著者
佐々木 将央 高橋 篤司 梶谷 洋司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 設計自動化研究会報告
巻号頁・発行日
vol.97, no.17, pp.89-96, 1997-02-14

接続すべき端子集合(ネット)が多数指定されているメッシュで区切られている配線領域モデルにおいて,1ネットずつ順に経路決定していくことに対する弊害に対しては,従来から予測とか引き剥し再配線手法を含めて様々な対策が考案されてきた.本研究では各ネットの密度への影響を予測しながら,ネットの端点を両側から少しずつ伸ばすようにして経路を決定して行くことで,すべてのネットを同時に配線する新しいアルゴリズム『端点成長法』を提案する.また,ランダムに生成した実験データに対し実験を行ない,その有効性を確認した.
著者
佐藤 絵里 間瀬 健二 平野 靖 梶田 将司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

システム相手の会話では、人間味を感じさせることが課題となっている。そこで我々は比喩表現に着目した。比喩は読み手に、例えられる物事を生き生きと実感させる効果を持つ。また比喩のような高度な修辞をシステムが使用することで、人間らしい印象を与えると期待できる。 本研究では、簡単な対話システムに比喩表現を組み込み、人に与える印象の変化をアンケートにより調べた。比喩生成には寺井・中川の比喩モデルを利用した。
著者
岡西 哲夫 大橋 哲雄 梶原 敏夫 奥村 庄次
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.535-541, 1991-09-10
被引用文献数
2

肘関節拘縮著明な6症例(骨折3例, 授動術3例)に対し, 他動的ROM訓練として徒手による方法と, ターンバックル式肘装具による方法を筋電図学的に検索した。他動的ROMの目的は, 筋の防御的収縮を低下させ, 結合組織の因子まで到達することにある。筋の防御的収縮の因子により制限されたものは徒手の方法であり, 装具による方法は疼痛は少なく, この因子を比較的低下できた。ターンバックル式肘装具は, 徒手では限界である弱い伸張力と長い時間の組み合わせと, ROMの長時間の保持等の利点から, 訓練後のROMのもどりを減少できたものと考える。本装具は開始時期を従来より早め, 使い方をきちんと教育すれば最も理にかなった方法と言える。
著者
陰原 聞天 荘司 輝昭 高木 徹也 岡田 健夫 拍手 宏允 渡邉 貞一 須藤 孝子 梶原 正弘 佐藤 喜宣
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.245-249, 1994

1987年7月から1991年12月までの間に当法医学教室で取り扱った248件の解剖例のうち,自動車を運転中に交通事故を起こして死亡したとみられたが,解剖の結果,内因性の急死であると判明した4例について報告する。4例の平均年齢は49.5歳で,男性3例,女性1例であった。死因は心臓疾患2例,脳血管障害1例,慢性アルコール性疾患1例であった。これまでの報告では,運転中の内因性急死例は,基礎疾患を持つ高齢の男性に多い傾向があると指摘されていたが,自験例においても,3例が中高年男性であった。基礎疾患が明かであった者は1例のみで,4例中3例は生前に医療をほとんど受けていなかった。運転中の急死の予防は困難であるが,中高年者が自動車を運転する場合には定期検診の義務づけを徹底するなど,疾患の早期発見を行い,疾患があれば,適切な医療を受け死亡事故を予防をする事が重要と考えられた。
著者
小山 和弘 小笠原 伸子 青野 美弘 梶原 博視 関口 久紀
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 = Japanese journal of pharmaceutical health care and sciences (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.24-28, 2001-02-10
被引用文献数
2

We investigated the relationship between the serum vancomycin concentration and the initial dosage regimen. Furthermore, we evaluated the dose and dosage interval for the therapeutic level (trough< 10μg/mL, peak 25-40μg/mL) and the toxic level (trough>15μg/mL).<BR>The percentage of the concentration within the therapeutic level was 0% and the percentage over the toxic level was 71% regarding a vancomycin dose of 500mg every 6 hours. The percentage of the concentration within the therapeutic level was 0% and the percentage over a toxic level was 23% regarding a dose of 500 mg every 12 hours. The percentage of the concentration within therapeutic level was 0% and the percentage over the toxic level was 33% regarding a dose of 1, 000mg every 12 hours. The percentage of the concentration within the therapeutic level was 21% and the percentage over the toxic level was 11% regarding a dose of 1, 000mg every 24 hours. The percentage of the concentration within the therapeutic level was 33% and the percentage over the toxic level was 10% regarding a dose of 1, 500mg every 24 hours. As a result, a dose of 1, 500mg every 24 hours was found to achieve the most appropriate therapeutic levels. On the other hand, a dose of 500mg every 6 hours showed a poor percentage of the concentration over the toxic level.
著者
梶 博行 森本 康嗣 相薗 敏子 山崎 紀之 飯田 恵子 内田 安彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.39, pp.97-104, 1999-05-17
被引用文献数
1

電子化されたテキスト情報の増加とともに情報アクセス技術の重要性が高まっている.本稿では,大規模テキストコーパスの探索を支援する,インタラクティブなテキストマイニングシステムを提案する.提案システムは,コーパスから関連シソーラスを自動生成し,コーパスに対応したシソーラスをナビゲーションできるようにする.関連タームのクラスタリング,シソーラスオーバビューの生成,オーバビューから詳細へのズームインという特徴機能によって,漠然とした情報要求しかもたないユーザや専門外のドメインの情報を求めているユーザでも,適切な情報を効率よく獲得することができる.プロトタイプの開発と新聞記事コーパスを用いた実験を通じて,提案システムの有効性を実証した.With the growing amount of textual information available in electronic form, information access technologies have become extremely important. This paper proposes an approach to interactive text mining that facilitates exploration through a large corpus of texts. The proposed system automatically generates an association thesaurus from a corpus, and enables users to navigate through this corpus-dependent thesaurus. Its novel functions, including the clustering of related terms, the generation of an overview of the thesaurus, and the zooming-in from the overview to the details of a specific part, allow users to get information efficiently even when their information needs are vague or they seek information in unfamiliar domains. The effectiveness of the system has been demonstrated through prototyping and an experiment with a newspaper article corpus.
著者
釜口 久史 梶川 嘉延
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.484, pp.263-266, 2009-03-06

本稿では,フォトアルバムのための人物仕分けシステムを提案する.従来の画像管理ソフトでは,サムネイルを閲覧しながらユーザが仕分けを行う,時系列やファイル名順に並び替えるのみであったため,ユーザの負担が大きい,画像の内容が反映されないなどの問題があった.そこで,本システムでは画像の内容に基づき自動的に画像を仕分けするシステムの構築を行う.また,入力した画像に近いものは抽出を行うことができたが,データベース中に抽出できなかったものが残るという問題点に対して,フィードバックシステムによって,抽出困難であった画像と入力画像を強制的に関連付け抽出を行う.そしてシステムの有効性を検証するため主観評価実験を行った.
著者
谷口 謙二郎 宮瀬 紘平 梶原 誠司 イリスポメランツ スダカーM レディー
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.113, pp.85-90, 2002-11-27

本論文では、多重スキャン設計に対するテストデータ量削減手法を提案する。提案手法は2段階でデータ圧縮を実現する。最初に、ATPGで生成したテスト集合を符号化し、多重スキャンに印加スキャンインのテスト入力数を削減する。次に、符号化したテスト集合のデータ量を、統計符号化技術によりさらに削減し、それぞれのテストピンに印加するスキャンインベクトル長を削減する。統計的符号化ではハフマン符号を用いる。スキャンインベクトル長の削減により、テストロード時間とテストデータ量が削減される。ISCAS-89ベンチマーク回路に対する実験結果では、提案手法が、圧縮テスト集合のテストデータ量を平均21.5%に削減できることを示す。In this paper we propose a new method of test date compression for multiple scan chain designs. The proposed method consists of two phase of data compression. In the first phase, ATPG test vectors applied to multiple scan chains are encoded to reduce the number of test input pins and thus reduce the test data volume. In the second phase, the encoded test vectors are compressed further using statistical encoding to reduce the length of the test sequences applied to each test pin. This reduces test loading time and test data volume. Experimental results for large ISCAS-89 benchmark circuits show that the proposed method reduced the test date volume to 21.5% on average.
著者
谷口 謙二郎 梶原 誠司 イリス ポメランツ スカーダ レディ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.467, pp.49-53, 2001-11-22

本論文では統計的符号化を使って得られたテスト集合に対するテストデータ圧縮手法について述べる.本手法はまず, テストベクトルを構成する入力値のうち不定値に変えても故障検出率が下がらないものを判定する.次に, 見つかった不定値に, 統計的符号化の効果を最大にするように, 適切な論理値を再び割り当てる.ISCAS-89ベンチマーク回路に対する実験では, 本手法がテストデータ量を元のテストデータの40%以下にまで減らすことを示す.
著者
梶原 誠司 樹下 行三 ポメランツ イリス レディ スダーカ M.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-1, 情報・システム 1-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.888-895, 1999-07

製造した回路のタイミングに関するテストの重要性が高まっている. その一方で, ロバスト依存パスや機能的活性化不能パスのように, 遅延故障のテスト不要なパスが多く存在することがわかってきた. パス遅延故障のテスト生成において, テスト不要なパスを前もって指摘することは, テスト生成の効率化に重要な役割を果たす. 本論文は, 高速にロバスト依存パスと機能的活性化不能パス等のテスト不要なパスを識別する手法を提案する. パス数の多い回路に対するテスト不要パスの識別には従来多大な処理時間を要していたが, 提案手法は回路の局所的な解析に基づくため高速に処理可能である. 実験では, 本手法は従来手法と比較して短時間で計算でき, テスト不要なパスの判定能力はほぼ同等であることを示す. また, 従来手法ではパス数が10^<20>以上あるc6288を現実的には扱うことができなかったが, 本手法により99%以上のパスはテスト不要であることを示す.
著者
谷口 謙二郎 梶原 誠司 ポメランツ イリス レディ スダーカ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FTS, フォールトトレラントシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.476, pp.49-53, 2001-11-22

本論文では統計的符号化を使って得られたテスト集合に対するテストデータ圧縮手法について述べる.本手法はまず, テストベクトルを構成する入力値のうち不定値に変えても故障検出率が下がらないものを判定する.次に, 見つかった不定値に, 統計的符号化の効果を最大にするように, 適切な論理値を再び割り当てる.ISCAS-89ベンチマーク回路に対する実験では, 本手法がテストデータ量を元のテストデータの40%以下にまで減らすことを示す.
著者
竹岡 貞巳 太田 光保 梶原 誠司 村上 敦 ポメランツ イリス レディー スダーカ・M.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FTS, フォールトトレラントシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.620, pp.25-32, 2001-02-02

製造上の欠陥に起因してフリップフロップ間に生じるタイミング的な故障にはセットアップエラーを生じる故障とホールドエラーを生じる故障の2通りがある。本論文では、ホールドエラーを生じる故障であるショートパスディレイ故障という概念について述べる。またその故障モデル、ロバストおよびノンロバストテストにおけるパス活性化条件を提案し、ノンロバストテストにおけるテスト生成手法の実験結果を示す。