著者
佐藤 祐介 新宮 清志 杉浦 巌
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.696-701, 2000-10-15 (Released:2018-01-08)
参考文献数
10
被引用文献数
1

茶室は、その空間内部のあらゆる場に於いて、秩序と無秩序の混在が織りなす複雑な構成となっている。茶室の美は、その複雑さに起因しているのではないだろうか。本論文では、茶室空間に施されたデザインに内在する複雑さを定量的に示す方法として、フラクタル幾何学におけるフラクタル次元の利用を提案している。その際、まず始めにサンプルとして取り挙げたそれぞれの茶室空間に施されたデザインから、実際にフラクタル次元を測定する方法を示す。さらに、算出されたフラクタル次元による比較・考察を行い、茶室空間における美的考察の新しい観点として"リズム"の分析について言及すると共に、デザインを数学的に解析する際の道具としてのフラクタル次元の有効性を示す。本論におけるフラクタル次元の算出方法は、以下に示す手順を踏む。(1)対象となる形態のディテールをグリッド化する(2)グリッドを空間的変動曲線として表す(3)作成した空間的変動曲線から、スケール変換解析よりH指数を測定する(4)測定されたH指数から、フラクタル次元を求める
著者
杉浦 郁子
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.61-81, 2019-03-08

2015年、東京都渋谷区は、同性カップルのパートナーシップを認定する制度を開始した。本稿は、その制度を利用した人、利用を検討している人を対象としたインタビューを取りあげ、制度を媒介にした解釈過程で認識された同性カップルの法的保障ニーズを分析する。日本では、渋谷区の制度ができるまで、同性パートナーシップ制度を求める当事者の存在が見えづらく、制度に対するニーズが当事者に広く共有された結果として制度が作られた、という経過を必ずしもたどらなかった。また、先行研究は、当事者が同性カップルの法的保障ニーズを認識しづらいメカニズムがある可能性を指摘していた。本稿は、制度がない状況で認識されなかったニーズが、制度ができた後に認識されやすくなったのではないか、という問題意識のもと、制度の利用をめぐってなされた解釈過程に注目し、そこでどのようなニーズが認識されたのかを分析した。制度ができた後につき合い始めたカップルは、渋谷区の制度を長期的な関係を担保するものと理解していた。「生涯を共にするだろう」という予期は、パートナーとの関係で生じるニーズを認識させるだけでなく、様々な他者との関わりや出来事の可能性を想像させ、自分たちを取りまく環境に対するニーズも意識させていた。制度ができる前から渋谷区で同居してきたカップルは、「区に認めてもらうことによる安心の獲得」という個別的・心理的ニーズの存在を、制度の利用後に認識していた。
著者
杉浦 義典
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.240-252, 2001-06-30

心配は, 制御困難な思考であると同時に, 困難な問題に対処するために能動的に制御された過程でもある。心配研究の主要な課題は, 心配がなぜ制御困難性になるのかを説明することである。本論文では, 先行研究を, (1)心配の背後の自動的処理過程を制御困難性のメカニズムとして重視する流れと, (2)心配の能動性そのものの中に制御困難性の要因を見いだそうとする流れ, の2つに分けたうえで, (2)に重点を置いて概観する。(2)の立場からの研究の課題は, さらに, a.心配の機能や目標を明らかにするという大局的なものと, b.そのような機能や目標を実現するための方略を明らかにするという微視的なものとに区分される。本論文では特にb.のような微視的な視点に立った研究の必要性を提唱する。
著者
中島 務 杉浦 彩子
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.233-239, 2017-03-18 (Released:2017-06-09)
参考文献数
19
被引用文献数
1 2

Web of ScienceのRehabilitation分野の136誌およびEigenfactor上位10誌に2010~2015年の間に掲載された国別論文数を調査した.136誌の61,210論文中1,658論文(2.71%),Eigenfactor上位10誌の12,584論文中303論文(2.41%)が日本からであった.比較のためClinical Neurology, Orthopedics, Otorhinolaryngology, Gastroenterology & Hepatology, Urology & Nephrology分野の論文数につきRehabilitation分野と同様に調査した.日本のRehabilitation分野の論文割合は,他の分野と比べ,全体でも上位10誌でも有意に少なかった.その理由と対策につき,日本の医学全般とリハビリテーション分野の観点から検討した.
著者
久能 若葉 杉本 麻樹 杉浦 裕太
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.595-601, 2019 (Released:2019-04-26)
参考文献数
28
被引用文献数
2

本研究では,ウェアラブルデバイスを用いて手の甲の皮膚変形を計測して手指の姿勢を推定する手法を提案する.本研究で開発したウェアラブルデバイスは反射型光センサによって手の甲の皮膚を計測する.本手法は手の甲の皮膚変形から手指の姿勢を推定するため手指の位置を直接計測せず,手指の可動域を制限することなく姿勢情報を得られる.本手法はバーチャル空間におけるインタラクション手法などに使用できる.提案手法の姿勢推定精度を評価するためにユーザ実験を行った.
著者
鶴田 猛 富崎 崇 酒向 俊治 太田 清人 田上 裕記 南谷 さつき 杉浦 弘通 江西 浩一郎
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.37 Suppl. No.2 (第45回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.E4P3193, 2010 (Released:2010-05-25)

【目的】我々は、日常生活における活動場面において、その活動目的や趣味、嗜好に合わせ履物を選択し使用している。仕事で使う安全靴やスポーツ活動で使用する運動靴、外見の美しさを追求するパンプスなど、履物の種類は多種多様である。様々な活動に必要な姿勢変化や動作が安定して行われるためには、足底と床とが十分に接し、足部にて荷重を適切に受け止める必要がある。歩行による、骨・関節、軟部組織など足部の機能変化は、支持基底面や足部支持性に影響を及ぼし、安定した立位や歩行などの能力改善をもたらすものと考える。これまで、履物と歩行との関連に関する研究は多数報告されているが、足部機能等の評価法の一つである「足底圧」との関連を報告した例は少ない。本研究は、歩行時における履物の違いによる重心の軌跡の変化を捉えることにより、履物が足部機能に与える影響を明らかにすることを目的とする。【方法】対象は健康な若年成人女性6名(年齢18~32歳)とし、使用した履物は、一般靴及びパンプス、サイズはすべて23.5cmとした。歩行にはトレッドミルを用い、速度4km/h、勾配3%に設定し、裸足、一般靴、パンプスを着用し、1分間の慣らし歩行の後、30秒間(各靴3回測定)の足圧測定を行った。足圧測定には、足圧分布測定システム・F―スキャン(ニッタ株式会社製)を使用し、裸足、スニーカー、パンプス着用時の重心(圧力中心)の移動軌跡長を比較検証した。実験より得られた足圧分布図において、重心点の開始位置(始点・踵部)及び終了位置(終点・踏み付け部)を算出し、(1)始点(2)終点(3)重心の長さの3項目について、それぞれの全足長に対する割合を求め、裸足、一般靴、パンプスにおけるそれぞれの値を対応のあるt検定にて比較検討した。【説明と同意】被験者には、本研究の趣旨、内容、個人情報保護や潜在するリスクなどを書面にて十分に説明し、同意を得て実験を行った。【結果】始点において、裸足は一般靴及びパンプスとの比較で有意に値が小さく、パンプスは一般靴よりも有意に大きな値が認められた。終点において、裸足はパンプスとの比較で有意に小さな値が、パンプスは一般靴よりも有意に大きな値が認められた。裸足と一般靴との間に有意差は認められなかった。重心の長さにおいて、裸足は一般靴及びパンプスとの比較で有意に大きな値が認められた。一般靴とパンプスとの間に有意差は認められなかった。 始点は、裸足、一般靴、パンプスの順で裸足が最後方(踵部)に最も近く、終点は、一般靴、裸足、パンプスの順でパンプスが最後方(踵部)から最も遠く、重心の長さは、パンプス、一般靴、裸足の順でパンプスが最も短かった。【考察】裸足歩行では、一般靴及びパンプスを着用した歩行に比べて重心の長さが顕著に長く、始点が最も後方に位置していることから、踵部でしっかりと荷重を受けた後、踏み付け部に重心が至るまで、足底全体を使って歩行していることが分かった。また、足圧分布図の重心軌跡を見てみると、重心線の重なりが少なく、履物を着用した歩行の重心軌跡に比べて、足部内外側へのばらつきが大きいことが見られたことから、履物を着用することにより、足関節及び足部関節の運動が制限され、結果的に重心の移動範囲が限定される傾向があることが示唆された。 パンプスを着用した歩行では、始点・終点ともに最も前方に位置していることから、本来、踵部で受けるべき荷重の一部が前足部に分散し、前足部における荷重ストレスが増強していることが推測される。更に、踵離地における荷重が踏み付け部前方もしくは足趾においてなされている傾向があり、蹴り出しに必要な足趾の運動が制限されるなど、足部が正常に機能していない可能性がある。また、重心の軌跡が最も短いことから、足部の限局した部位を使用した歩行であることが示唆された。このような足部の偏った動きが、将来足部病変をもたらす可能性につながると思われる。【理学療法学研究としての意義】我々は、ライフスタイルや職業の違いにより、様々な履物を着用して活動しているが、外反母趾や扁平足、足部の痛みや異常を訴えるケースは非常に多い。歩行時における履物の違いが足部に与える影響を理学療法学的に検証することで、より安全で機能的な履物の開発の一翼を担うことができ、国民の健康増進に寄与できるものと考える。
著者
増永 希美 杉浦 義典
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.200-209, 2019-03-01 (Released:2019-03-12)
参考文献数
32

本研究では,全般性不安症状および抑うつ症状の素因としてネガティブなメタ認知的信念を扱い,これらの関連に対するウェルビーイングと感謝感情による調整(緩衝)効果を検討した。大学生173名に質問紙調査を実施し,階層的重回帰分析を行った結果,ウェルビーイングがネガティブなメタ認知的信念と全般性不安症状および抑うつ症状の関連を有意に緩衝した。一方,感謝感情は有意な緩衝効果が得られなかった。この要因として,日本人は身近な他者に社会的支援を求めることを快く思わないといったような潜在的に負の対人関係を有しているため,感謝をすると,感謝感情に伴って負債感情も生起することが考えられる。したがって,本邦においては,ウェルビーイングを高めることは全般性不安症状および抑うつ症状を低めるが,感謝感情を高める介入の効果は低い可能性が示唆された。
著者
杉浦 彩子 内田 育恵
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.120, no.5, pp.707-713, 2017-05-20 (Released:2017-06-20)
参考文献数
31

難聴は高齢者に最も多くみられる障害の一つだが, 近年難聴が認知機能低下のリスク要因であることが注目されている. 難聴と認知機能は, 共通の因子や相互作用もあると考えられ, その関係性は複雑である. 補聴器による難聴に対する介入で, 認知機能の維持・改善が報告されており, 2015年には大規模な疫学調査における補聴器装用の認知機能への有効性がイギリスとフランスから報告された. 難聴高齢者は難聴の自覚が乏しく, 家族から難聴を指摘されて受診する場合が多い. 高齢者において聴力を評価する場合には, 既に認知機能低下を伴っていて, マスキングがうまく入らなかったり, 聴力検査でのボタン操作が不安定だったりすることがある. また, 本来の難聴に機能性難聴を伴う症例があり, 留意が必要である. 認知機能低下のある高齢者の難聴への介入は, 語音明瞭度が悪く補聴器の効果が限定的な方が多いこと, 本人の自覚が乏しく補聴器装用の意思の乏しい方が多いこと, 意思があっても補聴器の操作などが困難な方がいること, 紛失のリスクが高いこと, などの問題点があり, 慎重な対応を要する. 認知機能正常の難聴高齢者と認知機能低下のある難聴高齢者とを区別して対応する必要がある. 高齢の難聴者の看過できない問題として耳垢栓塞があり, 湿性耳垢の多い欧米では高齢者の3割程度に認めるとされているが, 本邦においても1割弱の方に耳垢栓塞があると考えられ, 留意が必要である.
著者
杉浦 嘉泰 宇川 義一
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.1-8, 2017 (Released:2017-01-31)
参考文献数
54
被引用文献数
1 3

てんかんは大脳神経細胞の過剰な電気的興奮によって起こり,近年神経細胞の電気的活動に深く関わるイオンチャネルの遺伝子変異が,てんかんの原因として報告されてきた.またこの変異イオンチャネルの電気生理学的機能解析により,てんかんを発症する病態が明らかとなってきた.本稿ではイオンチャネルの機能異常から見たてんかんの病態と,抗てんかん薬の作用機序について概説する.
著者
杉浦 裕子 大和 高行 小林 潤司 山下 孝子 丹羽 佐紀
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学研究紀要 (ISSN:18807194)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.258-287, 2011

"Romeo and Julietta" is the 25th novel of William Painter's The Palace of Pleasure, Tome 2 (1567), and is one of the sources of William Shakespeare's Romeo and Juliet (1595). Painter's "Romeo and Julietta" is a minor source compared to Arthur Brooke's The Tragicall Historye of Romeus and Juliet (1562), which Shakespeare mainly referred to, and therefore has not been paid much attention to so far. This essay first tries to evaluate Painter's work as the second source of Shakespeare's Romeo and Juliet by comparing it with Brooke's and Shakespeare's. Through the comparison of each work's introduction of the story, handling of "Fortune", characters of Romeo/Romeus and Juliet/Julietta, and the ending of the story, it is obvious how Shakespeare arranged his sources to make his dramatic version effective for the audience's minds. It can also be seen that Shakespeare is not only under the influence of Brooke's long poetic story, but also had the effects of Painter's simple and compact story in mind. The latter part of this essay is a Japanese translation of Painter's "Romeo and Julietta", which will make it easier to compare Shakespeare's two sources.
著者
山崎 一夫 杉浦 真治
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.166-172, 2004-06-20

本論文では,2種のタイプの異なる葉ゴールを摂食する鱗翅目幼虫の食性や攻撃率に関して報告する.1)2種の多食性鱗翅目幼虫において,葉ゴールの構造的特性と摂食選好性の関係を調査した.大阪府堺市の都市緑地(大泉緑地)において,春に,多くのイスノキハタマフシ(イスノキ葉のヤノイスアブラムシNeothoracaphis yanonis(Matsumura)(同翅亜目アブラムシ科)によるゴール)を擁するイスノキの葉上に,マイマイガLymantria dispar(Linnaeus)とカシワマイマイL.mathura Moore(いずれもドクガ科)の中齢幼虫が静止しているのを見出した.全てのゴールは裂開し,アブラムシ有翅虫はすでにゴールから脱出していた.このとき,ゴールには鱗翅目幼虫に攻撃された形跡は認められなかった.そこで,これらの幼虫を実験室に持ち帰り,ゴールの形成されたシュートと共に容器に入れておき,幼虫が摂食する部位を記録した.これらの幼虫は,イスノキの通常の葉組織と葉裏のゴールの裂開部分を摂食したが,ゴールの葉表の部分は摂食しなかった.鱗翅目幼虫によるゴールへの攻撃は稀であり,たとえあっても,アブラムシ有翅虫の脱出後の裂開部分に限られるので,幼虫はアブラムシに負の影響は与えていないと考えられた.2)京都府八幡市木津川河岸において,春季に,ジャヤナギハマキフシ(ジャヤナギ葉のハマキハバチの一種Phyllocolpa sp.(膜翅目ハバチ科)による葉巻型ゴール)をサンプリングして調べると,ツマアカシャチホコClostera anachoreta([Denis&Schiffermuller])(シャチホコガ科),ホソバキリガOrthosia angustipennis(Matsumura)(ヤガ科),マイマイガの幼虫がゴールを摂食していた.これらの幼虫は機会的えい食者と判断された.ツマアカシャチホコとホソバキリガは内部から,マイマイガは外部からゴールを摂食していた.これら鱗翅目幼虫の攻撃率は1.5%と小さく,ゴール食の被害によって死亡したハバチ幼虫はいなかったことから,鱗翅目幼虫の摂食によるハバチ幼虫へ与える影響は非常に小さいと考えられた.本研究で扱った2種の葉ゴールでは,ゴールは鱗翅目幼虫によって摂食されたがそれに起因する死亡率はわずかであった.これは,アブラムシのゴールでは丸く堅固なゴールの外部形態がゴール食者からの攻撃を妨げ,ハバチのゴールでは比較的短い幼虫の発育期間によってゴール食者の攻撃の機会を減少させていた可能性がある.
著者
浅野 直生 正井 克俊 杉浦 裕太 杉本 麻樹
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.197-206, 2018 (Released:2018-09-30)
参考文献数
29

Facial performance capture is used for animation production that projects a performer's facial expression to a computer graphics model. Retro-reflective markers and cameras are widely used for the performance capture. To capture expressions, we need to place the markers on the performer's face and calibrate the intrinsic and extrinsic parameters of the cameras in advance. However, the tracmeasurable space is limited to the calibrated area. In this paper, we propose a system to capture facial performance using a smart eyewear with photo reflective sensors and machine learning technique.
著者
杉浦 直
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.1-21, 2015 (Released:2015-08-01)
参考文献数
20

本稿は,ロサンゼルスの日系エスニック・タウン,リトルトーキョーの変容過程を,再開発による建物・施設の新築・修復など実体的過程及びパブリックアート創造など表象的過程の両面に着目して検討し,その構造的本質を考察したものである。リトルトーキョーは,1970年から始まった都市再開発事業によって,1994年段階までに28のプロジェクトが完了し,住宅,ホテル,商業用オフィス・スペース,小売り商業用スペースなどが整備された。1995年以降はやや再開発の速度が停滞したが,4棟の大型集合住宅が建設され,近傍の民間開発と合わせて居住機能が強化された。また,パブリックアート創造など表象的事業が再開発過程に組み込まれ,現在多数のパブリックアート,記念碑,ロゴマーク,バナー等が域内に存在して一大表象空間と化している。このような変容動向をエスニシティの観点から見るとき,脱日系,マルチエスニック化への方向と日系エスニシティの維持・強化への方向との2つの異なったベクトルが指摘できる。この両者の関係は,「空間的ストレス─シンボル化」モデルから解釈され,さらに抽象化すれば「想像された空間」と「生きられた場所」との弁証的相克として理解される。
著者
志村 哲祥 田中 倫子 岬 昇平 杉浦 航 大野 浩太郎 林田 泰斗 駒田 陽子 高江洲 義和 古井 祐司 井上 猛
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.783-791, 2018-07-15

抄録 2015年から義務化され運用されているストレスチェックでは,標準的な問診票では「仕事のストレス要因」「周囲のサポート」「心身のストレス反応」を測定し,これに基づいて産業医面談の対象となる「高ストレス者」を抽出している。一方で,ヒトの心身に影響を与えるのは職業上の要因だけでなく,特に睡眠は,さまざまな経路を介して心身の健康に影響を与えることが知られており,業務以外のストレス要因として重要である。本研究で,睡眠とストレスチェックの各指標の関連を分析したところ,睡眠は心身のストレス反応に対して強い影響を与えており,仕事のストレスと同等かそれ以上である可能性も示唆された。