著者
田畑 克彦 西田 佳史 飯田 佳弘 岩井 俊昭
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.11-19, 2012 (Released:2012-03-02)
参考文献数
13
被引用文献数
3 4

We propose a new navigation system for Automatic Guided Vehicles (AGV) used as a carrier in the factory. The guided marker of the navigation system is composed of ultrasonic transducers instead of the traditional markers such as electromagnetic tape, light reflective tape and so on. The proposed system is available to be used not only indoors but also outdoors and adaptable to a temporary route. The ultrasonic sensor is generically susceptible to noise, so that we make the following propositions. First, a phased array of the ultrasonic sensors is employed in searching a land marker to improve the signal-to-noise ratio. Second, the specific ID with 7bits is assigned as the land marker to avoid the system errors ascribable to an ultrasonic interference. In addition, the proposed system is quite compact in virtue of the embedded technology of a microcomputer and Field Programmable Gate Array (FPGA). This paper reports the development of the proto-type system of navigation system and confirmation of its fundamental performances.
著者
吉田 徹 堤 健 栗栖 美由希 岩井 俊介 三上 翔平 吉田 稔 若竹 春明 北野 夕佳 桝井 良裕 藤谷 茂樹 平 泰彦
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.221-225, 2019-12-31 (Released:2019-12-31)
参考文献数
11

向精神薬によるARDS (acute respiratory distress syndrome) の報告は限られており, また, ARDSや薬物中毒に対してECMO (extracorporeal membrane oxygenation) の有用性が指摘されている。【症例】20歳代女性。うつ病等で精神科通院中。フェノチアジン系抗精神病薬, ベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬, オレキシン受容体拮抗薬, ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の過量服薬を行い, 服用後約5時間で救急搬送された。来院時意識レベルE3V5M6, その他バイタルサインに大きな所見はなかった。入院後に低酸素血症出現, 胸部単純X線で肺水腫の所見を認めた。人工呼吸管理を施行するも心停止し, VA-ECMOを導入した。頭部・上肢の酸素化不良に対しVVA-ECMOとした。第6病日にVVA-ECMOを離脱, 第32病日に転院した。【考察・結語】本症例は, ARDSから心停止, VVA-ECMOを必要とした。過量服薬した原因薬剤のうち, フェノチアジン系抗精神病薬以外は今までARDSの報告はなく, 注意が必要と考えられた。
著者
吉田 雅行 岩井 俊夫 勝本 真 岡部 修一
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.295-304, 1994-02

本研究では,ゲーム情報の有効利用及び蓄積のためのスカウティングシステムの開発を目的とする。今回は,スカウティングシステムの中のサブシステムのひとつとして位置づけられる,実践に即応しかつ統計的に裏付けられた分析項目の選定について検討を行う。今回も前回同様に,サーブレシーブからの攻撃局面を対象に分析項目を抽出した。その結果,以下の6つのパフォーマンスがチームの得権に影響を及ぼすパフォーマンスとして得られた。(SRからラリーなしでの得権)Aキャッチからの攻撃パフォーマンス Bキャッチからの攻撃パフォーマンス 相手のサーブミスパフォーマンス (ラリーからの得権)ラリー中の攻撃パフォーマンス ラリー中のブロックパフォーマンス ラリー中の相手のミスパフォーマンス 次にセットの勝敗に影響を及ぼすパフォーマンスを,セットの勝敗間でT検定を用いて求めた結果,以下の3つのパフォーマンスが得られた。Aキャッチからの攻撃パフォーマンス Bキャッチからの攻撃パフォーマンス ラリー中の攻撃パフォーマンス 実際にスカウティングを行う場合,これらのパフォーマンスを分析項目として相手チームの特徴を把握することが有効であると考えられる。The purpose of this study is to develop a scouting system for effective use and accumulation of information on volleyball games.This time,analysis items regarding with attacking followed by service reception that proved by statistics and could bo useful in practical scouting were selected.Six performances as follows were extracted as the performance components contributing to getting the side-out.1.Attacking performance followed by A service reception.2.Attacking performance followed by B service reception.3.Serving error by the opponent.(These are performance to get side-out followed by service reception)4.Attacking performance during rally 5.Blocking performance during rally 6.Error by opponent during rally(These are performance to get side-out during rally)And three performances as follows in volleyball games in determining winning or losing were founded by using the T-test between winning and losing of the games.1.Attacking performance followeb by A service reception.2.Attacking performance followed by b service reception.3.Attacking performance during rally From above results,it is inferred that above items should be used to scout the characteristics of opponent team in case of the practical scouting.
著者
宮治 昭 市川 良文 入澤 崇 岩井 俊平 岡本 健資 小泉 惠英 佐藤 智水 田辺 勝美 永田 郁 芳賀 満 福山 泰子 山田 明爾
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

パキスタン,インド,日本,欧米に散在する多量のガンダーラ美術(彫刻)を実地調査し,写真資料を収集して(総計1,849件),それら画像に関する文字情報を入力して,データベース化のための基礎資料を作成した。これらの資料をもとに,インド・ヘレニズム・イランの諸文化を吸収しつつ独自の仏教美術を形成した様相を明らかにし,仏教信仰の実態にも迫った。その成果は中間報告書(平成23年5月),全体報告書(2冊)と国際シンポジウム報告書(平成25年3月)として刊行した。
著者
シン ソル 橋本 弘太郎 谷川 智洋 岩井 俊雄 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.80, pp.71-75, 2007-05-28

The purpose of the system is to allow users to analyze features of their movement behavior using data obtained from the Suica card. People use the Suica card routinely in their daily lives, and often do not realize that it maintains information regarding their travel behavior. Thus our system allows users to visualize information about their own behavior, often allowing them to discover patterns which they may not have realized were present. The system visualized the movement behavior using an intuitive tree-based display. Also, the effect of the system is to encourage people to collect their lifelog actively. And, the system will be installed in a public place, allowing people to share and compare their movement patterns.
著者
岩井 俊 山形 愛可 関村 敦 本野 望 薄田 勝男 浦本 秀隆
出版者
一般社団法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.37-43, 2021-01-15 (Released:2021-01-15)
参考文献数
14

肺癌手術における偶発症として迷走神経反射や胸腔内温蒸留水による心機能異常は稀に認められる.しかし,術中の偶発的な心停止はその頻度,機序や患者背景などについての報告は認められない.今回,我々は術中に心臓への機械的圧迫や,破滅的な大出血を来たしていないにもかかわらず,突然心停止を来たした症例を4例経験した.1例は縦隔リンパ節郭清中に,3例は胸腔内の温蒸留水による洗浄中に心停止に至っていた.いずれの4症例も用手的な心臓圧迫や自然な自己心拍の再開などにより,停止時間は2分以内であり,術後に重篤な合併症,後遺症を来たすことはなかった.ただし,1例のみ,術後7日目に脳梗塞を来たした.しかし,脳梗塞はヘパリン投与により改善し,後遺症を残さなかった.術中の偶発的な心停止は胸腔内洗浄でも起こりうるが,麻酔科などと適切に対応することで重篤な合併症や後遺症を残すことなく,良好な経過を導き得る.
著者
岡本 喜之 石川 好美 山本 学 宮本 政幸 矢島 康治 中島 英行 馬場 隼一 大橋 伸英 岩井 俊憲 藤内 祝
出版者
日本口腔診断学会
雑誌
日本口腔診断学会雑誌 (ISSN:09149694)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.60-64, 2017
被引用文献数
2

Granular cell tumors are rare soft tissue tumors, derived from Schwann cells. About half of them occur in the head and neck, but a case with tumor arising in the zygomatic region has not been reported to our knowledge. We report a case of granular cell tumor arising in the zygomatic region. A 57-year-old woman was referred to our hospital because of cheek swelling. MRI findings showed a benign tumor, so the patient wished follow-up. However, the tumor gradually grew in size for 11 months, as was confirmed by MRI. Since the patient desired removal of the tumor, the operation was performed by the intraoral and subcilial approach. The histopathological diagnosis was granular cell tumor. Judging from the operative finding, we supposed the origin of the tumor to be the zygomaticofacial nerve which is a branch of the maxillary nerve. Twenty-six months after the operation, there was no sign of recurrence.
著者
近藤 史崇 岩井 俊治 三浦 智恵美 坂田 潤弥 太田 史 井戸 篤史 入江 奨 岡松 一樹 角正 浩一 三浦 猛
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.16-00030, (Released:2016-11-01)
参考文献数
41
被引用文献数
5 7

養殖クロマグロに最適な飼料の開発を目指して,EP給餌と生餌給餌の体成長と消化関連因子の比較を行った。EP給餌のクロマグロの体成長は胃のペプシン活性が減少した後に一旦停滞したが,その後,幽門垂の肥大化に伴うプロテアーゼ活性の増加により生餌給餌と同程度に回復した。EPは生餌に比べて難消化であるため胃での滞留時間が長く,消化関連因子(cck, pyy)は生餌より遅れて発現した。成長関連因子(ghrelin)は餌の消化管内での移動に伴って発現が変動し,EP飼料では有意に増加する事が明らかとなった。
著者
吉田 徹 藤谷 茂樹 平 泰彦 堤 健 栗栖 美由希 岩井 俊介 三上 翔平 吉田 稔 若竹 春明 北野 夕佳 桝井 良裕
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.221-225, 2019

<p>向精神薬によるARDS (acute respiratory distress syndrome) の報告は限られており, また, ARDSや薬物中毒に対してECMO (extracorporeal membrane oxygenation) の有用性が指摘されている。【症例】20歳代女性。うつ病等で精神科通院中。フェノチアジン系抗精神病薬, ベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬, オレキシン受容体拮抗薬, ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の過量服薬を行い, 服用後約5時間で救急搬送された。来院時意識レベルE3V5M6, その他バイタルサインに大きな所見はなかった。入院後に低酸素血症出現, 胸部単純X線で肺水腫の所見を認めた。人工呼吸管理を施行するも心停止し, VA-ECMOを導入した。頭部・上肢の酸素化不良に対しVVA-ECMOとした。第6病日にVVA-ECMOを離脱, 第32病日に転院した。【考察・結語】本症例は, ARDSから心停止, VVA-ECMOを必要とした。過量服薬した原因薬剤のうち, フェノチアジン系抗精神病薬以外は今までARDSの報告はなく, 注意が必要と考えられた。</p>
著者
小口 悟寛 袖山 健 清澤 研道 古田 精市 野村 洋 小口 寿夫 宮坂 誠 矢崎 国彦 笠原 寛 床尾 万寿雄 小岩井 俊彦 徳永 真一 田中 栄司
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析療法学会雑誌 (ISSN:09115889)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.689-693, 1993

透析業務中の針刺傷事故で, HCV抗体陽性の透析患者血に暴露した後, C型急性肝炎を発症し, その後慢性肝炎へ進展したの2症例を経験した. 2例とも, HCV抗体陽性で肝機能が正常の透析患者に使用した注射針を誤って手掌に穿刺した. 1例は針事故後1か月後より全身倦怠感の出現とともにトランスアミナーゼの上昇を認め, 6か月後にはHCV抗体が陽性となった. 他の1例は特に自覚症状の出現はなく, 針事故後4か月目にトランスアミナーゼの上昇を認め, 6か月後にHCV抗体が陽性となった. 2例とも, 肝機能の悪化と改善を繰り返し, 針事故後, 9か月目と15か月目の肝生検による肝組織学的検査では, chronic persistent hepatitisの所見を示した. 2例ともにβ-インターフェロンの投与によりトランスアミナーゼは正常化した.
著者
岩井 俊平
出版者
独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究の目的は、中央アジアにおける仏教文化の時期と伝播経路を明らかにすることである。平成17年度の研究において、すでに出土遺物や遺構のデータを集成し、遺跡の時期を特定するデータをそろえることができた。今年度は、これらのデータを総括し、これまで研究代表者が行ってきた土器の編年について、新たなデータを加えることができた。それは、創価大学のダルヴェルジン・テパ(ウズベキスタン)出土資料の放射性炭素年代測定であり、これによって、一部クシャーン朝期とされてきた土器の年代が4世紀後半にまで下がることが確認され、研究代表者の年代観を証明することができた。それに従えば、一部の仏教遺跡は、5世紀まで継続せず、4世紀後半で廃絶することとなる。さらに、バーミヤーン遺跡の壁画に見られる諸要素を検討して東トルキスタンのキジル石窟壁画や敦煌壁画と比較し、バーミヤーン壁画の古い要素は、すでに東トルキスタン地域に存在していたものであり、アフガニスタンの7世紀以降の仏教に、中国の要素が非常に多く含まれていることも明らかにした。また、現地タジキスタンに赴き、ワフシュ川、カフィルニガン川流域の遺跡および6〜8世紀に発展し、世界史上重要な役割を果たしたソグド地域の諸遺跡を見学して、その出土遺物を調査した。これらの調査から、西トルキスタンの仏教遺跡は1〜4世紀に属するものと、6〜8世紀に属するものとに二分されることが明らかとなり、さらに後半の時期に属する仏教遺跡については、中国西域からの文化的影響を無視することができないということが判明した。これは、6〜8世紀の中央アジア(特に西トルキスタン)仏教のあり方に関するこれまでの観念に変更を迫るものであると考えられる。
著者
杉山 聡美 岩井 俊憲 吉井 悠 林 雄一郎 上田 潤 佐久間 要 大橋 伸英 小栗 千里 廣田 誠 藤内 祝
出版者
日本口腔診断学会
雑誌
日本口腔診断学会雑誌 (ISSN:09149694)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.52-55, 2017-02-20 (Released:2017-05-23)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Sialoliths commonly occur in the submandibular gland, and parotid gland sialoliths, especially parenchymal sialoliths, are rare. As a minimally invasive surgery, we report here endoscopic removal of a parenchymal sialolith of the parotid gland under local anesthesia.A female in her 40s with swelling and pain in the left buccal region was referred to our department for endoscopic removal to avoid extraoral removal after diagnosis of parotid sialolith in another hospital. Computed tomography showed that the parenchymal sialolith of the left parotid gland was 1.7×1.4×1.0 mm in size. The patient underwent endoscopic removal of the sialolith under local anesthesia as minimally invasive surgery. Complete removal was performed and the postoperative course was uneventful without complications such as swelling of the parotid gland.
著者
近藤 史崇 岩井 俊治 三浦 智恵美 坂田 潤弥 太田 史 井戸 篤史 入江 奨 岡松 一樹 角正 浩一 三浦 猛
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.82, no.6, pp.923-933, 2016
被引用文献数
7

<p> 養殖クロマグロに最適な飼料の開発を目指して,EP給餌と生餌給餌の体成長と消化関連因子の比較を行った。EP給餌のクロマグロの体成長は胃のペプシン活性が減少した後に一旦停滞したが,その後,幽門垂の肥大化に伴うプロテアーゼ活性の増加により生餌給餌と同程度に回復した。EPは生餌に比べて難消化であるため胃での滞留時間が長く,消化関連因子(<i>cck</i>, <i>pyy</i>)は生餌より遅れて発現した。成長関連因子(<i>ghrelin</i>)は餌の消化管内での移動に伴って発現が変動し,EP飼料では有意に増加する事が明らかとなった。</p>

1 0 0 0 OA 図案春夏秋冬

著者
岩井俊次 編
出版者
深田図案研究所
巻号頁・発行日
1921
著者
岩井 俊祐 川本 佳代 橘 啓八郎
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.13-25, 2001-03-30

ハイパーメディア学習は、構成主義的学習観を実現する学習の1つとして期待されている。さらに、コンピュータネットワークの発達に伴い、共同学習への応用が可能となった。ハイパーメディアを用いた共同学習では、学習者が、自身の自主性、興味・関心、発想などに応じた学習を行い、異なる思考や経験を交流し、たがいに気付かなかったことを発見しながら創造的学習を行うことが期待できる。本研究では、その創造的学習への可能性を示し、さらに、学習者特性として社交性を考慮した分析を行った。その結果、社交性の高い学習者には「特恵モデル」、低い学習者には「補償モデル」として創造的学習を促進することが分かった。このことから、ハイパーメディアを用いた共同学習は、創造的学習を促進する動機付けとなり、学習者が主体的に考え、自分を表現し、自立的で積極的な姿勢を身に付けるのに効果的な学習であると考えられる。
著者
岩井 俊一
出版者
上智大学
雑誌
上智大学仏語・仏文学論集 (ISSN:02881934)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.1-10, 1994-03-20