著者
山下 政克 桑原 誠 鈴木 淳平
出版者
愛媛大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

CD4 T細胞は抗原を認識して活性化すると、細胞内のエネルギー代謝系路を変化させ増殖することが知られている。しかし、CD4 T細胞の機能分化におけるエネルギー代謝経路変化の役割は不明であった。今回、私たちはグルタミン代謝のヘルパーT細胞(Th)サブセット分化における役割を解析し、グルタミン代謝によって作り出されるα-ケトグルタル酸が、サイトカイン遺伝子座のエピゲノム状態を制御することでTh分化を調節していることを見いだした。

1 0 0 0 OA 善哉漫筆

著者
桑原, 宗讃
出版者
巻号頁・発行日
vol.巻2,
著者
桑原 真人 クワバラ マサト Masato Kuwabara
雑誌
経済と経営
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.1-49, 1990-06
著者
松本 俊治 細川 義則 阿部 寛 松森 英明 松崎 勝寛 箱崎 幸也 植草 利公 石岡 知憲 桑原 紀之 福田 芳郎 出口 英一 新井 健男 宮野 武 駿河 敬次郎 石川 浩
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.442-451, 1986-04-25 (Released:2009-07-09)
参考文献数
12
被引用文献数
1

先天性胆道疾患(先天性胆道閉鎖症14例,先天性総胆管拡張症5例,Alagille症候群1例)の肝内γ-glutamyl transpeptidase(γ-GTP)を組織化学的に検討し,血清γ-GTP値と比較した結果,胆管閉塞時の血清γ-GTP上昇には,肝小葉内γ-GTP活性増加と著明な胆管増殖が関係する事がわかった.肝内γ-GTPの電顕的検討を,先天性胆道閉鎖症3例,肝外胆管閉塞ラットで行い,胆管閉塞時の肝内γ-GTPの超微形態的局在状態を初めて明らかにした.胆管閉塞時,肝小葉内では,γ-GTPの増加した毛細胆管,肝細胞において,γ-GTPの毛細胆管腔,Disse腔への流出が起り,グリソン鞘では,γ-GTPの増加した増殖胆管で,γ-GTPの内腔への流出,増殖胆管周囲小血管への流出が起る事を示唆する所見も得られた.
著者
桑原 ヒサ子
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学ドイツ文学会研究論集 (ISSN:18817351)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.193-215, 2004

1961 machte Arno Schmidt neben Gullivers Reisen und dem Candide auf J. K. Wezels Roman Belphegor aufmerksam, als "dritte(s) dieser alten Bücher des ehrwürdigsten Gott-, Welt- und Menschenhasses". Diese sensationelle Wiederentdeckung ermöglichte eine "WezelRenaissance", die sich in den Wiederauflagen und in der Literaturforschung zeigte. Denn seit seinem Erscheinen im Jahre 1776 war der Belphegor nicht wieder gedruckt worden. Johann Karl Wezel (1747-1819) war ein vielseitiger und außerordentlich gebildeter Dichter und Verfasser von gern gelesenen Romanen, Lustspielen, satirischen Erzählungen, Abhandlungen über den philosophischen Materialismus, Übersetzungen aus dem Englischen und dem Französischen und von aufsehenerregenden Literaturkritiken und Streitschriften. Aber sein Belphegor, den der Verfasser selbst für seinen besten Roman gehalten hat, wurde als unrezipierbar beurteilt, und er wurde schon in den 90er Jahren rasch und gründlich vergessen. Neuere Forschungen bestätigen den Anteil Wielands und seines Teutsehen Merkur an diesem Prozess. Wielands Brief an Wezel am 22. 7. 1776 und anschließend Mercks Rezension des Belphegor im Teutsehen Merkur zeigen, dass sie sich vor allem an der Kritik an der "Wahrscheinlichkeit" als der wichtigsten romanästhetischen Kategorie und an dem Optimismus der Aufklärung gestoßen haben. Provokativ steht der Superlativ des Romantitels gegen den Untertitel "Eine sehr wahrscheinliche Geschichte" von Wielands Geschichte der Abderiten (1774-80). Wezel verspottete mit seinem Belphegor Wielands harmlose Satire. Der Roman behauptet sich aber auch gegen den im innersten Kern unaufgeklärten Vernunftglauben in Wielands Goldnem Spiegel mit seiner Idee eines Staatswesens für aufgeklärte, edle Menschen. Wezel interessiert sich nicht für die idealisierte Wahrscheinlichkeit, sondern wie in der Vorrede des Romans steht, will er zeigen, was der Mensch ist, nicht aber, was er wünscht oder sein sollte. Wezels realitätsentlarvender Satire zum Zweck der radikalen Aufklärung kommt nicht nur der Weimarer Kreis, sondern auch der bürgerliche Mittelstand nicht entgegen. Obwohl oder gerade weil die feudalabsolutistische Repression in Deutschland am nachhaltigsten wirkt, hält sich der Optimismus besonders hartnäckig. Dem Bürgertum, das schon ein halbes Jahrhundert ohne politisches Entscheidungsrecht gesellschaftliche Triebkraft war, war er eine Kompensation für die miserablen Verhältnisse. Damals gab es auch einige positive Stimmen, z.B. von Schubart und Musäus, jedoch setzten sich die Meinungen Wielands und Mercks durch. Von Wieland geführt entsteht in Weimar die klassische Literatur mit ihrem Glauben an die Entwicklung des Menschen zum Besseren, Höheren, Vollkommeneren, die dann in der deutschen Literaturgeschichte der höchste Kanon wird.
著者
野澤 直樹 桑原 大樹 森島 繁生
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.525-526, 2015-03-17

本研究では監視カメラなどから得られる斜め向きの顔画像からの3次元形状復元手法を提案する.従来手法として動画を入力とするものが多く提案されているが,フレームレートの低いカメラの場合,顔の写ったフレームが非常に少ないため,動画を入力とする手法には適用限界がある.また画像一枚を入力とする手法は顔の特徴点情報を用いているが,斜めを向いた際に生じる特有の情報を活用しきれていなかった. そこで本研究では入力を単一の斜め向きの顔画像とする.その上で入力顔画像の顔特徴点と頬のシルエット情報,更に形状の顔らしさというものを考慮し,既存研究では課題の残る条件下での3次元顔形状復元を試みる.
著者
片倉 浩理 畠中 陸郎 山下 直己 佐藤 寿彦 岩切 章太郎 尾崎 良智 長井 信二郎 岡崎 強 塙 健 松井 輝夫 美崎 幸平 桑原 正喜 松原 義人 船津 武志 池田 貞雄
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.281-284, 1999
参考文献数
14

症例は41歳, 男性。脇差しにより頸部正中刺創を受け, 近医で皮膚縫合を施行されたが, 頸部腫脹, 発声障害が進行するため, 受傷後約18時間後に当院を受診した。著明な皮下気腫を認め, 気管の損傷を疑い気管支鏡を施行した。第1気管軟骨輪に約2cm, 同レベルの膜様部に約1cmの損傷を認めた。同検査中再出血により緊急手術を施行した。出血は甲状腺左葉内の動脈性出血であり縫合止血した。食道の損傷はなかった。気管軟骨輪および膜様部の縫合を行った。術後経過は良好で退院したが, 肉芽形成の可能性もあり, 経過観察が必要である。
著者
桑原 一也
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.5, 1967

周知の如く,軟膏療法は主として基剤が皮膚表面の病巣に作用して皮疹を改善に導く場合と,軟膏に添加した薬剤が健康皮膚を浸透,病巣に到達して始めて皮疹の改善を斉らす場合とがあるが,本研究は申すまでもなく後者に関する研究である.さて,副腎皮質製剤(以下「コ」と略す)に限らず,一般に薬剤を病巣へ運搬する目的で使用する場合,従来最も大きな障壁となつていたのは,薬剤の皮膚吸収に自ずから限界のあることである.従つて,全身投与に比べると,どうしても臨床効果が劣り,殊に表皮に全く損傷のない手掌足底や,その他の部位でも角化肥厚の強い病的皮膚では期待するほどみるべき効果があがらなかつた.このため軟膏療法はせつかく全身療法とはまた異なる幾つかの優れた特徴を持ちながら,ただ表層の病巣を修復することに主点がおかれていた.ところが,最近Carb,Sultzberger & Witten,Scholz,Tyeらが軟膏貼布部位を特殊な方法で密封する,いわゆるoccu-lsive dressing technique(密封療法,以下ODTと略す)を考案してより,かかる病巣へも目的の薬剤が充分到達して臨床効果を発揮でき,しかも全身性の副作用を起さない程度の,甚だ好都合な結果を斉らすことが明らかにされた.ともかくODTは軟膏療法に一大進歩を斉らし,今や各方面に素晴らしい成果を挙げているが,このODTを契機に,最近皮膚吸収に関する研究が再び活発となつて来た.ところで,皮膚吸収の最近における最も大きな進歩といえば,なんといつても,Malkinson & Kirshenbaum,McKenzieら一連の研究であろう.従来,薬剤の皮膚吸収は専らこれが生体に浸透することのみに重点が置かれ,皮膚でそれがどのように,どの程度利用されるかどうかという点については全く考慮が払らわれていなかつた.換言すると,薬剤の皮膚吸収は,極く最近までサルチル酸(以下「サ」と略す)値や14C-labelled 「コ」軟膏の尿中排泄量の測定が優れた検査法とされ,主として,その多寡により良否が云々されていた.ところが,Malkinsonらが独特な器具gas flow cellを考案,放射性「コ」軟膏の皮膚吸収状態を,尿中排泄量を測定するかわりに,皮上に残るいわゆるresidual radioactivityから逆に皮膚吸収状態を推測したところ,ここに多量放射性物質の残る軟膏,つまり吸収の悪い軟膏ほど,臨床効果の優れていることが判り,軟膏の優劣は吸収の良否より,病巣に,活性の形でどの程度残存するかにあることが明らかにされた.また軟膏の皮膚吸収は無制限に行なわれるのでなく,病巣と皮膚表面のそれとの濃度の差,つまり濃度勾配(concentration gradient)と密接な関係のあることが併せて明らかにされた.これと前後してMcKenzieらは各種「コ」軟膏のいわゆるvasoconst-rictor activity(毛細血管収縮能)を測定,この成績を皮疹の臨床効果と比較検討して,吸収の良否と本検査成績とはむしろ負の相関関係にあり,本作用の強い「コ」製剤ほど皮膚からの吸収が遅延し,一方臨床効果はそれだけ優れていることが確認され,かくして,軟膏の皮膚吸収に関する概念はこの数年間にすつかり変貌した.
著者
三浦 孝久 桑原 敏郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経automotive technology (ISSN:18819362)
巻号頁・発行日
no.12, pp.122-127, 2009-05

シンコーとナ・デックスはヘム折りをするロボットを開発した。手先にローラを持たせ、ワークの縁を転がす。従来はプレス機を使っていたため、製品の種類だけ金型が必要だった。ロボットはプログラムを変えるだけですべての製品に対応でき、金型費を節約できる。電気代も1/3で済み、加工の総コストを半分にできる。
著者
五島 瑳智子 丹羽 千鶴子 桑原 章吾 林田 敏夫
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.358-360, 1963-11-25 (Released:2010-09-24)
参考文献数
5

卯尾田および高井(195)が合成したBis-(5-nitrofurfurylidene)-acetenguanylhydrazoneは,培地に.加えてから加熱滅菌すると高い抗菌価を示すが,無菌的に培地に加えた場合は抗菌価が低く,培地内で物質の変化が予想された。 三浦ら(1961)は上記の物質をアルカリ環境で有機溶媒中で加熱すると閉環反応が起こりastriazineをもつ化合体が生成することを発見し,強力な抗菌作用を示す3-Amine-6-[2-(5-nitro-2-fury1)-viny1]-as-triazineの合成に成功した。その抗菌力については木村ら(1962)の検討がある。私らは上記の2化合体のメチル誘導体である1,5-Bis(5-nitro-2-fury1)-3-pentadienone N4-methy1-amidinohydrazone・HC1(以下,BNP-Mと略す)および3-Methylamino-6-[2-(5-nitre-2-fury1)viny1]-as-triazine・HCI(ANT-Mと略)の新鮮分離ブドウ球菌および赤痢菌に対する抗菌価をしらべたので,つぎにその成績のあらましを報告する。
著者
平井 利明 桑原 博道 豊川 琢
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.38-41, 2010-12

近年、減少傾向にある医療訴訟。ただ、刑事訴訟法改正などの影響で刑事事件がこれから増える懸念もある。前号に引き続いて弁護士の平井利明氏と桑原博道氏に、医療訴訟における現在の課題や今後の展望について語ってもらった。(司会は本誌副編集長・豊川琢)──最近は民事事件、刑事事件ともに訴訟件数が減り、安堵している医師も多いと思いますが。
著者
桑原 博道 平井 利明 豊川 琢
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.24-27, 2010-11

今年6月、本誌の好評連載「医療訴訟の『そこが知りたい』」に掲載した判例を中心に、注目の47判例を解説した書籍を発刊した。弁護士7人の執筆陣の中から平井利明氏と桑原博道氏にご登場いただき、医療裁判史上、激動の10年間を振り返ってもらった。(司会は本誌副編集長・豊川琢)──連載「医療訴訟の『そこが知りたい』」が1冊の本になりました。何か感じた点はありますか。
著者
桑原 悠太 塙 敏博 朴 泰祐
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
巻号頁・発行日
vol.2015-HPC-151, no.12, pp.1-8, 2015-09-23

近年,GPU クラスタでは,GPU プログラミング環境として CUDA (Compute Unified Device Architecture) が標準的に用いられている.GPU クラスタ上での並列アプリケーションでは,CUDA 環境おいて,ノードを跨ぐ GPU 間通信が発生し,MPI などによりホスト CPU が処理するのが一般的である.そのため,通信が発生する毎に GPU 上の CUDA カーネルからホストに一旦制御を戻す必要があり,カーネル関数の起動や同期に伴うオーバーヘッドが生じる.特に並列処理における通信粒度が細かいほど,カーネル関数の起動回数も増え,オーバーヘッドも増加する.それだけでなく,プログラミングのコストが高く,CPU 向け MPI プログラムを GPU 並列化する場合にソースコードが煩雑になりやすいといった生産性の低下も問題となっている.これらの問題を解決するために,本研究では GPU カーネル内から MPI 通信の起動を可能とする並列通信システム “GMPI” を提案・開発する.これにより,並列 GPU プログラミングを簡単化し,GPU カーネルの起動や同期に伴うオーバーヘッド削減による並列処理効率の向上を目指す.本稿では,GMPI の実装と,Ping-Pong 通信および姫野ベンチマークの性能評価を行う.現状では性能最適化やチューニングが十分でなく,Ping-Pong 通信では従来方式とほぼ同等の性能であるが,姫野ベンチマークでは従来手法の約半分の性能が得られている.
著者
福井 貴巳 水井 愼一郎 桑原 生秀 日下部 光彦 高橋 恵美子
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.351-357, 2010-07-15 (Released:2010-09-20)
参考文献数
25
被引用文献数
1

症例は74歳,男性。突然の強い右側腹部痛により救急車にて当院救急外来を受診。腹部CTにてS7の肝細胞癌破裂と診断され緊急入院となった。入院後,出血性ショックとなったため化学塞栓療法(transcatheter arterial chemoembolization; TACE)を施行しショックより離脱した。TACE後3日目より急性間質性肺炎による呼吸不全となったため,人工呼吸器管理,ステロイドパルス療法など施行し改善した。また,TACE後20日目には胆嚢壊死穿孔による胆汁性腹膜炎を発症したが,経皮的ドレナージ術にて改善し退院した。その後,4か月後に2回目,8か月後に3回目のTACEを施行。破裂後約11か月経過したが,肝内転移,腹膜播種を認めないため,当院外科にて肝右葉切除術,横隔膜合併切除術,胆嚢摘出術を施行した。病理所見は中~低分化型肝細胞癌であった。術後経過は良好で,術後18日目に退院となった。現在,術後約2年9か月経過したが,再発徴候は認められない。肝細胞癌破裂による出血性ショックに対して,肝動脈塞栓療法(transcatheter arterial embolization; TAE)により一時止血を施行し,全身状態が改善後に再度病変の検索,評価を行い,その後に二次的肝切除術を施行すれば良好な予後が得られる可能性がある。