著者
山本 裕二 木島 章文 福原 洸 横山 慶子 小林 亮 加納 剛史 石黒 章夫 奥村 基生 島 弘幸
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究では,スポーツにおける対人運動技能の制御・学習則を解明する.対人運動技能とは,眼前の他者と連携や駆け引きを行う技能と,連携や駆け引きを通して互いに成長し続ける技能の両方を指す.これは様々なスポーツに共通の重要な技能であると考えられるが,従来は個の運動技能のみが扱われており,対人運動技能の制御・学習則は未知である.そこで本研究では,二者が連携や駆け引き,二者が連携して他の二者と駆け引きする対人運動技能の制御・学習過程の調査・行動実験からそこに潜む規則性を見つけ,数理モデルを構築して制御・学習の本質を理解し,ロボットに実装してその妥当性を検証する.

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著者
中島 章夫
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.395, 1977-06-01 (Released:2011-09-21)
著者
鵜生 高徳 宮本 雅規 市川 浩司 中村 克己 松井 武 馬淵 雄一 三島 章 小林 金也 中村 篤 林 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.488, pp.55-60, 2003-11-28
被引用文献数
2

自動車向け電子制御装置(以下、車載電子機器)の電源系ノイズシミュレーションに向けて電源系及び発振回路部についてモデル化の検討を行った。その結果、電源系についてはこれまで提案されてきたモデルに対して、モデル電源系端子間に複数の電源回路を持つ多電源モデルが有効であるとの結論を得た。また、発振回路系については線形モデル回路の提案を行った。これらについて実際のICを用いてモデルを作成し、VHF帯でその精度を検証することでその有用性を確認した。
著者
大島 章子 伊藤 宗之
出版者
愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

てんかんの遺伝性モデル動物スナネズミの発作は、ヒトにみられるような年齢依存的な発作形成過程を持つ。われわれは、スナネズミの発作形成初期に、発作誘因である床換えにより耳介のリズミカルな運動が出現し、その後、発作部位が拡大することを見出し、遺伝素因の上に加えられた外部刺激、前庭刺激後の後発射による耳介の動きの出現が、全身発作に至る発作形成の初期過程であるという仮説をたて、以下の実験を行った。耳介のリズミカルな運動の原因部位として、電気刺激により耳介の運動を誘発しうる大脳皮質部位を調べたところ、冠状縫合の側後方に存在した。一方、前庭刺激に応答する大脳皮質部位、前庭皮質の存在およびその位置を調べるため、前庭装置の解剖学的特徴を調べ、前庭刺激としての電気刺激を行うための手術手技を開発した。見出された前庭皮質の位置は、耳介の運動を誘発する大脳皮質部位と位置的に重なった。また、耳介の運動を誘発しうる大脳皮質部位の刺激条件を検討したところ、特定範囲内の刺激間隔で最低3発の低電流の矩形波で運動が誘発された。これらの結果は、上に述べたわれわれの仮説の可能性を空間的な、また電気生理学的な意味で支持する結果と考えられる。また、耳介の動きを誘発しうる大脳皮質部位へ投射している可能性のある細胞群が視床に見出されたが、その部位が、他の動物種で前庭皮質へ投射していると報告されている部位に対応していたことから、前庭反応と耳介運動誘発の二つの現象が、視床内で関連している可能性も考えられた。さらに、遺伝素因の可能性のある物質として、実験的なてんかん発作形成に関与しているP70蛋白について調べた結果、抗P70抗体と反応し、P70と等電点と分子量の似た蛋白が、神経細胞の主として核、およびゴルジ装置に存在することがわかった。これらの結果をもとに、スナネズミの発作の初期過程から抵闘値部位の拡大に至る発作形成機序、また、ヒトにみられる闘値の固体差についてさらに検討を進めうると考えられる。
著者
辻野 智二 島 章
出版者
熊本大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

血管内に気泡が形成し、血管内腔が閉塞されるガス塞栓は、開心術、血管造影時等における合併症として発症するほか、潜水病等の成因ともなる。また、体外衝撃波結石破砕術時における副作用の要因として、衝撃波による血液中のキャビテーション発生が指摘されている。さらに、職業病の一つである振動性疾患(白ろう病等)についても、その発症機序には加振される血液中の生成気泡が関与する説が有力視されるなど、血液中における気泡形成の問題は、医工学上極めて重要な研究課題となっている。本研究では、液中における微細気泡の発生条件を検討するため、円板回転・減圧型気泡発生装置を試作し、気泡発生に及ぼす円板回転速度および減圧度の影響について実験を行った。また、キャビテイの様相の観察、気液二相流計測システムを用いたボイド率の計測を行い、次の結果を得た。1.高回転速度では、低減圧域で気泡が発生する。減圧度の増加と共に、低速度で気泡が生成しうる。例えば、減圧度を50mmHgとした場合、気泡発生時の速度は2.8m/sとなる。2.減圧度が大きくなるに従ってボイド率が増加する。山羊新鮮血(ヘマトクリット25%)中のボイド率は、減圧度80mmHg、速度1m/sで約1%である。3.低減圧度では、発生する気泡サイズは小さく、その成長も緩慢である。しかし、減圧度が300〜500mmHgでは直径1〜2.5mm程度の気泡が形成され、気泡間の合体も促進される。気泡力学に基づく血液中の気泡挙動に関する理論的研究を行うことにより、次の結果を得た。気泡の振動は、衝撃的な圧力の発生を伴い、その圧力の大きさは生体損傷の要因となり得る。また、発生圧力は、ヘマトクリットが大きいほど低下する。
著者
土屋 範芳 鈴木 舜一 小田 幸人 飯島 章夫
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩鉱 (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.84, no.3, pp.89-96, 1989-03-05 (Released:2008-03-18)
参考文献数
44

Carbonaceous material in pelitic rocks and limestones of the Ayukawa and the Daioin Formations in the Hitachi metamorphic rocks was investigated by means of X-ray powder diffraction technique. Carbonaceous material in these metasediments was graphitized under the conditions of greenschist facies. rystallite thickness Lc (002) ranges from 29 to 170 Å in the Ayukawa Formation and that from 120 to 300 Å in the Daioin Formation. Lc (002) of carbonaceous material in pelitic rocks containing biotite is more than 60 Å and increases with increasing metamorphic grade. Lc (002) value at a boundary between greenschist and epidote-amphibolite facies may be estimated 260-300 Å from the data of Lc (002) of the lower part of the Daioin Formation. Lc (002) of the Ayukawa Formation surrounding the sheared granite is above 200 Å. As compared with the general value of the Daioin Formation, Lc (002) of the Daioin Formation around the sheared granite is not so high. Thermal effect of the sheared granite was not marked, which suggests that the sheared granite intruded under low temperature condition.
著者
畠野 雄也 須貝 章弘 山岸 拓磨 中島 章博 柿田 明美 小野寺 理
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.187-192, 2020 (Released:2020-03-31)
参考文献数
15

アミロイドβ関連血管炎(amyloid β-related angiitis)では,皮質や皮質下の微小出血や脳表ヘモジデリンの沈着が,脳MRI上の重要な所見である.我々は,治療前にはこれらの所見を呈さなかったアミロイドβ関連血管炎を提示する.症例は75歳女性.右同名半盲と失語で発症し,昏睡に至った.脳MRIでは,びまん性の軟髄膜造影病変と散在性のDWI高信号病変を認めたが,T2*WIでは微小出血は検出されなかった.病理所見からアミロイドβ関連血管炎と診断した.ステロイド治療により画像所見,臨床症状ともに改善した.治療後のsusceptibility-weighted imaging(SWI)では多数の微小出血を認めた.アミロイドβ関連血管炎の非侵襲的診断のために,微小出血以外の画像の特徴を集積すべきである.
著者
中島 章博 上野 佳奈子 坂本 慎一 橘 秀樹
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.73, no.626, pp.415-422, 2008-04-30 (Released:2008-08-20)
参考文献数
13

In Japan, “open-plan” type classroom is becoming popular in elementary schools. Although this planning has various merits for educational activities, sound propagation between adjacent classrooms tends to be a serious acoustical problem. In this study,therefore, the sound propagation between closely located two classrooms connected by an open-space was investigated by numerical simulation using FDTD method. In the simulation, two classrooms and the open-space connecting them were modeled and the configuration of the rooms and sound absorption treatment on the room boundaries were examined. As a result, it has been found that sound absorption treatment on the ceiling and architectural/acoustic treatment for the wall of the open-space which makes mirror-reflection are effective to mitigate the sound propagation between the classrooms.
著者
八島 章博 五味 一博 大島 朋子
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.17-27, 2006 (Released:2006-08-07)
参考文献数
39
被引用文献数
2 3

歯周疾患は歯周病関連細菌が引き起こす感染症疾患であり, 治療法として最も有効なのはブラッシングやスケーリング·ルートプレーニング (SRP) である。特にSRPは歯肉縁下プラークをコントロールする上で重要な位置を占める。しかし, SRPは通常数回に分けて行われ, SRPを終了した部位にまだSRPを行っていない部位から歯周病関連細菌が伝播し, 処置した部位が再細菌感染を起こし, 歯周疾患の再発を招く危険性が考えられる。そこで我々は, 抗菌内服薬としてアジスロマイシンを術前投与することで細菌数を減少させ, 薬剤濃度が維持された状態で, 全顎のSRPを1回で行うone-stage full-mouth SRPを行い, 通法に行なわれる1/3顎ずつのSRPと検出可能な総菌数, 黒色色素産生グラム陰性桿菌数 (BPRs) および各種臨床パラメーターを術後3カ月まで比較検討した。その結果, 総菌数の変化に差は見られなかったが, one-stage full-mouth SRPを行った群ではBPRsが検出されなかったのに対し, 1/3顎ずつのSRPを行った群では術後3カ月以内に検出された。また, 臨床パラメーターは術後3カ月まで, one-stage full-mouth SRPを行った群が1/3顎ずつのSRPを行った群よりも良好な状態を示した。以上の結果から, アジスロマイシンを用いたone-stage full-mouth SRPは臨床的にも細菌学的にも優れた術式であることが示された。
著者
福島 章
出版者
日本医師会
雑誌
日本医師会雑誌 (ISSN:00214493)
巻号頁・発行日
vol.125, no.9, pp.1425-1428, 2001-05-01
著者
飯島 章 山下 健一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.997-1002, 2012

リング張力低減,ボアとピストンの粗さ低減,ベアリングの幅減少とモリブデンコート,カムシャフトのニードルベアリングを用い,3.0Lディーゼルエンジンの摩擦損失を低減した.ダミーヘッド加工により,リング張力低減によるLOCとブローバイの増加を抑えた.ボアとピストンにモリブデンショットを行い,ボアとピストンの粗さ低減によるスカッフを防止した.ピストンリングにディンプルを施すことで摩擦損失が低減することも確認した.
著者
福島 章
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.169-174, 2001-02-15

疾病論から操作的診断へ 1.疾病論 神経症の概念は,古く18世紀のCullenの命名に遡るが,心因にもとづく心理的障害という近代的な定義は今世紀に入ってからのもので,神経症という上位概念の下に,その後さまざまな類型が命名された。 一方,境界例の概念は,始めは偽神経症性分裂病,潜伏分裂病,外来分裂病,境界状態(分裂病の前後の状態),境界患者(疾病単位)などと呼ばれるなど,その概念は始めから大いに変遷を重ねたが,おおむね,神経症と精神病との「境界」領域と考えられてきた。(このほかに,正常,精神病,人格異常,神経症の4つに跨る境界状態とするSchmidbergの考え方もある)。そして,症状学的にはGundersonらの臨床的な症状の整理や記述,精神力動学にはKernbergの境界人格構造(BPO)の提唱などによってその理解が大いに進められたが,病跡学の領域においてこれらの貢献が活用された例はあまり多いとはいえない。
著者
中島 章
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
Journal of the Vacuum Society of Japan (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.417-423, 2015 (Released:2015-11-26)
参考文献数
78
被引用文献数
2

Wettability control of a solid against a liquid is widely investigated in industry for application to daily life because it can produce various physical and chemical phenomena related to solids and liquids, achieving beneficial purposes. Recent researches revealed that static and dynamic wettability are affected by nano-scale surface characteristics on the solids, and the importance of the viewpoint from materials science is gradually increasing in this topic. This paper presents a short review of the studies on the superhydrophilicity of TiO2 photocatalyst, processing and properties of superhydrophobic materials, and control of dynamic hydrophobicity, mainly of the past decade of our group.