著者
岩切 雄二 大塚 正義 柏本 昭信
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.265-270, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
8

入口旋回抑制板が自動車用ターボチャージャの遠心圧縮機性能に及ぼす影響を調査した.入口旋回抑制板により,最高効率とチョーク流量を維持しつつ,ほぼ全ての運転条件でサージ限界流量が低減できる事を実験で示した.また,流れの数値解析(CFD)によりサージマージンが拡大するメカニズムを解明した.
著者
市丸 雄平 鳥居 美佳子 高山 覚 小宮 敏明 坂本 昭 Ichimaru Yuhei Torii Mikako Takayama Satoru Komiya Toshiaki Sakamoto Akira イチマル ユウヘイ
出版者
東京家政大学生活科学研究所
雑誌
東京家政大学生活科学研究所研究報告 (ISSN:09145192)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.33-36, 2013-07

東京家政大学生活科学研究所研究報告は、本研究所の本年度の活動成果を取りまとめたものです。本研究報告の内容の一部は、別途学会誌等に発表されることがありますのでご了承ください。
著者
山本 昭宏
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.153-170, 2011-07-31 (Released:2017-10-06)
参考文献数
7

This paper analyzes articles about nuclear energy in three science magazines, Kagaku Asahi (Asahi Science), Shizen (Nature), and Kagaku (Science), which were published in Japan in the 1950s. The analytical methodology used in the study is a combination of quantitative analysis and theory concerned with the agenda-setting function of the media. The study aims to reveal the relationship between the discourse found in the articles and Japanese opinions concerning nuclear energy development and radioactive substances, and to explore the qualitative changes in the discourse of the articles and the reasons underlying such changes. One conclusion that emerges from the quantitative analysis is that the number of discourses concerning nuclear energy increased between 1954 and 1955, and following this started to steadily decrease. Generally speaking, the Lucky Dragon 5 incident in 1954, in which the crew of a Japanese fishing vessel was exposed to nuclear fallout from US nuclear testing on Bikini Atoll, is considered to have started the anti-nuclear movement in Japan. At this time, in the science magazines, there was an increase in specialist discourses concerning topics such as nuclear reactors and methods of measuring nuclear fallout. In reality, almost all the scientists involved in nuclear energy research and development thought that they had no connection to the anti-nuclear movement. Based on a purely dualistic conception of good and bad, they continued to position nuclear energy as something to be used for good. From this perspective, it can be seen that in the Japanese science magazines of the 1950s, the nuclear bombing of Hiroshima and Nagasaki and its effects were understood only in a very limited sense.
著者
柳瀬 義男 川崎 富作 吉野谷 定美 相川 崇史 三田村 忠行 三好 裕司 橋本 嘉 村中 正治 宮本 昭正
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.59-65, 1984

研究目的:川崎病の発症における血清immune complexの関与について検討を試みた.方法:対象には日赤医療センター小児科を受診した典型的な川崎病患者30例と, 対照群として正常小児19例, 正常成人20例およびSLE患者10例を選んだ.2重盲検法にて, C1q-solid phase assay, monoclonal rheumatoid factor-solid phase assayおよびhuman red blood cell assayの3方法を用い, immune complexを測定した.成績:正常小児19例を対照として, 川崎病患者30例の急性期および回復期の血清immune complex値は, 3方法においていずれも有意の差を認めなかった.
著者
山田 博仁 山本 昭夫 笠原 悦男
出版者
松本歯科大学学会
雑誌
松本歯学 (ISSN:03851613)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.129-142, 2004-08-31

It is a universal hope to retain clean teeth and dentition as long as possible. The number of patients with chief complaints of tooth discoloration and staining, and inquiries about esthetics and whitening of the teeth, are increasing. Dental treatment is shifting from the previous age of tooth pain relief and removal to the age of emphasis on esthetic recovery of natural tooth color and morphology in addition to the recovery of functionality. Therefore, it is necessary for clinicians to try to meet these various requests by patients. Although bleaching, veneer restoration, and prosthetic treatment are used for tooth discoloration and staining, we reported the following items focusing on a bleaching method, and describe clinical cases in this paper: I. Causes of tooth discoloration and staining II. Indications and contraindications for bleaching III. Technical procedures for intra-oral examination IV. Bleaching of the vital teeth 1. Office bleaching method 2. Home bleaching method V. Bleaching of the pulpless tooth 1. Walking bleach technique 2. Bleaching of the pulpless tooth using Highlight^[○!R]
著者
網本 昭輝
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.666-668, 1987

上顎のくちばしを根元から喪失したセキセイインコに, 人工くちばしを応用し, 好結果を得た. 患鳥は元気食欲がなく, 補助給餌や強制給餌を行ったが6日経ってもまったく自分で採食できなかった. そこで, アクリル板で人工くちばしを作製し装着したところ, その直後から少しずつ採食できるようになった. しかし, 13日目でそのくちばしは脱落し再び採食ができなくなり, 2回目の人工くちばし (歯科用レジン歯で作製) を装着した. 2回目の人工くちばしはその後7日で脱落したが, その時には上顎のくちばしがわずかに伸長して少し採食できるようになっていたので, その後は補助給餌を行っただけで順調な回復がみられた. 人工くちばしの装着は, くちばしを喪失したセキセイインコに対して有効な治療法の一つであると思われるので, その概要を報告する.
著者
鮎川 勝彦 前原 潤一 上津原 甲一 島 弘志 有村 敏明 高山 隼人 藤本 昭
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.92-98, 2006
被引用文献数
2

はじめに:救急患者の予後を左右する因子として,患者要因,病院前救護体制,病院の機能がある。緊急を要する疾患において,発症から治療までの時間を短縮できれば,救命率があがると思われる。本研究では救急車搬送時間が短ければ,予後が改善するという作業仮説を立てた。この仮説を立証するために,九州の6病院に救急車で収容された患者データを検討した。方法:6病院に救急車搬送された急性心筋梗塞(AMI)及び不安定狭心症(UAP),くも膜下出血(SAH),脳梗塞(CI),脳出血(CH),消化管出血(GIB),大動脈解離(AD)の7疾患について,retrospectiveに集計し,救急車搬送時間と予後との関連を統計解析した。結果:これらの疾患5,247症例のうち,入院後30日目の生存,自宅退院が確認でき,現場から直接搬送された患者で重症度分類できたものは1,057例(AMI201例,UAP49例,SAH217例,CI405例,CH114例,GIB45例,AD26例)であった。各疾患を重症度分類し,搬送時間との関連を調べた。AMI重症例(Forrester分類IV群)においては,搬送時間と入院後30日目の自宅退院率との比率の検定で,搬送時間が短ければ自宅退院率が高いことが推測できた。搬送時間を10分刻みにして,30日目自宅退院率を解析した結果,y=2.9619e<sup>-0.07x</sup> (R<sup>2</sup>=0.9962)の指数関数曲線に高い相関で回帰した。考察:AMI重症例では入院30日目の自宅退院率と搬送時間との間に,指数関数曲線に高い相関で回帰する関係があった。搬送時間を短縮できれば,自宅退院率をあげることができることを証明できた。搬送時間短縮による自宅退院率改善を数値化できることになる。AMI軽症及び中等症,その他の疾患では,搬送時間との間に明らかな関係はみられなかった。覚知時間の遅れなどが影響した可能性が考えられた。結論:AMI重症例に於いては,救急車搬送時間が短ければ,入院後30日目の自宅退院率を改善する,という仮説が証明できた。
著者
松本 昭彦
出版者
愛知教育大学実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.139-146, 2010-02

図画工作科研究の受講学生たちにキミ子方式の基礎的題材を体験させた後,人物や動物,樹などを組み合わせて描く実践を行ったところ,シュルレアリスムの画家たちが多用した「配置転換」を活かすことにより,創造画制作への可能性が見えてきた。「絵は自由に,個性的に,創造的に描くもの」という考え方が世間や学校現場にまで拡がり,絵画制作の領域から「見て描く」行為を遠ざけている。キミ子方式の描き方の基本は写実であるが,同じ題材で描かせても出来上がってくる絵には自由や個性が溢れている。
著者
山本 昭子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.939-947, 1999-09-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
16

歩行に伴う足囲ボールおよび足先長の変化を定量的に把握するため, 22歳の女子3名を被験者として, 立脚期の歩行動作時の前足部を, 硬軟2種類の粘土上において, 石膏レプリカを採取する方法で検討した.結果をまとめると次のようになる.(1) 足囲ボールは, 歩行時, 軟粘土上ではほとんど変化しないが, 硬粘土上では, 蹴り出し時の爪先離地直前に, 片足直立時より2.7% (6.4mm) 減少する.立位静止時の足囲ボールに対しては約2.1% (5mm) の減少となる.硬粘土上での減少率を通常の歩行時のものと考えると, それらの変化量の把握は, 靴型の足囲寸法設計のための情報として有用である.(2) 足先長の足底側寸法は, 蹴り出し時の爪先離地直前に, 硬粘土上では, 片足直立時より13.4% (9.5mm), 軟粘土上では9.6% (6.9mm) 増加する.また, 足背側寸法は, 硬粘土上・軟粘土上共に約21~23% (13.5~15mm) 減少する.硬粘土上での足底側足先寸法の増加量 (9.5mm) は, 立位静止時の足長寸法の約4%に相当する.それらの変化量の把握は, 靴型の爪先余裕長の設計のための情報として有用である.
著者
山本 昭子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.579-584, 1990-12-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
7

女子学生 (18~23歳) 204名と, 女子高年層 (60~90歳) 218名について, 足部計測と併せて, 履物の着用実態と足の障害に関する調査を行なったが, 次の様な結果を得た.1) 日常最も着用頻度の高い履物は, 若年層では, 低ヒール革靴が68.1%, 中ヒール革靴が20.1%で両者で90%近くを占めるが, 高年層では, 低ヒール革靴が36.2%, 突掛け24.8%, 草履・下駄17.4%, 中ヒール革靴11.5%とバラエティーに富んでいる.2) 自称靴サイズと実測足長との差を実測足長あるいは実測足囲毎に分析すると, それらの差は, 足長の小さい者ほど大きく, また, 足長235mm以下では, 足囲の大きい者ほど大きい傾向がみられる.以上の傾向は若年層, 高年層共にみられるが, 全体に高年層の方がその差が大きい.それらのことから, (1) 足長が小さいか, あるいは大きい者は, それらのサイズが充分でないため, 実寸法より大きいかあるいは小さいサイズの靴を選択している. (2) 足長サイズ235mm迄のものは, 足長に合った靴を選ぶと, 靴の足囲サイズが小さすぎるため, 足長よりむしろ足囲サイズに適合する大きめの靴を選ぶ.しかし, 足長の大きいものは, 足囲の大小にかかわらずサイズが不足しているたあ, やむをえず小さめの靴を選択している. (3) 高年層は若年層に比べ足長が小さく幅広の足型傾向にあるため, 足長サイズは比較的充たされているが, 足囲サイズが不足しているため, 足囲に合わせて一層大きあのサイズを選んでいる.等のことが類推される.3) 靴に対して不満の有る者は, 若年層が86.3%, 高年層が64.2%であり, 不満の内容は, 靴幅および爪先が狭すぎる, が若年層, 高年層共に最も多く, 両者を平均すると83.5%になる.4) 靴着用による足傷のある者は若年層が75%, 高年層が47.2%であり, 足傷の最も出来やすい部位は, 中足骨頭部外側, 足裏趾付根部付近, 踵部, 趾表面, 趾裏面等である.5) 母趾角 (第1趾側角度) による趾の変形の度合は, 総合的には高年層より若年層の方が進んでいるが, 高年層の方は個人差が大きく, 変形が低度の者が多い反面, 外反母趾等高度の変形足も一部みうけられる.最後に, 今回の調査にご協力頂いた福岡市老人福祉センター東香園・長生園・舞鶴園の職員及び関係者各位に厚く御礼申し上げます.なお, この資料は, 本学被服構成学研究室の桜木真理, 東嶋朋美, 下川真由美, 金丸彰代諸嬢の卒業研究の一部を補足し, まとあたものである.
著者
守本 昭彦 臼井 豊和
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.762-763, 1995-12-20 (Released:2017-07-11)
被引用文献数
1

[工夫した点]電気分解によって鉛(II)化合物から酸化鉛(IV)が合成でき, 鉛蓄電池が作れる。また, 鉛(II)化合物に塩基性で過酸化水素水を作用させると酸化鉛(IV)が生じる。鉛化合物に関する一連の実験から, 酸化還元反応を電子の授受によって統一的にとらえさせた。
著者
草間 幹夫 岸 豊子 星 健太郎 名取 恵子 松本 玲子 生田 稔 亀卦川 昭宗 酒井 英紀 榎本 昭二 倉林 亨
出版者
Japan Society for Head and Neck Cancer
雑誌
頭頸部腫瘍 (ISSN:09114335)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.631-636, 1997-11-30 (Released:2010-04-30)
参考文献数
19
被引用文献数
3 3

下顎歯肉癌に対する手術は, 従来より区域切除を主体として行われ, 良好な治療成績が得られているが, それを基本としつつ患者のQOLを考慮し辺縁切除の適応の拡大に努めてきたので報告した。下顎骨吸収深度 Grade2 (骨体部, 下顎管上の骨吸収) で, 骨吸収様式が平滑型 (Pressure type) の症例までは下顎辺縁切除が可能であった。腫瘍の軟組織進展範囲別では頬側進展型に原発巣再発の頻度が高く, 区域切除の適応が多かったが, 下顎歯肉癌全体で術前治療後の縮小手術は14.9%に行われた。画像診断特に Dental CTにより, 下顎下縁の保存に関する判断が容易となった。
著者
坂本 昭二 倉石 沙織 小田 寛貴 江南 和幸 岡田 至弘 安 裕明 池田 和臣 河野 益近
雑誌
じんもんこん2010論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.19-26, 2010-12-04

本研究では、4世紀の李柏文書から20世紀までの古文書等の様々な料紙を対象として、これらの料紙を科学的に分析したデータを用いて料紙の比較分類を試みた。まず、紙の色情報によって料紙の分類を行った。この結果、時代的に古い紙は比較的黄色味を帯びた暗い色をしているが、新しい紙では黄色味が減少して白い紙が多いことを示した。次に、蛍光X線元素分析によって料紙に含まれる元素の種類を調べ、時代的に古い紙が含む元素の種類数は多く、新しい紙に含まれる元素の種類数は少ないことを示した。特に大谷文書の多くに元素Fe, Ti, Alが含まれていることを確認した。
著者
山本 昭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.409-414, 2019-09-01 (Released:2019-09-01)

標準化活動において重要となる用語の定義について概説した。ISO 704「専門用語-原則と方法」を基に,定義文の書き方の基本を述べた。内包的定義はもっとも推奨される定義であり,外延的定義は限られた場合に有効である。不十分な定義や循環的定義など,望ましくない定義と,それを避ける方法も示した。定義文とともに提供される,注記等の項目も概説した。
著者
松本 昭彦
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センタ-紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
no.9, pp.53-60, 2006-03

本年7月,キミ子方式のペン画の描き方を岡崎市立常磐南小学校の9名の教諭たちに体験してもらった。その後の教諭たちに指導された児童らの作品や感想文から判断すると,描き方について具体的な指示のあるキミ子方式は,観察力と描写力の向上だけでなく,人間性の成長にも効果があったと思われる。教師が変われば子どもらも変わると言えよう。それゆえ教える側の教師が学ぶことは,教育を改善していくための原動力になるものと考える。