著者
三好 雅也 畑中 健徳 吉川 博輔 藤井 純子 馬渡 秀夫 小林 暉 内山田 朋弥 山本 博文
出版者
日本地学教育学会
雑誌
地学教育 (ISSN:00093831)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.57-69, 2019-02-28 (Released:2019-11-13)
参考文献数
19

恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークの小学校における火山教室の実践結果と効果について報告する.火山教室は,火山活動と大地の形成に関する講義および七輪マグマ実験で構成される.実験において,児童は溶岩の温度(約1,000℃)を赤外放射温度計で実測し,砂山斜面を流れる溶岩が爪楊枝を燃やす様子を観察した.授業後アンケート調査結果は,児童が溶岩の高温を実感し,勝山の大地の成因と火山活動との関係について興味・関心を持ったことを示した.
著者
山本 裕
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.70-77, 2000-01-28 (Released:2008-12-25)
参考文献数
8

自動制御理論において近年めざましい発展を遂げたHardy空間における最適化制御の理論,いわゆるH∞制御理論の基礎を2回に分けて解説する.第1回目の本稿では,自動制御の歴史を振り返り,最小実現,伝達関数やブロック線図,周波数応答の概念など基礎的諸概念を説明するとともに,基本的な感度最適化問題を定式化する.次回第2回目では対象をこの最も簡単な1入出力システムの感度最適化問題にしぼり, Hardy空間における数学的な取り扱いの基礎と,分布定数系への拡張について述べる.
著者
坂上 貴之 山本 淳一 実森 正子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.395-411, 1994-12-20 (Released:2010-07-16)
参考文献数
145
被引用文献数
1

As the opportunity to contact with related areas has increased, the study of the experimental analysis of behavior has experienced revolutionary changes. Some of the most active and important areas-studies of choice, comparative cognition, and human language-are reviewed to acquaint readers. Studies of CHOICE have linked to the molar theories of behavioral economics and behavioral ecology, which promoted research of choice by animals under uncertainty conditions. Further approach has been made to integrate the molar and molecular analyses on the basis of the ideas of behavior dynamics. COMPARATIVE COGNITION is a part of a larger field including cognitive science, behavioral neuroscience, and biological science. Recent developments, aided with a comparative perspective, made significant contributions to our understanding of the phylogeny and ontogeny of cognition. Advances in analysis of human behavior provided tools to study behavioral aspects of semantics, syntax, and pragmatics of HUMAN LANGUAGE. Using the paradigm of stimulus equivalence, the emergence of stimulus relations, stimulus-stimulus networks, hierarchical structure of verbal behavior, and other language-related behaviors have been investigated.

1 0 0 0 地球温暖化

著者
山本 晋
出版者
公益社団法人 大気環境学会
雑誌
大気汚染学会誌 (ISSN:03867064)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.A81-A89, 1991

二酸化炭素をはじめとするメタン, フロン, 亜酸化窒素などの温室効果ガスの増大による地球温暖化とそれに伴う様々な環境悪影響が懸念されています。最近の観測によれば二酸化炭素濃度は約350ppmで年々1.5ppmの割合で増加しており, メタン, フロン等も増加しています。IPCC (気候変動に関する政府間パネル: 1990年8月) の報告によれば, このままの状態を放置すると, 来世紀には全球平均気温が3℃上昇し, 平均海面は最大1m上昇することになります。気象庁の報告によれば過去100年間の全球平均地上気温は上昇傾向にあり, これは温室効果ガスの増加による気温上昇予測結果と一致しています。しかし, 現段階ではこの気温上昇が温室効果によると断定するにはデータが十分ではありません. また, 現在人類が化石燃料の使用によって放出している二酸化炭素は一年間に炭素換算50億トンです。このうち大気中に残留するのは結果として約半量で, 残りは海洋, 植物などにより吸収されていると推定されていますが, 大気圏, 水圏, 地圏, 植物圏相互間での二酸化炭素の交換過程は定量的に解明されておらず, 二酸化炭素の循環モデルは今後の研究課題として残されています。<BR>温暖化は数十年から百年という長い期間に顕在化する現象であり, 顕在化してからでは対策を立てても遅いということになりかねません。ここでは, 地球温暖化問題を考える上での基礎的知識, 現状での科学的知見について,「温暖化の原因・機構と現状」と「温暖化の将来予測と予想される環境影響」の二回に分けて紹介します。本入門講座が「地球温暖化」問題を理解し, 対策を考える上で多少なりとも参考になれば幸いです。
著者
山本 吉道 河合 恭平 高野 哲男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1339-1344, 2008 (Released:2010-08-25)
参考文献数
21
被引用文献数
2 2

In this research, the Ishikawa-ken area of Kaetsu coastal zone and Enshu-nada coastal zone are selected as the coastal zone where a large-scale sandy beach is left, and sedimentation control of those zones is examined in order to recover the continuity of overall movement of earth and sand, and the following plans are proposed:1) An efficient countermeasure based on sand recycling by shipping and natural carrying system due to waves and currents in the Ishikawa-ken area of Kaetsu coastal zone.2) An effective countermeasure based on natural carrying power due to Tenryu river flow and a sand bypass by trucking for short distance in Enshu-nada coastal zone.
著者
山口 虎彦 山本 陽介 木下 大輔 秋葉 欣哉 Reed Christopher A.
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 第57回有機反応化学討論会
巻号頁・発行日
pp.5, 2007 (Released:2008-10-06)

アレン化合物1a (R=Me)及び1b (R=Ph)を合成した. 1をジメチル化しスルホニウム塩とすることで超原子価6配位炭素化合物2を合成した.ヨウ化メチルと銀塩を用いてジメチル化することで目的物を結晶化することができX線構造解析に成功した.2bにおいてメトキシ基の酸素原子とアレン骨格の中心炭素との距離はフェノキシ基の酸素原子と中心炭素間の距離よりも短いことが分かった.また1aを二電子酸化することで安定な三重項カルベンの合成を検討した.
著者
山本 泰智 山口 敦子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.1K2J403, 2019

<p>我々はUmaka-Yummy Dataという生命科学分野のLinked Dataを提供するSPARQLエンドポイントの評価システムを構築し、結果を公開している。その目的は、より良いLinked Data利用基盤を構築することであり、そのためには、Linked Data提供者と利用者の相互理解を促すことが必要と考えているからである。SPARQLエンドポイントの評価は稼働率など6つの観点から行い、100点満点の数値化したUmaka Scoreとしている。これまで3年間の運用を経験し、Linked Data提供者から様々な意見や質問を得ている。本論文ではこれらの意見や質問を議論し、上述のより良いLinked Data利用基盤を構築するために必要な事項をまとめた。その結果、Linked Data提供者と利用者の間の相互理解を促すのに先立ち、信頼できる評価を提供するために、Linked Data提供者と我々の間の信頼関係の構築が重要であることが分かった。</p>
著者
山本 暢朋
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.83-85, 2013-01-15

はじめに 統合失調症の薬物療法において,第2世代抗精神病薬(Second Generation Antipsychotics;SGA)が果たす役割は大きくなっているが,各種SGAの位置づけや使い分けには議論が残されている。本邦で開発されたSGAであるperospirone(以下PRP)は,欧米各国においてほとんど使用できないこともあり,海外で作成された主要な治療ガイドライン・アルゴリズムでの言及がなされておらず,薬物療法上の位置づけについても共通したコンセンサスが得られているとは必ずしも言いがたい状況が存在する。筆者は,PRP投与後に統合失調症の強迫症状が改善した症例を報告しているが11),Yale-Brown Obsessive Compulsive Scale日本語版(以下JY-BOCS)のような評価尺度を用いたものではなかった。 今回,PRP投与後に強迫症状が改善した統合失調症患者について,JY-BOCSを用いて強迫症状を評価した1例を経験したので,若干の文献的考察を用いてこれを報告し,統合失調症薬物療法上におけるPRPの位置づけについても簡単に触れたい。
著者
冨岡 立 皆川 洋至 木島 泰明 山本 宣幸 阿部 秀一 菊池 一馬 島田 洋一
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.225-228, 2008 (Released:2008-08-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1

Structural changes of rotator cuff muscle after torn rotator cuff tendon are the muscle atrophy, the shortening of muscle fiber length, and fatty infiltration. However, there is no report about the sarcomere length which is one of the factors related to the contractile ability of muscle. The purpose of this study was to clarify the sarcomere length of torn rotator cuff muscle. 14 embalmed cadaver shoulders were enrolled in this study. The average age was 82 years old (range: 74-91). There were 7 full-thickness rotator cuff tear shoulders and 7 normal shoulders. Muscle fiber length was measured using a digital caliper. Sarcomere length of the rotator cuff muscle was determined by laser diffraction.In the cuff tear group, muscle fiber length of the supraspinatus: SSP, infraspinatus: ISP, teres minor: TM, and subscapularis: SSC was 33.2±6.3mm, 70.6±9.9mm, 57.4±6.4mm, and 58.2±9.6mm, respectively. In the normal cuff group, that of SSP, ISP, TM, and SSC was 57.3±13.7mm, 73.4±14.0mm, 58.2±11.2mm, and 57.8±11.7mm, respectively. The muscle fiber length of SSP in the cuff tear group was significantly shorter than that of SSP in the normal cuff group (P=0.0157). ISP, TM, and SSC showed no significant difference in the muscle fiber length. In the cuff tear group, the sarcomere length of SSP, ISP, TM, and SSC were 3.07±0.41μm, 3.16±0.42μm, 2.80±0.27μm, and 2.41±0.21μm, respectively. In the normal cuff group, those of SSP, ISP, TM, and SSC were 3.18±0.46μm, 3.21±0.57μm, 3.13±0.34μm, and 2.60±0.22μm, respectively. There was no significant difference in the sarcomere length. Although the muscle fiber length of SSP with rotator cuff tear was significantly shorter than that of SSP without rotator cuff tear, the sarcomere length of SSP had no significant difference between the cuff tear group and the intact cuff group. These results indicate that the number of sarcomere may reduce to adapt the shortened muscle fiber length of supraspinatus to maintain muscle contractile ability.
著者
島田 延枝 寺沢 敏夫 内藤 統也 松井 洋 星野 真弘 向井 利典 山本 達人 斎藤 義文 國分 征 町田 忍 SHIMADA Nobue TERASAWA Toshio NAITO Tsuguya MATSUI Hiroshi HOSHINO Masahiro MUKAI Toshifumi YAMAMOTO Tatsundo SAITO Yoshifumi KOKUBUN Susumu MACHIDA Shinobu
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
宇宙科学研究所報告 (ISSN:02852853)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.1-23, 1997-11

1994年2月20日01UTに発生した太陽フレアは, その伝播過程で強い惑星間空間衝撃波を生じた。太陽風中をモニターしていたGEOTAIL衛星は, 翌日2月21日09UTにこの衝撃波と遭遇し, 粒子分布や磁場等のプラズマ状態を詳細に観測することができた。その結果, このイベントに幾つかの特筆すべき現象がみられることが明らかになった。高周波まで及ぶ比較的強い磁場波動が観測された他, イオンのみならず, 電子に於いても衝撃波フェルミ加速の結果といえる分布とエネルギースペクトルが得られた。1AUに於いて電子の衝撃波統計的フェルミ加速のはっきりした証拠が得られることは, 大変希である。本稿では, 電子の衝撃波フェルミ加速現象の報告を中心に, それに関連する観測結果を述べていきたい。
著者
ホドシチェク ボル 山本 啓史
雑誌
じんもんこん2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.207-212, 2017-12-02

本稿の目的は、歌ことばの辞書を開発するにあたり、従来の「見出し語とその解説」による辞書記述に加え、「見出し語 関連語」形式の関連対の追加を提案することである。関連対によれば、従来の辞書に不足していた語と語を取り持つ関係概念を示すことができるだけでなく、古代語の意味記述の困難さを解消する方法であることを示す。和歌を題材とするネットワーク構造のデータから、見出し語(梅、桜、橘)との関連対となる語の抽出を試みた。R パッケージlinkcomm (Kalinka and Tomancak 2011)の3 種の計算方法を用いて行った結果、どの計算方法においてもほぼ同様の抽出ができ、それら語は和歌の文脈において各見出し語の関連対として取り出せたことが確認できた。
著者
山本 芳明
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.276-257, 2009-03-28

嘉村礒多は、昭和三年から八年にかけての短期間に、自らの身辺を題材とした、三十ほどの短編小説を書いただけのマイナー作家であるにも拘らず、彼の文学史的な地位は大変高い。嘉村が正典に登録されているといっても誤りではない。こうした事態をもたらしたものは、発表された作品に対する、同時代の評者の熱烈な支持と考えられる。それは同時代評を検討することによって確認することができる。デビュー以来、モダニズム文学・プロレタリア文学の両陣営から一定の肯定的評価を得ていた嘉村であったが、転換点となったのは、昭和五年一月号の「新潮」に発表された「曇り日」であった。この作品によって、嘉村は私小説という限定を突破して、時代を超えた人間性を描いた作家として認知されるに至った。作品は主人公の「私」の卑小さを徹底して描いており、その一貫した筆致が同時代の評者に強烈な印象を与えていた。ただし、「曇り日」は嘉村の文壇的地位を決定的に高めたわけではなく、昭和七年が嘉村を文壇の頂点に押し上げた年となる。
著者
竹井 友理 山本 瀬奈 師岡 友紀 南口 陽子 畠山 明子 辰巳 有紀子 荒尾 晴惠
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.35-43, 2021 (Released:2021-02-09)
参考文献数
23

【目的】本研究の目的は,がん患者の緩和ケア開始時期の認識と関連要因を明らかにすることである.【方法】がん診療連携拠点病院に入院・通院中のがん患者を対象に無記名自記式質問紙調査を行った.個人属性,がん・治療状況,緩和ケア開始時期の認識,緩和ケアの認知や提供状況を調査し,ロジスティック回帰分析を行った.【結果】3,622名のうち1,981名(54.7%)の回答を得た.1,187名(59.9%)が早期から,414名(20.9%)が終末期からの緩和ケアの認識であった.症状への対応あり(vs.該当なし,OR=0.56),再発・転移あり(vs.なし,OR=1.44),40代以下(vs.70代以上,OR=1.67)は終末期からの緩和ケアの認識と有意に関係した.【考察】症状への対応が必要となる前から緩和ケアの普及啓発を行うことが早期からの緩和ケアの認識を促進する可能性がある.
著者
鈴木 貴久 鈴木 孝 木村 昌之 篠田 昌孝 藤田 友康 三宅 忍幸 山本 さゆり 田代 和弘
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.98, no.4, pp.421-425, 2001 (Released:2008-02-26)
参考文献数
8
被引用文献数
1

症例は58歳,男性.高尿酸血症などで当院通院中1999年6月4日より全身倦怠感あり.6月12日黄疸のため当院を受診し入院.入院時検査で肝胆道系酵素上昇,CTにて肝萎縮あり.第18病日に薬剤性劇症肝炎亜急性型と診断され,血漿交換(PE)+血液濾過透析(HDF)を施行し,alprostadil alfadex(PGE1)を併用した.リンパ球刺激試験(LST)陰性だが,経過からbenzbromaroneによる薬剤性劇症肝炎と診断され,内科的治療により救命できたので報告する.
著者
若林 健 竹内 憲民 楠山 友紀子 山本 汐里 文元 玲子 由良 義明
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.424-428, 2015-08-20 (Released:2015-11-24)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

We report a case of extensive bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw (BRONJ) associated with a mandibular fracture, which improved after treatment with teriparatide and surgical therapy. An 83-year-old woman was referred to our hospital because of swelling of the submandibular region. At presentation, clinical examination revealed swelling of the right submandibular region and discharge of pus. A computed tomographic (CT) scan confirmed osteolytic changes and a fracture of the mandible. Three months after bone curettage, fixation with a titanic plate, and treatment with teriparatide, new bone formation was observed. Five months after this therapy, the fractured segment had completely healed. Teriparatide may contribute to the improvement of BRONJ.
著者
山本 聡 牧野 雄一 清水 太一 川本 祥太郎 小野木 真哉 桝田 晃司
出版者
一般社団法人 日本コンピュータ外科学会
雑誌
日本コンピュータ外科学会誌 (ISSN:13449486)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.15-22, 2021 (Released:2021-02-04)
参考文献数
22

The purpose of this study is to develop a support software to place ultrasound transducer, which produces local acoustic radiation force, for active induction of a micro object, representing a thin catheter, through blood vessel network. First, based on the image analysis of 3D blood vessel network, which was obtained using echography, the system calculates the possible area of the ultrasound transducer to be able to induce a micro object to desired path in blood vessel network. Meanwhile, due to the shape of body surface and the position of the ribs, which was obtained by an optical position sensor, the common area with the body surface was derived. Then, considering the position and the movable area of the robot, which grasps and moves the ultrasound transducer, the system indicates the candidate commands for the robot. To verify the system performance, we have conducted a simulation for active induction experiment of thin catheter through blood vessel network of a normal volunteer subject. As the result, we confirmed the variation of the thin catheter induction according to both body posture and breathing condition.
著者
橋口 友哉 山本 岳洋 藤田 澄男 大島 裕明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.WI2-B_1-13, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)
参考文献数
25

In this study, we tackle the problem of retrieving questions from a corpus archived in a Community Question Answering service that a consultant having distress can feel empathy with them. We hypothesize that the consultant feels empathy with the questions having a similar situation with that of the consultant’s distress, and propose a method of retrieving similar sentences focusing on the situation of the distress. Specifically, we propose two approaches to fine-tuning the pre-trained BERT model so that the learned model better captures the similarity of the situation between distress. One tries to extract only the words representing the situation of the distress, the other tries to predict whether the two sentences show the same situation. The data for training the models are gathered by the crowdsourcing task where the workers are asked to gather the sentences whose situation is similar to the given sentence and to annotate the words in the sentences that represent the situation. The data is then used to fine-tune the BERT model. The effectiveness of the proposed methods is evaluated with the baselines such as TF-IDF, Okapi BM25, and the pre-trained BERT. The results of the experiment with 20 queries showed that one of our methods achieved the highest nDCG@5 while we could not observe any significant differences among the methods.
著者
山本 純子 滝 麻衣 オーコナー スティーブン
出版者
環太平洋大学
雑誌
環太平洋大学研究紀要 = BULLETIN OF INTERNATIONAL PACIFIC UNIVERSITY (ISSN:1882479X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.123-135, 2020-11-30

バディ・システムは,語学交換や異文化交流を目的に,ニュージーランド教育省の管轄である国立大学全てがその制度を設けていることから,イギリスとの歴史的な教育上の流れを引き継いだアカデミック・カルチャーであると言えるのではないだろうか。イギリス教育の先駆者の1人であるGeoff(2009)は「バディ」グループを作って学習することの重要性を唱えている。本研究の意図は,本学の日本研究学科が夏学期に実施したバディ・セッションにおける学生の語学力,特にスピーキングとリスニングの上達への期待とモチベーション維持及び向上に繋げることである。さらには,ニュージーランドにおいて数少ない日本人学生との交流を図る上でニュージーランド人学生の日本語が上達するための要因を探究することである。2020年の夏学期に日本語と英語の協働演習の場として,IPU New Zealand日本研究学科は日本語と英語の語学交換プログラムを考案し,2月20日(木)から開始3月12日(木)修了の計7回実施した。毎週月曜日と木曜日の4時30分から5時 45分までで,日本語で30分,フィードバック5分,英語30分,フィードバック5分の1対1または3名程度のグループで行った。研究データの収集方法は,日本語学習者5名に事前アンケート(prequestionnaire)を記入してもらい,またセッション修了日に,再度アンケート (post- questionnaire) 調査を実施した。本稿の目的は,アンケートの内容を基に,バディ・セッションに参加することで教育的成果として学習者の語学力上達に繋がっているのか,彼らのモチベーション維持に役立っているのか,その結果を考察することである。