著者
日岡 明美 沖田 学 片岡 保憲 炭岡 良 横野 志帆 海部 忍 北中 雄二 土橋 孝之
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.38 Suppl. No.2 (第46回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.BbPI2175, 2011 (Released:2011-05-26)

【目的】 共感覚は,一種類の感覚情報によって他の感覚が引き起こされる現象である.つまり,共感覚は複数の感覚モダリティにまたがって脳の中で無関係に思える抽象的な情報を結びつける能力である(Ramachandran,2005).この共感覚を利用した抽象概念の照合は,回答や判断を明確に伝えることのできない知的機能が低下した脳卒中片麻痺患者の意思決定を表現する手がかりとなる可能性が推察されている(日岡,2010).また,言語発達の遅延や他人と感情を共有して,意思疎通を図ることが困難な症状を呈する自閉症児においても抽象概念の照合が意思決定を表現する手がかりとなる可能性が考えられる.本研究目的は脳卒中片麻痺患者および自閉症児に共感覚を問う課題を実施し,抽象概念を照合する能力と説明する能力を知的機能という視点から分析することである.【方法】 脳卒中片麻痺患者30名(男性8名,女性22名,平均年齢76.3±11.2歳)および自閉症児14名(男児10名,女児4名,平均年齢8.5±1.9歳)を対象にブーバ/キキ実験を実施した.手順として,二つの異なる図形(でこぼこした図形,ぎざぎざの図形)を提示し,「この形は,一つは『ブーバ』,もう一つは『キキ』と言います.どちらが『ブーバ』でどちら『キキ』ですか.」と指示し,判断を求めた.回答が得られた後に,「ブーバ」と判断した理由(以下,質問1),「キキ」と判断した理由(以下,質問2)についてのインタビューを実施した.また,知的機能評価として,レーヴン色彩マトリックス検査(以下,RCPM)を実施した.質問1,2におけるインタビュー結果から両方の説明が可能であった群(以下,A群)と両方または片方の説明が不可能であった群(以下,B群)に分類した.脳卒中片麻痺患者と自閉症児のそれぞれ2群間のRCPM得点をMann-WhitneyのU検定を用いて比較分析した.なお,有意水準は5%未満とした.【説明と同意】 すべての対象者および保護者に本研究目的の説明を行い,同意を得た.【結果】 ブーバ/キキ実験において,でこぼこした図形が「ブーバ」,ぎざぎざの図形が「キキ」と判断した脳卒中片麻痺患者は30名中29名,自閉症児は14名中13名であった.RCPMの平均値および標準偏差は脳卒中片麻痺患者では16.3±8.6点(最小値0,最大値30点)であり,自閉症児では24.5±9.3点(最小値は0,最大値34点)であった.2群の内訳は,脳卒中片麻痺患者ではA群16名,B群13名,自閉症児ではA群5名,B群8名であった.脳卒中片麻痺患者の2群間のRCPM得点の中央値の比較では,A群は19点,B群は14点(p<0.05)であり,A群がB群に比べ有意に得点が高かった.自閉症児の2群間のRCPM得点の中央値の比較では,A群は28点,B群は27点であり,有意差は認められなかった.【考察】 本研究において,でこぼこした図形が「ブーバ」,ぎざぎざの図形が「キキ」と判断した対象者が殆どであったことから,脳卒中片麻痺患者および自閉症児は抽象概念を照合する能力が保たれているということが明らかになった.また,抽象概念を照合する能力が保たれている対象者のなかに知的機能が高い者と低い者が存在していた.この結果は脳卒中片麻痺患者および自閉症児において,抽象概念を照合する能力と知的機能は乖離した能力であるということが示唆された.さらに,抽象概念の照合を説明できたA群と説明できなかったB群をRCPMの得点で比較した際,脳卒中片麻痺患者ではA群はB群に比べて知的機能が高かったが,自閉症児では差を認めなかった.このことは,抽象概念の照合を説明する能力は,脳卒中片麻痺患者では知的機能に依存しているが,自閉症児では非言語性の知的機能の視点からは測ることのできない能力であることが推測された.本来,図形と音との抽象概念の照合は言語の進化に重要であり,人の発達とともに備わってきたものであると推測されている(Ramachandran,2001).本研究結果から,脳卒中片麻痺患者のように,脳機能になんらかの破綻が生じても一度備わった抽象概念を照合する能力は残存している可能性が推察された.加えて,自閉症児のように,言語発達の遅延や意思疎通が困難な症状があり,脳機能の発達過程にあるものでも,抽象概念を照合する能力は形成されている可能性が推察された.【理学療法研究としての意義】 本研究において,対象者の殆どが抽象概念を照合する能力が保たれていた.よって,意思疎通が困難であり,知的機能が低下した脳卒中片麻痺患者および自閉症児に対し,抽象概念を用いた手法が治療介入の手がかりになり得る可能性が示唆された.
著者
谷口 千枝 笹川 真紀子 泉 正彦 三島 リエ 中岡 明子 赤堀 匠 三浦 明彦 大谷 徹
出版者
松江市立病院
雑誌
松江市立病院医学雑誌 (ISSN:13430866)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.11-18, 2013 (Released:2019-07-14)
参考文献数
7

当科では平成6 年から統合失調症入院患者への集団SST が取り組まれていたが,平成23 年度から統合失調症患者に限定しない他疾患患者も参加できるように,主な訓練目標を「対人スキル課題」と限定し実施した.また,対象者も限定し,プログラムを構造化する取り組みを行った.構造化したことでSST 参加者の対人関係に変化が起こったが,中でも有効であった3 症例を報告する.「対人スキル課題」と限定したことで,各人の対人関係の問題が明確になり,課題解決に役立った.そして,各症例とも,他者との友好な交流を可能にし,入院中や退院後の人間関係が円滑になった.我々の集団SST は統合失調症に限定しない他疾患患者にも適応でき,対人関係の構築・改善に有効であった.
著者
山岡 明子 阿部 弘 渡邊 庸平 角田 文彦 梅林 宏明 稲垣 徹史 虻川 大樹 柳田 紀之 箕浦 貴則 森川 みき 近藤 直実 三浦 克志
出版者
日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.801-809, 2011
被引用文献数
10

【目的】アレルギー疾患を有する小児が東日本大震災によってどのような影響を受けたかを調査し,今後の対応を検討する.<br> 【対象と方法】対象は,宮城県立こども病院総合診療科,仙台医療センター小児科,森川小児科アレルギー科を定期受診した402名のアレルギー疾患の小児の保護者.口頭で同意を得た後,外来の待ち時間にアンケート記入を行い,診察時に回収した.<br> 【結果】困った事で最も多かった回答は,それぞれ,気管支喘息では「停電のため電動式吸入器が使用できなかった」,アトピー性皮膚炎では「入浴できず湿疹が悪化した」,食物アレルギーでは「アレルギー用ミルクやアレルギー対応食品を手に入れるのが大変だった」であった.<br> 【まとめ】大震災に対する今後の対応として,気管支喘息では停電の時でも吸入できるような吸入薬や吸入器の備え,アトピー性皮膚炎では入浴できない時のスキンケアの指導,食物アレルギーではアレルギー用ミルクを含めたアレルギー対応食品の備蓄や避難所などの公的機関で食物アレルギーへの理解を深める啓蒙活動が必要と考えた.<br>
著者
鶴岡 明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1334, pp.176-179, 2006-03-27

千葉都市モノレールは千葉市と千葉県合わせて52億円、民間企業が48億円を出資して1988年に開業した第3セクターです。開業してから17年間、県と市が毎年数億円の赤字を補填し続けてきた結果が、200億円の累積損失となってしまいました。この200億円は、帳簿上は市と県からの借入金となっています。
著者
石井 潤 和田 翔子 吉岡 明良 大谷 雅人 リンゼイ リチャード 塩沢 昌 高橋 興世 鷲谷 いづみ
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.361-370, 2017

北海道の黒松内低地帯において、ミズゴケ属植物が生育し植物の種多様性が高い湿原(来馬湿原:面積約0.9 ha)の存在が新たに確認された。地元住民を対象とした聞き取り調査および1948-2005年の空中写真の判読を行ったところ、この湿原は、1976年頃に宅地造成に伴う土地改変により部分的に土壌剥離または未舗装道路の建設がなされ、その後植生が発達して今に至ることが判明した。植生の現況を把握するためのフロラ調査では、ミズゴケ属植物としてウロコミズゴケ1種、維管束植物の在来種103種(絶滅危惧種イトモ、エゾサワスゲ、ホロムイリンドウ、ムラサキミミカキグサを含む)、外来種8種が確認された。ウロコミズゴケの分布調査の結果では、その分布は1976年の土地改変と有意な関係があり、ウロコミズゴケパッチ面積の合計は期待値と比較して、土壌剥離に伴い裸地化された場所で大きく未舗装道路だった場所で小さい傾向があった。これらの結果は、1976年の土壌剥離による裸地化が、現在のウロコミズゴケパッチを含む植生の形成に寄与している可能性を示唆している。ウロコミズゴケパッチ内外を対象とした植生調査では、オオバザサがウロコミズゴケの被度50%以上の方形区に、期待値と比べて多く出現する傾向があり、ウロコミズゴケパッチの形成とオオバザサの生育が関係している可能性が考えられる。
著者
吉岡 明 山田 俊郎
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.56-64, 1990-01-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
50
被引用文献数
5 6

An economical synthetic process of methyl jasmonate has been established.Total yield of this process is higher than 60 % for all five steps from cheaply available adipic acid. 2-Pentyny1-2-cyclopentenone, the key intermediate in this route, is synthesized by applying the improved palladiumcatalyzed enone formation from allyl β-keto carboxylate as a key reaction. The pentynyl moiety is introduced by the use of pentynyl chloride which is prepared in two steps from 2-butyne, our original source, cheaply.
著者
福岡 博史 上田 恵里子 小山 悠子 福岡 明 野呂 明夫 高橋 一祐
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.417-421, 2002-09

「波動」という新しい概念が提唱され、波動測定器というものが健康度や病気の進行度、物品の品質などを計測できる機器であるとされている。しかし、この種の機器での分析にあたり、計測担当者の操作技術、心理状態が計測結果に影響する要因として考えられており、研究者によっても得られた計測値の評価についての解釈は様々である。本実験では、熟練度の異なるオペレーターが、11種類の歯に装着する各種歯科材料を対象として、磁気波動共鳴分析器「MIRS」を用いて計測を行い、その計測値の差について評価した。またこれらの歯科材料の材料相互間の評価でなく、各被験者との相性を評価することができるかどうかを、同様に「MIRS」を用いて、十分な経験のあるオペレーターにより計測し、評価・検討を行った。
著者
藤垣 元治 森本 吉春 米山 聡 西岡 明彦 山中 啓司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2003, no.7, pp.351-352, 2003-08-05

A profile inspection method which can measure the height distribution of a roadbed from a high-speed vehicle is required for a health monitoring of the roadbed. A light-section method is often used for this purpose. The analysis time is, however, long because this method analyzes a 2-D image to obtain a height distribution along a line. An intensity ratio method was proposed as a profile measurement method. This method can be realized with simple equipments. We are developing a high-speed profile measurement method of a moving object using three linear sensors set in parallel. In this paper, we propose a profile inspection method with three linear sensors by the intensity ratio method.
著者
深澤 圭太 三島 啓雄 熊田 那央 竹中 明夫 吉岡 明良 勝又 聖乃 羽賀 淳 久保 雄広 玉置 雅紀
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research
巻号頁・発行日
vol.13, pp.A15-A28, 2017

<p> 筆者らは福島第一原発事故による避難指示区域内外を対象とした録音による鳥類のモニタリング調査を2014年より実施している.研究者と地域住民との対話・得られたデータの透明性確保に資することを目的に,モニタリングで得られた音声データを聞き,鳥類組成のデータを作成する参加型イベント「バードデータチャレンジin福島」を2015年に実施した.イベントに際しては,WEBベースの音声再生・種名入力支援ツール「SONO-TORI」,即座に出現種や種判別の進捗状況の可視化を行なうためのシステム「SONO-TORI VIS」を新たに開発し,それらを活用して参加者が楽しみながら録音音声による種判別を進められるよう努めた.当日は定員である30名の参加者が集まり,5つの班に分かれて聞き取り作業を実施した.その結果,計63分の音声データに対して種判別を実施し,23種の鳥類が確認された.作業後のアンケートの結果,参加者の満足度および再訪意欲は高く,これらと参加者間の親睦や鳥類種判別技能の向上とのあいだに高い相関がみられた.今回の取り組みは結果に関する情報共有のありかたや,班ごとに分担する音声データの決め方などについて課題があったものの,録音音声による種判別がイベント形式の市民参加型調査として成立しうる可能性を示したと考えられる.</p>
著者
川辺 民昭 黒木 登美子 三宅 秀一 古市 佳也 金岡 明博 浦田 洋二 鷹巣 晃昌
出版者
特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.49-55, 2005-03-22 (Released:2011-11-08)
参考文献数
8

目的:ネフローゼ症候群 (NS) の尿中に出現する卵円形脂肪体 (OFB) の細胞学的特徴および細胞起源, 臨床的意義について検討した.方法:尿中にOFBを認めたNS患者31例を対象とし, 細胞学的に検討を行った. うち15例については免疫組織化学的に検討し, 腎生検が施行された16例には組織学的検討と臨床経過を調査した. 対照にはOFBの出現を欠くNS患者15例を用いた.結果:OFBは孤立散在性または細胞集団として出現した. 細胞集団のOFBのなかには, 核の重積性や核濃染を示すものがみられた. 免疫組織化学的には, 集団を作るOFBはCK陽性・CD15陽性・EMA陰性を示し, 孤立散在性のOFBの大部分はCD68陽性・CK陰性を示した. OFB出現症例の腎生検組織には, 尿細管萎縮・間質線維化・間質CD68陽性細胞などが多く認められ, 透析療法に移行した例が対照より有意に多かった.結論:OFBの細胞由来として近位尿細管上皮細胞とマクロファージが示唆された.NSにおけるOFBの出現は, 予後不良を示す因子と考えられた.また細胞集団で出現するOFBのなかに異型性を示すものがあるので, 注意する必要がある.
著者
深澤 圭太 三島 啓雄 熊田 那央 竹中 明夫 吉岡 明良 勝又 聖乃 羽賀 淳 久保 雄広 玉置 雅紀
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.A15-A28, 2017 (Released:2017-07-19)
参考文献数
21

筆者らは福島第一原発事故による避難指示区域内外を対象とした録音による鳥類のモニタリング調査を2014年より実施している.研究者と地域住民との対話・得られたデータの透明性確保に資することを目的に,モニタリングで得られた音声データを聞き,鳥類組成のデータを作成する参加型イベント「バードデータチャレンジin福島」を2015年に実施した.イベントに際しては,WEBベースの音声再生・種名入力支援ツール「SONO-TORI」,即座に出現種や種判別の進捗状況の可視化を行なうためのシステム「SONO-TORI VIS」を新たに開発し,それらを活用して参加者が楽しみながら録音音声による種判別を進められるよう努めた.当日は定員である30名の参加者が集まり,5つの班に分かれて聞き取り作業を実施した.その結果,計63分の音声データに対して種判別を実施し,23種の鳥類が確認された.作業後のアンケートの結果,参加者の満足度および再訪意欲は高く,これらと参加者間の親睦や鳥類種判別技能の向上とのあいだに高い相関がみられた.今回の取り組みは結果に関する情報共有のありかたや,班ごとに分担する音声データの決め方などについて課題があったものの,録音音声による種判別がイベント形式の市民参加型調査として成立しうる可能性を示したと考えられる.
著者
島岡 明生 谷口 守 松中 亮治
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
no.786, pp.135-144, 2005-04-20
被引用文献数
6 2

今後わが国は今までに経験のない人口減少状況の中で交通環境の改善, 都心部の活性化などの課題に対応することが求められる. そのための都市づくりのコンセプトとしてコンパクトシティが着目されているが, 実証的な観点にたつ都市の具体的な撤退戦略については展望がない. 本研究では, 地方中心都市を対象に, 人口減少をどのような分布と構成で受け入れる必要があるかを実データに基づき, 詳細な地区レベルで検討した. ガソリン消費量などのサステイナビリティに関連する多様な指標で評価を行った結果, ただ単に都市構造をインフラ面からコンパクトにするだけでは改善は望めず, 抜本的な行動変容の促進とあわせた政策パッケージの導入必要性が示された.
著者
山岡 明奈 湯川 進太郎
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.87, no.5, pp.506-512, 2016
被引用文献数
11

<p>An "incubation period" refers to an individual's temporary shift away from an unsolved problem, which ultimately facilitates better problem solving. In this study, we experimentally examined whether creative problem solving was facilitated in accordance with the frequency of mind-wandering during an incubation period. Fifty-nine Japanese undergraduate participants (23 men and 36 women) were asked to complete the Unusual Uses Test (UUT) twice; the UUT is a traditional measurement of the various aspects of divergent thinking (including fluency, flexibility, and originality). They were also asked to rate the frequency in which they engaged in mind-wandering during the interval between UUTs, which was considered as the incubation period. The results indicated that participants who reported a higher frequency of mind-wandering during incubation exhibited more creative solutions on the UUT, especially in terms of flexibility and originality, than did those reporting a lower frequency of mind-wandering.</p>
著者
吉岡 明彦
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.120, no.3, pp.285-289, 2008-12-01 (Released:2009-01-05)
参考文献数
21

Objective: To examine the specificity of QuantiFERON®TB-2G (QFT) in tuberculosis contact investigations of children. Methods: A schoolgirl was diagnosed with smear-positive pulmonary tuberculosis. To determine the extent of tuberculosis infection among contact schoolchildren, tuberculin skin tests were performed on 75 children enrolled in the school. All the children had been vaccinated with BCG at least once. The QFT test was then given to the 68 children who had tuberculin reactions including erythema larger than 10mm in diameter. Written informed consent was obtained from a parent of each child. Results: The number of infected subjects was 22 based on tuberculin skin test results. Of the 68 contacts, 1 was positive for QFT, 2 were doubtful positive, and the remaining 65 were negative. During the 2-year follow-up, none of the children developed tuberculosis. Specificity was 95.6%. Conclusions: It was confirmed that the additional use of QFT would reduce the number of indications for chemoprophylaxis cases. The current criteria for the indication of chemoprophylaxis based on a strong tuberculin reaction are considered unreliable, causing many subjects with strong reactions to be given unnecessary preventive medications.

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著者
谷岡 明彦
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.4-7, 2006 (Released:2013-02-19)
参考文献数
9

The osmotic pressure generation was firstly presented as pressure-retarded osmosis (PRO) power generation by S. Loeb in 1976. The possibility and problems of the production of hydroelectric power by osmotic pressure generation have been discussed by S. Loeb, Takeo Honda, Fukuoka Water Service Consortium and SINTEF. They, however, have not been realized because of the problems in membranes though the power production cost is was low. In this paper those problems in the membrane are introduced and the way how to solve them is discussed.