著者
吉田裕著
出版者
学習の友社
巻号頁・発行日
1981
著者
長谷川 陽一 吉田 明弘 三嶋 賢太郎 高田 克彦
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.125, 2014

花粉化石に含まれる分解が進んでいるDNAを解析するためには、1細胞あたりに多数コピーが含まれる細胞質DNAを用いる必要がある。スギの葉緑体DNA(cpDNA)には、多くのマイクロサテライト(SSR)領域が含まれていることが明らかになっているが、スギの葉緑体SSRの多様性を天然林集団で明らかにした研究はない。そこで本研究では、高標高のスギ天然林集団として八甲田山1・2と秋田駒ケ岳カルデラ内の3集団を、低標高の集団として鰺ヶ沢、碇ヶ関、仙岩峠、鳥海、雄勝峠の5集団を対象として葉緑体SSR18座とクローン識別用に核SSR5座を用いた解析を行った。高標高の集団の、八甲田山1では全10サンプルが1クローンと、八甲田山2では全45サンプルが8クローンと、秋田駒ケ岳では全19サンプルが1クローンと推定された。また、八甲田山2における8クローンは全て、葉緑体SSRを使っても識別することが可能であった。低標高の集団では、69%~96%の個体が葉緑体SSRマーカーによって識別可能であった。これらの結果から、スギ天然林集団において葉緑体SSRマーカーに遺伝的多様性があることが明らかになり、花粉化石のDNA解析に使用できると考えられた。
著者
吉田 はるみ
雑誌
表現文化
巻号頁・発行日
no.9, pp.68-87, 2015-03

1. はじめに 女性の映画 : 何をもって一本の映画を女性映画と呼ぶのか? 女性の映画を論考するにあたりまず定義すべきこの概念は一筋縄ではいかない。監督を含む制作スタッフとして女性が関わっている、女性を描いている、あるいは女性の受容者を意識して作られている――これらのいずれの場合にも、その作品を女性映画と呼ぶことが可能であり、こうした意味での女性映画は時代や映画文化を超え、ジャンルを超えて存在する。少なくとも過去二十年間の日本における新作公開外国映画を俯瞰してみると、上に述べたいずれの意味でも女性映画の様態が変化してきたことがわかる。……
著者
岡田 泰河 鈴木 雄太 吉田 康兵 浦辺 幸夫 白川 泰山
出版者
公益社団法人 広島県理学療法士会
雑誌
理学療法の臨床と研究 (ISSN:1880070X)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.115-118, 2021-03-31 (Released:2021-03-31)

目的:重度栄養障害を呈した大腿骨頚部骨折患者に、体重を指標として多職種で連携することで、栄養状態が改善し自宅退院した症例を経験したので報告する。 症例紹介:症例は人工骨頭置換術を施行し、当院へ転入院した80代の女性であった。入院時の体重は35.9kg、Body Mass Index (BMI): 15.5、平常時体重比71%で重度栄養障害であった。 経過:運動療法は運動強度を3METs以下とし、日常生活動作獲得を目的に1日6~8単位実施した。病棟で集団リハビリを行い、補食としてゼリー飲料と野菜ジュースを摂取した。入院4週後に体重は4.8kg増加し40.7kg、BMI 17.6、平常時体重比80%で中等度栄養障害となり、5週目に3.5METs程度の筋力強化練習を開始した。11週目に栄養指導を実施し、12週目まで体重40kg程度を維持し自宅へ退院した。 結論:体重を指標として多職種で連携することは日常生活動作の獲得に有効と考えられた。
著者
吉田 沙保里 高島 三幸
出版者
日経BP社 ; 2002-
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.96-98, 2017-05

第35回 4大会連続の五輪で、世界王者に挑み続けてきた吉田沙保里選手。そんな彼女の強さの核を作った、指導者である父・栄勝さんからの学びとは?——アテネから、北京、ロンドン、リオデジャネイロ五輪と、4大会連続で挑戦し続けてこられた原動力は何だったの…
著者
田村 英恵 吉田 加代子
出版者
立正大学心理臨床センター
雑誌
立正大学臨床心理学研究 (ISSN:21883017)
巻号頁・発行日
no.17, pp.13-22, 2019-03-31

本研究では,夢想起とイメージ及び心的境界の関連について検討することを目的とした。イメージ想起に関わる特性として鮮明性と統御性,心的境界として境界の脆さと曖昧さ,夢想起に関わる側面として頻度,鮮明性,内容,感覚モダリティを取り上げた。 大学生にQuestionnaire upon Mental Imagery の短縮版(QMI;Sheehan, 1967),Test ofVisual Imagery Control(TVIC;Gordon, 1949),日本語版境界尺度(JBQ;児玉,2013),夢想起に関する尺度(岡田,2000)を実施し,全ての項目に回答が得られた198名のデータを分析対象とした。境界尺度に関しては,「境界の脆さ」と「意識された境界の曖昧さ」について7 項目ずつ抽出したため,因子分析を行った。結果,因子1 「意識された境界の曖昧さ」6 項目,因子2 「境界の脆さ」4 項目,計10項目を以降の分析に用いた。 分析の結果,夢想起の鮮明性はイメージの鮮明性(QMI)及び心的境界と有意な正の相関が認められた。同様に,イメージの鮮明性(QMI)はイメージの統御性(TVIC)及び心的境界と有意な正の相関が認められた。また,イメージの鮮明性の高群が低群に比べて夢想起の鮮明性が有意に高いことが示された。したがってイメージと心的境界及び夢想起の関連性,なかでも夢想起の鮮明性とイメージの鮮明性,心的境界の関連性が示唆された。
著者
フェリペ・デ・ラ ロサ 大槻 真嗣 吉田 和夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
「運動と振動の制御」シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2001, pp.314-317, 2001

This paper develops an approach for the control of the motion of a multiple-link manipulator possessing unactuated joints. A three-rigid-link arm with its shoulder joint actuated and two elbow joints unactuated is modeled as a nonlinear Affine system. The system is a case of second-order nonholonomy since the constraints at the passive joints contain terms of accelerations. In the proposed method to solve the problem of optimal positioning the control input is expressed as a general function of a Fourier basis parameter acquired by using the Ritz method; then this parameter is optimized through the application of the Newton method. Numerical simulations were carried out and tests with an experimental setting demonstrate the effectiveness of the approach.
著者
吉田 充彦 当間 雄之 大塚 将之
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.593-596, 2020-05-31 (Released:2020-11-30)
参考文献数
16

症例は57歳男性。心房細動に対してワルファリン内服中であった。以前より自慰目的に肛門から直腸内へ約30cmの棒を挿入していた。翌日から下腹部痛を認めたが様子を見ていた。自慰行為2日後の未明に腹痛が増悪したため救急要請し当院救急搬送された。血圧40mmHgとショック状態であったが急速補液で循環の安定を得た。腹部CTを撮影したところ直腸間膜内に血管外漏出像を伴う巨大血腫と多量の血性腹水を認めた。明らかな腹腔内遊離ガスは認めなかったが,問診情報を踏まえ,異物による直腸・直腸間膜損傷および腹腔内出血と診断し,緊急手術を行った。開腹すると直腸間膜に形成された血腫から活動性の出血が確認された。縫合止血は断念し損傷部を含めて直腸・直腸間膜を切除し,人工肛門を造設した。直腸異物によりショックに至る腹腔内出血を起こしうるため,可能性がある場合は適切な問診により診断・治療を進めることが望ましいと考えられた。
著者
吉田 和道 宮本 享
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.414-419, 2020 (Released:2021-01-07)
参考文献数
30
被引用文献数
1

Summary: Atherosclerotic carotid stenosis (CS) comprises about 20% of all cerebral infarctions in Western countries, and the number of patients with CS is also likely to increase in Japan due to changes in dietary habits and the unprecedented rate of the aging population. Therefore, the significance of appropriate management of CS will also concomitantly increase. The risk of future ischemic events in patients with CS has long been assessed mainly by luminal morphology as angiographically determined stenosis and ulceration. However, recent remarkable advances in vessel wall visualization using ultrasound and magnetic resonance imaging (MRI) combined with a deeper understanding of vascular biology have shown that vessel wall characteristics also have considerable influence on the onset of ischemic events. Assessments of plaque characteristics are now important in the management of CS. Several features of a vulnerable plaque such as intraplaque hemorrhage, large lipid-rich necrotic cores, and ruptured fibrous caps have been precisely demonstrated using MRI. The current status of carotid plaque characterization using MRI will be briefly outlined in this review. Thereafter, the potential clinical implications and future challenges of analyzing plaque using MRI will be discussed.
著者
武田 立守 吉田 滋 織田 佳代子 広瀬 信吾
出版者
日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.32, no.11, pp.643-648, 1983
被引用文献数
2

窒素レーザーを励起光源とする高感度な蛍光検出器を作製し,フローインジェクション分析法に応用した.このレーザーの光のエネルギーはピーク出力10kWの大きさを持っているため,盲蛍光も大きくなると考えられ,その影響を少なくする手段を考察した.盲蛍光の大きな試料として無処理の血清を,目的とする発蛍光物質としてジヒドロニコチンアミド-アデニンジヌクレオチド(NADH)を選んだ.盲蛍光は主としてたん白質に起因すると考えられるため,O-(ジエチルアミノエチル)-[セルロース](DEAE)-セファロースを充てんしたカラムをフロー系に組み込み,たん白質は保持するがNADHは溶出してくる条件として30mM塩化ナトリウムを含有するグリシン緩衝液をキャリヤー液とした.その結果,血清の約5μを直接注入したとき盲蛍光の80%を除くことができ,残りの20%は反応試薬などで血清を17倍に希釈した液の約5μをフロー系に注入するとこで無視しうる程度の大きさとした.分析対象の一例として血清中の乳酸や乳酸脱水素酵素の測定などに応用した.
著者
二階堂 達郎 貝柄 徹 吉田 長裕 川島 智生
出版者
大手前大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

大阪湾岸臨海工業地帯を,撮影機材を搭載した船舶で航行し,海上・河川・運河等の水上からその現在の景観を写真・映像に記録した.併せて,同地帯の産業・港湾関連の施設や遺産の現況を実地調査した.これらの調査結果と,収集した文献,地図,写真,郷土史料,社史等の資料を照合し,分析することにより,同臨海工業地帯の発展の全体像をとらえることができた.また,景観概念が,臨海工業地帯という広域かつ重化学工業の大規模プラントが立地する領域における工業化を把握する上で有効なことが確認できた.今回の調査・研究は,地域的にも産業分野においても限定的ではあるが,臨海工業地帯の発展にかんする今後の研究の足がかりを得られた.