著者
太田 直斗 望月 正哉
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第19回大会
巻号頁・発行日
pp.35, 2022 (Released:2022-04-20)

動詞の意味が身体動作と関わる程度の身体関連性(relative embodiment:RE)は動詞処理に重要な役割を果たすことが知られる。本研究では,先行名詞の具象性が高RE動詞の処理にどのように影響するかを検討した。実験では名詞の具象性と動詞のREの高低から規定される単語ペアの種類と,名詞と動詞をつなげる格助詞の種類で文法性を操作した。参加者は先行する名詞句のあとに提示される単語が動詞なのか名詞なのか判断した。実験の結果,高具象性名詞と高RE動詞のペアは低具象性名詞と低RE動詞のペアより判断時間が短かったが,低具象性名詞と高RE動詞のペアでは同様の効果を示さなかった。また,単語ペアの種類と文法性の間に交互作用はなかった。動詞に注目する課題設計のため,先行名詞や文法性の影響がみられなかったと考えられる。

1 0 0 0 OA 医官玄稿 3巻

著者
望月三英
出版者
伏見屋善六[ほか]
巻号頁・発行日
1766

1 0 0 0 OA 医官玄稿 3巻

著者
望月三英
出版者
伏見屋善六[ほか]
巻号頁・発行日
vol.[4], 1766

1 0 0 0 OA 医官玄稿 3巻

著者
望月三英
出版者
伏見屋善六[ほか]
巻号頁・発行日
vol.[3], 1766

1 0 0 0 OA 医官玄稿 3巻

著者
望月三英
出版者
伏見屋善六[ほか]
巻号頁・発行日
vol.[2], 1766

1 0 0 0 OA 医官玄稿 3巻

著者
望月三英
出版者
伏見屋善六[ほか]
巻号頁・発行日
vol.[1], 1766
著者
星野 由維 筒山 将之 杉本 博行 小林 大介 横山 裕之 望月 能成 谷口 健次
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.692-700, 2022-11-01 (Released:2022-11-30)
参考文献数
36

症例は85歳の男性で,腹痛・嘔吐を主訴に前医を受診し,小腸閉塞の診断で保存的加療を行ったが食事摂取で再燃を繰り返したため,精査・加療目的に当院に紹介受診となった.腹部ダイナミックCTにて,空腸に造影効果を伴う壁肥厚とその口側の腸管拡張を認め,空腸腫瘍とそれに伴う腸閉塞と診断した.寛解・増悪を繰り返す腸閉塞を認めており,手術適応と判断し腹腔鏡下小腸部分切除術と所属リンパ節郭清を施行した.術後病理検査にて小腸組織内に膵腺房組織を認め異所性膵が存在し,異所性膵組織の一部と連続性を持って異型細胞を認め異所性膵癌と診断した.根治切除可能であったが,術後2か月で多発肝転移・腹腔内リンパ節再発を認め,S-1内服を継続し現在も外来通院中である.今回,術前診断が困難な小腸異所性膵癌の1例を経験したので報告する.
著者
望月 昭 野崎 和子 渡辺 浩志 八色 知津子
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-20, 1989-03-31 (Released:2017-06-28)

4名の精神遅滞を伴う成人聾者を対象として, 4種の「表情画」(「かなしい」「おこる」「うれしい」「ふつう」), 対応する「サイン」, および「文字」の3者間の等価関係の獲得訓練を条件性弁別課題を用いて試みた。対象者のうち, 2名は「サイン」-「表情画」, 「文字」-「表情画」の2種の条件性弁別課題における選択行動を強化した結果, 「サイン」-「文字」課題と表出課題については, 直接訓練することなしに獲得することができた。他の2名については, 「サイン」-「表情画」課題に引き続き行われた「文字」-「表情画」課題の獲得が困難であり, 「サイン」-「文字」課題について直接訓練したところ, 他の課題についても完成することができた。表出への転移は, 4名の対象者ともに書字あるいはサインのいずれかで, 弁別訓練中に使用した表情について行うことができたが, 新たな人物の表情写真あるいは生きた人物の表情に対する表出の般化は, 直後のテストでは4名中2名で認められた。また, 訓練の脈絡を離れた場面で4名中2名について獲得した語彙を表出したことが報告されたが, 場面に適した使用が認められたのは1名のみであった。
著者
望月 聖子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.412-416, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)

通称サーチャー試験は1985年にスタートし,サーチャーに必要とされる知識・技能を客観的に認定するとともに,その能力に対する社会的認識を高めることを目的としてきた。開始から30年,その間に検索技術は進化し,数回の制度変更があったが,試験の目的とするところは現在も変わっていない。歴史を振り返りながら,現在の検索技術者検定の試験内容と求められる知識や能力,勉強方法などについて考えてみた。
著者
宮沢 孝幸 見上 彪 堀本 泰介 小野 憲一郎 土井 邦雄 高橋 英司 見上 彪 宮沢 孝幸 遠矢 幸伸 望月 雅美
出版者
東京大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1997

本研究はベトナムに棲息する各種食肉類(ネコ目)から、レトロウイルスを分離・同定し、既知のレトロウイルスとの比較において、レトロウイルスの起源の解析を試み、さらにレトロウイルスの浸潤状況を把握し、我が国に棲息する野生ネコ目も含めたネコ目の保全に寄与することを目的とする。本年度はホーチミン市近郊およびフエ市近郊で2回野外調査を行い、ハノイ農科大学で研究成果発表を行った。さらに、台湾においても家ネコの野外調査ならびに学術講演を行った。まずホーチミン市近郊の家ネコおよびベンガルヤマネコより採血を行い、血漿中のネコ免疫不全ウイルス(FIV)、ネコ巨細胞形成ウイルス(FSV)に対する抗体およびネコ白血病ウイルス(FeLV)のウイルス抗原を調べた。FeLVは家ネコ、ヤマネコともに陽性例は見られなかった。FIVは家ネコの22%が陽性であったが、ヤマネコには陽性例はなかった。FSVは家ネコの78%、ヤマネコの25%が陽性であった。次いで家ネコの末梢血リンパ球からFIVの分離を試み、6株の分離に成功した。env遺伝子のV3-V5領域の遺伝子解析から、5株がサブタイプCに、1株がサブタイプDに属することが明らかとなった。サブタイプCはカナダと台湾で流行していることが報告されている。今回の結果からホーチミン市近郊のFIVは、カナダや台湾から最近持ち込まれたか、もともと日本を除くアジアでサブタイプCが流行していた可能性が考えられた。アジアでのFIVの起源を明らかにするためには今後、ベトナム、台湾以外のアジア諸国のFIVの浸潤状況調査とザブタイピング解析を進める必要があると思われる。また、今回レトロウイルス以外のウイルス感染疫学調査から、ネコヘルペスウイルス1型、ネコカリキウイルス、ネコパルボウイルスの流行が明らかとなった。特に、ネコパルボウイルスでは今まで報告のない新しいタイプの株(CPV-2cと命名)を分離した。
著者
望月 雅和
出版者
日本経営倫理学会
雑誌
日本経営倫理学会誌 (ISSN:13436627)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.223-233, 2011-03-31 (Released:2017-08-08)

Problems concerning working women and child-rearing, as well as economic problems, attract strong attention from the aspects of childcare, social welfare, clinical psychology and ethics. The social understanding of "child-rearing by mothers" as a private problem has deepened also as a public problem. The publication of "Collection of articles and documents on women's work before the war" is a result of my research to date, collaborative research with people involved in the Women's and Minor's Bureau. This is related to the analysis of the history of ideas of working women and child-rearing. In this present study, discussion is especially based on the viewpoint of the history of ideas in postwar Japan. Taking publicness and changing gender roles into consideration, I argue that the important viewpoints for analyzing reality include keeping an eye to human rights, citizens' and human dignity and grasping domestic and international correlative dynamics.
著者
望月 美希
出版者
東北社会学会
雑誌
社会学年報 (ISSN:02873133)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.83, 2018-08-30 (Released:2019-11-08)
参考文献数
18

本稿の目的は,東日本大震災後の近郊農村において,地域自治を共同で担っていく基盤とはどのようなものであるかを検討することである.長期的な復興課題に対しては,住民同士の支え合いによる解決が必要であるが,「上からの組織化」による従来のコミュニティ政策の限界も懸念されている.そこで,先行研究で得られた,地域の歴史的背景,外部者との関係性,近隣組織の変容という視点から,「下からの組織化」に至る住民の動向を取り上げる. 対象とする亘理町吉田東部地区において,共同の基盤であったのは部落会であったが,津波被害による移転者が相次ぎ世帯数が減少し,復興段階の課題への対処が難しい状況であった.そうした状況のなか,外部支援者と地区内外住民の対話から,異質性を持つメンバーによる新たな共同関係が展開し,問題解決に挑んでいる.この共同関係は,震災前は弱い紐帯であった個人間のつながりが表出し,組織化に至っていた.
著者
深江 敬志 望月 正光 野村 容康
出版者
日本財政学会
雑誌
財政研究 (ISSN:24363421)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.123-141, 2007 (Released:2022-07-15)
参考文献数
27

本稿の目的は,わが国申告所得税の再分配効果を所得者別・所得階層別の要因分解により検証することである。所得階層別の分析においては,所得税の再分配効果を税率効果と控除効果に分解し,その相対的な大きさを定量的に把握する。 分析の結果,以下の諸点が明らかになった。 第1に,申告所得税全体の再分配効果は,給与所得者・譲渡所得者などを含む「その他所得者」のグループ内の効果によってその大部分が説明される。 第2に,経年的に見た再分配係数は,昭和38年以降全般的に低下傾向を示す中で,① 昭和44年~昭和50年と昭和62年~平成3年に急激に低下し(ボトム効果),② 平成11年に急上昇する(ジャンピング効果)。 第3に,これら両効果の要因について,① ボトム効果が特に高所得階層(上)の税率効果に強く依存するのに対し,② ジャンピング効果は,当該年度に控除効果が急上昇している点から,主に定率減税の実施に起因すると考えられる。
著者
望月 由紀子
出版者
日本応用心理学会
雑誌
応用心理学研究 (ISSN:03874605)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.288-289, 2020-03-31 (Released:2021-06-30)
参考文献数
8

We conducted solution-focused assertiveness training with the communication goal of the trainee as the goal of the training. When the effect was examined from the GCR in the picture-frustration study, the Ego Defense GCR decreased after training. This suggests that the solution-focused assertive training may cause a variety of trainee responses.
著者
望月 由紀子 青木 みのり
出版者
日本応用心理学会
雑誌
応用心理学研究 (ISSN:03874605)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.128-141, 2019-11-30 (Released:2020-02-29)
参考文献数
23
被引用文献数
1

This research aimed to explore the effectiveness and limitations of assertiveness training by using the grounded modified theory approach. Results showed the training to be effective in initiating internal changes, behavioral changes, and other changes in both the participants and the people around them. On the other hand, the training was found to be ineffective in translating its effect into real-life situations as indicated by participants' responses as "The effect of training does not reach real life" and "I was trained that behavior is bound." This can be considered as a limitation of the training.
著者
宮前 光宏 望月 聡
出版者
日本応用心理学会
雑誌
応用心理学研究 (ISSN:03874605)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.12-20, 2018-07-31 (Released:2019-08-15)
参考文献数
31

While impaired attentional disengagement from threatening stimuli is thought to enhance anxiety, there are few studies focusing on this attentional bias in social anxiety. We used the gap task and overlap task to reveal the impaired attentional disengagement from threatening stimuli (angry and disgust faces) in socially anxious undergraduates. High (n=17) and low (n=13) socially anxious participants were asked to fixate on an emotional face (angry, disgust, or happy) or neutral face presented at the center of a screen, and discriminate the peripheral target stimulus. In the gap task, the face switched off and target appeared after the gap period. In the overlap task, the face was still on when the target stimulus appeared. The reaction times for angry faces in high socially anxious participants, compared with in low socially anxious, were longer than those for neutral faces after presentation times of 1000 ms in the overlap task. The results suggest that socially anxious people may have difficulty in disengagement from a socially threatening stimulus, and this occurs in the late part of information processing.
著者
望月 美也子 長谷川 昇
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.28, 2004 (Released:2005-04-02)

【目的】 茶(Camellia sinensis)は、近年、生理機能が多数解明され注目されている嗜好飲料である。我々は既に、粉末緑茶が高脂肪食を摂取させたZuckerラットの体重増加を抑制し、その原因は緑茶により脂肪細胞における脂肪分解が促進する事によることを明らかにしている。そこで本研究は、緑茶中の作用物質を特定する目的で、緑茶中の渋み成分である茶カテキン類の脂肪分解作用を確かめるために行われた。 【方法】 3T3-L1細胞を培養し、細胞がConfluenceに達した時点でインスリンを培養液に加え、脂肪細胞へと分化させた。脂肪分解作用は、充分に分化した脂肪細胞に茶カテキン類を添加し12_-_24時間反応後の細胞質中のグリセロール濃度、中性脂肪(TG)濃度を測定することにより判定した。【結果・考察】 細胞質のグリセロール濃度は、以下のような順になった。 (-)-epigallocatechin-3-gallate(EGCG) > コントロール> (+)-catechin緑茶カテキンの脂肪分解効果は、緑茶中に約53%含まれるEGCGによるものであることが明らかとなった。反対に、(+)-catechinは脂肪分解を抑制することが明らかとなった。これらの結果を総合すると、EGCGには強い脂肪分解作用がみられ、我々のこれまでに得たZuckerラットや、脂肪細胞での粉末緑茶の効果を裏付ける結果であると考えられた。一方、微量成分であるが、脂肪分解に対して反対の作用を示すカテキンの存在も確認された。