1 0 0 0 太閤検地論

著者
宮川 満
出版者
広島大学
巻号頁・発行日
1961

博士論文
著者
三宅 捷太 田中 文雅 松井 潔 宮川 田鶴子 山下 純正 山田 美智子 岩本 弘子
出版者
THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.329-335, 1991

神奈川県立こども医療センター神経内科を受診し昭和45年5月~平成元年3月までに死亡した症例をてんかんに焦点をあてて検討した.<BR>1. 院内死亡総数2,244例中神経内科患者の死亡数は237例 (11%) で, その74%が重症心身障害児であった.<BR>2. 対象237例のうちてんかんをもつ例は128例 (54%) で, 死因は肺炎, 慢性呼吸不全, 誤嚥の三者が60%を占め, 直接死因が痙攣であったものは14%であった. また死亡場所は38%が自宅であった.<BR>3. 点頭てんかんを既往にもつ146例中16例 (11%) が死亡し周生期障害による症例が多く, その死因の約半数が呼吸障害であった.<BR>4. 乳児重症ミオクロニーてんかん8例中4例 (50%) が死亡し, 死因は3例が痙攣重積症で, 死亡場所は2例が自宅であった. 死亡例と生存例とを比較した結果, 臨床的に予後を推測させる明瞭な因子は認められなかった.<BR>5. てんかんが主たる障害で, その他の障害が軽微であった16例について分析した結果, 有熱性痙攣の既往と部分てんかんが多く認められた. 16例の死因は痙攣重積症10例, 短時間の発作 (手術後と学校の給食後) による急性死2例, 発作時の転倒による硬膜下血腫1例, 風呂における溺死1例, 病死 (肺炎) 1例, 詳細不明1例であった. 16例中7例の死亡場所が白宅であった. 自宅での死亡が多いことから, 発作への対処と呼吸管理の指導, 誤嚥などの事故防止が死亡の予防に重要と考えられた.
著者
宮川 博文 池本 竜則 井上 雅之 中田 昌敏 下 和弘 大須賀 友晃 赤尾 真知子 本庄 宏司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0033, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに,目的】膝前十字靭帯(以下ACL)再建術後のリハビリテーション(以下リハビリ)において,受傷前レベルの競技復帰を目標とした場合,膝関節筋力,可動域など傷害部位局所の運動能力の回復に加え瞬発力,全身持久力など全身的な運動能力の回復が必要となる。今回,ACL受傷前の健常な状態での膝関節筋力及び全身的な運動能力測定を実施できたバスケットボール選手の再建術後の運動能力の回復についてフォローアップすることができたので,考察を加え報告する。【方法】症例は19歳女性,WJBLバスケットボール選手であり,バスケットボール試合中に左膝を捻って受傷(非接触型損傷)。受傷後6週で患側骨付き膝蓋腱採取(BTB)による靭帯再建術を施行した。術後リハビリは愛知医科大学ACL再建術後リハビリプログラムに従い,関節可動域エクササイズ,筋力増強トレーニング,スポーツ動作トレーニングそして競技復帰に向けた再発予防プログラムを再建靭帯への保護という観点から,段階的に実施した。運動能力の測定項目は1.等速性膝伸展・屈曲筋力,2.瞬発力,3.全身持久力とした。等速性筋力はCYBEX社製NORMを用い角速度240・180・60deg/secにおける膝伸展,屈曲筋力(Nm/kg)を,瞬発力はコンビ社製パワーマックスを用い最大無酸素パワー(watts/kg)を,全身持久力はフクダ電子社製マルチエクササイズテストシステムML-1800を用い予測最大酸素摂取量(ml/kg/min)を測定した。測定時期は,①受傷2ヵ月前,②術前(受傷後1ヵ月),③術後8ヵ月(チーム復帰時),④術後12ヵ月(チーム復帰後4ヵ月),⑤術後20ヵ月(チーム復帰後12ヵ月)とした。等速性膝筋力は全ての時期に,瞬発力,全身持久力は②術前を除く4つの時期に測定した。【倫理的配慮,説明と同意】症例報告として紹介する対象者については,本研究の趣旨,内容,倫理的配慮および個人情報の取り扱いに関し,十分な説明を行い,書面にて研究協力の同意を得た。【結果】1.等速性膝伸展・屈曲筋力:測定時期①~⑤の60deg/secにおける膝伸展筋力(Nm/kg)は①患側2.03/健側2.33,②0.84/2.36,③2.54/3.04,④2.39/2.34,⑤2.81/2.81であり,患側,健側共に術後8ヵ月には受傷前以上に回復し,その後も維持され,チーム平均より優れていた。屈曲筋力においても同様の結果であった。2.瞬発力:最大無酸素パワー(watts/kg)は①11.8,③12.4,④12.7,⑤14.5であり,膝筋力と同様,術後8ヵ月には受傷前以上に回復した。3.全身持久力:最大酸素摂取量(ml/kg/min)は①50.5,③47.4,④44.6,⑤51.1であり,膝筋力,瞬発力と異なり,受傷前はチーム平均より高値であったが,術後8ヵ月では受傷前レベルに回復せず,チーム平均より低値であった。術後12ヵ月ではさらに低下を示し,術後20ヵ月で受傷前レベルに回復した。【考察】術後機能評価は一般的に術前との比較を基本とする。しかし,この術前は受傷後であり,筋力において患側は傷害に伴い機能低下し,健側であっても受傷後の安静,運動制限期間により機能低下し健常な状態ではない可能性がある。本症例は受傷2ヵ月前の健常な状態でのチームメディカルチェックによる運動能力テスト結果と術後運動能力の回復を比較し得た希少な症例であった。膝筋力,瞬発力は術後8ヵ月で,受傷前の健常レベル以上に回復し,我々のACL再建術後リハビリプログラムの有効性が確認できた。しかし,全身持久力は術後8,12ヵ月において受傷前レベルに回復しなかった。今回,全身持久力トレーニングは,自転車エルゴメーター,ステップマシン,トレッドミル,水中運動を用い再建靭帯への負荷に注意し,段階的に実施したが,筋力,瞬発力で行っているような定期的な評価を実施せず行ったことが,回復を遅らせた一因と考える。通常,ACL再建術後は手術部位に着目した局所の安定性や可動性,筋力,さらに瞬発力までの評価に止まりがちであり全身持久力まで評価することは少ない。今回の報告は,一例ではあるものの,チーム復帰時に元の競技レベルと比べ,最大酸素摂取量つまり全身持久力が改善されていないことが示され,スポーツ復帰における全身持久力評価の重要性が示唆された。今後は,術後プログラムに競技特性を考慮し,筋力,瞬発力,ステップワーク等の無酸素性運動能力に加え,全身持久力を向上させるため,局所負荷に応じた有酸素性運動プログラムを評価に基づき取り入れることが重要と考える。【理学療法学研究としての意義】本症例より,ACL再建術後の競技復帰を目標としたリハビリは,膝関節機能に加え,競技特性を考慮した無酸素及び有酸素運動能力の評価,トレーニングの重要性が示唆された。今後,特にこの有酸素運動能力について検討を進め,より安全な競技復帰に寄与したいと考える。
著者
宮川 繁
出版者
神田外語大学
雑誌
Scientific approaches to language (ISSN:13473026)
巻号頁・発行日
no.2, pp.241-242, 2003-03-25

Weak islands are called "weak" because they don't block extraction of arguments but they do block extraction of adjuncts. (1) a. What do you wonder [whether to fix t]? b. Why do you wonder [what to fix t]? Does this mean that argument extraction is not affected at all? It is well-known that a weak island bars an interpretation otherwise available with argument extraction, that of pair-list (Longobardi 1985, Cresti 1995). (2) What do you wonder [whether everyone will buy t]? This example only has a single-pair interpretation ("I'm wondering whether everyone will buy a new coat"), Using Relativized Minimality (Rizzi 1990) as a guiding principle, and extending Aoun and Li's (1989) general approach, I will argue that the effects we can observe with weak islands are part of a general property of quantification, (3) All quantification is local, If Quantifier X c-commands Quantifier Y, Y cannot take "inverse" scope over X. A weak island is a form of quantification, because it is headed by such an element as a wh operator. It thus prohibits any scope-bearing item, either an argument or an adjunct, from taking proper scope above it. I will show that the reason why argument extraction appears to be possible is due to a covert resumptive pronoun strategy (cf. Cinque 1990, Postal 1998, Stroik 1992). I will formally characterize the locality of quantification using Beck's (1996) Quantifier-Induced Barrier (QUIB), making a subtle but crucial revision in her definition to incorporate a much wider range of data. Weak islands, as we will see, are simply a subset of QUIBs. This also explains a mystery noted by Hoji (1986) that in Japanese, an example such as the following lacks a pair-list interpretation. (4) Nani-o daremo-ga t katta no? what-ACC everyone-NOM bought Q 'What did everyone buy?' Independently, we can see that the universal quantifier in Japanese is a QUIB (cf. Hoji 1985). The lack of pair-list in this example is exactly the same as the lack of this interpretation in the English weak-island example in (2). Time permitting. I will also explore the issues that naturally arise with inverse scope in English, as in the example, "Someone loves everyone.
著者
宮川 晃尚 岡田 哲男
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.549-558, 2019

<p>超音波−重力複合場は粒子の粒径にはよらず,密度と圧縮率などの音響物性に応じて,粒子を異なる位置に浮揚させる.本論文では,粒子の表面あるいは内部で起こる反応によって粒子の音響物性に変化を誘起し,浮揚位置から高感度計測や反応評価を行った研究について述べる.たとえば,反応を介してマイクロ粒子に金ナノ粒子(AuNP)を結合することでマイクロ粒子の密度変化を誘起できる.マイクロ粒子の浮揚位置と,結合したAuNP数の間には直線関係があり,その結果,浮揚位置は反応に関与した分子数に対して直線的に変化する.マイクロ粒子とAuNPの結合にかかわる反応の適切な設計により,タンパク質,補酵素,DNA,RNAなど広範な物質の高感度計測が可能である.また,イオン交換反応はイオン交換樹脂の密度及び圧縮率を変化させる.イオン交換樹脂粒子の浮揚位置の経時変化を追跡することで,樹脂粒子内部で起こるイオン交換反応の評価が可能である.本総合論文では高感度計測法及び反応の動的評価法について,著者らの研究結果を中心に述べる.</p>
著者
山田 菊子 本間 中 宮川 愛由 伊藤 学 富塚 剣介
出版者
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
雑誌
人間中心設計 (ISSN:18829635)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.17-25, 2021-09-30 (Released:2021-10-22)
参考文献数
32

Design thinking is a measure to enable human-centered policy design. METI, PA, and MEXT have released declarations and guidelines on design thinking, human-centered design, and service design. However, the authors could not find such training courses in the last five years at Hokkaido Regional Development Bureau of the MLIT who handles national land and infrastructure management. The authors conducted an employees’ training course on design thinking at Hokkaido MLIT, where trainees find problems and solutions at Tobetsu Town following the design thinking approach. The achievements include improving ideas being more human-centered than pre-course assignment, high recommendation rates, and enhancing trainees’ capabilities, especially in pushing forward the projects and listening.
著者
松下 真実子 宮川 豊美 川村 一男 マツシタ マミコ ミヤカワ トヨミ カワムラ カズオ Mamiko Matsushita Toyomi MIYAKAWA Kazuo Kawamura
雑誌
大學紀要. 第2分冊, 家政系編
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-15, 1983-03-31

The authors noted the chage of tastes after cleaning teeth, and researched the change of the taste threshold after cleaning with toothcream and the effects of each component of the toothcream; the effects of surfactants which had been added to toothcream for 20 years or more were also discussed. The results are reported here. 1. The thresholds (special thresholds) of four fundamental tastes of sweet, salty, sour, and bitter in the test group were almost similar to those which were reported 40 years ago. Therefore, the difference in the taste thresholds by age was not observed. It indicated that the surfactants added to toothcream for a long time did not affect the tastes. 2. PH of the saliva not affected by cleaning of teeth. 3. Tastes of sweet and bitter were delayed to be differentiated after cleaning of teeth, but the sour taste was not affected. 4. The tastes which were affected by intraoral stimulation by commercially available "toothcream" and the mixture solution of its components were two tastes of sweet and bitter, while salty and sour tastes were hardly affected. 5. The thresholds were increased or reduced, but generally they were increased in many cases and the threshold concentration reached to 2 to 4 times as high as the original one. 6. The component of "toothcream" which can cause the change of taste thresholds was found to be sodium laurylsulfate. Perfumes strongly affected particularly sweetness and bitterness, and sodium laurylsulfate influenced sweet, salty and bitter tastes; glycerin affected only sweetness. 7. It took 3 to 15 minutes to recover the activity to differentiate sweet, salty, sour and bitter tastes after cleaning teeth with commercially available "toothcream".
著者
宮川 浩一 井早 康正 村井 久雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.8, pp.1358-1364, 1989-08-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
15
被引用文献数
3

ベンゾフェノンのアニリン類との光化学反応は,その溶媒の極性など実験条件の違いにより,水素引き抜き反応によるケチルラジカルの生成,あるいは,電荷移動によるベンゾフェノンアニオンラジカルの生成,のいずれかが起こる。この論文においては,時間分解ESR法を応用し,シクロヘキサンおよびアセトニトリル中でベンゾフェノン/アニリン類にレーザー照射を行い得られた新しい知見を報告する。シクロヘキサン中においてもアセトニトリル中においても,この実験で直接観測できたのは主に中怪のケチルラジカルであった。系によっては,アニリンから水素が引き抜かれたアニリンラジカルが観測された。N,N-ジエチルアニリン/アセトニトリルを溶媒として用いた場合にのみ,間接的に電荷移動過程を示唆する結果が得られた。特に重要な点は,この実験により,第二級アミンであるN-メチルアニリン,N-エチルアニリン,さらに第一級アミンであるアニリンにおいては,N-H結合部から水素原子がより速く引き抜かれていることが明らかとなった点である。すべての実験を通して得ちれたCIDEP信号は若干非対称な全発光型で,このことはベンゾフェノン三重項状態によるTMスピン分極(全発光)に,RPMによるスピン分極が発光ノ吸収として重なっているものと結論付けられた。
著者
大久保 雄 金岡 恒治 半谷 美夏 椎名 逸雄 辰村 正紀 泉 重樹 宮川 俊平
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.C1461, 2008

【目的】これまで単純X線画像による腰椎の運動学的研究は行われてきたが,連続的に腰椎挙動を評価した研究は少ない.本研究の目的は,X線シネ撮影装置により立位体幹前後屈時の矢状面腰椎挙動を撮影し,各椎間の可動域及び挙動開始の位相差を比較することである.<BR>【方法】側面X線画像にて腰椎に明らかなすべりのない健常男性9名(平均年齢23.2歳,平均身長171.0cm,平均体重65.2kg)を対象とした.立位にて骨盤を固定した状態の下,体幹前後屈を行わせた腰椎挙動をX線シネ撮影装置にて撮影した.前屈及び後屈動作は腰椎の撮影が行える範囲までとし, 撮影速度は15frames/secとした.得られたX線シネ画像をデジタイズ処理によって各椎間(L1/2,L2/3,L3/4,L4/5)及び腰椎全体(L1/5)の矢状面角度を計側し,前屈及び後屈動作においてL1/5可動域に対する各椎間可動域の百分率を椎間別に比較した.さらに,各椎間の動作が開始した時点を求め,各椎間挙動の位相差を検討した.統計処理は一元配置分散分析を用い,有意水準を5%とした.<BR>【結果】全対象者のL1/5可動域は前屈35±10゜(Mean±SD),後屈10±8゜であった.前屈動作における各椎間可動域の百分率はL1/2:23±8%,L2/3:30±9%,L3/4:28±5%,L4/5:19±11%であり,L2/3の可動域がL4/5に比べ大きい傾向を示した(p=0.06).一方,後屈動作ではL1/2:27±31%,L2/3:39±46%,L3/4:20±23%,L4/5:17±59%と,被験者毎にばらつきが大きく一定の傾向を示さなかった.各椎間挙動の開始時点の比較では,前屈動作においてL4/5の挙動が他の椎間(L1/2,L2/3,L3/4)に比べ有意に遅かったが,後屈動作では椎間別に有意な位相差を認めなかった.<BR>【考察】本研究の結果より,前屈動作ではL2/3の可動域が大きく,L4/5の挙動が他の上位椎間に比べて遅れることが示された.腰椎の前屈可動域はL4/5において最大と言われているが,Miyasakaらは腰椎全体の前屈可動域が40゜未満の場合,L2/3が最大可動域を示すことを報告しており,本研究でも同様の傾向を認めた.また,椎間挙動の位相差に関して,Kanayamaらは腰椎の前屈動作においてL3/4,L4/5,L5/S1の順に挙動が開始することを報告しており,本研究においても類似の結果が得られた.<BR>【まとめ】立位体幹前後屈時の矢状面腰椎挙動を連続的に計側した結果,可動域が中程度の前屈動作においてL2/3の可動域が大きく,L4/5の挙動が上位椎間に比べ遅れることが示唆された.一方,後屈動作では可動域,位相差ともに椎間別で特異的な傾向を認めなかった.
著者
牛場 翔太 松本 和彦 宮川 成人 沖野 剛士 品川 歩 岡 優果 木村 雅彦 小野 尭生 金井 康 井上 恒一
出版者
公益社団法人 日本表面真空学会
雑誌
表面と真空 (ISSN:24335835)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.358-363, 2020

<p>Since ion-sensitive field effect transistors (ISFETs) have been developed in 1970, much attention has been focused on FET-based biosensors. In particular, graphene is one of the promising candidates for FET-based biosensors owing to their high electron/hole mobilities and unique 2D nature. Herein, we report specific detection of biomolecules using sialylglycopeptide-modified graphene FET (G-FET) biosensors. In addition, we also present state-space models (SSMs) to analyze time-series data of G-FET biosensors. This computational approach helps to separate the response against target biomolecules from the baseline drifted data. G-FET biosensors open the door to a more versatile sensing platform for biomolecules and biological functions.</p>
著者
山下 尚志 高橋 岳浩 遠山 哲夫 谷口 隆志 吉崎 歩 Trojanowska Maria 佐藤 伸一 浅野 善英 赤股 要 宮川 卓也 平林 恵 中村 洸樹 三浦 俊介 三枝 良輔 市村 洋平
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.381b, 2016

<p>  全身性強皮症は免疫異常,血管障害,線維化を主要3病態とする原因不明の膠原病である.本症の病態理解・治療開発が遅れている理由の一つとして,その病態を忠実に再現した動物モデルが存在しなかったことが挙げられるが,最近我々は転写因子Fli1の恒常的発現低下により線維芽細胞,血管内皮細胞,マクロファージにおいて強皮症特有の形質が誘導できることを示し,さらに血管内皮細胞特異的<i>Fli1</i>欠失(<i>Fli1</i> ECKO)マウスでは強皮症の血管障害に特徴的な血管の構造異常と機能異常が再現できることを明らかにした.強皮症の血管障害に対しては肺動脈性肺高血圧症治療薬が有用であり,特にボセンタン(エンドセリン受容体拮抗薬)は皮膚潰瘍の新規発症を予防する効果が2つの良質な臨床試験により証明されている.また,明確なエビデンスはないが,bFGF製剤は強皮症に伴う難治性皮膚潰瘍の治療に有用であり,実臨床において広く使用されている.しかしながら,これらの薬剤が強皮症の血管障害に及ぼす影響とその分子メカニズムは未だ不明な点が多い.そこで今回我々は,<i>Fli1</i> ECKOマウスの創傷治癒異常の分子メカニズム,およびボセンタンとbFGFがその異常に及ぼす影響について検討した.一連の研究結果により,<i>Fli1</i> ECKOマウスにおける創傷治癒異常の分子メカニズム,およびボセンタンとbFGFがFli1欠失血管内皮細胞の動態に及ぼす影響が明らかとなったので,その詳細を報告する.</p>
著者
宮川 哲夫
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.135, 2006-02-01

James Marion Sims(1813~1884)は,南カリフォルニアに生まれ,初めチャールストンで,その後フィラデルフィアのジェファーソン医科大学で,医学を学んだ.Simsは「婦人科学の父」と呼ばれており,ニューヨークのセントラルパークに,その銅像が建立されている.Simsの主な業績は,1858年に銀線縫合による膀胱膣瘻治療に成功し,子宮頸部切断術(1861),胆囊水腫に対する胆囊摘出術(1870)などで,婦人科学や一般外科学の領域において貢献がある.シムス圧子,シムス膣鏡(1845)の創案者でもあり,シムス体位(図1)を考案した1).しかし,Simsは黒人の奴隷を対象に,膀胱膣瘻の手術を麻酔なしで施行したことから,倫理的な問題があるとされ英雄ではなく悪党と批判されたこともある2).1850年にはニューヨーク婦人科病院を設立し,1860年代には,王族の治療のためヨーロッパに度々渡り,ナポレオン三世の妻も治療している.1876年にはアメリカ医学協会長となり,アメリカ婦人科協会を設立し初代会長となった. シムス体位は,原本では左側臥位で,左上肢を後方に左胸を床面につけ,左股関節・左膝関節を軽く屈曲し,右股関節・右膝関節を強く屈曲させ,右大腿を胸壁に接近させた体位である.この体位では,後方から膣に容易に達することができ,脱出臍帯の還納術,膣・直腸診,妊娠中期の腰痛の予防,分娩第1期に用いられる.分娩第1期第2分類の場合には右シムス体位により,胎児(重心は脊柱にある)は,重力の影響で背部が下に回りやすいのでこの体位を用い,正常分娩進行の行程に導入されている.また,意識障害者の吐物の誤嚥の予防に用い,その際には左右どちらでも用いるが,上側の手の甲を枕にして頬部をのせた体位をとり,昏睡体位という.Simsによるとこの体位は,肥満女性の落馬による骨盤損傷に伴う子宮後傾の疼痛緩和のために,上側の膝を胸に着くように深く屈曲させ,会陰部に圧を加え触診した結果,膣にたくさんの空気が入り,膣が拡張し子宮が前傾位に戻ったとし,その後,膀胱膣瘻治療にこの体位を用いている1).
著者
小林 翔太 宮川 将士 武政 奨 高橋 直希 渡邉 好夫 加納 学
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第35回 (2021)
巻号頁・発行日
pp.4F1GS10l03, 2021 (Released:2021-06-14)

ケミカルトナー製造プラントでは,収集されるプロセスデータを活用し,機械学習を用いた品質自動制御を実施している.精度の高い機械学習モデルを構築する際に,入力変数と出力変数を対とする多くのデータを必要とするが,トナー製造プラントでは,毎日1ロットという生産量であるため,長期間データを収集しなければならない.一方,製造現場ではしばしば工法や材料の改良が行われており,データの再収集と予測モデルの再構築の間は,手動操作による多大な工数が必要となる.そのため,少数ロットのデータを用いて精度の高い予測モデルを構築することが求められている.本稿では工法の改良後の少量データと改良前のデータに対して転移学習を活用した品質予測手法について提案する.提案手法では,簡単な特徴空間の拡張で実装が可能なFrustratingly Easy Domain Adaptionを転移学習に用い,予測手法にはガウス過程回帰(GPR)とバギングを組み合わせる手法を用いた.提案手法をトナー製造プラントに活用した結果,品質管理者の工数75%低減を達成した.
著者
宮川董法 著
出版者
文山堂
巻号頁・発行日
vol.巻下, 1882
著者
藤本 康弘 宮川 宗之
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.358-367, 2009-12-15
参考文献数
18
被引用文献数
1

<p>2009 年に発行されたGHS 改訂第3 版におけるおもな改正点を紹介する.物理化学的危険性については,火薬類と引火性液体についての判定基準,健康影響については感作性における細区分の導入とその判定基準,環境影響については水生環境影響に関する慢性試験データに基づいた分類基準,またオゾン層破壊物質に関する新クラスの導入について概要を示した.また,GHS の分類基準に準拠した「分類JIS」案や,関係省庁などによって作成された新しいGHS 分類のためのガイダンス文書など,国内におけるGHS 対応状況を紹介した.</p>
著者
森 千鶴夫 神谷 均 佐合 穣 宮川 俊晴 田中 隆一 掛布 智久 森山 正樹 緒方 良至 秋吉 優史 臼井 俊哉 村上 浩介 羽澄 大介 中村 嘉行 渡辺 賢一 瓜谷 章
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.1-12, 2020

<p>高等学校などで使用されているクルックス管は,一般的に漏洩X線を発生している。X線の線量率の測定に,これらの学校が保有している箔検電器を使う方法を提案した。箔検電器の箔の開き角は電極に与えられた電位に依存して変化する。この電位はX線によって空気中に作られたイオンを集めて減少し箔は閉じて行く。しかし,空気中のイオン密度は周辺の電位や風,および箔検電器に荷電する電荷の正負の影響も受ける。正電荷を荷電した場合に箔が閉じる時間と負電荷を荷電した場合のそれとの幾何平均値をとることによって,電離箱で測定した線量率との間に再現性のある関係を得ることができた。この関係を校正線と呼ぶが,他の同様の市販の箔検電器にも適用できる。</p>