著者
小林 幸子
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.p573-579, 1990-09
被引用文献数
17
著者
酒井 正子 小林 公江 久万田 晋 小林 幸男
出版者
川村学園女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

沖縄本島北部に伝承される「手踊りエイサー」は、現在盛んな太鼓の群舞とは全く異なるスタイルのエイサーである。殆ど知られていないその実態を調査し、全体像と芸能史的な位置づけを探った。その結果約60集落で伝承を確認、曲目や歌詞、演奏スタイルの違いなどから、いくつかの系統や地域性が見出された。また近代には舞台芸能や流行歌を取り込み、戦後は太鼓エイサーへと進化し、1980年代以降は創作エイサーの強い影響を受けるなど、芸能の変遷とダイナミズムが明らかになった。
著者
紅林 幸子
出版者
訓点語学会
雑誌
訓点語と訓点資料 (ISSN:04546652)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.30-42, 2007-03
著者
宮林 幸江 安田 仁
出版者
Japanese Society of Public Health
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.139-146, 2008

<b>目的</b> 事故や自殺死に関する死の突然性が死別反応に影響するとされるが,突然の死に病死をも含めた比較検討はみあたらない。とくに国内に関しては,死別に関する実証的知見が不足し,死別状況による影響のみならず,群分けによる比較検討も充分になされていない。よって本研究では遺族の健康・抑うつ・悲嘆反応への死因の影響を査定していくこととする。<br/><b>方法</b> 近親者との死別を体験した親・子・配偶者・従兄弟の428人が返答し,その中から死因が記されかつメモリアルリアクション(命日反応など)を考慮した178人に対し質問紙調査を実施した。そして回答を,自殺,事故死,急性死,病死(闘病期間 1 年未満)の 4 群に分類した。各群の身体的・精神的健康については GHQ・SRQ-D により,日本人の悲嘆の情緒を主とする反応は Miyabayashi Grief Measurement (MGM)により測定した。<br/><b>結果</b> 4 群の得点順位はほぼ自殺>事故死>急性死>病死群の順となった。自殺・事故死・急性死の GHQ, SRQ-D 得点が臨床弁別閾内,または弁別域を超えた。GHQ の下位尺度である身体症状と不安不眠尺度に群間差は認められないが,不安不眠は死因に拘らず遺族全体に高得点であった。MGM では,病死と比較した自殺・事故死との間で全 4 下位尺度に群間差が認められ,自殺遺族の死別反応は,最大と判明した。その一方で下位尺度の中の適応・対処の努力(高得点ほど,実行不可の逆転の項目)では最も非力であった。<br/><b>結論</b> 死因が死別反応に影響することが確認された。とくにその影響力は健康面より悲嘆の情緒反応において顕著と判明した。
著者
林 幸史
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
pp.1819, (Released:2019-10-21)
参考文献数
39

The purpose of this study is to use the travel photo method (TPM) to reveal the kinds of tourist attractions that cause travelers to be attracted to tourist destinations. In the investigation, we obtained the cooperation of 75 travelers. As a result of analyzing 742 supplied photographs, European and American travelers assessed the attractiveness of Nara through the subjects of temple and shrine architecture, modern architecture, statues of Buddha, and Japanese homes, while Asian tourists did so through subjects such as food and shops, lanterns, and torii (gateways to Shinto shrines). Among the Japanese travelers, the group who had visited many times assessed the attractiveness of Nara through the subjects of stone ruins and flora, while the group who had visited fewer times did so through the subjects of fellow travelers, temple and shrine architecture, and deer. Further, the results showed that travelers' tourism experiences in Nara can be broadly divided into three types. Based on these, we considered the practical significance of assessments of the attractiveness of tourist destinations using TPM.
著者
河相 安彦 矢崎 貴啓 松丸 悠一 先崎 孝三郎 浅井 秀明 今道 康夫 伊藤 允人 杉村 華織 竹尾 藍 朱 一慶 伊澤 武志 大野 洋介 山本 史朗 小平 真倫亜 宗 邦雄 島 由樹 林 幸男 桑原 克久 小林 喜平
出版者
Japan Prosthodontic Society
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 = The journal of the Japan Prosthodontic Society (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.572-581, 2007-07-10
被引用文献数
3 7

目的: 本研究の目的は総義歯学の授業で講義型学習 (以下LBL) と問題解決型学習 (以下PBL) 双方を経験した学生の自己学習および臨床推理能力に関する教育効果と授業・教員に対する評価の両教育形式間での比較検討である.<BR>方法: 総義歯学の授業を平成15年度入学の学生に, 平成17年度3年次前期にLBL, 平成18年度4年次前期にPBLにて行った. PBLは5回にわたり, 毎回1症例についてグループディスカッションを行い, グループによるまとめを2回, 個人レポートを2回および全体発表を1回という予定で進行した. 全体発表終了後, 教育効果および授業・教員に関する27項目のアンケートを行った.因子分析により質問項目の類型を行い, 各質問項目についてLBLおよびPBLの比較を行った (Paired-t).<BR>結果: 因子分析より質問項目は4因子に類型された. LBLとPBLとの間で「学習態度」について7項目中4項目, 「臨床推理能力」について全項目, 「授業内容」について7項目中5項目, 「教員評価・そのほか」について6項目中2項目, 合計27項目中18項目 (66.6%) でPBLが有意に高い値を示した.<BR>結論: PBLはLBLに比べ自己学習および臨床推理能力の教育効果の向上に極めて有効で, 授業に関する評価も有意に高かった. 一方, 同様の授業を受けることに学生は後向きで, 消極性解消法の検討が必要であると示唆された.
著者
小林 幸夫
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.326-331, 2005
参考文献数
31
被引用文献数
1

測定とは,対象の量が単位量の何倍かを求める操作である。この立場から,物理化学では物理量=数値×単位量の表現を採用する。しかし,物理教育では,単位が量ではないという誤解が生じている。このため,数値と単位量の積の意味が物理教育の中で正しく普及していない。単位が量だからこそ物理量の四則演算が成り立つ。量計算は,高校数学のベクトル算法と同じしくみの計算である。この事情を線型代数の基礎を踏まえて解説する。
著者
小林 幸夫 服部 隆
出版者
上智大学国文学科
雑誌
上智大学国文学科紀要 (ISSN:02895552)
巻号頁・発行日
pp.69-107, 2011-12-10

日本文学・日本語学・日本漢文研究を志す外国人研究者のための文献案内
著者
加藤 孝康 小林 幸夫 石川 智治 宮原 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.89, pp.31-36, 2000-09-22

我々は、音楽再生の中で感激の伝達:高度感性情報の再現を目的とした研究開発を行ってきている。研究方法は、モデルを作って演繹的に研究を行なう従来とは逆に、出ている音から逆にたどって、多くの実験的事象を基に未発見の物理要因・特性を探していく帰納的研究方法である。この研究方法に基づき、高度感性情報の再現のためには、精密に波面を再現することと同時に、音像を高忠実に再生することが重要である事が分かりつつある。この必要条件から見ると、従来音響理論で音質向上に良いとされてきたL R独立音源は、例えば、トランスが別々に振動し、波面や音像がぼけるので、高度感性情報再現に本当に良いのか問題があると考えられる。この問題を、心理物理学的に検討した。We are developing an sudio system for the reproduction of the High Order Sensations, and researching the basic of transmitting the deep human impression given by the music. To find unknow physical factors from the reproducting sound, we have adopted the inductive method on the contrary to the deductive method as is common constracting the model and examining. We have found that it is important to reproduce the wave font of sound. For this requirement, we have considered on the power supply. Common sense it is believed that each transformers of Lch and Rch should be separated to obtain a good channel separation. However, we have considered that transformers of L and R may not be separated because the wave font of sound is blurred if transformer vibrate independently. We have examined this problem based on the experiments from the viewpoint of phychophics.
著者
紅林 幸子
出版者
訓点語学会
雑誌
訓点語と訓点資料 (ISSN:04546652)
巻号頁・発行日
vol.110, pp.30-62, 2003-03
著者
斎藤 博之 山内 五郎 高井 健一 菅原 宣義 林 幸成
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.81, no.3, pp.342-348, 1998-03-25
被引用文献数
1

無線アンテナ等の通信装置に雪氷が付着して通信回線に問題が生じることがある.これを未然に防ぐためにはっ水材料の実用化が期待されている.本論文では, 高性能の塗料型はっ水材料による着雪氷の防止性能, 着氷が電波反射に及ぼす影響の軽減について検討を行った.結果は以下のとおりである.(1)水の接触角が150度, 氷の付着力が0.1kgf・cm^-2の新しいはっ水材料を開発した.(2)このはっ水材料を塗装したアルミニウム板では+1.5℃でも雪が明確な摩擦角を示した.(3)試料に着氷が生じている間, 電波反射には影響がなかった.(4)試料上の着氷が融解する際に, アルミニウム板やエポキシ樹脂を塗装したアルミニウム板では電波の反射強度は減少するが, はっ水材料を塗装したアルミニウム板では反射強度は減少しない.
著者
小林 幸夫
出版者
上智大学
雑誌
上智大学国文学科紀要 (ISSN:02895552)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.21-36, 2004-03-01
著者
後藤 嘉宏 安光 裕子 中林 幸子 白井 亨 岡部 晋典
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

中井正一は、1930-37年に同人誌『美・批評』と『世界文化』、新聞『土曜日』を主宰したとされる。本研究はこれらの媒体の共通性と異質性を、記事内容の分析を通じて捉えた。『世界文化』と『土曜日』はほぼ時期の重なる媒体であるが、後者に中井は肩入れする。マルクス主義者が多く欧米の紹介記事も多い『世界文化』に比して、『土曜日』はより中道的で中国関連の記事も多い。また『美・批評』の後継誌が『世界文化』であるものの、主題、広告について『美・批評』は『土曜日』に似た側面もある。『世界文化』に一見、距離をおく中井であるが、彼の代表作「委員会の論理」は同誌に載せたが、本研究はそのことの意味を探った。
著者
林 幸子
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.73-78, 2013

佐々木邦は、アメリカのユーモア作家マーク・トウェインの影響を受け、大正から昭和にかけて数多くのユーモア溢れる作品を生み出すと同時に、トウェインの作品の翻訳の第一人者となった。特にいたずら好きのトムを髣髴とさせる太郎を主人公とした『いたづら小僧日記』には、『トム・ソーヤの冒険』と酷似した愉快でおおらかな笑いが頻出している。トウェインも佐々木も読者を楽しませるための娯楽的ユーモアを目指していたためである。しかしながら、トウェインは晩年になるにつれて腐敗した社会や残酷な人間の本質を風刺するようなユーモアに傾倒していく。いわば武器としてのユーモアの提唱であり、その萌芽は『トム・ソーヤの冒険』にも既に表れていた。佐々木はそうしたトウェインのユーモア観の変化を受容できず、佐々木の『トム・ソーヤの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』の翻訳からは、攻撃的ユーモアを含む場面が脱落する結果となった。