著者
小野 厚夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.612-616, 2005-06-15

情報は日本で作られた言葉で、1876年出版の酒井忠恕訳『佛國歩兵陣中要務實地演習軌典』に最初の用例があり、その原語はフランス語のrenseignementである。初期には情報と状報が併用されていたが、ほどなく情報に統一された。はじめは兵語として用いられていたが、日清、日露戦争の記事で新聞用語として定着し、一般化した。第二次世界大戦後は英語のinformationの日本語訳として用いられ、科学的に取り扱われるようになった。
著者
藤崎 廣 小野 暢三 吉識 雅夫 福田 啓二
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
造船協會會報 (ISSN:05148499)
巻号頁・発行日
no.82, pp.87-96, 1950-07

It is said that electrification of the auxiliaries on small cargo ship is more useful than that of steam drive. The O.S.K steamer"Ondo Maru"(680 gross tons) had installed a main diesel engine of 600 B.H.P., steam driven auxiliary engines and an oil burning boiler. The fuel consumption was too much and so the next ship of same type"Mihara Maru"had installed the electric driven auxiliaries of d.c. system, and got good result. These valuable experiences tell us that the electrification is more useful than steam drive. The electrification of the auxiliaries had almost adapted the d.c. system, by the reason that the characteristics for winch and windlass are more suitable than a.c. system. Therefore, the a.c. system for auxiliaries of cargo ship has been disregarded. However, it is considered that the a.c. system for the auxiliaries of small cargo ship is worth studing. Now, our company decided to build two small cargo ships of"F"type (about 510 gross tons) and I am planning the electrification of the a.c. 230 volts, 60 cycles, 3 phase, for the auxiliaries. Here we call, temporarily, the ship less than 500 gross tons, as the"small cargo ship". The ship of"F"type is installed a main Diesel engine of 550 B.H.P. and following auxiliares, The generater for the source of these auxiliaries are two sets of 55 k.v.a. which are drived by a Diesel engine respectively. (a) Winches 4 sets of 15 k.w. (b) Windlass 1 sets of 15 k.w. (c) Capstan 1 sets of 2 k.w. (d) Pumps 6 sets of 0.75 to 5 k.w. There are other electric installations as follows : (a) Room heaters. (b) Ordinary illuminating lamps and navigating lamps etc. (c) Wireless telegraphy. (d) Radio direction finder. (e) Echo sounding equipment. The electrification of winch, windlass and capstan by the induction motors of pole change wound rotor type, shall have many points of consideration. In this paper, it is concluded that the electrification of the auxiliaries on small cargo ship by a.c. system is rather suitable for quick building of ship, and cheapness of equipments and easy maintenance of auxiliaries.
著者
小野 泱
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.893-909, 1978-06-20
被引用文献数
1

著者は1975〜1977年の2〜5月に帯広市東郊依田台地の下を流れる小沢でブユの採集を行い,C. subcostatumオタルツノマユブユとC. uchidaiウチダツノマユブユにそれぞれ極めて類似した2種類のブユの多数の幼虫,蛹を得た。これらの室内飼育で得た2種の成虫はsubcostatumおよびuchidaiとはそれぞれ別種であり,かつ新種と認めたので本文においてCnetha boldstemta n. sp.オビヒロツノマユブユおよびC. acmeria n. sp. サツナイツノマユブユとして記載した。C. boldstemtaはC. subcostatumに類似しているが,雌雄のgenitalia構造に差がありboldstemtaの雌の胸背に3条の淡色条が認められるがsubcostatumには淡色条がなく,雌の額板の幅,雌雄の脚の形態,色彩,蛹の呼吸糸の幅,繭の形態,幼虫の頭部額板の斑紋,頭部腹面の割目の形態,肛鰓にも明瞭な差異が認められる。C. acmeriaはC. uchidaiに類似しているが,雌雄のgenitalia構造に差があり,繭のdorsal projectionは特異的に極めて長くなっている。また雌の額板の幅,雌雄の脚の形態,色彩,幼虫の頭部額板の斑紋,肛鰓にも差が認められる。C. subcostatumとC. uchidaiの成虫は5月から11月まで見られ,幼虫,踊も道内各地の平野部から山地の林内の小沢からかなり幅広い川で普通に見られるが,C. boldstemtaとC. acmeriaの成虫は平野部の台地下に4〜6月だけ見られる。両新種の幼虫と蛹は融雪期とその前後に,湧水からの小沢にのみ生息しており,この小沢は夏期,秋期には消滅する。両種の雌成虫は吸血するかどうか不明である。
著者
小野 淳平 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

開発中の統合物語生成システムでは,事象中の概念選択を概念辞書の候補範囲からランダム選択で行っていたが,これを小説中の単語の頻度情報で絞り込む方式を既に提案した.本稿ではその際問題となった名詞概念辞書の範疇の問題等を解決し,選択された概念を単語表記として表層化する機構と繋げる.更に事象の概念選択から文の表記選択迄の流れを,各々のパラメータ設定に基づき制御し言語表現の多様性を実現する仕組みを実装する.
著者
斉藤 正一 中村 人史 三浦 直美 三河 孝一 小野瀬 浩司
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.58-61, 2001-02-16
被引用文献数
4

山形県内のナラ類の集団枯損被害地で, カシノナガキクイムシの脱出状況と被害木の枯死経過を6年間調査し, カシノナガキクイムシと枯死に関与する特定の菌類(仮称ナラ菌)の動態に関する試験を行って, これらの相互関係を検討した。カシノナガキクイムシは, 6月下旬に短期間かつ大量に羽化脱出し健全木に穿入して, 8月上旬に被害木は枯死することが確認された。また, 羽化脱出初期の時期と枯死に関する時間的経過との間には有意な関係が見出された。ナラ菌伝搬に関する実験と時期別のナラ菌の接種試験の結果から, カシノナガキクイムシは枯死に関与するナラ菌を樹幹内に伝搬し, 羽化脱出初期の時期と同様の接種時期にのみ枯死が発生したことから, ナラ類の枯死経過には, カシノナガキクイムシの穿入と伝搬されたナラ菌の樹幹内での動態が関連することが強く示唆された。
著者
小野寺健編訳
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1987
著者
ナセル M. E. A 小野寺 良次
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.654-656, 1997-07-25
被引用文献数
6

A rumen protozoon, Entodinium caudatum, and mixed rumen protozoa were isolated from a monofaunated and a naturally faunated goats with rumen fistula, respectively. Diaminopimelate decarboxylase activities of the crude enzymes of the protozoa were assayed by determining the lysine production with a high-performance liquid chromatography. The optimal pH and temperature for the catalytic activities of the crude enzymes were found to be 6.3 and 50°C, respectively, in both E. caudatum and mixed rumen protozoa, while the Km values for 2, 6-diaminopimelate in both protozoal crude enzymes were 0.62 and 0.68mM, respectively. For the stability of the enzyme of E. caudatum, the presence of pyridoxal 5'-phosphate and thiol group such as 2-mercaptoethanol and dithiothreitol was necessary and higher catalytic activities were retained in the pH range of 5.0 and 6.8. The enzyme was stable when kept in the temperature range of 25 and 60°C for 10min, but the activity was completely lost at 70°C. DL-penicillamine inhibited the enzyme at a concentration of 1.6mM, but its effect was lessened by increasing the concentration of pyridoxal-5'-phosphate.
著者
黒川 茂莉 石塚 宏紀 渡邊 孝文 村松 茂樹 小野 智弘 金杉 洋 関本 義秀 柴崎 亮介
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2014-MBL-71, no.18, pp.1-6, 2014-05-08

携帯電話通信時の位置情報履歴は,全国を網羅的に人々の移動が把握可能であるため,都市交通施策などへの応用が期待されている.都市交通施策のあり方を検討するために国士交通省を始め各自治体で実施されているパーソントリップ調査では,人々の滞在地,滞在時間だけでなく滞在目的も重要な調査項目となるが,滞在目的推定の研究はいまだ不十分である.そこで本稿では,携帯電話通信時の位置情報履歴から,個人の滞在地及び滞在時間を検出し,自宅,職場,お出かけ先などの各滞在地に対する滞在目的を推定する手法を評価する.評価では,利用同意を得た 1250 名の 4 週間の位置情報履歴と行動に関する Web アンケート結果を用いた.
著者
吉永 龍史 小野 武也 沖 貞明 大塚 彰 梅井 凡子 星本 諭 中平 剛志 高橋 祐二 小林 弘基
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.A4P2062-A4P2062, 2010

【目的】関節拘縮の治療に関わるものは、関節の動きを維持するために一日に必要な関節運動の時間を知りたい。この検討は動物実験を通して、関節をギプスなどで固定した後、固定を外してストレッチを一日につき一定時間実施し、再び関節を固定する方法で行われている。これを1週程度毎日繰り返し、最終日は固定を外して治療として持続的伸張運動(以下、ストレッチ)を実施した後に、効果判定の関節可動域テストを行っている。ここでポイントとなる点は、最終日の効果判定直前に治療としてのストレッチを行っている点である。先に述べた方法による最終日の関節可動域の効果判定結果は、 2つの影響が含まれていると考えられる。一つは毎日行う関節運動の影響(蓄積効果)である。もう一つは、最終日の関節可動域測定直前のストレッチの影響(即時効果)である。蓄積効果と即時効果を含む方法による研究結果によると、関節の動きを維持するために一日に必要な関節運動の時間はおよそ30分/日であろうと推測されている。ところが、我々は朝起きるとストレッチを行わないでも関節可動域は維持できている。これは、前日までの関節運動が十分に行われているためと考えることができる。このようなことから、効果判定を行う直前にストレッチを行わないで、関節の動きを維持するために一日に必要な関節運動の時間を検討することも重要と考えられる。本研究の目的は、即時効果を省き蓄積効果により関節の動きを維持するために一日に必要な関節運動の時間の検討である。<BR>【方法】8週齢のWistar系雌ラット20匹を用いた。ラットは10匹ずつ無作為に2群に振り分けた。そのうち1群は、左後肢を「正常群」、足関節最大底屈位でギプス固定した右後肢を「固定群」とした。さらに、固定群と同様にギプス固定を行い、2日目から最終日(7日目)の前日までの計5回、1日1回ギプスを外し、麻酔下でバネ秤を用い30gで30分ストレッチを実施した右後肢を「30g伸張群」とした。尚、固定期間は1週間とした。すべてのラットは飼育ゲージ内で水と餌も自由に摂取する事ができるようにした。足関節背屈角度(以下、背屈角度)は、初日と最終日(7日目)の背屈角度を測定した。ただし、実験最終日には、ストレッチを実施しないでギプス除去後に測定した。測定は、麻酔で小型筋力計を用いて30gの力を加えた状態で行った。統計処理は、実験前の各群間の背屈角度の比較に一元配置分散分析を、また各群の初日と最終日の背屈角度の比較をKruskal-Wallis検定によって確かめた後、有意差を認めた場合は多重比較検定にScheffe法を適用した。なお、危険率は5%未満をもって有意とした。<BR>【説明と同意】本研究は、本学の研究倫理委員会の承諾を受けて行った。<BR>【結果】実験前の背屈角度は、正常群が37.9±1.2°、固定群が37.6±1.3°、30g伸張群が37.0±1.6°ですべての群間で有意差を認めなかった。最終日の背屈角度は、正常群が37.9±1.7°、固定群が73.4±4.8°、30g伸張群が84.5±6.5°であった。実験前後の背屈角度の比較から固定群および30g伸張群には、実験後に有意をもって拘縮発生を認めた。また、各群間の比較では、すべての群に有意差が認められ、30g伸張群がストレッチを行ったにも関わらず、関節拘縮が最も発生していた。<BR>【考察】本研究の結果から、最終日にストレッチを行わずに効果判定を行うことで、30分/日で行うストレッチによる蓄積効果のみではギプス固定除去直後に関節拘縮が生じることが明らかとなった。また、ストレッチを行った30g伸張群が固定群と比較して関節拘縮がより悪化していた。ストレッチを行ったにも関わらず30g伸張群が固定群と比較して関節拘縮が悪化した原因について、先行研究によると、ギプス固定1週間のラット足関節の制限因子は、皮膚切開によって10%、下腿三頭筋切除によって80.5%であったと報告していることからも、軟部組織による制限因子であると推測される。そのため、30gによるストレッチが重すぎたのではないかと考えられる。もう一つの原因は関節可動域運動の時間が不足していたと考えられる。小児を対象とした先行研究では1日約6時間の関節運動を必要としている。このことから、関節可動域運動の伸張時間が長いほど関節拘縮を防ぐことができると考えられる。よって、本研究の関節可動域運動の時間は不足していたと考えられる。蓄積効果により関節の動きを維持するために一日に必要な関節運動の時間は、即時効果を含めた場合よりも多くの時間を必要とする可能性が考えられる。<BR>【理学療法学研究としての意義】日々臨床で遭遇する関節拘縮を予防するために必要な運動時間を知ることは重要である。<BR>
著者
小野 義正 森村 久美子
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.48-54, 2008-01-20
被引用文献数
4 4

This paper discusses contents and results of a new graduate course "English for Engineers and Scientists" given at School of Engineering, The University of Tokyo. This course is a new attempt to develop English communication expertise for engineering graduate students: how to write technical papers and how to make technical presentations in English. For these purposes, differences in the writing styles and in the sentence structures of English and Japanese are stressed: conclusions come first in English versus conclusions come last in Japanese; the three-step style of introduction, body, and conclusion in English versus the four-step style of ki-sho-ten-ketsu in Japanese. In addition, proper styles of technical papers (rhetoric) and related grammatical points are discussed. Technical presentation course consists of four-week lecture and seven-week practice session. In the lecture, essential points of technical presentations in English are discussed in detail, and in the practice session students′ presentation skills are improved through guidance and instructions given by native-speaker moderators. The class evaluation results show that most students have obtained necessary skills of technical presentation, indicating that the combined course of lecture and practice session is essential for training students to make better technical presentations in English.
著者
手島 玲子 穐山 浩 奥貫 晴代 佐久嶋 順一郎 合田 幸広 小野寺 博志 澤田 純一 豊田 正武
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.188-193, 2000-06-25 (Released:2008-01-11)
参考文献数
14
被引用文献数
33 50

世界的に遺伝子組換え技術を利用して開発された農作物の実用化が進んでいるが, 実際の商品は組換え作物の後代交配種由来であることが多く, そのような作物における動物の免疫系への影響, 特にアレルギーとの関連について調べられた報告はない. 著者らは, 今回, アレルギー高感受性のB10Aマウス及びBNラットを使った実験において, 除草剤耐性遺伝子 (CP4-EPSPS) が導入された遺伝子組換え (GM) 大豆摂取が, 動物の免疫系に影響を及ぼすか否かの検討を行った. 同等の栄養成分を有する近親の非組換え (non-GM) 大豆を対照として用いた. GM, non-GM混餌飼料を摂取させたマウス, ラットとも両群の体重及び餌の摂取量に有意差はみられず, 15週投与後の各種主要免疫臓器の病理組織像においても, 両群とも異常は認められず, また大豆抽出物に対するIgE, IgG抗体価とも両群において差はみられなかった.
著者
佐伯 香織 小田 民美 生野 佐織 上田 香織 丸山 夏輝 秋山 蘭 小野沢 栄里 森 昭博 左向 敏紀
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.19-25, 2014-04-10 (Released:2015-04-15)
参考文献数
26

運動療法は、インスリン感受性を改善し、骨格筋へのブドウ糖取り込みを増加させることから、糖尿病患者において有用な治療法である。本研究では、糖尿病犬に対する運動療法が血液生化学パラメーターおよび骨格筋遺伝子発現にどのような影響を及ぼすかを検討した。空腹時血糖値は運動前後で有意な変動は認められなかった。しかし、糖化アルブミン(GA)および遊離脂肪酸は運動後有意に低下した。インスリンシグナリングおよび糖代謝に関連する遺伝子(インスリンレセプター基質1および2、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ、aktキナーゼ2、グルコーストランスポーター4、AMP活性化プロテインキナーゼ、脱共益蛋白3およびアセチルCoAカルボキシラーゼ)の発現には運動前後で有意な変化は認められなかった。本実験結果より、運動療法を行うことでGAの低下をもたらし、糖尿病犬において血糖コントロールが改善された。
著者
平本 秀二 菊地 綾子 吉岡 亮 大津 裕佳 小東 靖史 後藤 容子 堤 ゆり江 平岡 眞寛 小野 公二
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.514-517, 2015 (Released:2015-04-16)
参考文献数
10
被引用文献数
4

進行胃がんの出血や通過障害に対する緩和的治療には,外科的治療,内視鏡的治療があり,多くの報告があるが,緩和的放射線治療の報告は少ない.2006年4月~2014年3月の間に当院で非切除進行胃がんの患者の症状緩和目的に放射線治療を施行した11例について検討した.治療目的は止血8例,狭窄解除4例であった.止血奏効率は63%,狭窄解除奏効率は50%であった.止血奏効期間中央値,狭窄解除奏効期間中央値はそれぞれ103日,52日であった.全生存期間中央値567日で,照射開始後生存期間中央値は105日であった.症状緩和目的の放射線治療は,外科的治療や内視鏡的治療より効果発現までに時間を要するため,症例を選べば一定の効果が期待でき,低侵襲であるため,よい選択肢となる治療である.
著者
嵯峨山 茂樹 小野 順貴 西本 卓也 齋藤 大輔 堀 玄 中村 和幸 金子 仁美
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

統計的信号処理と音楽理論の数理モデルを融合して、音楽(および音響・音声)の信号処理と情報処理に多面的に取り組んだ。音声認識分野では音響処理と言語処理の融合がキー技術であったように、音楽においては信号処理と音楽理論の融合が必須である。具体的には、A: 数理モデルと統計学習を軸にした音楽信号の解析・変換・加工・分離・検出、B: 音楽理論の数理的定式化を軸にした音楽信号の和音認識・リズム解析・セグメンテーション・構造解析・ジャンル認識、C: 機械学習と最適化を軸にした自動演奏・自動作曲・自動伴奏・自動編曲などを研究・開発した。