著者
中田 謙二郎 松浦 幹太
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:21888655)
巻号頁・発行日
vol.2015-CSEC-70, no.19, pp.1-8, 2015-06-25

匿名通信システム Tor は送信者と受信者のつながりの匿名性を保証する.しかしながら,その匿名性を破る攻撃も発見されつつあり,中でも指紋攻撃は攻撃に必要な資源が少なく現実的な脅威となりうるものとして注目されている.そこで我々は,指紋攻撃に対する防御の糸口としてウルフウェブサイトを提案する.ここでウルフウェブサイトとは,トラフィック上他のウェブサイトになりすましやすいウェブサイトと定義する.それぞれのトラフィックをウルフウェブサイトに擬態させることで,通信量のオーバーヘッドを最小限に抑えたまま指紋攻撃の攻撃成功率を大きく下げることができると考える.本稿では,本提案に向けた基礎実験について記述する.
著者
松浦 崇
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
2006

博士論文
著者
松浦 大輔 大下 智彦 永野 義人 大槻 俊輔 郡山 達男 松本 昌泰
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.191-195, 2008 (Released:2008-04-15)
参考文献数
20
被引用文献数
7 9

症例は63歳男性である.47歳時に関節炎と皮膚潰瘍を発症し,血管炎をともなう慢性関節リウマチ(悪性関節リウマチ)と診断され,プレドニゾロンとシクロスポリンAの内服治療を受けていた.今回,頭痛,痙攣を主訴に来院し,リンパ球優位の髄液細胞数増多,頭部MRIで左大脳半球の脳表に限局した病変をみとめた.病変部位はFLAIR画像にて高信号を呈し,病変の一部は拡散強調画像でも高信号を呈した.ステロイドパルス療法をおこない,症候,検査所見とも改善した.リウマチ性髄膜炎はまれな疾患であるが,一側テント上に限局する軟膜病変を呈しやすく,本例ではFLAIR画像と拡散強調画像の併用が病変の経時的な評価に有用であった.
著者
樫原 潤 亀山 晶子 山川 樹 村中 昌紀 松浦 隆信 坂本 真士
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.520-526, 2018
被引用文献数
2

<p>Depression is a heterogeneous disorder, and a subtype with atypical symptoms called “modern type depression” (MTD) has been recently proposed in Japan. The present study explored perceptions of MTD among healthcare providers, with the aim of contributing to debates on how to deliver effective treatments for MTD. Survey participants were 86 nurses and 60 professional caregivers working for a general hospital. They read two vignettes that described fictitious individuals with either traditional type depression with melancholic features, or MTD, and then answered how they perceived these individuals on Likert-scale items. A series of paired t-tests showed the following cognitive biases on the MTD vignette: (a) the possibility of being diagnosed as depressed, the severity of symptoms, and the effectiveness of psychotherapies were rated lower; (b) lower intentions of helping those individuals and stronger rejecting attitudes were expressed; (c) the precipitating cause of the disorder was more frequently attributed to internal and controllable factors. The discussion highlighted how these cognitive biases held by healthcare providers lower the quality of treatment of MTD.</p>
著者
松浦 勝久
出版者
東京女子医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

成体マウス心臓より単離したSca-1陽性心筋前駆細胞を用いて細胞シートを作成し、心筋梗塞マウス心臓へ移植したところ、心臓機能の経時的な回復が観察された。Sca-1陽性細胞は可溶性VCAM-1を発現し、可溶性VCAM-1はその受容体であるVLA-4を介して血管新生、心筋保護、Sca-1陽性自身の遊走・生着を促進し、細胞シート移植のよる心臓機能回復を調節していることが明らかとなった。
著者
松浦 寛
出版者
上智大学
雑誌
Les Lettres francaises (ISSN:02851547)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.21-29, 1988-06-15
著者
松浦 博 秀島 雅之 和田 淳一郎 犬飼 周佑 安藤 智宏 五十嵐 順正
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.53-65, 2009-12-30

In this paper we describe a newly developed assessment method of Japanese mora timing, which is the foundation of the rhythm of the Japanese language, based on the phonetic segment technique. In this technique time-spectral patterns of uttered speech are transferred to the phonetic segment labels every 8ms frame shift. First, we propose a consonant region and vowel region estimation algorithm based on the phonetic segment labels. Next, we calculate the mora length simply and accurately by the number of phonetic segment labels and evaluate the pronunciation of foreign students. Furthermore, by using the utterance data of Japanese students, we show that the permissible variation based on the type of each mora and adjacent mora differs. We claim that the proposed method of evaluating the validity of a foreign student's mora timing by using the mora length and the ratio of each mora length to the whole word length is effective.
著者
松浦 啓一 後藤 孝信 川口 恭輔 水野 征一 山本 直之
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.97-106, 2017

<p> <i>Lactobacillus helveticus</i>発酵乳から最初に単離された血圧降下ペプチド,Val-Pro-Pro (VPP)とIle-Pro-Pro (IPP)に関して様々なチーズについて分析した。15種類のヨーロッパタイプのチーズを選び,これら2種類の血圧降下ペプチドをLC-MSを用いて分析した。オランダチーズのライペナーとオールドアムステルダムには高含量のVPP/IPPを,100g当たりに19.9/0.9と10.5/0.9mgづつ含んでいた。スイスチーズのエメンタールとグリュイエールには同様にVPP/IPPをそれぞれ100g当たりに8.0/1.1と5.2/1.2mgづつ含んでいた。注目すべき点として,<i>Penicillium roqueforti</i>で製造される幾つかのフランスチーズ(ブルー・ド・オーベルニュとブルー・ド・カース)にも,高濃度の両ペプチドが,100g当たりにそれぞれ,13.1/31.0と9.9/19.2mgづつ含んでいた。VPPに対するIPPの比はドイツやスイスチーズにおいて,ブルーチーズのものに比べて低かった。ブルーチーズにおける両ペプチドの産生の理由を理解するために,以前, <i>Aspergillus oryzae</i>内のIPPの加工に重要な蛋白質分解酵素であるニュートラルプロテアーゼI(NPI)とロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)について <i>Penicillium</i>属での存在をBLAST検索した。その結果,<i>A. oryzae</i>のNPIに36%の相同性をもつホモログが<i>Penicillium subrubescens</i>の菌体外金属プロテアーゼ-4に確認された。さらに,<i>A. oryzae</i>のLAPは<i>P. roqueforti</i>の未同定の蛋白質と同一であった。これらのことから, <i>A. oryzae</i>のNPIとLAPに相同性を持つ<i>Penicillium</i>のプロテアーゼがブルーチーズの熟成中の血圧降下ペプチドの生成に関与することが示唆された。</p>
著者
河野 麻実子 吉野 智恵 松浦 洋一 浅田 雅宣 河原 有三
出版者
公益財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.87-92, 2004 (Released:2005-03-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1

健常成人94名 (男性32名, 女性62名, 平均年齢35.4歳) に, 1包中Bifidobacterium longum JBL01を包含したシームレスカプセル0.2g (2.0×109 CFU), Lactobacillus gasseri JLG01およびEnterococcus faecium JEF01を包含したシームレスカプセル0.1g (それぞれ5.0×108 CFU) およびオリゴ糖0.29gを含むビフィズス菌製剤 (商品名 ビフィーナR) を1日に1包, 2週間摂取させた. 供試試料の摂取により, 便秘傾向者 (排便回数が5回以下/週) 群の排便回数が有意に増加し (p <0.01), 排便量も増加の傾向がみられた. 排便回数が週5回を超える非便秘傾向者群においても排便量の増加傾向がみられた. 全群で, 便の形状の改善傾向が認められたが, 特に便秘傾向者群および下痢傾向者群で顕著であった. さらに, 両群で, 便の色の明るい色調への移行傾向が認められた. 以上の結果より, 本製剤の摂取は, 排便回数および便性状の改善に有効であることが示唆された.
著者
松浦 和代
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.109, pp.93-107, 2009-12-21

新人看護師の職業性ストレス反応が,自己決定型学習の準備性によって受ける影響度を,他変数との比較から明らかにすることを目的とした。対象は新人看護師233名,調査方法は無記名自記式質問紙法であった。調査内容は,個人要因,職業性ストレス,および自己決定型学習の準備性を測定する尺度(日本語版SDLRS)から構成した。その結果,心理的ストレス反応要チェック群は24.5%,身体的ストレス反応要チェック群は18.0%であった。両ストレス反応要チェック群は全体の9.9%を占めており,これは新人看護職員の入職後1年以内の離職率9.3%に近似する値であった。また,自己決定型学習の準備性の高さは,(1)心理的ストレス反応の抑制要因であり,(2)心理的ストレス反応要チェック群を判別するうえで指標となる5要因のひとつであった。さらに,先行研究との比較から,新人看護師は看護学生よりも自己決定型学習の準備性を低下させており,入職後1~2年間はこの能力が上昇に転ずることはなく,特に学習への愛着・エネルギッシュな自己イメージ・将来に対する前向きな姿勢の3因子が低いことが特性であった。これらの点を根拠とした新人看護師の入職後早期離職防止対策が重要である。
著者
松本鮎美 ウ小軍 松浦宣彦
雑誌
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.683-690, 2011-07-20

動的システムをモデル化する際には,一つのシステムに対して一つのモデルを用いるのが一般的である.しかし,このような事前モデルを用いて観測データからシステムの状態推定を行う場合,観測条件の変動などにより推定誤差が大きくなる傾向にある.これは,観測データの欠落や変動のためである.本研究では,観測データの変動によって起こる推定誤差の低減を目指し,事前モデルを構築する際に,学習データから部分的なデータを取り出し,全体データと部分データのそれぞれに対してモデル化を行う.さらにそれらの複数のモデルに対して関連付けを行うことで,一つの動的システムに対して階層的なモデル構築を行う方法を提案する.本論文では,この階層的モデルを人物の3次元動作推定に適用し,観測データの欠落や観測条件の変動にも安定して3次元動作推定が可能であることを確認した.
著者
松浦竹四郎 著
出版者
巻号頁・発行日
vol.[16], 1860
著者
松浦 伸郎 加藤 栄司 小松 良治 山本 正士
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.470-476, 1986-11-01 (Released:2011-08-10)
参考文献数
17
被引用文献数
1

細菌性髄膜炎は無菌性髄膜炎と比べ, 髄液の乳酸脱水素酵素 (CSF-LDH) 活性が上昇し, 髄液glutamic oxaloacetate transaminase (CSF-GOT) 活性も上昇する.著者らはCSF-LDH, CSF-GOTがともに細菌性髄膜炎の鑑別診断に役立つこと, また起炎菌を確認した細菌性髄膜炎の髄液中のラテックス凝集法によるC反応性蛋白 (CSF-CRP) が細菌性髄膜炎の診断に有用であることを述べた.
著者
松浦 正史
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.115-116, 1995

普通技術教育の必要性について清原の考え方を現代や近未来の社会に適合させ,さらに,人間生活や生徒の人間発達の機能的な側面からの重要性等を示した.高度な技術社会の維持には国民の高度な技術的水準の必要から,高等学校における普通技術教育を提唱した.

1 0 0 0 OA 納紗布日誌

著者
松浦竹四郎
出版者
巻号頁・発行日
1860