著者
小倉 英里 工藤 真代 柳 英夫
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2010-DD-78, no.5, pp.1-8, 2010-11-19

グローバル経済が加速する中で,英語版ドキュメントは海外市場進出の要となる.しかし,多くのメーカー企業では,英語版ドキュメントの言語品質の低さに悩まされている.英語のネイティブライターが関与していないことも原因のひとつだが,それ以上に,英訳を視野に入れて日本語版ドキュメントが作られていないことが,その最大の原因である.この研究では,英訳しづらい日本語の表現パターンを洗い出し,そのような日本語表現を規制できるかを検証し,規制された日本語は,その英訳の品質が改善することを明らかにした.
著者
小倉 崇生 戸田 均 木村 巧 松井 応式 伊藤 安海 根本 哲也
出版者
日本実験力学会
雑誌
実験力学 (ISSN:13464930)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.18-21, 2011-03-25 (Released:2011-09-25)
参考文献数
14

It is necessary to estimate the impact force received by the human body for the purpose of accident prevention, accident analysis and criminal investigations against contact of Machine and structure, fall, overturn and brutal blows of blunt instruments. In this study, we showed the performance of subcutaneous fat and muscle buffering by measuring the impact force to the pork. As a result, the following findings were obtained. 1) For estimation of buffer property of muscle and fat tissue of human to impact force, it is possible to substitute pork. 2) Skin is poorer on buffer property than muscle and fat tissue. 3) The magnitude of the impact force transmitted to the bone rises in proportion to a rise in impact velocity, and is estimated to be at least ten times the weight of impactor. 4) Exist as complex of skin, muscle and fat tissue, the impact force transmitted to the bone is not less than one-tenth compared with only skin.
著者
岩本 拓也 小倉 加奈代 西本 一志
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2013-HCI-152, no.19, pp.1-8, 2013-03-06

恋人間の愛着行動 (いわゆる 「いちゃいちゃ」 ) は,幸福感を得るためや相手との関係をより良いものにするために重要な行為である.愛着行動はデリケートな行動のためプライバシが確保された場所で行うのが一般的であり,公共の場では行われない傾向にある.公共の場では,周囲の目が障壁となるため,カップルは愛着行動を行うことが困難になると考えられる.そこで我々は,公共空間内での対面状況において,周囲に不快感を与えることなく愛着行動を行えるメディアの研究開発を進めている.本稿では,裏腹的愛着行動を伝えあう対面コミュニケーションメディアである 「ちんかも」 を提案し,その有用性をユーザスタディによって検証する.

4 0 0 0 OA 戦時下の数学

著者
小倉金之助 著
出版者
創元社
巻号頁・発行日
1944
著者
小倉 圭 川村 卓 金堀 哲也 野本 尭希 八木 快 小野寺 和也
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.511-522, 2017 (Released:2017-12-19)
参考文献数
25

The purpose of this study was to clarify the types of step adjustment performed by baseball infielders for catching a grounder in relation to skill level. The subjects were 18 amateur baseball infielders, whose fielding motions were videotaped using 2 high-speed video cameras (300 Hz). The 3-dimensional coordinates of both the toes and the ball were obtained using the DLT method. The top 9 subjects who showed small variations in the grounding point of both feet when adopting the catching posture were defined as a high-performance group, and the bottom 9 subjects were defined as an intermediate-performance group. The results obtained were as follows:  1) Baseball infielders modified each grounding point from 4 steps to 1 step before catching in order to acquire the most appropriate catching point, and the final step was highly reproducible.  2) The high-performance group showed a significantly smaller standard deviation in the 1 step before the grounding point than the intermediate-performance group.  3) In the high-performance group, there was a positive correlation between the standard deviation of step length 1 step before and the standard deviation of the grounding point from 5 steps to 2 steps before.  These results suggest it is important to reduce variations in the grounding point 1 step before by earlier perception of the error in the front-to-rear direction of the grounding point. These results could provide important insight for coaches or trainers attempting to improve the performance of infielders when catching a grounder.
著者
小倉 加奈代 田中 唯太 西本 一志
出版者
日本認知科学会
雑誌
日本認知科学会大会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.29, pp.877-884, 2012

In this paper, we try to analyze serving food to reveal a situation of “the last on piece of food”. When we analyzed video data of table talks with some platters, we focused on serving food for each platter and for dining table. As a result, we confirmed situations of suspending serving foods from middle stage to end often occurred. In addition, we found after suspending serving food, serving food occurred continuously for short time span. A series of suspending and activating serving food is important for us to handle a situation of “the last one piece of food”.
著者
岩本 拓也 小倉 加奈代 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.16, pp.1-8, 2012-10-25

恋人間の愛着行動 (いわゆる 「いちゃいちゃ」) は,幸福感を得るためや相手との関係をより良いものにするために重要な行為である.恋人達の多くは,常に愛着行動をとりたいと願っている.しかしながら公共空間では,目の前にパートナーがいるにもかかわらず愛着行動を行うことができない.従来の恋愛支援技術の研究は,遠距離恋愛者を対象に研究開発が進められてきたが,近距離恋愛者に対しても支援すべき課題が残されていると考える.そこで我々は,公共空間内での対面状況において,周囲に不快感を与えることなく愛着行動を行えるメディアの研究開発を進めている.本稿では,このメディアの実現に向け,どのような種類の行動を伝え合うことが有効かに関する基礎的検証を行う."Acting cozy" is important for lovers to feel happiness and to improve their relationships much better. Many lovers desire to always act cozy. However, it is actually difficult to act cozy in a public space although they are together there. Whereas the ordinary research efforts have attempted to mainly support long-distance lovers, there are also several issues to be solved even for short-distance lovers. Accordingly, we have been studying a medium that allows the short-distance lovers who stay together to convey cozy actions even in the public space without disgusting people around them. This paper investigates what kind of cozy actions should be transmitted between the lovers being together in the public space.
著者
稲谷 昌之 後藤 浩之 盛川 仁 小倉 祐美子 徳江 聡 Xin-rui ZHANG 岩崎 政浩 荒木 正之 澤田 純男 ZERVA Aspasia
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.I_758-I_766, 2013 (Released:2013-06-19)
参考文献数
7
被引用文献数
1

2011年東北地方太平洋沖地震では内陸部の宮城県大崎市古川地区において地震動による構造物被害が多く発生した.古川地区の中でも一部地域に被害が集中していることから,その原因の一つとして地盤震動特性の違いが考えられる.そこで,本研究では古川地区に展開されている超高密度地震観測のデータを利用して地盤震動特性の違いを検討した,古川地区内の地盤が各点毎に構造の異なる一次元水平成層構造であると仮定して地盤モデルを推定したところ,被害が集中した地域において表層地盤が厚くなる傾向が見られた.ただし,推定した地盤モデルを用いて時刻歴観測波形の再現を試みたところ,一部の観測点には再現出来ない特徴的なフェーズが認められた.このことは,表層の地盤構造を一次元水平成層構造でモデル化するという従来の枠組みでは,古川地区の地震動を説明する上で本質的に不十分であることを示唆している.
著者
小倉 都 藤田 健一
出版者
科学技術政策研究所 第3調査研究グループ
巻号頁・発行日
2012-03-15 (Released:2012-08-07)

大学等(国公私立大学・高専、大学共同利用機関、研究開発独法)発ベンチャーの現状や課題等を明らかにするため、2009年度末時点で活動中で所在が判明している大学等発ベンチャー1689社へのアンケート(2011年3-4月実施:有効回答535件)を実施した。 その結果、大学等発ベンチャーの現経営者の45.2%は民間企業出身者となっており、多くの大学等発ベンチャーが教職員や学生が主体となって設立されたことを踏まえると、民間企業出身者がベンチャーの経営に参画する動きが着実に増えていることがわかった。また、設立からの年数が経過しているベンチャーでは、自社で研究開発も特許出願も経験している割合が大きくなっており、さらに民間企業出身者が経営者になっているベンチャーでは、資本金や売上高、研究開発費が大きく、従業員数の増加も大きく、海外展開に意欲的である、など、成長志向の傾向が強くなっていることがわかった。 また、大学等発ベンチャーの経営者は自らのベンチャーへの関与をキャリア形成の面で肯定的に捉えていること、20代、30代の若手を雇用するベンチャーが多く、研究開発では30代が最も戦力となっていること、研究開発に関連する業務では、大学等での研究経験だけでなく企業での職務経験があることを重視していることもわかった。今後、研究開発での増員を予定するベンチャーも多いことから、インターンシップ等による企業での職務経験を身に付けることにより、若手研究者がベンチャーで活躍できる可能性も広がっている。

3 0 0 0 OA 朝鮮語学史

著者
小倉進平 著
出版者
刀江書院
巻号頁・発行日
1940
著者
加藤 泰史 小松 香織 前川 健一 松田 純 宇佐美 公生 石川 健治 竹下 悦子 上原 麻有子 清水 正之 齋藤 純一 松井 佳子 後藤 玲子 小倉 紀蔵 村上 祐子 中村 元哉 小島 毅 品川 哲彦 水野 邦彦 林 香里
出版者
椙山女学園大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2018-06-11

平成30年度の研究計画にもとづき、8月に一橋大学で分担者および協力者(国内)と研究打ち合わせを行い、平成30年度の計画を確認すると同時に、分担者の村上祐子氏が研究発表を行った。また、分担者および協力者の何人かに、『思想』2019年3月号および4月号の特集で研究成果の一部を発表してもらうように再度依頼して確認した。なお、代表者の加藤は8月にWCP北京大会に参加してプレゼンテーションを行った。10月に代表者が渡独してシェーンリッヒ教授(ドレスデン工科大学)らと論文集の編集およびそれに関連した国際ワークショップ企画に関して打ち合わせを行うとともに、11月に一橋大学で網谷壮介氏(立教大学)らを招聘して概念史的研究の一環である「第7回スピノザ・コネクション」を開催した。12月に東京大学で、非欧米圏担当の分担者および協力者と研究打ち合わせを行うと同時に、金光来研究員(東京大学)の講演会を行った。平成31年1月に代表者が、10月に一橋大学で開催予定の国際ワークショップの企画および論文集編集の件で再度渡独し、クヴァンテ教授(ミュンスター大学)・ポルマン教授(ベルリン・AS大学)らと研究打ち合わせを行うと同時に、シェーンリッヒ教授の主催する研究会に参加した。3月に京都大学で、科研費のワークショップを開催し、代表者の加藤と分担者の小島・小倉両氏が研究発表を行い、またニーゼン教授(ハンブルク大学)・マリクス准教授(オスロ大学)・バーデン教授(イリノイ大学)・デルジオルジ教授(エセックス大学)を招聘して一橋大学で国際ワークショップと、さらに手代木陽教授(神戸高専)らを招聘して「第8回スピノザ・コネクション」を開催すると同時に、『ドイツ応用倫理学研究』第8号を刊行するとともに、科研費のHPも完成させた(http://www.soc.hit-u.ac.jp/~kato_yasushi/)。
著者
小倉 肇
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.14-25, 2004-08-31 (Released:2017-08-31)

In this paper, I propose that the phonotactic restriction that 衣 ([e]) should be used at the word-initial position and 江 ([je]) should be used otherwise was formed in the early part of the 10th century. The phrase "e-no-je (えのえ) ", which is included in Ametsuchi-no-uta written by Minamoto-no-Shitago, also follows this phonotactics. Around the middle of the 10th century, the phonotactics began to lose force gradually, and the change from [e-] to [je-] occurred at the initial position of the second (and subsequent) word in the combination of words. Consequently, the delimitative function of [e] weakened, and [je] came to be used at both the initial and non-initial positions. By the end of the 10th century, [e] had completely merged into [je].