著者
藤本 眞一 森田 孝夫 中村 忍
出版者
奈良医学会
雑誌
Journal of Nara Medical Association (ISSN:13450069)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.9-14, 2009-04-30

奈良県立医科大学の目指す地域基盤型医療教育について概説した.本学では,平成18年度から「MDプログラム奈良2006」として,「6年一貫教育」,「成人教育学に基づいた教育」,「地域を基盤とした教育(Community Based Education」の3つの方針のもとにカリキュラム改革を進めてきた.本稿では,その重要な柱の一つである地域基盤型医療教育の中での新しい試みとして, 1)メンター制度, 2)クリニック実習, 3)ぬいぐるみ病院実習, 4)保育所実習, 5)ホスピス実習, 6)健康相談実習などを中心に説明している.これらの,新企画を実りあるものにするためには,関連諸施設の緊密なネットワークが必須である.今後,さらに地域基盤型医療教育を本学で発展させるために,e-learningシステムの開発も重要であると考える.
著者
津曲 茂久 市川 康明 鳥海 弘 石浜 賢 森田 光夫 印巻 美佐生 武石 昌敬
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.1003-1005, 2003-09-25
参考文献数
20
被引用文献数
1 8

LHサージ後5日と7日に異なる雄犬からの凍結精液人工授精により得られた16子腹において親子鑑別を実施した.その結果,重複妊娠母犬は25%のみであり,43.8%はLHサージ後5日,31.3%は7日のみの授精で分娩したことが判明した.全87頭中46%の子犬はLHサージ後5日,54%は7日の授精で生まれていた.この結果から凍結精液による犬人工授精はLHサージ後5日と7日でも十分に成功することが示唆された.
著者
NAKAMACHI Eiji NAKAGAWA Masaki KIMURA Ryohei MORITA Yusuke ナカマチ エイジ ナカガワ マサキ キムラ リョウヘイ モリタ ユウスケ 仲町 英治 中川 昌紀 木村 涼平 森田 有亮
出版者
同志社大学ハリス理化学研究所
雑誌
同志社大学ハリス理化学研究報告 = The Harris science review of Doshisha University (ISSN:21895937)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.11-18, 2017-04

本研究では自動穿刺装置の組み込みを目的として,近赤外光による光切断法を用いた前腕静脈位置計測システムの開発を行った.近年,看護師の不足や技術不足による採血の失敗が問題となっている.採血の対象となる細い静脈や皮下脂肪に覆われている静脈などは,目視で発見することが困難である.そのため,神経損傷および静脈貫通などを誘発する.よって,採血時の静脈探索システムや自動採血システムの開発が強く望まれている.先行研究で仲町らはステレオ合焦点ハイブリット計測法を用いて,手指の自動採血システムの開発を行った.本研究の新規性は従来の手法と比べ高速かつ使用しやすく,高精度なシステムの開発である.本研究では近赤外光によるスリット光を走査することにより静脈のイメージ画像を得る.また,画像処理により鮮明な静脈画像を取得した.さらに,光切断法により血管中心までの距離および血管径の計測を行い血管径に対して10%の計測誤差を達成した.In this study, we developed a comprehensive biomedical optics device to detect the three-dimensional (3D) position of forearm veins by using the light-section method with near-infrared (NIR) light to execute automatic blood sampling. Now, there still remain the demands to develop "easy to use" blood sampling system for the deteriorated blood vessel caused by metabolic syndrome and aging. It is also difficult to find a vein of infants and obese people because the vein is thin and covered with thick subcutaneous fat for injection. Thus, there have been strong demands to develop a vein detecting and automatic blood sampling system. In the previous study, Nakamachi et al. detected vein positions in the finger by employing the combination of auto-focusing and stereo methods with NIR light. Our newly developed device was characterized as a quick, user-friendly, and highly accurate system for vein detection. In this study, by using the slit light with an NIR wavelength, the scanning image of the vein was taken. We succeeded in clear visualization of the vein using the image processing to improve the sharpness. We measured distance from the forearm surface to the center of the vein by using light-section method and vein diameter, found that the errors were less than 10% of the vein diameter, which was the tolerance threshold value of error.
著者
浅海 靖恵 森田 喜一郎 松岡 稔昌 小路 純央 中島 洋子
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.A4P2028-A4P2028, 2010

【目的】事象関連電位のP300成分は、認知機能を反映する精神生理学的指標として、統合失調症などの精神障害者様をはじめとし多くの研究がなされてきた。一般に、アルツハイマー型認知症患者様のP300潜時は延長すると報告されている。我々もアルツハイマー型認知症患者様では、P300振幅の低下と潜時の延長という特徴があると報告してきた。今回、もの忘れ外来に受診された方を対象に、泣き、笑い写真提示時のP300成分の解析を行うと共に、HDS-R、MMSEおよびMRIの検査を実施し認知症患者様群の特性を検討したので報告する。<BR><BR>【方法】久留米大学もの忘れ外来に受診された被験者34名(72.73±7.51歳)を対象とした。総ての被験者は、非認知症群(HDS-Rが21点以上、MMSEが24点以上)20名、認知症群(HDS-Rが20点以下あるいはMMSEが23点以下)14名であり、2群間の年齢に有意差は観察されなかった。総ての被験者は右ききで、脳梗塞、脳出血等の既往が無く、言語機能・聴覚機能にも障害はなかった。P300測定には日本光電NeuroFaxを使用した。事象関連電位は、視覚オドボール課題を用い、標的刺激(20%の出現確率)として、赤ん坊の「泣き」または「笑い」写真を、非標的刺激(80%の出現確率)として、赤ん坊の「中性」写真を用いた。総ての被験者に、「赤ん坊の泣いている写真または笑っている写真が出たら直ぐ、ボタンを押すように」教示した。「泣き」写真、「笑い」写真は、被験者ごと順序を変更した。脳波は、国際10-20法に基づき、両耳朶を基準電極として18チャンネル(F3,F4,C3,C4,P3,P4,O1,O2,F7,F8,T3,T4,T5,T6,Fz,Cz,Pz,Oz)から記録した。P300成分は、Fz,Cz,Pz,Oz から最大振幅、潜時を解析した。P300振幅は、時間枠350-600 msの最大陽性電位とした。P300潜時は、P300最大振幅の時点とした。眼球の動きは、日本光電の修正ソフトを使用し、さらに±50μV以上の振れは除外した。認知症症状評価尺度として、スクリーニングテストは、HDS-R,MMSEを用い、MRI検査はVSRADのZスコアを用いた。統計処理は、群間比較に2元配置分散分析および1元配置分散分析、多重比較検定にFisherのPLSD、相関の検定にピアソンの積率相関係数を使用、いずれも危険率5%未満を有意とした。<BR><BR>【説明と同意】総ての被験者には、当研究を書面にて説明し同意を得たのち施行した。尚、当研究は、久留米大学倫理委員会の承認を得て行っている。<BR><BR>【結果】P300最大振幅は、認知症群が非認知症群より有意に低下し、「泣き」「笑い」の表情間における差はなかった。P300潜時は、認知症群が非認知症群より有意に延長し、認知症群でFz,Czにおいて、非認知症群では、Cz,Pz,Ozにおいて「泣き」が「笑い」より有意に短かった。P300成分と症状評価尺度との関係では、年齢と潜時の間に、被験者全体において「泣き」Fz、Czで、非認知症群において「泣き」「笑い」全チャンネルで正の相関が見られた。HDS-Rと最大振幅の間に、被験者全体において「泣き」「笑い」Cz,Pzでやや正の相関が見られ、 HDS-R、MMSEと潜時の間に、被験者全体において「泣き」Pz「笑い」Czでやや負の相関が見られた。VSRADのZスコアとP300の間には、被験者全体において「泣き」「笑い」全チャンネルで潜時との間に正の相関が、Fz,Czで最大振幅との間に負の相関が見られた。なおVSRADのZスコアは認知症群が非認知症群より有意に大きい値であった。<BR><BR>【考察】今回の結果において、P300最大振幅が、認知症群で有意に低下したことは、認知症群では非認知症群に比べ、注意資源の分配量が低下していることを示すものであり、P300潜時が有意に延長したことは、認知症群の注意資源の分配速度が低下し、刺激の評価時間が延長していることを示すものである。またP300潜時が、認知症群でFz,Czにおいて非認知症群でCz,Pz,Ozにおいて「泣き」が「笑い」より有意に短かったことは、非認知症群同様、認知症群においても「泣き」提示に強く情動が喚起し注意分配機能を増大させたと考える。認知症症状尺度とP300の関係において、年齢と潜時の間、VSRADのZスコアと潜時との間に被験者全体において有意な正の相関が見られた。このことより、情動関連視覚課題を用いた視覚誘発事象関連電位P300の測定は、侵襲もほとんど無く、いずれの場所でも検査が可能で認知症の早期発見に有用な精神生理学的指標となりえる。<BR><BR>【理学療法学研究としての意義】今後、さらに症例数を増やし、非認知症群をより詳細にMCI等のように分類し、認知症への移行が懸念されるハイリスク中間群の早期発見・予防に役立つP300の有用性を検討していきたい。
著者
森田草平 著
出版者
大畑書店
巻号頁・発行日
1933
著者
山手 利博 蜂谷 實 森田 晃康 三森 友直 遅澤 浩一郎 南雲 一郎
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.436-439, 2010-11-15 (Released:2011-04-19)
参考文献数
3
被引用文献数
1 3

建物の改修工事などにおいて,湿式消火配管・湿式スプリンクラー配管の溶断やグラインダーによる切断の際,切断部から発火する現象が報じられている.発火の原因として,配管内で発生する水素によることが指摘されている.これらの現象について検証するため,(1)ステンレスフレキ管継手と亜鉛めっき鋼管を接続したガルバニック対配管(2)ステンレス鋼板/亜鉛板のガルバニック対を浸漬させた反応容器に,それぞれ水道水を充填して密閉し,室温で長時間静置する再現実験を行った.測定項目として気体発生の確認,発生気体の成分分析,ガルバニック電流の測定,反応容器内の圧力変化の測定,試験水の分析などを行い,それらの結果を理論的に考察した.その結果,酸素のない淡水(水道水)中においても,水素イオンの還元反応をカソ-ド反応,亜鉛の酸化反応をアノード反応とする電気化学反応(腐食反応)によって,水素が発生し得ることが示唆された.本論文ではその概要について報告する.
著者
森田 均 森田 均
出版者
長崎県立大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:18838111)
巻号頁・発行日
no.11, pp.193-207, 2010

The themes of this research are The Peace Ceremony and Nagasaki Kunchi Festival. Especially,this paper considers how these local events have been used as contents of TV programs.TV programs recorded with the personal computer and past newspaper articles areused for the analysis.
著者
古江 増隆 山崎 雙次 神保 孝一 土田 哲也 天谷 雅行 田中 俊宏 松永 佳世子 武藤 正彦 森田 栄伸 秋山 真志 相馬 良直 照井 正 真鍋 求
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.119, no.9, pp.1795-1809, 2009

[目的]我が国の皮膚科受診患者の皮膚疾患の頻度,性別,年齢分布,気候との関連性などを多施設大規模調査によって明らかにすることを目的とした.[方法]全国の大学病院76施設,病院55施設,診療所59施設(計190施設)において,2007年5月,8月,11月,および2008年2月の各月の第2週目を目安に,その週のいずれか1日を受診した初診・再診を問わず外来,および入院中の患者全てを対象に,「性別」,「年齢」,「診断名」を所定のマークシート調査に記録した.各調査期間における調査協力施設地域の気温,および湿度に関するデータは,気象庁・気象統計情報を使用した.[結果]4回の調査すべてに協力いただいた170施設(大学病院69施設,病院45施設,診療所56施設)から回収した67,448票を解析した.上位20疾患を列挙すると,その他の湿疹,アトピー性皮膚炎,足白癬,蕁麻疹・血管浮腫,爪白癬,ウイルス性疣贅,乾癬,接触皮膚炎,ざ瘡,脂漏性皮膚炎,手湿疹,その他の皮膚良性腫瘍,円形脱毛症,帯状疱疹・疱疹後神経痛,皮膚潰瘍(糖尿病以外),痒疹,粉瘤,尋常性白斑,脂漏性角化症,薬疹・中毒疹の順であり,上位20疾患で皮膚科受診患者の85.34%を占めた.疾患ごとに特徴的な年齢分布を示した.性差が明らかな疾患が存在した.気温や湿度と正負の相関を示す疾患が存在した.[結語]本調査によって21世紀初頭の皮膚科受診患者の実態を明らかにし得た.本調査が今後も定期的に継続されることで,社会皮膚科学的視野にたった皮膚疾患の理解が深まると考えた.
著者
小島 弘昭 森田 正彦 小檜山 賢二
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.39-42, 2013-01-05

An image database of the Japanese weevils (excluding Scolytidae and Platypodidae), which was awarded the Akitu Prize 2008 by the Entomological Society of Japan, is introduced. The database site consists of the following eight pages: 1) home about the database; 2) comments on weevils; 3) image search; 4) text search; 5) collecting records plotted on Google Maps; 6) checklist; 7) images in nature, and 8) photo collage. The pages 3 to 8 are linked by a relationship with the keyword of the species name. Species information includes scientific and Japanese names, systematic position (family, subfamily, tribe and subtribe), distribution, host or collected plants, body length, synonym, notes, original description, collecting records and images including type specimens.
著者
加藤 依子 伊藤 靖 北澤 圭子 森田 健一 反町 隆俊 藤井 幸彦 川原 信隆
出版者
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
雑誌
Journal of Neuroendovascular Therapy (ISSN:18824072)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.46-50, 2013
被引用文献数
4

【目的】今回我々が新たに開発した6FrセルリアンカテーテルDD6の有用性について報告する.【方法】未破裂前交通動脈瘤に対するコイル塞栓術,および破裂左中大脳動脈瘤のコイル塞栓術において,8Frガイディングカテーテルのintermediate catheterとして6FrセルリアンカテーテルDD6を使用した.【結果】親血管のアクセス困難を解決し,ガイディングカテーテルのサポートを向上させると同時に,balloonあるいはstent assist techniqueを併用したコイル塞栓術が可能であった.【結論】4Frセルリアンカテーテルを用いたtriple coaxial systemではsimple techniqueによる塞栓術のみが可能であるが,新たに開発した6FrセルリアンカテーテルDD6を用いたtriple coaxial systemであればバルーン併用あるいはEnterprise VRD併用によるコイル塞栓術が可能である.
著者
森田 亮 森 雄作 李 相翔 平野 勉
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.490-498, 2009-12-28 (Released:2011-05-20)
参考文献数
34

Chronic kidney disease(CKD)の治療に,スタチンの腎保護作用が注目されている.スタチンは主作用の血清コレステロール低下と独立して腎保護的に働く多面的作用を有するが,各スタチン間の差は明らかではない点が多い.本邦で開発された強力なコレステロール低下作用を有するピタバスタチンの多面的作用としての腎保護作用を検討した.スタチンはラットではコレステロール低下を示さないため,コレステロール低下作用を介さない腎保護効果の検討が可能である.CKDモデルとして左腎臓2/3と右全腎臓を摘出して5/6腎臓摘出ラットを作成し,スタチン群(ピタバスタチン3mg/kg/day)と非スタチン群に割り振り12週間観察した.非スタチン群とスタチン群で食事摂取,体重,および血清脂質の差を認めなかったが,スタチン群は血清クレアチニン値(1.1±0.8 vs. 1.9±0.7mg/dl),尿蛋白量(175±45 vs. 273±35mg/ml・Cre),尿アルブミン量(968±95 vs. 1483±214μg/ml・Cre)が低値,クレアチニンクリアランス(23±7 vs. 13±4ml/min/g)が高値であった.残腎の組織学的所見ではスタチン群は糸球体硬化指数(2.5±0.4 vs. 3.2±0.4)と間質線維化度(24.3±3.8 vs. 34.8±5.8)の改善を認めた.Quantitative real-time PCR法による検討では非スタチン群で認められたtransforming growth factor-beta (TGF-β)とconnective tissue growth factor (CTGF)の過剰発現がスタチン群では抑制された(TGF-β:1.52±0.33 vs. 2.32±0.56,CTGF:1.32±0.34 vs. 2.16±0.52).組織学的所見と血清クレアチニン値,クレアチニンクリアランス,尿蛋白量,尿アルブミン量は有意な相関を示し(r=0.684~0.913クレアチニンクリアランスのみ負の相関),TGF-β,CTGF mRNAの間にも相関を認めた(r=0.469~0.690).5/6腎臓摘出ラットにおいてピタバスタチンは血清脂質の変動を伴わない腎保護作用を示し,TGF-βとCTGFの過剰発現是正を介した糸球体硬化と間質線維化の抑制による効果であることを示している.
著者
原田 宏 薮内 毅 松窪 敬介 渡邉 正良 石田 孝史 森田 哲夫
出版者
Warm Regional Society of Animal Science, Japan
雑誌
西日本畜産学会報 (ISSN:09143459)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.33-37, 2005

パークシャー種, 種雄豚160頭を同種母豚517頭に交配して生産された育成豚, 雄89頭, 雌1, 484頭の計1, 573頭を用いて育成豚の特徴, 枝肉形質の遺伝率, 遺伝相関, および表型相関について検討した.育成雄豚においてロース芯面積が雌より大きく, 逆に脂肪が薄くなった.測定月の効果はREA, SFT, SFT-1, SFT-2およびIMFTすべての形質に対して有意 (P<0.01) 性が認められた.性と産次Gの交互作用についてはSFTに対してのみ有意 (P<0.05) 性が認められた.測定時日齢への回帰の効果はすべての形質に対して有意 (P<0.01) 性が認められた.また, REA, SFT, SFT-1, SFT-2およびIMFTの遺伝率は種雄豚を変量効果とした場合0.465, 0.534, 0.562, 0.318および0.104であり, 母豚を変量効果とした場合は0.575, 0.991, 0.991, 0.730および0.548であった.遺伝相関については種雄豚あるいは母豚を変量効果としたいずれの場合においても0.244~0.937の正の値を示した.表型相関については背脂肪厚間で0.398~0.843の値を示した.また, 種雄豚および母豚と育成豚の単相関係数はREA, SFTおよびSFT-1 (P<0.01) , SFT-2 (P<0.05) で, また, 母豚と育成豚の問ではIMFT (P<0.05) において有意性が認められた.
著者
梅澤 克之 川野 隆 森田 伸義 礒川 弘実 萱島 信
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.17, pp.1-6, 2012-05-03

国内の携帯電話契約数は 1 億 1200 万件を超え,重要なインフラとなった.また,ポイントや電子マネー,会員 ID 情報などの秘匿性の高い情報 (以降, ID 情報と呼ぶ)を扱うサービス提供機関も増えてきた.このようなサービス提供機関が携帯電話端末の耐タンパデバイスへの ID 情報の読み書きを行おうとする場合,現状ではサービス提供機関ごとに携帯アプリを開発・運用する必要がある.また,利用者は各サービス提供機関が提供する携帯アプリを個別にダウンロード・インストールする必要がある.さらに今後は携帯電話端末の OS のオープン化が進むことが想定されるため,携帯アプリのセキュリティを確保する仕組みも必要となる.本研究では,上記のような現状の課題を解決するためのモバイルアクセス基盤システムを提案する.具体的には,サービス提供機関が耐タンパデバイスにアクセスする際に共通的に利用できるモバイルアクセスサーバおよび携帯電話端末上の共通アプリからなるモバイルアクセス基盤システムを提案する.The number of the domestic cellphone contracts was beyond 112 million. The cellphone became the important infrastructure. In addition, the service provider who treated secure information such as a point and electronic money, the subscriber ID information (we call it ID information) increased. Such a service provider reads and writes ID information to the tampa-resistant device of the cellphone. When service provider reads and writes the ID information to tampa-resistant device, it is necessary to develop application for cell-phones every service provider under the present conditions. In addition, it is necessary for the user to download and install application for the cell-phones which each service provider offers individually. The security mechanism of the application of the cellphone is necessary. In this study, We propose a mobile access infrastructure system to solve such a problem.
著者
瀬戸崎 典夫 森田 裕介 竹田 仰
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.370-377, 2009
参考文献数
15
被引用文献数
6

The purpose of this research was to examine the teaching effect of using a "Multi-view VR Teaching Material of the Solar System". The teaching experiment was conducted with elementary and high school students. The result shows that the VR Teaching Material improved the interest and attitude of the elementary school students. In addition, it was shown that when the VR Teaching Material was used as an introduction, the level of understanding improved. Moreover, high school students obtained a similar learning effect, regardless of the use of the VR Teaching Material. In addition, we suggeste that the VR Teaching Material improves the level of understanding of elementary school students, and high school students with low learning capacity.
著者
瀬戸崎 典夫 森田 裕介 竹田 仰
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.537-543, 2006
参考文献数
11
被引用文献数
18

The purpose of this paper is to elucidate the basic data for future study as estimated from the demonstration class. At first, we conducted a "needs based investigation" for teachers to examine the VR teaching materials available for educational purposes. The investigation contents dealt with "use of materials," "level of students to be taught" and "functional needs of the VR materials". We have made improvements in the portability and operability of the 3D VR system used for screen presentations based on the results of the "needs investigation." Following this, we brought the VR teaching materials, which we produced, to a senior high school and performed a teaching demonstration using the VR system. Furthermore, we performed a survey based on the subjective evaluations of both teachers and students who attended the demonstration. As a result, the VR teaching material we used left a positive impression on the students and teachers who were involved in our demonstration.
著者
森田 和元
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.507-513, 2000-08-01 (Released:2011-07-19)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

At dusk, the change in brightness of peripheral vision is striking. Such a sudden change in the viewing environment could affect the vision of a driver, possibly leading to an accident. I investigated the occurrence of traffic accidents at dusk by statistical analysis to determine whether changes in the viewing environment at dusk affect the accident rate. Dusk is considered to be the time of civil twilight, which is about 30 minutes in Tokyo. The analysis was done under certain conditions; for example, the target area was limited so that the time period for dusk was basically the same. Furthermore, the effect of the day of the week on the occurrence rate was investigated. I found no tendency for traffic accidents to occur with higher frequency at dusk. Moreover, the analysis of the accident rate of the day of the week showed that the accident rate is rather related to the traffic volume.
著者
森田 穣
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.831-840, 1976-10-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
13

The history of the development of coal liquefaction technique by direct catalytic hydrogenation is divided into three periods as follows.I. From the invention by bergius till the end of the world war I (1913-1945)II. Research after the war, reconsidering bergius method (1946-4960)III. Reacent increasing research in U. S. A.(1965-)Third period is consist of H-coal, synthoil and COSTEAM process, etc. Their purposes of stuyding are all to make heavy fuel for electric power rather than light crude distillate.The auther, who has experience in operating a coal hydrogenation plant at Agoji. North Korea, from 1940 to 1945 as a chief engineer, considered various problems in coal liquefaction in aspects of raw material, procese, design, operasion (control) and reactor materials, and pointed out problems of former reactors. It is also illustrated that the manufacturing cost of oil from direct coal liquefaction may compete with one from crude petroteum, if the products are light crude distillate and LHSV is more than ten. Then there seems to be a possibility for success when the tubular reactor which the auther has devised will be used.In future, the direct coal liquefaction plant may be expected to be mainly composed of numerous tubes like as tubular reactor or heat exchanger.