著者
山田 政寛 岡本 剛 島田 敬士 木村 拓也 大久保 文哉 小島 健太郎 緒方 広明
出版者
九州大学基幹教育院
雑誌
基幹教育紀要 = Bulletin of kikan education (ISSN:21892571)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.61-72, 2016

Higher educational organizations are required to improve educational quality recently in order to faster active life-long learners, and take several educational methods for that purpose such as the establishment of learning support out of class settings for active learning. Portfolio, in particular, e-portfolio is one of the helpful tools to promote the reflecting and planning of learner's learning outcome, which play an important role in the promotion of active learning. £-portfolio allows learner to store, manage, access, and maintain their learning outcome using electric devices, on the other hand, it has the functional limitations such as handwriting and annotations. However, the difference of learner's perceived effects on their learning is under the discussion, due to the lack of the findings about comparative research between e-portfolio types. This research aims to investigate the differences of the learner's perceived effects on their learning with between paper-based and e-portfolios. The findings reveal that paper-based portfolio was more effective than e-portfolio, in terms of the instructor's presence and the perceived ease of the access to the feedback from instructors. The perceived effects of e-portfolio in terms of the management and access ware superior to that of paper-based portfolio.
著者
木村 惠子
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.19-28, 2008-12-25 (Released:2018-05-08)

生活算術は大正末期から昭和初期にかけて展開された教育運動であり,わが国の算術教育が現代性を獲得する過程で注目すべき実践の総体である。しかし,生活算術の全体像は今日においてなお明確にされているわけではない。本稿は生活算術の全体をとらえるための基礎的研究として,生活算術実践家の一人である藤原安治郎の実践に焦点をあて,その実践の具体的様相を理解しようとするものである。本稿では大正末期から昭和初期の藤原の算術教育実践について,「生活」,「数理」,及び両者の関係を中心に時系列的に検討した。その結果,藤原の算術教育実践は「生活」から「数理」を切り離してそれぞれを独立してとらえる過程で,両者を結びつける統一原理として「函数観念」が意識され,「生活」と「数理」は循環作用をもつものとなった。更に「数理」を中心概念として「生活」をとらえ,「数理」の会得が生活力の基礎であると主張するに至っている。このような変容の過程は4つの時期に区分できた。
著者
細田 耕 木村 浩 辻田 勝吉 井上 康介 田熊 隆史
出版者
大阪大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

生物のさまざまな適応的行動の中から特にロコモーションに注目し,反射やCPGなどによってもたらされるリズミックな制御系と,振る舞い全体を修飾する調整制御系の相互作用によって適応性の実現を試みた.これらの実現には生物のような筋骨格系が大きな役割を果たしているとの仮説のもとに,二足,四足,ヘビ型とさまざまなロコモーションについて筋骨格からなる新しいロボットを多数試作し,リズミック制御系と調整制御系の役割を実験的に検証した.
著者
木村 幸司
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.547-555, 2014-11-28 (Released:2014-11-28)
参考文献数
36
被引用文献数
1 3

Group B Streptococcus(GBS, Streptococcus agalactiae)は, 新生児に敗血症, 髄膜炎を引き起こすことが知られている。また, 高齢者や糖尿病患者などに侵襲的な感染症を引き起こすことも知られている。GBS は, 他のβ溶血レンサ球菌と同様, ペニシリンが医療現場に導入された1940 年代以来60 年あまり, すべての臨床分離株がペニシリンを含むβラクタム系薬に感性であると考えられてきた。そのため, GBS 感染症の予防, 治療の第一選択薬は, ペニシリンを含むβラクタム系薬である。我々は, 国内で1995–2005 年に臨床分離されたペニシリン低感受性B 群連鎖球菌(Group B streptococci with reduced penicillin susceptibility, PRGBS)を解析し, その存在を確定させた。我々は, さらにPRGBS に関する一連の研究を推進し, 現在では, 米国Centers for disease control and prevention(CDC)が新生児GBS 感染症予防のガイドラインの中で, 我々の論文を引用し, PRGBS について注意を促している。
著者
木村 玲欧 田村 圭子 井ノ口 宗成 林 春男 立木 茂雄
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.35-45, 2015-11-13 (Released:2017-08-02)
参考文献数
19

We conducted a random sampled questionnaire survey of disaster victims of the Great Hanshin-Awaji (Kobe) Earthquake Disaster. We clarified victims’ situation and problems of sixteenth year in life recovery process. We set the "recovery follow-up phase" as the sixth stage in life recovery process. We analyzed changing of victims residence, victims awareness and life recovery feeling, life recovery process using life recovery calendar method and attaching the meaning to disaster experience. As a result, for victims of the fully damaged houses or independent business men,we found that they need follow-up recovery aides in more than ten years after earthquake.
著者
佐々木 耀一 木村 圭吾 山本 風人 岡嶋 穣 定政 邦彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.4K1OS16a05, 2018 (Released:2018-07-30)

本論文では有向ハイパーグラフ(DH)上での到達可能性判定問題を高速に解くためのアルゴリズムを研究する。 DHは有向グラフとハイパーグラフそれぞれの特徴を持ち、より一般化されたグラフとみることができる。 本問題に対し、推移閉包情報の性質を活かすため組合せ集合に特化した圧縮を行うことにより,メモリ使用量を減らしつつ,高速に到達可能性判定を行うことができるアルゴリズムを提案する.
著者
木村 彰男
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.945-949, 1992-09-10

筋再教育・筋力増強訓練の1つの方法として,最近のリハビリテーション医療の分野でしばしば用いられる方法として筋電図(EMG)バイオフィードバック療法がある. バイオフィードバックとは,通常では人が意識することができない生体内で起こるさまざまな生理的現象を,なんらかの手段を用いて知覚できる信号に変換することにより,その情報を再び生体内に戻し,生理的現象の随意的操作がある程度可能になることと定義される,この定義に従えば,本来不随意的に行われている自律神経系の機能を意識下にコントロール可能にすることが,もともとのバイオフィードバックの意味であるといえるが,一般的には物をつかむような際の触覚や視覚を用いた随意運動の調御もバイオフィードバックとして広く捕えられている.

1 0 0 0 OA 蒹葭堂遺物

著者
[木村蒹葭堂] [写]
出版者
蒹葭堂會
巻号頁・発行日
vol.竒貝圖譜, 1926
著者
安達 修二 木村 幸敬
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

水溶性めビタミンC(アスコルビン酸)は,体内における吸収効率が低い.一方,炭素数6〜12の飽和脂肪酸である中鎖脂肪酸は腸管などの上皮での親水性物質の吸収を促進することが知られている.そこで,アスコルビン酸を中鎖脂肪酸によりアシル化することにより,その腸管吸収効率の向上を図るとともに,還元能を有するアスコルビン酸に疎水性を付与することによる脂溶性還元剤としての利用,並びに生成物が界面活性をもつと期待されることより還元能を具備した乳化剤(界面活性剤)としての使用を意図して本研究を行った.まず,Candida antarctica起源の固定化リパーゼがアセトニトリル中でラウリル酸とアスコルビン酸の縮合反応を効率的に触媒し,溶媒の含水率が低いほど収率が向上することを見出した.また,各種炭素鎖長の中鎖脂肪酸との縮合反応の平衡収率について検討したところ,脂肪酸の炭素鎖長は平衡収率に顕著な影響を及ぼさなかった.さらに,食品への応用を念頭において各種水可溶性有機溶媒を対象に反応溶媒の選択を行い,沸点が低く,精製過程での除去が容易と考えられるアセトン中でも本反応が効率的に進行することを見出した.また,アセトンの含水率が低いほど目的生成物の平衡収率が高かった.さらに,中鎖脂肪酸による親水性物質の腸管吸収機構などに関して小腸上皮様に分化したCaco-2培養細胞を用いた検討を行い,吸収促進効果には中鎖脂肪酸の界面活性剤としての性質が深く関与していることを示した.一方,リパーゼ触媒反応により調製したアスコルビン酸のアシル化物は比較的強い界面活性能を有していた.上述のように,酵素法を用いて中鎖脂肪酸によりビタミンCをアシル化する方法を確立するとともに,ビタミンCの腸管吸収効率の改善に関する基礎的な知見が得られ,所期の目的をほぼ達成した.

1 0 0 0 OA 観旭軒文稿

著者
木村容斎 著
出版者
藤井浅治郎
巻号頁・発行日
vol.上, 1883
著者
木村 大輔 岩田 晃 川﨑 純 島 雅人 奥田 邦晴
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.59-66, 2012-04-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1

【目的】本研究では,運動学的視点から,車いすテニス選手のサーブ動作の特徴をあきらかにすることを目的とした。【方法】三次元動作解析装置と表面筋電図を用いて,車いすテニス選手8名による通常のサーブ動作を計測し,一般テニス選手のサーブ動作と比較した。【結果】車いすテニス選手と一般テニス選手のサーブ動作を比較すると,車いすテニス選手では,最大外旋位で肩関節外旋角度が有意に低値を示し,インパクト時では,水平内転角度が有意に高値を示し,外転角度が有意に低値を示した。最大外旋位からインパクトまでのフォワードスイング相における水平内転・内転運動が特徴的であった。【結論】車いすテニスのサーブでは,もっとも肩関節への負荷が大きいとされるフォワードスイング相において,肩関節が固定されず,水平内転・内転運動しており,肩甲骨と上腕骨を安定させた状態での上腕骨の回旋を困難にしている。これより車いすテニスのサーブ動作は肩関節障害の発生リスクを高めることが示唆された。
著者
渡辺 和人 木村 敏行 宇佐見 則行 山本 郁男
雑誌
北陸大学紀要 = Bulletin of Hokuriku University (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.38, pp.37-49, 2014-12-31

There are many novels that deal with marijuana as drug novels. Among them, the novel entitled "Kaigo-nyumon" written by Mr. Norio Mob was to win the Akutagawa Award in 2004. A marijuana user appears in the novel. We thought that a part of the novel was written by the author under the influence of marijuana. This review critically analyzes the contents of the novel from a scientific point of view.