著者
岩井 儀雄 松村 朱里 伊藤 陽生 清水 敏之 不殿 健治 横地 裕次 山崎 隆一 山本 隆史 村山 健二 池田 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.525, pp.125-132, 2001-12-14
被引用文献数
6

本パターン知識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会では、平成9年度から研究活動の一環として、若手研究者の発掘・育成と活性化を目的としたアルゴリズムコンテストを実施している。5回目の今年は、4月から公募を開始し、9月に情報・システムソサイエティ大会併催事業として、審査結果の発表と表彰、講演会を実施した。今回のテーマは、画像処理・パターン認識の基本的な問題としてCG画像の道路交通標識の認識、実画像の標識認識、実画像中からのセグメンテーションに挑戦するものである。問題の困難さに応じて3つの課題レベルを設定した。その実施報告を前半に行ない、後半には入賞したアルゴリズムについて入賞者らが詳細を紹介する。
著者
高林 純示 松井 健二 松田 一彦 佐藤 雅 松村 正哉 五味 剣二
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2007

本研究では(1)植物の香りの生合成経路であるフィトオキシリピン経路の間接防衛に果たす役割の全体像の解明とその応用の研究から、みどりの香りの生態機能に関する多くの新知見を得た。とくに除虫菊の研究から新たな植物防衛の機構が明らかになった。また(2)植物の揮発性物質が生態系の生物間相互作用ネットワークに及ぼす影響の解明とその応用に関する研究では、相互作用・情報ネットワークの概念を確立するとともに、揮発性物質の利活用による害虫防除法を発見した。
著者
松村 治 佐中 孜 杉野 信博 山口 裕
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.94-94, 1987-01-25

第3回学内病理談話会 昭和61年11月8日 中央校舎1階会議室
著者
湊 宏 松村 勲
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.15-20, 2007-08-31
参考文献数
28

本誌の6巻3号には,江戸時代の貝類コレクションである"木村蒹葭堂(きむらけんかどう)の標本の発見"についての報告が簡単になされている(小出,1970)。この木村蒹葭堂貝石標本は数奇な経路をたどった後,大阪市立自然史博物館の所蔵となって現在も大切に保管されている(大阪市立自然史博物館,1982;湊,1983)。その標本のうち貝類については梶山(1982),金子・梶山(1982)によって報告された。それによると腹足類(巻貝)73科249種,掘足類1科1種,二枚貝類38科141種,頭足類:1科2種,多板類1科1種,総計394種の海産,陸産,淡水産貝類が含まれている。この全容は,同館のホームページで容易に見ることができる(http://www.mus-nh.city.osaka.jp/collection/kenkado/)。標本の大半は日本近海産であるが,そのうち南方に分布する種,あるいはヨーロッパに分布する種(例えば,北海や地中海地方に分布し,日本に産しないモミジソデAporrhais pespelecani)があってその構成には興味がつきない。陸産貝類では関西地方に広く分布するヤマタニシ,ヤマグルマ,ツムガタギセル,ニッポンマイマイ,オオケマイマイ,ナミマイマイがみられるが,特に注目されるものは小笠原諸島産のカタマイマイ類(Mandarina)である。これらの貝類について,梶山(1982)は"標本の特異性"としてモミジソデの入手経路について考察したが,カタマイマイ類については詳述しなかった。前述のホームページでこのカタマイマイと同定されている写真をみた筆者の一人,湊は,これは小笠原諸島父島に分布する真のカタマイマイMandarina mandarina (Sowerby,1839)のタイプ標本(Gray&Sowerby,1839;黒住,1995;千葉,2004c,2005)とは趣を異にしていることに気づいた。そこで,我々は2006年10月14日に大阪市立自然史博物館でこれらの標本を調査させていただいた。本稿はその調査結果の報告である。
著者
篠田 知和基 松村 一男 山本 節 吉田 敦彦 渡辺 浩司
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

平成10年よりフランス側の研究者としてグルノーブルのワルテル、シガノス、ソルボンヌのルクトゥ、アンジェのブルミエ、ブザンソンのエル、パリのポノを加えてた海外共同研究として発足し、平成11年より、制度の変更により、基盤Bとなった。共同研究としては都合4回の国際シンポジウムでの討議と、フランスでの共同調査でその実をあげた。一回目は「荒猟師の東西」と題し、ヨーロッパ中世の「荒猟師伝承」を古代にさかのぼってその起源と変遷を追求し、それと日本の怨霊伝承との接点をさぐった。このうち重要な部分がグルノーブルの研究雑誌IRISに掲載された。二回目はソルボンヌの北欧神話学の泰斗レジス・ボワイエとスイスの神話学者で「神々の母」を発表して注目をあつめているフィリップ・ボルジョ、それにインド・ヨーロッパ神話学のベルナール・セルジャンをまねいて「冥界の母神」として大母神の姿を比較検討した。三回目は「東西の老賢者」とし、ヨーロッパのアーサー王伝承におけるマーリンにみられる魔術師、あるいは世界の陰の演出者としての老人像にスポットをあてた。日本では役の行者、阿倍清明、久米仙人などのほか、サルタヒコに照明があてられた。4回目は母神にだかれた「おさな神」をとりあげ、オリエントの水辺の豊饒の女神と、犠牲神との対について考えた。わがくにではスクナヒコナ、ニニギ、あるいはオオクニヌシに幼児神の相貌が明らかだが、中世の寺院世界では稚児伝承があり、観音の奇瑞にもつらなるとともに、また、罪障と聖性の交錯する神話世界の特性もあきらかにされた。このほかに1日のみのシンポジウムを名古屋で2回、東京で一回行った。またフランスでの研究発表を5回行った
著者
土居 幸司 吉田 誠 中村 誠昌 松村 光誉司 打波 大 田中 國義 今村 好章
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.202-207, 2005-02-01
参考文献数
40
被引用文献数
7

脾原発血管肉腫はまれな疾患で極めて予後不良である.今回,われわれは脾原発血管肉腫の切除後に転移巣に対しrecombinant interleukin-2(rIL-2)を投与したところ,肝転移巣および転移リンパ節において奏功を認めることができ. rIL-2の有用性が伺われた.症例は52歳の女性で.2002年9月,巨大な脾腫瘍に対し脾摘術を行い血管肉腫の診断を得た.術中多発肝転移を認めたため,これに対しrIL-2の肝動注を行ったところ転移巣は著明に縮小した.2003年3月,肝十二指腸間膜リンパ節に転移を認め,IL-2の持続静注療法を行ったところ転移巣は著明に縮小した.2003年5月,脳転移と思われる病巣が出現し脳外科にて摘出手術を行ったが切除標本からは血管肉腫の所見は得られず転移とは断定できなかった.術後,肝転移巣と副腎転移巣が増大したが,副作用のためrIL-2療法が続けられず,2003年9月死亡した.
著者
筑後 幸惠 松村 ちづか 星野 純子
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.35-39, 2009
被引用文献数
1

埼玉県立大学では、平成17年度から看護職の生涯学習の一環として、また本学の公開講座の専門職講座として8ヶ月間の認定看護師教育課程を開講している。受講生は、臨床5年以上、専門分野3年以上のキャリアをもつ看護師であるが、経験や基礎教育課程などはさまざまである。そこで、各自が主体的に自己の課題に向かって学びを深められるように、開講時よりポートフォリオを活用している。今回は、緩和ケアコースの研修期間を修了した受講生を対象に、研修修了時に実施したインタビューをもとにポートフォリオの活用についてその効果を分析した。その結果、ポートフォリオの活用は、学習意欲の他、緩和ケア認定看護師の実践能力に不可欠な対人関係能力や対象者の心情にかかわるケアに必要な能力の向上が期待できると考えられた。
著者
平地 健吾 高山 茂晴 吉川 謙一 大沢 健夫 辻 元 本多 宣博 山ノ井 克俊 伊師 英之 野口 潤次郎 山口 佳三 満渕 俊樹 奥間 智弘 神本 丈 松村 慎一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

4回の多変数関数論葉山シンポジウムを開催した.複素解析幾何の運営組織の世代交代を目標とし,世話人代表は順に吉川謙一,伊師英之,山ノ井克俊,本多宣博と神本丈が担当した.今後10年の運営組織が整ったと言える.後半では連携研究者に奥間智弘,松村慎一を加え,2度の特異点の幾何に関する国際研究集会および函数論サマーセミナーを開催した.また研究テーマを絞ったワークショップを3度(放物型幾何学,ベルグマン核,解析幾何学)を行い国際交流の活性化を図った.研究期間内に山ノ井克俊および本多宣博が日本数学会幾何学賞,大沢健夫がアメリカ数学会ベルグマン賞,平地健吾がICMの招待講演者になったことは特筆に値する.
著者
薮野 孝 増村 修 加藤 信博 松村 俊也 関 均 伴 伸次
出版者
札幌社会保険総合病院
巻号頁・発行日
2002-12-01

平成12年に当放射線部にCRが導入され、導入後の経済的効果について検証したので報告する。それによると、デジタル加算料による収益が32,000,000円、薬品関係の削減が6,100,000円で、年間でおよそ38,000,000円の増収を得ることができた。またCR化にしたため、フイルム使用枚数に対する雑損も平均で1.82%~1.52%となり年平均で0.3%の減少となった。導入前に予想していた数字にほぼ一致し満足することができ、病院の経営に貢献することができた。
著者
玉井 アキラ 高島 美和 宮崎 かすみ 松村 伸一 岩永 弘人 森岡 伸 野末 紀之 十枝内 康隆 角田 信恵
出版者
武庫川女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

後期ヴィクトリア朝イギリスにおけるマスキュリニティの特質を理解するために、ウォルター・ペイター、オスカー・ワイルド、ジョン・アディントン・シモンズらの文学作品と批評作品について、まず綿密な読解を行い、続いて、それらのテクストに表象されている「友愛」との力学的関係を検証した。これにより、マスキュリニティと友愛との間のダイナミックな関係の諸相を把握することができた。