著者
松浦 啓一 戸田 実
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.91-93, 1981

本邦初記録のケショウフグ (新称) <I>Arothron mappa</I>とワモンフグ (新称) <I>A.reticularis</I>が沖縄本島から採集された.<BR>ケショウフグは, 腹側面に一大黒斑を有すること, 体の背方に虫食い状の暗褐色模様を有することで他のモヨウフグ属の種類と容易に識別できる.ワモンフグは, サザナミフグ<I>A.hispidus</I>に似ているが, 眼の周囲に環状の白色線があること, 体の背面と側面に多数の白色縦線をもつことで識別される.<BR>Beaufort in Beaufort and Briggs (1962) は, ワモンフグの尾柄長が尾柄高より小さく, サザナミフグでは逆に尾柄長が尾柄高より大きいと報告している.しかし翁今回得られたワモンフグの尾柄長は明らかに尾柄高より大きく, これらの部位の関係には種内変異があることを示唆した.

1 0 0 0 IR 板倉町と水辺

著者
松浦 茂樹
出版者
東洋大学国際地域学部
雑誌
国際地域学研究 (ISSN:13439057)
巻号頁・発行日
no.12, pp.21-56, 2009-03
著者
伊藤 日向子 後藤 春彦 髙嶺 翔太 松浦 遥
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.27, no.66, pp.961-966, 2021-06-20 (Released:2021-06-20)
参考文献数
9
被引用文献数
5

Our target are unemployed living alone seniors in the apartment complexes. We conducted a questionnaire survey and extracted 3 patterns of lifestyles. We analyzed lifestyle characteristics according to the presence or absence of loneliness and subjective health status. We also asked what kind of facilities and events they wanted in their apartment complexes. And we compared the features of them by levels of loneliness, subjective health and lifestyles. Finally, we identified some features in terms of facilities and events which are aligned to certain lifestyle that can contribute low level of loneliness and high subjective health.
著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1162, pp.52-61, 2020-02-27

「大屋根で覆った吹き抜けの大空間に、各フロアを段状に重ねた構成は、大幅な省エネを意図したものでもある」。そう話すのは、佐藤総合計画東京第1オフィス第1設計室長の渡辺猛氏だ。この建物は、アーケードの商店街や、その先にある大村湾に向けて西に開い…
著者
田村 聖 松浦 倫子 北村 航輝 山仲 勇二郎
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
pp.2110si, (Released:2022-01-15)
参考文献数
45
被引用文献数
1

眠気の日内変動には,起床6から8時間後に高まる眠気(午後の眠気)と夜間就寝前にむけて高まる眠気(夜間の眠気)が存在する。夜間の眠気は,脳内の生物時計中枢の制御を受ける深部体温の概日リズムに起因する。一方,午後の眠気の発生機序については不明である。本研究では,眠気に関わる生理的要因として末梢皮膚温,深部体温,自律神経活動に注目し,眠気と生理的要因との関係性を明らかにすることを目的とした。その結果,5名中4名の実験参加者において,起床3時間後以降に2から5時間毎の眠気の変動が観察された。起床後0–2時間および就寝時刻付近の眠気は深部体温,皮膚温,自律神経活動と有意な相関が認められた。一方,午後の眠気については個人差が大きく,体温,自律神経活動と一貫した相関関係は認められなかった。これらの結果から,眠気の日内変動に存在するウルトラディアンリズムは体温と自律神経活動の概日リズムに依存しないが,起床後および就寝前の眠気は,主に概日リズムを発振する生物時計中枢の制御を受けることが推測された。
著者
松浦 清
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

星曼荼羅(北斗曼荼羅)の構成要素と構成原理は仏教の教義とは無縁な天文学の基礎知識に基づいており、仏教はその知識を教義に利用している。星曼荼羅の図像の原型は、現実の天体配置を把握する際に必要な「基礎的天体モデル」とでも称すべき一種のイラストと推測され、それにインドと中国の暦法や西洋のホロスコープ占星術が融合して、星曼荼羅は成立した可能性を研究論文にまとめた。また、星宿信仰の歴史的展開を解明するには、近世の関連作品の分析が重要であることも、他の研究論文において指摘した。
著者
福島 澄也 イア リムセアン 松浦 健治郎
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.925-930, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
17
被引用文献数
1

本論文は、千葉県館山市布良地区における令和元年房総半島台風による建物の外壁被害と風向・風速の関係を明らかにすることを目的とする。また、影響要因として地形要因や隣棟間隔が成立するか検証することも目的とする。調査結果は次のとおりである。第一に、風向・風速と外壁損傷の関係については、強風が予想されなくても外壁が損傷する可能性がある。海に面した外壁は損傷を受けやすい。第二に、被害率の変動は地形の影響を受けることが考えられる。第三に、隣棟間隔と外壁損傷との関係については、隣棟間隔が1m 以下だと被害が少なくなることが明らかになった。
著者
向 ありさ 谷口 博志 藤本 英樹 松浦 悠人 貝嶋 弘恒 貝嶋 美哉子 辻内 敬子 古賀 義久 安野 富美子 坂井 友実
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.2-13, 2020 (Released:2020-07-13)
参考文献数
22

【目的】身体的・精神的疲労感を自覚する就労者に対して鍼灸治療と円皮鍼治療を介入し、 疲労感への効果を比較した。 【方法】[研究デザイン] ランダム化比較試験とした。 ランダムに鍼灸治療群 (ACP群)、 円皮鍼治療群 (PTN群) の2群に割付けた。 [セッティング] 関東大都市圏Aクリニック院内鍼灸治療室。 [対象] Aクリニックの就労者。 組入れ基準は、 20歳以上45歳未満、 身体的・精神的疲労感を自覚する者。 除外基準は、 疲労に関わる疾患や症状、 医学的異常、 既往歴を有する者など。 [介入方法] 1か月間週2回。 ACP群、 PTN群とも疲労症状に対する全例共通の基本治療 (心兪、 腎兪、 合谷、 関元、 内関、 足三里、 太渓) に加え、 個々の身体所見に応じた個別治療を行った。 [評価項目] 主要評価項目は4週後の身体的・精神的疲労感Visual Analogue Scale (VAS) の変化、 副次評価項目は身体的・精神的疲労感VASの群内比較と介入直後の変化、 身体症状VAS、 Health and Work Performance Questionnaire 、 GHQ精神健康調査票12項目版、 MOS 36-Item Short-Form Health Survey スタンダード版、 唾液アミラーゼ値。 [試験ID] UMIN000034181 【主な結果】ACP群14例中13例、 PTN群15例中13例が解析対象となった。 主要評価項目の2群の身体的・精神的疲労感VASに有意差はみられなかった。 副次的評価項目の介入前後比較では、 身体的疲労感VASで2群とも有意な減少がみられ、 ACP群でより大きな効果量を示した。 群内比較ではPTN群の精神的疲労感VAS が8回目に有意に減少した。 【考察・結論】鍼灸治療と円皮鍼治療の効果の差は見出せなかった。 しかし、 鍼灸治療では直後効果、 円皮鍼治療では経時的な効果とそれぞれの有用性が示された。
著者
松浦 正孝
出版者
東京大学出版会
雑誌
UP (ISSN:09133291)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.25-29, 1997-02
著者
松浦 正孝
出版者
東京大学出版会
雑誌
UP (ISSN:09133291)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.16-20, 1997-01
著者
小島 秀子 松浦 輝男
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.268-279, 1998-04-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
59
被引用文献数
28 35

Chiral crystallization of optically inactive (achiral) compounds such as benzophenone, phenol, phenanthrene, etc. has not been a commonly known phenomenon in organic chemistry. These compounds are known to crystallize to chiral crystals from their solutions. This review deals with this phenomenon, describing (1) what is chiral crystallization and how to find organic compounds undergoing chiral crystallization, (2) the preparation of chiral crystals from achiral organic compounds, (3) the characterization of chiral crystals, (4) the crystal structure of chiral crystals and the factors of the generation of chirality, (5) the chiral crystallization of two-component molecular compounds, (6) absolute asymmetric synthesis utilizing chiral crystallization, (7) other applications of chiral crystallization. Part 1 describes chapters (1), (2), (3), and (4).
著者
松浦 茂樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.295-307, 1994-06-09 (Released:2010-06-15)
参考文献数
23

北海道の中心地として札幌が選定されたのは、大河石狩川の舟運により内陸部そして日本海・太平洋と四方への便からであった。さらに対外関係、特にロシアの南進に備えて日本海沿いに設置されたと考えられる。この選定は、幕末、北海道調査を行った松浦武四郎の意見に拠った。松浦は京都と比較しながら、その妥当性を評価した。舟運からみて石狩川は、わが国河川の中でも有数の好条件をもつが、石狩川舟運は、当初、重視されていた。幌内炭坑からの輸送は、幌向太まで鉄道で行い、そこからは石狩川舟運によるというのが、最初の計画であり、そのためにオランダからファン・ヘントが招聘された。しかしアメリカ人技師クロフォルドにより札幌を通って小樽までの鉄道が推奨され、実施に移された。ファン・ヘントは河口で港湾計画を策定し、石炭輸送とは別途にこの計画は推進された。だが彼の死とともに計画は放棄された。また北海道は、主にアメリカ人技術者達の協力によって当初進められた。彼らの開発方針について、アメリカの国際戦略を考えてみる必要がある。
著者
松浦 文雄 橋本 周久
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.308-312, 1954-08-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
15
被引用文献数
19 26

Quantitave estimation of the amounts of hemoglobin, myoglobin, and cytochrome c in the red and the ordinary muscles of fishes was made, using the pyridine-hemochromogen method of de Duvet5) for hemoglobin together with myoglobin, the method of Drabkin7) for myoglobin and the method of Rosenthal and Drabkin14) for cytochrome c respectively. Results obtained were tabulated in Table 1. In general, the red muscles were found to be considerably richer in these pigments than the ordinary muscles. Particularly the deep-seated red muscle, which is found in fishes such as tunny and bonito, contained a surprisingly large amount of myoglobin, from 1 to 2% on a wet basis.
著者
松浦 茂樹
出版者
水利科学研究所
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.37-69, 2015

埼玉県は,今さら言う必要もないが海無し県である。河川を通じて行なわれるその排水は,他都県を流下したのち海に放出される。河川は,利根川(流域面積16,840km2),その派川の江戸川,荒川(2,940km2),そして中川(811km2,うち埼玉県752km2),綾瀬川(176km2,うち埼玉県136km2)である。なかでも古利根川(182km2)・元荒川(209km2)などの埼玉平野東部低地部の洪水は,中川に落ちる。中川を通じて東京都内を流下したのち東京湾に流出(放出)される。中川が埼玉平野の洪水処理にとって実に重要な役割を持っており,ここの整備は埼玉県にとって死活問題といってよい。埼玉県にとってその整備は,長年の課題であった。本論では,中川およびその支川である古利根川・元荒川の整備を中心に,近代の埼玉平野の治水整備について述べていく。
著者
松浦 純生
出版者
日本森林学会
雑誌
森林科学 (ISSN:09171908)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.21-25, 2020-02-01 (Released:2020-03-02)
参考文献数
9
著者
松浦 一登 西條 茂 浅田 行紀
出版者
日本頭頸部癌学会
雑誌
頭頸部癌 (ISSN:13495747)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.321-327, 2006
被引用文献数
4

【対象と方法】1993年~2005年に我々が行った喉頭部分切除術(PL)24例と下咽頭喉頭部分切除術(PPL)症例14例を同時期の超選択的動注化学放射線療法(iaCRT)症例17例と比較した。また1999年~2003年に放射線治療を行った下咽頭癌20例に対して喉頭温存手術が可能であるか検討した。<BR>【結果】喉頭癌でのKaplan-Meier法による疾患特異的5年生存率はPL症例が81.3%でiaCRT症例は87.5%(N.S.)であり,下咽頭癌での生存率はPPL症例が39.5%でiaCRT症例が55.6%(N.S.)であった。放射線治療を行った下咽頭癌に対して,喉頭温存手術は20例中12例で可能であると判断された。<BR>【結論】喉頭癌や下咽頭癌での喉頭温存手術の適応となる症例は放射線治療の良い適応でもある。