著者
山尾 元陽 平田 里佳 入部 百合絵 深井 健大郎 桂田 浩一 新田 恒雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4L3OS1504, 2020 (Released:2020-06-19)

近年,脳波を用いて機械を操作するBCI(Brain Computer Interface)の研究が盛んに行われている.しかし,音声想起の認識に関する効果的な方法は確立していない.本報告では,利用者への負担が少ない非侵襲的な方法で,頭皮から脳波(Electroencephalogram ; EEG)信号を取得し,脳活動を分析する.また分析結果をもとに,音声想起(speech-imagery) 時の脳波から単語を認識することを目指す.本稿では7名分の脳波を用いた10数字単語想起に対する実験結果を報告する.認識実験ではRandom Forestを使用し,数字を想起した脳波信号から10数字の単語認識を行った.認識に使用する特徴量はゼロ交差率,パワースペクトルエントロピー,二乗平均平方根,尖度,線スペクトル,移動平均である.結果として,パワースペクトルエントロピーと尖度を用いた場合の正解率が高いことが明らかとなった.それらの特徴量を用いた結果,正解率(被験者平均)82.6%を得ることができた.想起時脳波信号を用いた単語認識には,これらの特徴量を用いることが有効であることが示された.
著者
新田 均
出版者
宗教法学会
雑誌
宗教法研究 (ISSN:02886820)
巻号頁・発行日
no.14, pp.199-230, 1995-10
著者
田口 正樹 佐々木 健 林 信夫 加納 修 大月 康弘 小川 浩三 松本 英実 鈴木 直志 新田 一郎 櫻井 英治 粟辻 悠 西川 洋一 佐藤 公美 小林 繁子 神寳 秀夫 佐藤 雄基 佐藤 彰一 石部 雅亮
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

前近代の西洋と日本について、法律家を中心に、公証人、弁護人、軍人、商人など多様な専門家を取り上げて、専門家と専門知を存立・機能させる環境、専門家と専門知が権力構造において占める位置、専門家間の組織形成とネットワークの広がりといった側面を検討して、専門家と専門知の発展を国制史に組み込んだ。ドイツの研究グループとの学術交流により、専門家に関する文化史的視点を補強して、その意味でも従来の国制史の枠を広げた。
著者
藤井 文夫 井上 吉弘 新田 高洋
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.78, no.788, pp.1133-1142, 2012 (Released:2012-04-25)
参考文献数
11
被引用文献数
3 6

Domino is a popular entertainment to enjoy the pleasing wave propagation in a row of solid pieces. This play game may be, however, a tough research subject of dynamic contact mechanics, because finite rotation, contact and friction are included in toy mechanics and these nonlinear effects are all of scientific interest. The major concern of this paper is to develop a computational model to study the domino wave propagation in a long straight row. More specifically, a total of N dominoes are modeled to rectangular rigid-body solids in shape of D (width) x H (height) x B (breadth). Equally spaced dominoes in a long straight row (L=492cm) are assumed to simply rotate around the front bottom edge. To trigger the wave propagation, the first domino is slowly inclined till its side diagonal slightly goes beyond the plumb line. The successive collision mechanism between individual toppling dominoes is investigated as a 2D problem in contact mechanics and we obtain an excellent agreement between the model prediction and experimental result.
著者
仁科 慧 岡田 将吾 新田 克己
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

多様な性質の意見や引用を含んだ複雑な議論の、論理構造に関する分析を行う。この目的のため、モジュールベース議論フレームワークによる、議論の形式化を行い、この構造における性質や、それの議論分析への貢献についての考察を述べる。さらに、モジュールベース議論フレームワークに対応した議論解析ツールの展望を述べる。
著者
新田 裕史・道川 武紘
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.35-39, 2014-02-15 (Released:2016-07-30)

環境要因が胎児期から小児期にわたる子どもの健康に与える影響を明らかにすることを目的として,「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」が開始された.調査の対象者は全国15 地域の指定された市区町村に住んでいる妊婦さんと生まれてくるお子さん,加えてそのお父さんである.2011 年1 月から開始して3 年間リクルートを実施し,フォローアップは子どもが13 歳に達するまで行う.調査では,妊婦さんを対象とした質問票調査,診察記録などの医療情報の収集を行い,出産後は6 ヶ月おきに継続して質問票調査を実施する.また,参加者から血液・尿などの生体試料の採取を行って,化学物質などの濃度を測定し,環境汚染物質への曝露指標とすることになっている.10 万組の親子に参加していただくという目標は概ね達成できる見込みである.
著者
廣島 拓也 新田 收
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.86-91, 2016 (Released:2018-10-06)
参考文献数
8

片側股関節屈曲制限症例の座位において,左右骨盤に高低差が観察される。しかし,片側股関節屈曲制限と座位時の左右骨盤の高低差の関係について述べられた報告はほとんどない。そこで片側股関節屈曲制限を有する症例の座位における,股関節角度と左右骨盤の高低差の関係を検証した。対象は,片側THA 術後症例9 名とした。対象者には採型器上に座らせ,前額面から静止画を撮影し,rysis(座位姿勢計測用ソフトウェア)を用い骨盤側方傾斜角度を計測した。計測した値より,ASIS 高低差を算出した[ASIS 高低差= ASIS 間距離× sin(骨盤側方傾斜角度)]。80 ─制限側股関節屈曲角度とASIS 高低差の2変量を,相関分析にて検討した結果,2 変量間に強い相関が示された(r = 0.86,p < 0.05)。片側股関節屈曲制限角度が大きい症例ほど,制限側骨盤の挙上が大きいことが示唆され, 片側坐骨部分の座圧集中が生じる座位となる可能性が示唆された。
著者
新田 克己 佐藤 健
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.34, 2019-11-01
著者
西田 健次 田中 敏雄 新田 徹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.76, pp.161-166, 1997-08-20
参考文献数
4

人間の記憶は、次々と新しい事例を記憶し、それを失うことなく類似の事例をまとめて概念化していくことができる。そして、頻繁に利用される記憶は想起しやすくなるなどの優れた機能を持っている。また、人間の記憶には、嬉しかった事悲しかった事など、何らかの感情を伴った事例は記憶されやすいという特徴がある。本稿では、感情の記憶における働きに着目し、感情を記憶に対する制御信号と捉えた感情記憶システムを提案する。感情記憶システムでは、感情の活性化により記憶事例の獲得や記憶の概念化が実現でき、学習により頻繁にアクセスされる記憶は想起しやすくなるなど、人間の記憶機能をうまく再現できる。In this paper we propose a memory system which employs emotion as a control signal for memory. This Emotional Memory system can learn concepts without losing memory instances, and frequently accessed memories become easily associated.
著者
岡本 祐子 新田 啓
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
雑誌
広島大学心理学研究 (ISSN:13471619)
巻号頁・発行日
no.18, pp.55-66, 2019-03-31

本稿は第二著者である新田啓の卒業論文を加筆修正したものである。
著者
高橋 一男 堀田 泰司 芦沢 真五 北村 友人 黒田 一雄 廣里 恭史 小幡 浩司 新田 功 太田 浩 関山 健 花田 真吾 小早川 裕子 田中 祐輔
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

平成29年度の研究はNAFSA年次大会(アメリカ)、EAIE年次大会(スペイン)、第6回APEC高等教育協力会議(ロシア)、AIEC年次大会(オーストラリア)、CBIE(カナダ)、APAIE(シンガポール)などに出席し、UMAPを中心としたアジア太平洋地域における学生交流に関する発表を行うとともに、国際会議・大会に出席している政府関係者及び、大学関係者に対するヒアリングを行い、国の政策と大学の国際戦略の関係について分析を行った。その中でも、特に英語圏であるカナダとアメリカが、UMAPへの参加を表明するなど、学生交流に関する新たな関心と問題意識が生まれていることが確認できた。8月18、19日にはUMAP国際事務局を担当する東洋大学、留学生教育学会と連携し、カナダ、アメリカ、オーストラリアから学生交流に関する専門家を招聘し、国際フォーラムとワークショップを開催した。アジア太平洋諸国の大学がどのような大学間連携を模索しているか、というニーズ調査を推進するための意見交換をおこなった。また、オーストラリア、カナダ、米国など発足当初のUMAPには参加していた英語圏諸国から関係機関の代表に参加を得て、今後、これらの国からUMAPへの参加を得ていくための課題検証について意見交換をおこなった。本フォーラムとワークショップには国内外の大学教員、大学職員、政府関係者等の150人を超える参加を得られた。2月15日、19日、3月26日にUMAPタスクフォース会議を開催し、本科研メンバーと各国国内委員会の代表が意見交換を行った。その中で、UMAPに実際に係る専門家に対し行ったSWOT分析や、日本国内のUMAP参加大学、非参加大学に対するUMAPに関するアンケート調査の分析を行い、今後のUMAPプログラムの発展に寄与するいくつかのアクションプランが提言された。