著者
石居達也 小堀一雄 松下誠 井上克郎
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-29, no.1, pp.1-8, 2013-05-20

Java では,フィールドおよびメソッドに対してアクセス修飾子を宣言することで,外部からアクセス可能な範囲を制限することができる.しかし,既存ソフトウェアには実際の利用範囲に対して過剰に広く設定されているアクセス修飾子が多数存在することが知られている.一方で,それらのアクセス修飾子の修正状況については,過去に分析が行われていない.そこで本研究では,ソフトウェア開発の履歴を対象として,過剰なアクセス修飾子に対する修正作業の実行頻度について分析した.分析対象とするデータは,既存のアクセス修飾子過剰性検出ツールを拡張して既存の 7 つの Java プロジェクトから取得した.分析を行うに当たり,宣言されているアクセス修飾子と実際の利用範囲に基づき,フィールドおよびメソッドを 3 状態へ分類した.さらに,バージョン間における状態遷移を,性質ごとに 6 つのグループへと分類した.その結果,過剰なアクセス修飾子の大半は,修正されずそのまま放置されていることを確認した.一方,一部の種類の過剰なアクセス修飾子については,分析対象の全プロジェクトにおいて修正が行われていることを確認した.
著者
堀 豊彦
出版者
國家學會事務所
雑誌
國家學會雑誌 (ISSN:00232793)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.1-22, 1948-10

2 0 0 0 OA 新按日本地図

著者
堀内政固 編
出版者
金昌堂
巻号頁・発行日
1895
著者
堀川 俊二 梶谷 真也 川上 恵子 只佐 宣子 伊東 明彦
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.4, pp.473-478, 2013 (Released:2013-04-01)
参考文献数
7

In recent years there has been a rise in the number of diabetic patients in Japan, with the increase in elderly diabetic patients becoming a serious problem. This study looked at 488 elderly type 2 diabetes patients who were admitted as emergency cases to the Department of Internal Medicine, JA Yoshida General Hospital, Akitakada City, Japan. All patients were classified by age into three groups: <70, 70-80 and >80. The most common cause of emergency hospitalization in each of the three age groups was infection. This was significantly higher in the >80 group in comparison with<70 (p<0.05). The most common infection among the three groups was respiratory infection, followed by urinary tract infection. The number of emergency hospitalization cases due to hypoglycemia was much higher in the over 80 group, particularly in comparison with<70-80 (p<0.05). The incidence of hypoglycemia in our patients could be explained mainly by reduced energy intake. Most cases were treated with oral administration of hypoglycemic drugs. As elderly diabetic patients have a number of underlying illnesses that are prone to aggravation and may lead to unfavorable prognosis, early medical examination and disease detection are considered to be important. Pharmacists are required to educate patients, home-visit nursing care personnel on sick-day rule, and provide diabetes care.
著者
今井 真子 堀 薫夫
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第4部門 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.151-172, 2010-09

神谷美恵子の生きがい論は多くの人に共鳴を生んだが,この生きがい論はいかなる特徴をもち,またそうした特徴の生成過程は,彼女の生育史のなかでいかに育まれたのか。本稿1)では,神谷の主著である『生きがいについて』で描かれた言説をKJ法で構造化し,その特徴を「宗教」「苦悩からの変革体験」「自己形成」ととらえた。そして彼女の日記や書簡集などを手がかりとして,これらの3つの特徴の生成プロセスをたどった。Kamiya Mieko (1914-1979) was a psychiatrist who constructed and elaborated the idea of "Ikigai", worth of living, in Japanese sense in 1960s and her idea is still active in 2000s. This article is an attempt to elucidate the main characteristics of her idea of "Ikigai" and to detect the emerging processes of these traits by examining her essays, bibliographies, diaries and so on. Three characteristics drawn by KJ Method were "Her Idea of Religion" "Reconstruction Experience" "Self Development." Kamiya's bloomimg of her idea of Ikigai is also a blooming of herself in itself.
著者
筒井 敏彦 和田 美帆 安西 みづ穂 堀 達也
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.s・ix, 397-399, 2003-03-25
被引用文献数
4 64

猫の精巣上体尾部精子の凍結精液による人工授精を実施した.雄猫10頭の精巣上体から精子を遊出した.精子活力および精子生存率は,それぞれ平均67%, 82.5%で,回収精子数は平均11.6×10^7であった.凍結融解後の精子活力は平均24.0 %であった.雌猫11頭の片側子宮角内に精子数5×10^7を受精した枯果, 3/11, 27.3%の受胎率であった.これは,猫の精巣上体精子の凍結精液による最初の受胎例であった.
著者
堀 進悟
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.10, 2001-10-10
著者
堀内 俊晴
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.336-345,365-36, 1972
被引用文献数
4

Mycoplasma pneumoniaeに起因する上気道および肺の感染症の頻度の高いことは知られている.私はMycoplasma pneumoniaeが気管支喘息の起因抗原となりえるかどうかを検索するために, Mycoplasma pneumoniaeのMac株より作製した3種の抽出液を用いて, 気管支喘息患者に皮内反応, PK反応, ヒスタミン遊離試験, 吸入試験を行ない, またウサギおよびモルモットについて, 本抽出液の抗原性について検討し, 以下の結果をえた.1)気管支喘息患者に対する皮内反応即時型陽性者は, 粗抽出液では322例中31例(9.3%), G-75 fractionでは103例中10例(9.7%), 膜浮遊液では23例中1例(4.3%)であった.健常者では, 粗抽出液による皮内反応即時型陽性者は34例中1例(2.9%)であった.粗抽出液にて即時型陽性の喘息患者にPK反応を施行すると17例中9例(52.9%)が陽性であった.この9例につき吸入試験をおこなうと2例が陽性であった.G-75 fractionにて皮内反応即時型陽性を示した3例にPK反応を行ない, 2例が陽性であった.粗抽出液による皮内反応遅延型陽性者は, 気管支喘息患者32例中4例(12.5%), 健常者22例中2例(9.0%)であった.しかし遅延型陽性者のなかには, PK反応ならびに吸入試験陽性者はなかつた.すなわちMycoplasma pneumoniae抽出液による皮内反応では, 即時型に意義があると考えられた.2)吸入試験陽性, PK反応陽性ならびに皮内反応即時型陽性者1例に滅感作療法を実施し, 3ヵ月目に発作の寛解ついで消失がみられた.3)皮内反応即時型反応陽性, 同時にPK反応陽性でしかも減感作療法未施行の喘息患者4例にヒスタミン遊離試験をおこなうと, 1例に陽性であった.4)Mycop1asma pneumoniae抽出液は, ウサギならびにモルモットに対して感作可能であるが, 感作モルモットに対する吸入性抗原としての意義は明らかでなかった.以上よりMycop1asma pneumoniaeは気管支喘息患者の原因抗原となりえる場合があり, そのアレルギー学的検索は意義あるものと考える.
著者
木幡 伸二 木村 温人 堀内 隆治
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.156-162, 1999-06-30

1998年11月28日午後, 山口県下関市の海峡メッセ下関を会場として, 下関市立大学の吉津直樹・平岡昭利の両氏をはじめとした地元の方々の協力によって, 有益なシンポジウムを開催することができた.以下には, 木幡・木村・堀内の3氏の報告要旨, 横手敏夫(山九株式会社)・北村不二夫(運輸省第四港湾建設局)の両氏からのコメントを中心に討論の概要を掲げる.なお, コーディネーターは, 山崎 朗(九州大学)が務めた.
著者
堀込 智之
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.227-231, 2012

疑似津波実験と,被災地の津波到達水位調査から平野とV字谷を襲う津波のメカニズムを考察した。
著者
堀内 勇作 名取 良太
出版者
東京大学
雑誌
社會科學研究 (ISSN:03873307)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.21-32, 2007-03

1994年に衆議院議員選挙(以下,衆院選)制度改革が実施された当時,小選挙区制の導入によって二大政党制(少なくとも選挙区レベルでは2人の有力候補者が議席を争う状況)の実現が,将来的に期待された.しかし4回の選挙を経験した現在においても,小選挙区における有効候補者数は必ずしも2へと収束していない.先行研究においては,その要因を解明する上で,新しく導入された選挙制度が比例代表制を並立させた制度であることの戦略的帰結に焦点を当ててきた.これに対して本論文では,地方レベルにおける選挙制度の効果に焦点を当てる.都道府県議会議員選挙(以下,県議選)では,定数1〜18の単記非移譲型選挙制度が採用されている.このため,地域によっては衆院選の選挙区と県議選の選挙区の定数の間に不均一が生じることになる.衆議院議員と都道府県議会議員の戦略的相互関係を仮定する限り,この不均一は,衆院選の小選挙区における政党間(候補者間)競争に影響を及ぼすであろう.具体的には,県議選の選挙区定数が多いほど県議選の有効候補者数が多くなり,その結果,衆院選の有効候補者数も増加すると考えられる.本論文では,同仮説を演繹的に導出した上で,衆院選の選挙区別集計データを用いて同仮説の妥当性を検証する.
著者
堀田 政二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.54, pp.13-20, 2010-12-09

パターン認識の一技法である部分空間識別器(CLAFICや複合類似度を含む)は, 特徴選択, 次元削減, 識別を統一的に実現できる優れた手法であり, 現在もその改良や拡張が行われているが, 統計的な側面からの解析や拡張といった話は多くない.これは部分空間識別器とパターン認識の理想形であるベイズ決定則との関係がはっきりとは理解されていなかったことと, 部分空間を求める際の自己相関行列(分散共分散行列ではない)の性質が明瞭となっていなかったためと考えられる.最近, 筆者はこれらについての知見を得ることができ, それに伴ってベイズ決定則の拡張である複合決定問題に対応する複合部分空間識別器と呼ばれる手法を導いた.これは, 複数の未知標本が与えられたり, 複数の特徴量を用いた認識を行うための部分空間識別器であり, 統計的な側面から見て従来の部分空間識別器の自然な拡張となっている.本講演では, この手法のメディア工学とバイオメトリクスへの応用に関して, 幾つかの実験例を示しながら自由に議論することを目的とする.
著者
松原 正毅 庄司 博史 小長谷 有紀 林 俊雄 堀 直 濱田 正美
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1991

本研究の平成5年度における調査では、新彊とモンゴル国を主要な研究対象とした。新彊においては、アルタイ山脈と天山山脈にて調査を継続している。アルタイ山脈では、平成3年度から持続しているカザフ族、トゥワ族、トルグ-ト・モンゴル族の遊牧生活についての調査をおこなった。この調査にあたったのは、松原正毅と楊海英である。従来、この地域の遊牧生活についての調査資料はまったくなかったといってよい。その意味では、すべての研究実績が学術的な空白をうめるうえでたいへん有益な役割をはたしたといえる。アルタイ山脈のカザフ族については、移動の歴史、社会構造の変遷、遊牧生活の現状などにわたる多大な情報を収集することができた。とくに、1930年代から1980年代にいたる時代(中華人民共和国の成立前後をふくむ時代)に対応した社会組織の編成と再編成について克明な資料を入手した。この資料は、社会主義化のなかで従来のカザフ遊牧民の社会組織がどのような過程をへて崩壊し、1984年の生産請負制の導入にともなってあらたな形に再編成されたかを具体的にしめす重要なものといえる。同時に、この資料は、遊牧の起源と遊牧社会の特質についての考察に多大な寄与をもたらすものである。アルタイ山脈では、カザフ族だけでなく、トゥワ族やトルグ-ト・モンゴル族も調査対象になった。トゥワ族やトルグ-ト・モンゴル族についての調査資料は、地域社会における少数民族のありかたをかんがえるうえで貴重な情報をもたらしている。とくに、トゥワ族は、中国においても1980年代にはいってひとつの独自な集団と認定された民族で、新彊全域で2000人ほどの人口を保持するにすぎない。トルコ系の言語をはなしているが、宗教的にはモンゴル族とおなじ仏教徒である。そのため、外部からはモンゴル族と同一にあつかわれてきた。トゥワ族自身も一部は独自の民族意識をもっているが、一部はモンゴル族意識をもつというように、民族意識のうえにおいて分裂している。この事象は、民族形成においてみずからの意識が重要な役割をはたすことをしめす例といえる。トルグ-ト・モンゴル族は、現在カザフ族と密接な接触をたもちながら遊牧生活をおくっているため、カザフ語とのバイリンガル現象があらわれてきている。これがかれらの生活に相互的な影響をおよぼしている。トゥワ族やトルグ-ト・モンゴル族の事例は、民族形成論を構築するうえで貴重な手がかりを提示するものである。同時に、トゥワ族やトルグ-ト・モンゴル族の遊牧に関する歴史人類学的資料は、従来の学術的空白をうめるものといえる。トルグ-ト・モンゴル族の調査には、小長谷有紀もくわわった。新彊では、アルタイ山脈だけでなく天山山脈においても調査をおこなった。天山山脈では、山脈の中央に位置するユルドゥス渓谷を中心に調査を実施をしている。この調査には、松原、林俊雄、浜田正美、堀直、楊が参加した。ユルドゥズ渓谷は、非常にふるくから遊牧民の活動の舞台となった地域であるが、中華人民共和国の成立後軍事的な要地となったため外国人研究者のたちいりがまったく許可されない地域となっていた。今回、外国人研究者としてはじめて入城がゆるされたので、新発見にちかい多大な成果があった。いままで記録されていないおおくの古墳や石人、遺構を発見し調査をおこなっただけでなく、この渓谷で遊牧生活をおくるトルグ-ト・モンゴル族について多方面にわたる情報をうることができた。モンゴル国における調査は、西モンゴルを中心におこなった。この調査には、松原、林、浜田、堀、楊が参加した。西モンゴルも、従来外国人研究者のたちいりが厳重に制限されていた地域である。そのため、数おおくの遺跡や遺構をあらたに発見し、記載することができた。それだけでなく、モンゴル語化しながらもイスラム教の信仰を保持するトルコ系のホトン族の調査もおこなっている。ホトン族の資料も、民族形成論を構築するうえに重要な情報を提供するものといえる。いずれも遊牧の歴史人類学的研究にとって貴重な成果である。以上のほか、青海省において庄司博史が土族の調査を担当した。上記の調査の比較資料として重要といえる。