著者
井上 哲朗 山本 利春 蒔田 実 井島 章 岩切 公治 山本 正嘉
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.27-34, 1994-08-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Isokinetic muscle strengths of kendo players were observed at fifteen male kendo players. The subjects were grouped into higher competitive ability (H-Group; 7 persons) and non-higher competitive ability players (NH-Group; 8 persons). Isokinetic muscle strengths at various speed were measured at elbow, trunk and knee by Isokinetic dynamometers. The results were as follows: 1) There were not significant differences in physique and body composition between two groups.2) Elbow extension force (absolute value) of H-group was significantly larger than NH-group.3) There were not significant differences in knee extension and flexion forces between two groups.4) Trunk extension force (back strength) of H-group was larger than NH-group.5) Circumferences of right upper arm, forearm and thigh were significantly larger than that of left ones, but the value of left calf was significantly larger than that of right one.6) Elbow extension force of right arm was significantly larger than that of left one, but for elbow flexion force the value of left arm was significatly larger than that of right one.
著者
大島 章一
出版者
海上保安庁
雑誌
水路部研究報告 (ISSN:03733602)
巻号頁・発行日
no.22, pp.p41-73, 1987-03
被引用文献数
1
著者
松島 友二 鈴木 琢磨 八島 章博 白川 哲 鈴木 丈一郎 五味 一博
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.306-313, 2015 (Released:2015-08-31)
参考文献数
28

目的 : 極細毛を用いた手用歯ブラシは, 極細毛が歯周ポケット内に到達し, 歯周ポケット内のプラークコントロールに効果があるとされているが, 手用歯ブラシでは細かな振動を与えることが困難で, 極細毛の効果を十分に発揮することができないと考えられる. 本研究では, 微細な振動を与える音波歯ブラシに極細毛を応用した場合のプラーク除去効果, 歯周ポケット内の細菌叢の変化および歯肉に対する傷害を調べることを目的とした.  材料と方法 : 実験には段差の異なる極細毛3種類と手用極細毛歯ブラシを用いた. 被験者は, 歯肉炎または軽度歯周炎を有する歯周病患者52名を対象とした. この52名を無作為に4群に分け, 0週, 2週および4週後に歯肉擦過傷, 歯肉溝滲出液量, ポケット深さ, BOP, GI, PCR値を測定した. また, 歯周病患者18名について段差3mmの極細毛歯ブラシを音波歯ブラシおよび手用歯ブラシで用い, 使用前後のポケット内細菌をPCR-Invader法で測定した.  結果 : すべての歯ブラシにおいて歯肉への傷害は軽微であった. また, プラーク除去および歯肉の炎症改善は, 各歯ブラシ間に有意差を認めなかった. 段差3mmの極細毛を音波歯ブラシで用いた場合, 有意に細菌の減少が認められた.  考察 : 極細毛を応用した音波歯ブラシは, ポケット内のプラークコントロールに有効であると考えられた. さらに歯肉傷害は少なく, 安全に使用できることが確認された.
著者
島 章 冨田 幸雄
出版者
一般社団法人 ターボ機械協会
雑誌
ターボ機械 (ISSN:03858839)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.252-259, 1974 (Released:2011-03-18)
参考文献数
45
著者
坂本 慎一 横山 栄 中島 章博 李 孝珍
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

環境音響の研究では、様々な空間において人が音を聞いたときの反応を調べる。建築音響の分野では、音の空間特性が聴感印象や快適性、作業効率など、人の心理や活動に及ぼす影響に重点が置かれるので、対象とする空間の音響特性を正確に捉えることが重要である。そのような目的で近年では高度な波動音響解析手法が開発され利用されるようになってきた。様々な音源はすべて指向性をもっており,人間もまたそうである。さらに,人の聴覚も,頭部や耳介の形状に起因する指向性を有している。本研究では,そのような音源と受聴の指向性を正確にシミュレートしながら,環境音響を忠実に再現できる,波動数値解析を援用したシステムの開発を行った。
著者
関 恭子 岸井 加代子 久永 文 平手 ゆかり 長島 章 的場 是篤 金丸 太一 神前 雅彦 三好 真琴 宇佐美 眞
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.865-870, 2017 (Released:2017-04-20)
参考文献数
31

【目的】がん化学療法施行時にシンバイオティクスを併用することで、消化器症状が軽減しさらにがん化学療法のコンプライアンス保持に繋げられるのではないかと考え検討を行った。【対象及び方法】肺、胃、大腸がん患者のうちがん化学療法を行った患者を対象として、シンバイオティクス服用群9例と非服用群9例間で、消化器症状の発現頻度、がん化学療法の減量および延期の有無、体重、エネルギーと栄養素摂取量、血中 DAO活性を比較した。【結果】服用群では Grade2以上の食欲不振の発現頻度が有意に低下した (p = 0.041)。服用群では、血中 DAO活性の低下が抑制され、コース終了時の体重が維持され (p = 0.048)、がん化学療法の減量および延期症例が少なかった。【結論】がん化学療法施行時にシンバイオティクスを併用することは、食欲不振の軽減、体重の維持、がん化学療法時のコンプライアンス保持に有用であると考えられた。
著者
木島 章文 樋口 貴広 島 弘幸 奥村 基生 鈴木 聡
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

小学校2, 4, 6年生を対象とした実験を完了し,以下の結果を得た(現状も分析を続行している).1) 三者跳躍課題の遂行に伴うミスの回数を学年間で比較した結果,第2学年以上になるとミスの回数が多くなる傾向が見られた.2年生においては一方向のみあるいは定型的に跳躍方向を切り替える組(例えば,左右1回ずつ交互に,あるいは2回ずつ交互になど)が7割がたを占め,第4学年以上になると不規則に跳躍方向を切り返す組が7割がたを占めていた.また第6学年では成人と同じく,反時計回り方向へ跳躍するケースが顕著に多くなった(平均で成功回数の7割).2)先導跳躍者に対する他二者の遅れに関して学年間に有意差はなかったが,全ての学年における遅れ時間が,成人より有意に大きかった.また先導・追従性に差がない等質群においては,成人と同じく,正方形条件における遅れが正三角形条件における遅れより大きい傾向があった.また先導性に差がある異質群においては,成人とは逆に,正方形条件において先導児童が早期に跳躍することを示す二者先導(一者追従)型の協応パタンを示す傾向が強かった.3)等質群では,三者の配置が対称な正三角形条件において三者それぞれが他を先導する確率が等しく(約33%),正方形条件では跳躍方向に空き地を持つ一者が先導する確率が抜きん出て高く,他の二者が先導することはほとんどなかった.これら協応パタンは成人のパタンと同じ性質であり,それぞれの地形における跳躍者の配置の対称性から群論に基づいて予測したパタンと一致する.一方で異質群においては先導児童が場の制約に反して先導する傾向が高かった.そこで現れるパタンの時空間対称性は地形から予測される対称性より低い.現在,跳躍者の個性が地形の幾何学対称性から予測される協応パタンの対称性が,そこに配置される跳躍者の個性によって崩れることを説明する数理モデルを検討している.
著者
飯田 尚一 飯島 章夫 三輪 喜良 中西 康浩 藤本 剛一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.77, pp.19-31, 2000-09-02
参考文献数
5
被引用文献数
5

ブロードバンド時代に向けて、コンテンツ流通が急速に整備されつつある。その中で、権利保護技術や決済技術の議論が盛んに行なわれているが、権利許諾情報の管理を行なう技術の重要性も高まってきた。我々は、その技術の実現に向けて「メロディーズ」や「メモリーズ」という概念を提唱している。その概要と実用性や今後の可能性についてまとめた。The business of digital-contents distribution has been rapidly established for the coming Broadband communications. As the serious argument about the techniques of copyrights protection and secure transaction has often been put forward, they can see the importance and necessity for managing permission information of contents-holders. We, DENTSU INC, will suggest the concept and the possibilities of [Melodies] & [Memories] to solve the complex problems of digital-contents distribution.
著者
山本 裕二 横山 慶子 木島 章文 島 弘幸 YAMAMOTO Yuji YOKOYAMA Keiko KIJIMA Akifumi SHIMA Hiroyuki
出版者
名古屋大学総合保健体育科学センター
雑誌
総合保健体育科学 (ISSN:02895412)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.1-14, 2017-06-30

This study considered the movements of the defense lines and the ball during a football game as a three-coupled oscillation. Each defense line of two opposing teams oscillated with in-phase synchronization, and the length between each defense line and the ball oscillated with anti-phase synchronization. We introduced a three-coupled oscillation model to understand these synchronizations. First, we considered the case in which three masses, m, and four spring constants, k, were equal in a three-coupled oscillation. We calculated the eigenvectors and eigenvalues based on the equation of motion, and we obtained three modes of oscillation as three angular frequencies in the equation. We obtained key parameters when we defined the initial state of the system, which allowed us to solve the equation of motion for three-coupled oscillation. Next, we considered cases in which three masses and four spring constants differed. To confirm the validity of the three-coupled oscillation model, we calculated the distribution of the relative phase between two outer masses, m1 and m3, as defense lines and the length between two outer masses and the middle mass, m2, as each defense line and the ball. The three-coupled oscillations showed similar distributions of the relative phase. However, the periodogram showed distinct periodicity. Thus, a more sophisticated model is needed to understand the behavior of the defense lines and the ball during football games.
著者
小川 明男 秋田 幸彦 鵜飼 克行 太田 淳 大島 章 京兼 隆典 七野 滋彦 佐藤 太一郎
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.2387-2392, 1991-10-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
10

短期間で幽門前庭部狭窄が増悪し,進行胃癌と鑑別に苦慮した胃十二指腸潰瘍の1例を経験したので報告する.症例は71歳男性で,頭部外傷の既往があり常時頭痛があるため近医より投薬を受けていた. 1989年10月16日吐血し当院入院となった.上部消化管検査にてBorrmann 4型の進行胃癌を疑診したが,生検結果で悪性所見を認めなかった.幽門前庭部狭窄が著明に進行したため11月22日幽門側胃切除,十二指腸切除を施行した.切除標本では胃体下部小弯,前後壁に三条の巨大帯状潰瘍(Ul-II),その肛門側に十二指腸球部にまで及ぶ長さ7cmの全周性狭窄部を認めた.病理組織像では粘膜の軽度の炎症所見と粘膜下層における膠原線維の増生,更に全周性狭窄部では固有筋層の著明な肥厚を認めた.幽門前庭部狭窄は慢性炎症の繰り返しによるものと考えられた.増悪の誘因として,薬剤,循環障害が考えられた.
著者
八島 章博 鈴木 琢磨 松島 友二 五味 一博
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.314-320, 2015 (Released:2015-08-31)
参考文献数
23

目的 : 音波歯ブラシは高振動によるキャビテーション効果により, 毛先から離れた部位のプラーク除去にも効果があるとされるが, 深い歯周ポケットに対してはその効果を十分発揮するのは難しい. しかし, 歯周ポケット内の歯周病原細菌をコントロールすることはきわめて重要であると考えられる. そこでわれわれは, 音波歯ブラシと水流洗浄器を併用した場合の歯周ポケット内細菌に与える影響について検討した.  材料と方法 : 4~5mmの歯周ポケットを有する患者18名を無作為に2群に分け, 実験群は被験歯に音波歯ブラシで頰側・口蓋側から10秒ずつブラッシング後含嗽し, 水流洗浄器で頰側・口蓋側から10秒ずつ洗浄を行った. 細菌は術前後に採取した. 対照群は音波歯ブラシでブラッシング, 含嗽後に細菌を採取した. 採取した細菌はPCR-Invader法にて, 定量・定性分析を行った.  結果 : 個々の歯周病原細菌の術前後の菌数変化に有意な差を認めなかったが, 全歯周病原細菌の平均で評価すると, 実験群では術前と比較して術後に有意な減少を認めたのに対し, 対照群では有意差を認めなかった. また, 歯周病原細菌数の減少率を比較すると, 実験群は対照群に比べて約4倍の歯周病原細菌の除去効果が認められた.  考察 : 以上の結果より, 音波歯ブラシによる液体流動力と水流洗浄器が発生させるバブル水流の併用は, 歯周ポケット内の歯周病原細菌の除去に有効であることが示唆された.
著者
小野 秀樹 岡村 真彩 福島 章紘
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.138, no.9, pp.1201-1215, 2018-09-01 (Released:2018-09-01)
参考文献数
82
被引用文献数
9

The anti-influenza virus drug oseltamivir has been reported to have several pharmacological actions including blocking of nicotinic acetylcholine receptor channels and activation of the dopaminergic system. These pharmacological actions highly overlap those of amantadine, another anti-influenza virus drug authorized in Japan, and ester-type local anesthetics. Moreover, oseltamivir and amantadine can clinically induce similar adverse neuropsychiatric reactions. In the present study, from the database of the Pharmaceuticals and Medical Devices Agency (PMDA), we surveyed 2576 drugs for which neuropsychiatric side effects similar to those of oseltamivir, amantadine and local anesthetics (abnormal behavior, confusion, consciousness disturbance, convulsion, delirium, delusion, hallucination, myoclonus, tremor) are listed as “clinically significant adverse reactions”, and found 327 that had at least one of these adverse reactions. Other neuraminidase inhibitors (laninamivir, peramivir and zanamivir) did not elicit such adverse reactions. By discussing the pharmacological effects of drugs that elicit these adverse reactions, we propose that the similarity of adverse neuropsychiatric reactions between oseltamivir and amantadine is possibly attributable to their common pharmacological effects.
著者
八重樫 泰法 中島 章恵 細井 信之 福田 春彦 佐瀬 正博
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.1648-1651, 2000-09-01
参考文献数
9
被引用文献数
2

液体窒素の飲用による胃破裂報告は, 本邦における第1例目と考えられる.症例は17歳の男性.高校学園祭の化学部の催しで, 液体窒素にジュースを混じて約30ml飲用した.飲用直後より激烈な腹痛を発症し, 当院救急外来に搬送された.来院時, 著しい腹部膨満および筋性防御を認め, 腹部単純X線で腹腔の約1/2を占める遊離ガスを認めた.CT検査で腹腔内の遊離ガス, 後腹膜腔の遊離ガスおよび縦隔内の遊離ガスを認めた.内視鏡検査では, 胃体部小彎側に縦走潰瘍を認めた.緊急手術では, 胃体上部小彎に3cmの縦走する穿孔を認め, この部を縫合閉鎖した.術後経過は良好であり, 第26病日に軽快退院した.液体窒素の飲用傷害について, 搬送時には凍傷を考慮したが, 実際は揮発窒素ガス産生による胃破裂が主であった.