著者
吉田 企世子 森 敏 長谷川 和久 西沢 直子 熊沢 喜久雄
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.115-121, 1984-04-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
14
被引用文献数
1

有機質肥料 (OF) で栽培した露地トマト (品種サターン) と無機質肥料 (IF) で栽培したトマトの食味を比較するため官能検査を行なった結果, 各年ごとに傾向は必ずしも同じではなかった。1) 1980年度は, 3および5果房ともIF区よりOF区のほうが顕著に優れていると評価された。2) 81年度は, 3果房はOF区が優れていたが, 1および6果房ではあまり差がなかった。3) 82年度は, 3果房は明らかにOF区が優れていたが1,2,4~7および8果房には差がなかった。4) 各年とも3果房のOF区が優れていたが, これは養分吸収との関係で検討を要する。5) 色については, 官能検査で有意差が示された試料が, 必ずしも, 色調測定の結果示された傾向とは一致しなかった。
著者
吉田 昭子
出版者
三田図書館・情報学会
雑誌
Library and information science (ISSN:03734447)
巻号頁・発行日
no.64, pp.135-175, 2010

原著論文【目的】東京市立日比谷図書館は1908年11月に設立された。本研究では, 東京市立日比谷図書館が果たしてどのような考えを持って設立された図書館なのか, 設立以前の構想と設立経緯を, 経費, コレクション, 設計等から具体的に明らかにすることを目的とする。【方法】当時の雑誌, 新聞, 公文書類等の一次資料や図書館報などによる文献調査を行った。さらに, 今回新たに判明した日比谷図書館建築仕様書を加え, 設立構想の推移を調査した。研究対象期間は1900年から1908年までである。【結果】東京市立日比谷図書館の主な設立構想としては, 伊東平蔵等の小規模図書館構想, 坪谷善四郎の大規模図書館構想, 寺田勇吉の中規模図書館構想の3つがみられる。1906年7月に, 東京市会で通俗図書館建設のための予算が決議された。しかし, 開館時の蔵書総数は12万冊, うち10万冊は日英文庫が占め, 利用可能な図書の6割は洋書であった。図書館を建築したのは三橋四郎であった。東京市立日比谷図書館は収容人数400人, 煉瓦造の耐火構造書庫や児童閲覧室, 婦人閲覧室などを持つ図書館として開館した。今回の調査で, 開館前に雑誌『建築世界』に建築仕様書が連載されていたことがわかった。日比谷図書館は当初の小規模図書館構想より, はるかに大きな規模の図書館として開館した。しかし, そこには市民のための通俗図書館を目指す理念が存在していた。
著者
中林 美奈子 寺西 敬子 新鞍 真理子 泉野 潔 成瀬 優知 吉田 佳世 村田 直子 高木 絹枝 若松 裕子 下田 よしゑ 横井 和子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.655-665, 2006-01

明らかな医学的異常がない児をもつ母親を出産後4〜18ヵ月まで追跡し, 精神健康度の変化とそれにかかわる要因を明らかにした。精神健康度はGHQ28日本語版の要素スケールである「不安と不眠」スケールを用いて評価した。その結果, 1)産後4〜18ヵ月の母親の精神健康度の変化として, 4ヵ月時点での良好さを18ヵ月まで維持していた者(良好維持群)28.1%, 良好さを維持できなかった者(悪化群)19.8%, 4ヵ月調査での不良さを改善していた者(改善群)9.4%, 不良さを継続していた者(不良継続群)42.7%いう実態が示された。2)産後4ヵ月の母親における精神健康度悪化予測要因として, (1)夫から情緒的ならびに情報サポートを受けていないと感じていること, (2)身体的疲労感を自覚していること, (3)イライラしておこりっぽいと自覚していることが抽出された。3)産後4ヵ月の母親における精神健康度不良継続要因として, (1)夜間に1回以上覚醒すること, (2)気分や健康状態が悪い, 疲労回復剤を飲みたい, 疲れを感じる, 身体が火照る・寒気がするなどの身体的症状を自覚していること, (3)いつもストレスを感じる, いろんなことを重荷に感じる, 不安を感じ緊張するなどの不安と不眠症状を自覚していることが抽出された。4)育児期間にある母親の心の健康を良好に保つためには, 産後4ヵ月時点で母親の精神健康度とその関連する要因を評価し, 予測的に働きかけることが重要である。
著者
内田安蔵, 吉田文彦 編
出版者
東江堂
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1905
著者
吉田 たかよし
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.32, pp.86-89, 2004-01

昆虫が環境変化に適応する行動を司る、独特のニューロンネットワークのメカニズムを研究。行動学、神経生理学、光生理学、組織学、工学など様々なアプローチを試みる。その一環で、昆虫の行動・神経機能を再現するマイクロマシン(バイオマイクロマシン)開発も東京大学大学院情報理工学系研究科の下山勲教授らと進めている。 「あいつの脳みそは昆虫並みだ!」。
著者
吉田 幸二 時実 象一 尾身 朝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.682-693, 1999 (Released:2001-04-01)
参考文献数
34
被引用文献数
17 14

J-STAGEは,電子ジャーナルの投稿,審査,組版,発信を一貫してサポートするシステムである。J-STAGEセンターは,学会がインターネットを通じて365日24時間アクセス可能な共同利用センターで,ここに格納される閲覧用の電子ジャーナルデータはSGMLで作成される。投稿者のためにはLaTeXとMS Wordのテンプレートを用意し,組版までをサポートする。投稿者,編集部,編集委員,査読者はWeb上で投稿論文の参照,審査結果の入力,審査経過の閲覧が可能である。また,外部のデータベースや電子ジャーナルに,引用文献としてリンクを作成する。作成された電子ジャーナルはインターネットから検索・閲覧できる。電子討論,マルチメディア付録や学会の大会抄録集の作成もサポートする。
著者
吉田 明夫
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地學雜誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.103, no.3, pp.201-206, 1994-06-25
被引用文献数
1 1

Correlation between earthquakes in Kanto region and intermediate-depth earthquakes in Hida region, central Japan is re-investigated. We found that a significant correlation exists between earthquakes with depth of 70 km and deeper in western Kanto and intermediate-depth earthquakes in Hida region, but such a correlation is not seen for earthquakes in eastern Kanto. This result shows that earthquakes occurring in the Pacific slab are well correlated each other, but earthquakes which occur in relation to the subduction of the Philippine Sea plate are not correlated with intermediate-depth earthquakes in the Pacific plate. Intermediate-depth earthquakes in Hida region have a tendency to precede earthquakes in western Kanto. This feature may be related to the dynamics of the plate motion which oceanic plate is pulled by the subducted slab.
著者
宮原 栄治 池尻 公二 前川 宗一郎 吉田 康洋 矢加部 茂 朔 元則
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.25, no.7, pp.1984-1988, 1992-07-01
被引用文献数
11

1979年1月から1989年12月までに経験した大腸低分化腺癌25例について臨床病理学的に検討した.低分化腺癌は大腸癌全体(600例)の4.2%であり,高分化腺癌と比較し右側結腸に発症する割合が多い傾向(p<0.05)があったが,右側および左側結腸癌症例において,生存率に有意の差を認めなかった.5年生存率は,低分化腺癌全体で18.6%で,高・中分化腺癌と比較し,有意に不良であった(p<O.O1).低分化腺癌では,大腸癌取扱い規約上,stage IV,V症例が17例と高度進行例が多く,このため予後不良であると考えた.しかし,stage II,IIIの比較的早期の症例で5年生存率を比較してみても,低分化腺癌では22.6%であり,高・中分化腺癌と比較し予後の違いは明白であった(p<0.01).つまり,大腸の低分化型腺癌では単に手術時すでに高度に進行している症例が多いということのみならず,その生物学的悪性度が予後に大きく関与していると考えられた.
著者
上硲 俊法 岡本 悦司 土嶋 繁 吉田 浩二 佐藤 隆夫 松尾 理
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.239-246, 2002-08-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
11
被引用文献数
1

近畿大学では平成10年度からテュートリアルシステムによる医学教育を導入した. このシステム導入の効果と問題点を, 学生およびテュータに対してアンケートを行い検討した. 学生へのアンケート結果からは, 学生の約8割に自己学習時間の増加がみられ, また, テュートリアルが楽しいと考えている学生が多かった. 学生の約8割が科学的思考の訓練になるが, 平行しての講義はテュートリアルの興味や動機付けに役立つと考えていた. しかし, テュートリアルのハード面およびテュータへの不満が学年進行に伴い増加傾向にあった. テュータへのアンケート結果からは, 学生の学習への動機付け, 問題解決能力, 学生の討論の質はおのおの52%, 58%, 77%が向上したと回答があった. 問題点としては学力の二極分化への懸念, テュータの質, 意欲に不満などの意見が見られた. 総括;テュートリアル方式での教育効果を上げるためには学生の自主性のみならず, ハード面での改善, テュータの質的向上を図る必要がある.
著者
吉田 忠
出版者
京都大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.116, no.1-2, pp.37-54, 1975-07
著者
樋口 勝彦 吉田 小五郎
出版者
三田史学会
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.1(397)-22(418), 1949-06

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