著者
森 政弘
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.1-6, 1987-03-31 (Released:2016-11-19)

This paper deals with the proposals and the author's opinions on three sections of Robotics which are related with psychology. These three sections are: 1. Body Figure 2. Behavior of Grouping Robots 3. Robotization and Humanization The body figure is normally considered as having a human. However, the author describes on an anticipation of a Robot with the body figure. The author had produced seven grouping robots by experiment. It is described an anticipation of reasons of animal grouping, since it had been observed that the behavior of these seven robots had been quite similar with animal grouping. It is described how to overcame inconsistency and confrontation for the robotization and the humanization which are the theme on the mankind for the future.
著者
濱 森太郎
出版者
三重大学日本語学文学研究室
雑誌
三重大学日本語学文学 (ISSN:09184449)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.61-75, 1994-05-29

画巻本では、本文を漢字化するとともに、単語の語幹・語尾に使用する仮名字母を統一することで、規則性が高く、かつ読みやすいテキストを実現した。こうした仮名字母の規則的な集中利用と、単語表記の著しい規則性とが同居するところに画巻本の面目がある。
著者
鈴木 宗佑 保坂 寛 森田 剛
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.847-848, 2010

SIDM(Smooth Impact Drive Mechanism)はデジタルカメラのピント調整機構などに広く用いられている圧電リニアアクチュエータであるが、ソフト系PZTを駆動源に用いた非共振駆動のため、ハイパワー化が困難であった。そこで、共振周波数の比を1:2とした2つのランジュバン振動子の正弦波変位を足し合わせて得られる擬似的ノコギリ波形変位で駆動する共振型SIDMを提案し、試作機にて原理確認を行った。
著者
森 一平
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.94, pp.153-172, 2014-05-31 (Released:2015-06-03)
参考文献数
20

本稿の目的は,授業会話における順番交替組織の一側面を明らかにすることである。小学校の授業会話においては,教師から児童たちへと発言の順番が移行するさい,主に一斉発話と挙手によってこれが成し遂げられる。しかし両者は,ともに同じく教師の質問によって児童たちに要求される。では,授業会話の参与者たちはいかにしてこの2種類の要求を区別し,またいかにしてそれに応えているのだろうか。本稿はこの問いを解くことを通して,上記の目的を果たそうとするものである。 分析の結果明らかになったのは次のことである。第1に教師は,基本的にはsK+質問と sK+/K-質問という2種類の質問を使い分けることによって,一斉発話と挙手の要求をそれぞれ区別していた。第2に児童たちは,事前の発言をきちんと聞いていたことを示しうるような適切なタイミングで挙手を開始していた。第3に,教師の要求に対して児童たちが誤った,あるいは分散した反応を示してしまった場合には,これを事後的に適切な反応へと方向づける付加的な技法が用いられていた。 一斉発話と挙手は授業会話において,その限られた発言の機会を児童たちへとなるべく公平に行き渡るよう分配するための,あるいは授業全体をより効果的なしかたで組織するための,有益な道具として用いることができる。本稿の知見は,この2つの道具を区別し使い分けるための,基礎的な技法を明らかにしたものである。
著者
森平 爽一郎
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.707-712, 2005-10-01

年金の目的は長期にわたる年金保険料の支払いに対し, 退職後の長期の年金受給が確保されるかどうかである.年金が長期かつ不確実な予測に依存し, システムが複雑であることが, 問題を複雑にしてきた.事実, これまで年金の歴史は破綻の歴史であった.年金のリスク, つまりその破綻に関して, ポートフォリオとデリバティブズ理論に代表されるファイナンス理論と最適化やシミュレーション手法に代表されるオペレーションズ・リサーチのさまざまな考え方, 理論と手法が如何に貢献しうるか概観することにする.
著者
竹森 敬祐 藤長 昌彦 西垣 正勝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. マルチメディア通信と分散処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.21, pp.61-66, 2008-03-06
参考文献数
9
被引用文献数
1

Source IPを詐称した攻撃対策として,ネットワークを通過する攻撃パケットを被害者側(Destination)から加害者側(Source)へと遡って追跡するIPトレースバックが注目されている.しかし,トレースバックに必要な機能を,通信経路上の多数のルータに組み込むこと,もしくは専用の装置を多数設置することが導入への障壁となっている.そこで本研究では,既存のDNSサーバのログ,もしくは,DNS通信をキャプチャする装置だけでSource IPを探し出す,詐称IP探索方式を提案する.これは,攻撃の直前に被害者ホストのFully Qualified Domain Name(FQDN)に該当するDestination IPをDNSサーバに問い合わせたログから,Source IPを探し出す手法である.また,Source IPが詐称されていることを,通信に関与しないドメインに漏洩しないように,Source IPとFQDNのハッシュ値を用いて確認する手法と,複数のDNSログを照合することで探索結果の信頼性を向上させる手法についても検討する.本手法の有効性を確認するために,Botから発信されるパケットを収集することで,DNS検索型の攻撃割合を調査する.

2 0 0 0 OA 戸主会の記録

著者
利谷 信義 森 實
出版者
日本法社会学会/有斐閣
雑誌
法社会学 (ISSN:04376161)
巻号頁・発行日
vol.1966, no.18, pp.140-210, 1966-04-20 (Released:2009-04-03)
参考文献数
17
著者
森実 飛鳥 高橋 淳
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.147, no.5, pp.264-268, 2016 (Released:2016-05-13)
参考文献数
27
被引用文献数
1

パーキンソン病の治療としてはL-dopaをはじめとした薬剤による内服治療が標準的である.薬剤治療は初期には有効であるが,4~5年を経過すると薬の有効性が減じ,ジスキネジアやon-off現象などの副作用が出現し,薬剤のみでの疾患コントロールが困難になってくる.補助的な治療の一つとして中絶胎児組織を使った中脳細胞移植治療が欧米で試験的に行われてきた.この胎児移植では一定の効果はあるものの,ドナー細胞の供給が難しく,そのために質の安定性が保たれないことなどから一般的な治療とはなっていない.この問題点を解決すべく,人工多能性幹細胞(iPS細胞)の応用が期待されている.我々はiPS細胞からドパミン神経前駆細胞を分化誘導し,パーキンソン病に対する細胞移植治療を目指して研究を行ってきた.すでに臨床応用可能な分化誘導のプロトコールを確立し,パーキンソン病モデル動物等を用いて前臨床試験を行っている.移植した細胞は脳内に生着し,モデル動物の機能回復に寄与することを確認している.iPS細胞利用の1つのアドバンテージとして自家移植の可能性が挙げられる.自家移植は拒絶反応が最小限に抑えられて理想的ではあるが,コストや時間の問題から臨床現場で普及するにはハードルが高い.次善の策として,健常者の細胞から臨床グレードで樹立された既存のiPS細胞を用いる方法が考えられる.京都大学で始まったiPS細胞ストックプロジェクトではヒト白血球型抗原(HLA)がホモ接合体である健常人ドナーの細胞から樹立したHLAホモiPS細胞を備蓄していき,各患者の種々な型のHLAと適合し易いiPS細胞を集めている.これが整備されると将来的には様々な領域でHLA適合移植が可能となる.我々はこのストックiPS細胞を利用し,パーキンソン病に対し他家(同種)移植を行う臨床治験を計画している.
著者
森脇 義弘 伊達 康一郎 長谷川 聡 内田 敬二 山本 俊郎 杉山 貢
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.1701-1705, 2001

キックスケート(車輪付きデッキ,シャフト,ハンドルバーから構成される遊戯具)による肝損傷で病院前心肺停止状態(CPA-OA)となり救命しえなかった症例を経験した.症例は, 9歳,男児,同遊戯具で走行中転倒しハンドルバーで右側胸部を強打.救急隊現場到着時,不穏状態で呼名に反応せず,血圧測定不能,搬送途中呼吸状態,意識レベル悪化,受傷後約30分で当センター到着, CPA-OAであった.腹部は軽度膨隆,右肋弓に6mmの圧挫痕を認めた.急速輸液,開胸心臓マッサージにより蘇生に成功した.肝破裂と腹腔内出血の増加,血液凝固異常,著しいアシドーシスを認めた.胸部下行大動脈遮断し,救急通報後78分,搬送後46分で緊急手術を施行した.肝右葉の深在性の複雑な破裂損傷に対しperihepatic packing,右肝動脈,門脈右枝結紮術を施行,集中治療室へ入室したが受傷後約15時間で死亡した.
著者
吉川 一輝 大橋 拓実 小嶌 健仁 本多 悠真 石尾 広武 高田 真澄 大森 正子 宮尾 克
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.12-18, 2016 (Released:2016-01-30)
参考文献数
22

Objectives: Recent advances in three-dimensional (3D) display technology have contributed significantly to society, particularly in the increasing use of stereoscopic characters. For example, 3D text information is utilized in digital signage. However, research on 3D characters is limited and discussion on the safety and comfort of 3D technology is lacking. According to the 3D Consortium Safety Guidelines in Japan, a comfortable visual parallax with 3D images is less than ±1.0°. However, 3D text must be shown in front of its associated content in order for it to be displayed simultaneously with that content. Methods: We carried out an experiments to verify the permissive limits of cognition in subjects regarding the parallax of 3D images. In the experiment, 94 subjects aged 18 to 81 viewed a 3D flat Maltess cross image having no depth and projected outward from a screen at a large parallax of 1.0° to 6.0°. Results: Eighty-six percent of the subjects recognized the 3D flat image even when it protruded at a 2.0° parallax. These subjects viewed the image comfortably and without visual problems. Conclusions: This study concludes that people can cognitively recognize a 3D telop at a 2.0° parallax without feeling fatigued.
著者
中森 泰三 藤原 直哉 松本 直幸 岡田 浩明
出版者
日本土壌動物学会
雑誌
Edaphologia (ISSN:03891445)
巻号頁・発行日
no.84, pp.5-9, 2009-03-31

持続可能な農業に向けて農業生態系の生物多様性に関心が高まっている.日本では農業生態系におけるトビムシの多様性に関する知見は限られている.そこで,我々は慣行および保全型畑地に加えて森林土壌およびリター堆肥におけるトビムシの種組成を明らかにした.総個体数および種数ともに慣行畑地より保全型畑地において多かった.また,畑地土壌からMesaphorura silvicola(Folsom)が日本から初めて得られたので合わせて報告する.
著者
タイ タッチ バオ 森野 博章 相田 仁 齊藤 忠夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.506, pp.37-42, 1999-12-16

スケーラビリティのある多段接続網を用いた大容量可変長パケットスイッチのアーキテクチャを検討している。本稿では、パケットの分散入力の原理を導入し、再ルーティングの原理を用いた多段接続網を提案した。提案スイッチは複数段のノンバッファ単位スイッチで構成され、Shuffle Patternで多段接続され、リングトポロジーで繋いで、入力ポートをこのリング状に分散させる。スイッチに入力されるトラヒックは均等に各段に分散され、単位スイッチの利用効率の向上を図って、従来の再ルーティング型パケットスイッチよりも少ないハードウェア量で目標のパケット損失率を達成できる。また、不均一なトラヒックの場合でも、均一なトラヒックの場合とほとんど変わらない性能を示す。