著者
森田 安一
出版者
公益財団法人史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.108, no.1, pp.102-109, 1999-01
著者
森田 拓也 土橋 宜典 山本 強
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.9, pp.1-6, 2012-11-26

近年,流体シミュレーションを利用した映像生成が盛んに行われている.本稿ではとくに爆発現象の映像生成に着目する.流体シミュレーションを利用した爆発現象の映像生成を行う手法はいくつか開発されているが,いずれにおいても多くのシミュレーションパラメータを設定する必要があり,所望する形状を持つ爆発の生成は困難である.そこで本研究では,所望の爆発アニメーションを容易に生成することができる制御システムを提案する.提案手法では,爆発規模最適化ステップと爆発形状編集ステップの 2 段階による制御を行う.提案システムを適用することで,ユーザが所望する形状に従って制御された爆発アニメーションを生成することができる.Recently, many methods for creating fluid animation based on fluid simulation have been proposed. We focus on the simulation of explosions. Some methods for simulating explosion were already developed. Although these methods can create realistic shapes and movement of explosions, the resulting shapes and motion depend on many simulation parameters. Therefore, it is very difficult to create the explosions with desired shapes. In this paper, we propose a system for controlling explosion shapes towards desired shapes. Our system consists of the following two steps: scale-optimization step and shape-editing step. Using the proposed system, the animation of explosions controlled into specified shapes can be generated.
著者
森田 重充 横山 洋 大島 幹雄 小野沢 康弘 萩原 信子
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2012年秋の大会
巻号頁・発行日
pp.730, 2012 (Released:2013-07-03)

セシウムを様々な構造物から剥離・溶解させる薬剤として,酸化力が極めて強いオゾンに着目した。しかし,一般的なオゾン水には生成後すぐに脱気,分解してしまう。そこで,本研究ではオゾンを水クラスタの間に高密度に分散させた超微細気泡含有高濃度オゾン水を生成して除染に使用した。このオゾン水は,濃度が数十ppmと高く,貯留できるという特異な性質を持つ。したがって,オゾンが有する強力な酸化力により,様々な対象物とセシウムとの結合を切断し,剥離・溶出させることが可能である。本技術は,以下に示すとおり除染技術として具備すべき優れた特徴を有する。①    森林など原位置で処理できる②    高圧洗浄で除染できないコンクリートやアスファルトも除染できる③    作業が単純で簡単に除染できる④    散水するだけなのでスループットが高い⑤    低圧で散水することから構造物を壊す可能性が低いなお,本研究は内閣府除染技術実証試験事業の助成を受けて実施した。
著者
福島 道子 北岡 英子 大木 正隆 島内 節 森田 久美子 清水 洋子 勝田 恵子 黛 満 奥富 幸至 菅原 哲男 藤尾 静枝 山口 亜幸子
出版者
日本地域看護学会
雑誌
日本地域看護学会誌 (ISSN:13469657)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.38-46, 2004-03-25

都内某保健所において児童虐待事例として援助した家族8例,および関東圏某児童養護施設において虐待事例として入所した児童の家族17例を対象に,「家族生活力量」の概念に基づいて事例検討し,児童虐待が発生している家族の問題状況を分析した.各事例を「家族生活力量アセスメントスケール」や家族システム論を用いて分析した後,全体像を短文で記述し,それをグルーピングしたところ,「精神疾患から虐待が発生し,それに伴って生活困難が生じている」「不健全な夫婦関係が虐待問題をより解決困難にしている」「生活基盤が弱いことによってネグレクトが生じている」「家族形態が成立しないまま出産し,出産直後から育児放棄している」「世代間境界の曖昧さが虐待問題をより解決困難にしている」「未成熟な家族ゆえに虐待が発生している」の6つに類型化された.また,「家族生活力量アセスメントスケール」で家族の生活力量を測定した結果,虐待が発生している家族は家族生活力量が低値であり,特に「役割再配分・補完力」と「関係調整・統合力」が顕著に低かった.虐待事例各々についてスケールの得点をみると,同スケール9領域のいずれかが0%である事例が21例みられた.虐待支援に当たっては,家族生活力量を査定したうえで働きかけることが必要であることが考えられた.本研究の限界として,事例数が少なく,虐待重症度や対象選定機関等に偏りがある.今後は,地域保健・福祉機関からの事例を積み上げていきたい.
著者
日野 泰雄 向井 一雄 水上 和也 森田 隼一
出版者
Japan Society of Traffic Engineers
雑誌
交通工学論文集 (ISSN:21872929)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.B_18-B_25, 2015

少子高齢化と同時に人口減少が進む中、賑わいづくりもまた、まちづくりの重要な要素となっており、そのためには、特に高齢者を中心に外出機会を提供するとともに、移動のしやすさや同伴移動の推奨などによる移動支援が求められていると考えられる。そこで、本研究では、このような高齢者にとって移動しやすいまちづくりの実現を念頭に、「日曜日同伴者割引」、「通院利便性の向上に合わせた路線バスのコミバス同一区間同一料金」、「高齢化率の高い地区でのフリー乗降サービス」を新たに導入し、利用実態と利用者や市民意識の調査を実施した。その結果、これらのサービスの有用性と今後の展開に向けた課題を抽出することができた。その成果は、今後の高齢化社会におけるまちづくりと一体となったバスサービスの実現の先例を示すものと考えられる。
著者
森田 直子
出版者
史学会 ; 1889-
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.125, no.3, pp.375-393, 2016-03
著者
池上 敦子 森田 隼史 山口 拓真 菊地 丞 中山 利宏 大倉 元宏
出版者
公益社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌 (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.1-24, 2008
参考文献数
41
被引用文献数
4 1

本研究では,運賃設定の異なる複数の鉄道会社を含む鉄道ネットワーク上の運賃計算を正確かつ高速に行えるネットワーク表現とアルゴリズムについて報告する.鉄道運賃は,利用者の乗車経路が明らかであるとき,多くの場合,その経路に含まれる各鉄道会社が定めた運賃を足し合わせることによって得られる.一方,利用者の乗車経路が明確でない場合,利用可能経路の中で最も安い経路を利用したとみなし,その運賃を採用することが一般的である.しかし,鉄道運賃は,基本的には「距離が長くなればなるほど高く」なるように設定されているものの,同じ距離でも,会社によって異なる料金が設定されていることや,乗車区間によって割引ルールや特別運賃が設定されていることなどから,物理的距離に基づくショーテストパスが最も安い経路になるわけではない.よって,与えられた2駅間の正しい運賃を計算するためには,その2駅間の可能経路の運賃をすべて,もしくは,その1部を列挙して比較判断する必要があることがこれまでにも報告されてきた.本研究では,物理的構造に基づくネットワーク上での経路探索を行う代わりに,ダイクストラ法が利用可能な運賃計算用ネットワークを構築し,ダイクストラ法と,少ないケースではあるがK-shortest paths問題用のアルゴリズムを利用することにより,複数社を含む鉄道ネットワーク運賃計算の大幅な高速化に成功した.
著者
阿江 通良 村木 征人 宮下 憲 伊藤 信之 森田 正利
出版者
日本体育協会
雑誌
日本体育協会スポーツ医・科学研究報告書
巻号頁・発行日
pp.37-45, 1989

平成元年度日本体育協会スポーツ医・科学研究報告No.VII「スプリントアシスティッド・トレーニングに関する研究」(第2報)より
著者
森田 昌行
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.621-625, 1999-10-15 (Released:2009-11-25)
参考文献数
14

Organic and inorganic materials that are used in practical lithium ion batteries have been described from a viewpoint of their stability in the battery system. The lithium ion battery consists of a carbonaceous negative electrode, an organic solution dissolving lithium salt, and a lithiated transition-metal oxide positive electrode. The active material of the positive electrode, LiMn2O4, a promising candidate of the relief for LiCoO2, degrades in organic solutions containing LiPF6 as the electrolyte salt. The partial substitution of Mn by other trivalent metal improves the durability of the material. The Cu current collector of the negative electrode is susceptible to environmental cracking under the charging condition. The Al current collector of the positive electrode is generally stable in LiPF6 solutions with organic solvents, but it is susceptible to pitting corrosion under highly polarized conditions. The lithium salts with sulfonyl groups assist the pitting corrosion of Al.
著者
森田 義郎
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.141-147, 1979-02-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
7
被引用文献数
1

This paper is an educational article of coal gasification. Basic reac-tions of coal gasification are classified into thermal cracking, hydrogasification, hydro-methanation, water gas reaction, producer gas reaction and combustion. Concerning each reaction, theoretical treatments on the effects of pressure, temperature and volume of chemical spesies are elucidated. These treatments are applied to illustrate the chemical changes in three types of simplified furnaces of perfect coal gasification, hydrogasification and gasification with desulfurization.
著者
服部 憲幸 森田 泰正 加藤 真優 志鎌 伸昭 石尾 直樹 久保田 暁彦
出版者
Japanese Association for Acute Medicine
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.9, pp.804-810, 2010-09-15
参考文献数
11

2009年に世界規模で流行した新型インフルエンザA/H1N1に劇症型心筋炎を合併した症例を,経皮的心肺補助装置(PCPS: percutaneous cardiopulmonary support)による循環補助を含む集中治療にて救命した。症例は24歳,女性。2009年11月,近医でインフルエンザA型と診断され,オセルタミビルの投与を受けた。2日後には解熱したが発症5日目に頻回の嘔吐と下痢が出現,翌日当院へ救急搬送された。心電図上II,III,aV<SUB>F</SUB>,V<SUB>3-6</SUB>の各誘導でST上昇を認め,クレアチンキナーゼ,トロポニンTも上昇していた。心臓超音波検査でも壁運動が全体的に著しく低下しており,心筋炎と診断した。当院受診時にはインフルエンザA型,B型ともに陰性であった。ICUにて大動脈内バルーンパンピング(IABP: intra-aortic balloon pumping),カテコラミンによるサポート下に全身管理を行い,合併した急性腎不全に対しては持続的血液濾過透析(CHDF: continuous hemodiafiltration)を行った。来院時にはインフルエンザ抗原が陰性であったことからオセルタミビルの追加投与は行わなかった。一般的なウイルス感染も想定して通常量のγグロブリン(5g/day×3日間)を投与した。しかし翌朝心肺停止となりPCPSを導入した。PCPS導入直後の左室駆出率は11.0%であった。第4病日にPCPSの回路交換を要したが,心機能は次第に回復し,第7病日にPCPSおよびIABPを離脱した。第8病日にはCHDFからも離脱した。気道出血および左無気肺のため長期の人工呼吸管理を要したが,第15病日に抜管,第17病日にICUを退室し,第33病日に神経学的後遺症なく独歩退院した。インフルエンザ心筋炎は決して稀な病態ではなく,新型インフルエンザにおいても本邦死亡例の1割前後は心筋炎が関与していると思われる。本症例も院内で心肺停止に至ったが,迅速にPCPSを導入し救命できた。支持療法の他は特殊な治療は必要とせず,時期を逸さずに強力な循環補助であるPCPSを導入できたことが救命につながったと考えられた。
著者
森田 繁春
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. I, 人文科学 (ISSN:03893448)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.1-13, 1994-09

E.E.カミングスの詩"anyone lived in a pretty how town"については,言語学者もさまざまな分析を試みている。本論文では,それらの研究の特徴を3つに分類しその概要を述べた後,ローマン・ヤコブソンらによって提唱された構造主義詩学の方法が文芸批評と言語学的分析を繁ぐ方法として有効であることを,実際に当該の詩を分析することによって示す。Various linguistic approaches have been proposed to e.e.cummings's"anyone lived in a pretty how town."They are roughly classified into three types,grammatical,lexical and structural,the barest outlines of which we shall first give and then insist that the method of structuralist poetics by Jakobsonian linguists can possibly be a connection between literary criticism and linguistic analyses of this poem.
著者
永田 敏夫 森田 泰史 藤田 秀樹 福司 亜弥
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.16, 1999

We can observe the fringes, when we superpose two sheets drawn the stripes or concentric circles. Why can we get such a strange shadow finges? Why can we get the change of fringes pattern with moving sheets slightly? You can enjoy the net sheet superposing and observe the curveture of your own body and your feature by way of moire fringes.
著者
永田 敏夫 森田 泰史 藤田 秀樹 福司 亜弥
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.16, 1999

We can observe the fringes, when we superpose two sheets drawn the stripes or concentric circles. Why can we get such a strange shadow finges? Why can we get the change of fringes pattern with moving sheets slightly? You can enjoy the net sheet superposing and observe the curveture of your own body and your feature by way of moire fringes.
著者
森田 哲至
出版者
日本橋学館大学
雑誌
日本橋学研究 (ISSN:18829147)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.5-24, 2010-03-31

第一部では、「昭和歌謡」が誕生するまでの系譜を論じた。明治・大正時代から「西洋音楽の普及」「演歌の誕生」「口語自由詩の発展」の三つの文化的流れがあり、この流れに詩人野口雨情と作曲家中山晋平が深く関わったことにより、口語詩と曲が融合した「童謡」「新民謡」が数多く創作され、「昭和歌謡」第一号の『波浮の港』が誕生した。「昭和歌謡」は偶然の産物ではなく、明治維新以降の日本近代文学の成立過程とほぼ同じ文化的営みがあり、早稲田文学の文人たちの関わりを考えると、「昭和歌謡」は日本近代文学の側面とも言える。第二部では、昭和の時代と共に六十年近く続いた「昭和歌謡」の黎明期の経緯と発展の理由を論じた。『波浮の港』の歌手佐藤千夜子は、古賀政男が率いる明治大学マンドリン倶楽部の定期演奏会に出演し、彼をレコード会社に紹介した。古賀は幼い頃から貧しく、兄たちを頼って十代後半まで朝鮮で慎ましく過ごし、朝鮮民謡や朝鮮にいた宮城道雄による筝曲ブームの影響を受けて独学で音楽を学んだ。彼が作曲した『酒は涙か溜息か』『影を慕いて』等は、日本橋の商家育ちで東京音楽学校出身の歌手藤山一郎と組んだことによって超メガヒットを放った。これらの作品は、二人に境遇の違いによる精神的緊張関係があったからこそ、俗っぽさを排して気品ある楽曲に仕上がり、都会と地方の断層を超越した真に民衆の心を捉える名曲となって「昭和歌謡」発展の文化的基礎を築いた。