著者
亀岡 孝治 伊藤 良栄 亀岡 慎一 橋本 篤
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

レタスを用い、元素が計測できる蛍光X線分光分析、クロロフィル・フラボノ-ル・アントシアン蛍光計測、野菜表面の色彩画像計測、有機物が計測できる赤外分光計分析を用いて野菜の鮮度指標の定量化を目的とした。マルチ分光手法を用いて取得した野菜の収穫時から一定期間のマルチ分光情報をデータベースに蓄積し、この結果を分析・解析した上で、機械学習により鮮度指標をモデル化し、正確な「鮮度」判定の仕組みを検討した。
著者
井口 信和 元永 佳孝 内尾 文隆 二宮 正士 亀岡 孝治
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.155-164, 2006
被引用文献数
3 6

農作物の生産現場において, 画像データは, 栽培管理や栽培記録, 生育レベルの診断, 病害虫の診断などに広く利用されている. 本研究では, 農業の現場で利用される様々なデジタル画像データの効率的な交換を目的として, P2Pを用いた農作物画像共有システムであるBIXイメージブローカシステムを開発した. 本システムはHybrid型P2Pシステムとして開発したことを特徴とし, コンテンツである画像データと画像データのメタデータを分散して管理する. これにより, 画像データの検索速度の向上と効率的な画像交換が実現できると同時に, ピアグループへの参加認証を行うことが可能となり, 特定のグループ内での安全なデータ交換が実現できる. 利用者はP2Pノード上のユーザインターフェイスを用いて簡単に画像データの検索・取得などが実行できる. 本研究では, プロトタイプを開発し, 実際にインターネットを経由した利用実験を行い, P2Pによる農作物画像共有システムの実現性を示した.
著者
佃 和憲 浅野 博昭 内藤 稔 村岡 孝幸 伊野 英男
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.6, pp.1615-1618, 2010 (Released:2010-12-25)
参考文献数
10

症例は57歳,女性.子宮体癌術後1年の時,孤立性脾腫瘍を発見された.合併していたサルコイドーシスの病変と考えられ経過観察されていた.徐々に増大するためCTガイド下生検を行われ,子宮体癌脾臓転移と診断された.他臓器への転移は認めなかったため,脾臓摘出術を施行した.肉眼的な腹膜播種は認めなかったが,腹水細胞診がclass Vであったため,術後に化学療法を再開した.孤立性の転移性脾腫瘍はきわめて珍しく,若干の文献を含め報告する.
著者
宮岡 孝尚
出版者
日本中東学会
雑誌
日本中東学会年報 (ISSN:09137858)
巻号頁・発行日
no.13, pp.233-256, 1998-03-31

Bu konu ile ilgili olan arastirmalari dis politikanin karar verici unsurlarina gore, 'Sovyet Tehdidini Onemseyenler' ve 'Italyan Tehdidini Onemseyenler' olmak uzere ikiye ayrilabilir. Birincisi Batililar tarafindan desteklenip, Carlik Rusyasi ile Osmanlilar arasindaki tarihsel dusmanligin surdurulmesini vurgulamaktadir. Ayni zamanda bu tezi savunmalar arasinda Soguk Savasi doneminde ortaya cikan tarih dusunceleri abartip, Kurtulus Savasindaki Sovyetlerin yardimlari ile Turk-Sovyet dostlugun ilerledigini hafife almaktadir. Ikincisi ise, Turkiye Cumhuriyetinde yaygin olan ltalyan tehdidi ve Turk-Sovyet dostlugunu vurgulamaktadir. Fakat oncekine alternatif olup Sovyetlerin tehdidini yadsimasindan, Italyan tehdidini nispi olarak buyutmektedir. Bunun icin bu makalede basta olarak 'Italyan Tehdidini Onemseyenler'e karsi bazi tenkit noktalarini savunmak istiyorum. Turkiye 1930'lu yillarda "Yurtta Sulh, Cihanda Sulh" sloganin altinda dostca politikasi izlemektedir. Bu yuzden Akdeniz'de somurge politikasi izleyen Italya ile arasindaki iliskisi kotulesmistir. Aksine Turkiye Almanya'nin Sudet bolgesini ilhak etmesine kadar suren bazi haraketler ile Versailles duzenini yikmasina anlayis gosterip, Cekoslavakya Istilasi (1939.3.15) na da kaygsizca bakiyordu. Ama Alman-Roman Ticaret Antlasmasinin imzalanmasi (1939.3.23)ndan sonra, Turkiye Almanya'yi tehdid unsuru olarak degerledirmeye basIamistir. Turkiye'nin Londra Buyukelcisi Tevfik Rustu Aras'in Ingilizlere Turkiye, Yugoslavya ve Yunanistan'in Ingiliz-Italyan Akdeniz Anlasmasina katilacagini onermesi de bu var sayimi ispat etmektedir. 'Italyan Tehdidini Onemseyenler'in bas sebebi Arnavutluk Isgali (1939.4.7) dir. Ama bu olay sirasinda Turkiye tarafsiz kalacagini gostermistir. Yine, Maresal Fevzi Cakmak Bakanlar Kurulunda Italya'nin Bulgaristan'in cekimserligi ile Turkiye'yi istila planini terk ettigini ve ordusunu Habesistan'a gonderdigini bildirdi. Turkiye Italya'yi o kadar tehdid unsuru olarak gormuyordu. Bununla birlikte, Almanya Turkiye'nin Ingiltere'ye yaklasmasinin ana nedeni Arnavutluk Isgali kaynaklandigina inanip, bu olaydan sonra Alman Buyukelciligine atanmis olan von Papen Turk-Italyan munasebetini iyilestirmek icin cabalar harciyordu. Turkiye ise Almanya'nin durumunu yanlis anlamasindan istifade edip, Italyan tehdidini asiri olarak vurgulamasi ile Ingiltere'ye yanasmak zorunda kaldigini anlatmaktadir. Bunun icin Almanya'nin istegi uzerine Italya Turkiye'ye bir saldirmazligi teklifi vermisti. Ancak Turkiye bunu reddedip, Turk-Ingiliz Ortak Demecini yayinlamistir (1939.5.12). Alman-Italyan askeri ittifak muzakereleri ilerlememesine ragmen Ribbentorop ile Ciano arasindaki Milano gorusmesinde Italya bu Ittifak birdenbire onaylayip (1939.5.6-7), 'Celik Pakti' imzalamistir (1939.5.22). Bu Pakti imzalanmasin etkileyip simdiye kadar gozlemimizden kacmis olan unsurlardan Turk-Ingiliz muzakereleri surecinde ortaya cikip Mihver devletadamlarin kulaklarina geldigi haberlerin buyuk onem olusturdugu soylenebilir. Sonunda Italya onceden beli istedigi Akdeniz'deki Ingiltere'nin Ortak yerini kaybetmesini aciga vurmaktadir. Hem Almanya'dan hemde Ingiltere'den ayricalik verilmeye calisilan Italya'nin yanliz Almanlarin tarafina yonelmesinin nedenlerinden biri Turkiye'nin dis politikasi oldugunu soyliyebiliriz. Ikinci Dunya Savasi'nin patlamasindan ertesi gunu Italya butun dunya'ya karsi 'Nonbelligerenza(Savas disi)' Demeci'ni yayinladi. Buna ragmen Turkiye yine Italyan tehdidini vurgulamaya devam ediyordu. Donemin Turk dis politikasi sadece 'bekleme politikasi' degil, Ikinci Dunya Savas'nin esiginde uluslararasi munasebetlerinde onemli bir rol oynamaktadir. Turkiye'nin Italyan tehdidini vurgulmasinin gercek amaci Almanya'nin Balkan Yanmadasina inmesini engellemektir. Ancak bu amacini saklamistir. Turkiye Almanya'yi kisirmadan Ingiltere ile ittifaki etmeyi basarmistir.
著者
亀岡 孝治 幹 渉
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.544-551, 2016-11-01 (Released:2016-11-01)
参考文献数
6

三重大学は,実践的な水産学教育・研究を通して,水産分野の6次産業化を地域に創出することが求められている。そこで三重大学では「マリンフードイノベーション創発ユニット構築プロジェクト」をスタートさせ,「拡張現実対応遠隔教育支援システム」と食の安全・安心に基づく「水産製造加工現場実習支援システム」の整備を行った。地域の活性化を図る目的を有する本事業の情報関連分野に着目して現状と方向性についてまとめる。
著者
柿沼 志津子 尚 奕 森岡 孝満 臺野 和広 島田 義也 西村 まゆみ 甘崎 佳子 今岡 達彦 ブライス ベンジャミン
出版者
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

福島原発事故以降、放射線への関心が高まり発がんが懸念されている。一方、小児がん患者のプロトンや重粒子線治療が始まり、中性子線や炭素線による2次発がんも心配される。こども被ばくのリスクとその低減化のため発がん機構の解明が急務である。本研究では、マウスやラットの発がん実験で得られたがんの病理解析やゲノム変異解析で、被ばく時年齢、線質、臓器依存性を示す発がんメカニズを調べた。その結果、血液がんでは子供期被ばく特異的な原因遺伝子と変異メカニズムが認められた。固形がんでは、高LET放射線で発がんの早期化や悪性化が示されたが、ゲノム変異に差はなかった。今後、エピジェネティック異常について検討が必要である。
著者
藤岡 孝子 苫米地 英人 古瀬 蔵 飯田 仁
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.93, pp.1-8, 1990-11-22

単一化に基づく自然言語処理において、単一化手続きは最も処理時間の割合が大きく、これを高速化することが重要な課題となっている。これに対し、並列処理をすることによる高速化の手法を考える。まず、効率の良い並列化が可能なTomabechiの時間差準破壊型単一化アルゴリズムについて考察し、これを並列に処理する手法を提案する。また、日本語文解析における単一化手続きにおいてこの並列アルゴリズムを用いて実験を行ない、並列化の効果と課題について述べる。A typical unification-based natural language processing system spends most of its processing times for graph unification. We have found existing graph unification algorithms to be hard to parallelize. It is essentially because synchronizations for each recurseve call into shared-arcs are required in the most existing algorithms and also due to the difIiculty of efficient management of lock/unlock scheduling of simultaneous accesses to global shared data structures. We adopted the quasi-destructive graph unification algorithm as appropriate for effective parallization and propose the parallel quasi-destructive graph unification algorithm that avoids these two problems.
著者
浜岡 孝二 Hanjoo Yoo Kwangkyo Oh
出版者
パワーエレクトロニクス学会
雑誌
パワーエレクトロニクス学会誌 (ISSN:13488538)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.116-121, 2006-03-31 (Released:2010-03-12)
参考文献数
3

Korea is the foreign country that is the nearest to Japan. However, there are a few opportunities knowing the fact unexpectedly. The market which is different from Japan is formed by a difference of a habit/appetite culture. It is a very interesting market. Therefore I introduce a refrigerator in Korea and the market and technology of inverter.
著者
副島 健市 小柳 仁 吉田 翼 有岡 孝則 大内 田明
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.1782-1784, 1985

開心術を行なう際, 人工心肺回路にopen circuitを用いるかぎり, つねに空気塞栓の危険を伴ってくる. 空気塞栓予防対策は, 以前より種々の方法があるが, それぞれ一長一短があった. 今回われわれは超音波を用い, 貯血槽の液面を感知するレベル・センサーを試作したので, 使用経験を報告する. 装置はWilliam Harvey (WH) 1300, 1500用として, 液面に対し直下より垂直方向に用いるものと, WH 1700用として, 液面に平行して横から用いる, 2種類を試作した. いずれも液面の低下を警報で知らせ, さらに危険域まで低下すれば, 警報と同時に, 送血ポンプの非常停止を行なう. 本装置はノイズ対策が十分で, また光や静電気などで誤作動する心配がなく, 確実に作動するため, きわめて有用であった.
著者
井上 民二 ABANG A.Hami LEE Hua Seng 市岡 孝朗 山岡 亮平 永益 英敏 加藤 真 湯本 貴和 HAMID Abang.A LEE HuaSeng 寺内 良平 HAMID Abang 山根 正気 市野 隆雄
出版者
京都大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1994

1.植物フェノロジー調査:林冠調査区の樹木、つる、着生などの植物に個体識別コードをつけ(約600本)、花芽形成から開花、結実にいたる繁殖ステージと、展葉の生長ステージの記録を月2回、1992年から4年間継続しておこなった。その結果、展葉には多くの種でかなりの周期性がみられることが明らかになった。非一斉開花期の開花は年中を通してあまり変化がないが、3-4月ごとにやや多いこともわかった。また1996年2月から半年にわたって起こった一斉開花では、モニターしている樹木550個体のうち381個体(69.3%)、種数にして192種のうち66種(34.4%)をはじめとした189属402種の開花の開始から終了までを記録した。2.昆虫個体群トラップ調査:林冠調査区の4ヵ所(林床、中木層17.4m、高木層35m、および林冠ギャップの地上部)に誘蛾灯(UVライト)による採集を月1回、1992年から4年間継続しておこなった。4年間に採集した昆虫の総数は500万頭に及ぶ。その採集標本の同定と結果の解析を現在、行っている。3.動植物共生系調査:1996年2月から始まった一斉開花で107属160種の植物について送粉者を確認した。そのほとんどは、これまで4年間に開花の記録がない種である。その結果、マレー半島部では、アザミウマによって花粉を媒介されるとされていたShorea属は、サラワクでは甲虫、とくにハムシ類によって花粉媒介されることが明らかになった。この一斉開花以前に、Lambirで鳥媒であるとされてきたのは、228種の樹木のうちのGanua sp.(Sapotaceae)1種のみ(Momose & Inoue 1994=しかも間違い)、3種のヤドリギ(Loranthaceae)(Yumoto 1996)、7種のショウガ(Zingiberaceae)(Kato 1996,酒井 修士論文)に過ぎず、しかも送粉者はクモカリドリ2種(Nectariniidaeの1亜科)にほぼ限られていた。しかし、今回の一斉開花でDurio3種(Bombacaceae)、属未同定ヤドリギ(Loranthaceae)、Tarenna1種(Rubiaceae)、Madhuca1種、Palaquium2種(ともにSapataceae)が新たに鳥媒であることが確認され、送粉する鳥もクモカリドリ4種、タイヨウチョウ1種(Nectariniidae)、ハナドリ2種(Dicaeidae)、コノハドリ1種(Irenidae)、また盗蜜/送粉者としてサトウチョウ(Psittacidae)の関与が明らかになった。コウモリ媒は以外と少なく、Fagraea1種(Loganiaceae)が確認されたに留まった。さらにGanua sp.(Sapotaceae)では、リス/ムササビ媒というまったく新しい送粉シンドロームが見い出された。これは花弁と雄ずい群が合着し、肉厚の器官を成し、それ自体、糖度15%と甘い報酬となっている。花蜜は分泌しない。花弁/雄ずい群が花床からすぐに離脱するのにかかわらず、雌ずいは非情に苦く、落下しにくい。リスとムササビが頻繁に、かつ執拗に訪花し、花弁/雄ずい群を外して食べるうちに、前肢や口のまわりに花粉をつけるのが観察された。また、フタバガキ科などの突出木を中心に種子散布と種子捕食の過程の調査を行った。4.植物繁殖システム・遺伝構造調査:フタバガキ科Dryobalanopsis属、Shorea属植物とショウガ科植物のDNAサンプルの採取を終了し、現在分析中である。5.動植物標本管理と分類学:これまでの4年間で採集できなかった植物の花と果実の標本を今回の一斉開花で得ることができた。昆虫標本も、送粉者、種子捕食者を中心に整備が進んだ。6.研究成果の出版:調査結果は現在順調にそれぞれの学術雑誌に投稿され、出版されている。年度末に英文の報告書を出版する予定である。
著者
安岡 孝一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 人文科学とコンピュータ研究会報告
巻号頁・発行日
vol.2015, no.2, pp.1-8, 2015-05-09

「パソコンのキーボードのキーの配列が不自然だと思ったことはありませんか」 から始まる読売新聞記事 (2015年3月2日) に反論を試みた.記事のごく一部は訂正されたものの,反論の大部分は徒労に終わり,「連続して打つ頻度の高い文字を遠ざける並び方に変えた」 というガセネタが,再々流布される結果となった.このような局面において,人文情報学に何ができるのか,問題提起と考察を試みる.