ばれた.わが国の代表的な発酵食品である納豆の製造に使用される納豆菌を対象として,その熱や薬剤に対する挙動を解析することにより,微生物がその生活環において異なる細胞形態をとる生理的意義,ならびに微生物を殺菌する場合の問題点を考察した研究である.
著者
吉本 昭夫
出版者
日本膜学会
雑誌
(ISSN:03851036)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.38-40, 1977-02-01 (Released:2010-10-21)