1 0 0 0 扮影帖

著者
森律子 [編]
出版者
[森律子]
巻号頁・発行日
1939
著者
森 泰生
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

活性酸素種ROSや親電子分子種は生命体にストレスを与えるが、細胞シグナル分子としても注目されている。私たちは、複数のTransient Receptor Potential (TRP) Ca2+透過カチオンチャネルがレドックス感受性を有し、細胞死、細胞化学遊走等の生体応答を惹起することを示した。本研究はレドックス感受性TRP群が果たす炎症における役割を明らかにした。特に、TRPM2は多様な炎症性細胞応答の鍵シグナル調節因子であることが分かった。O2をも感知するTRPA1の高酸化感受性も示した。レドックス感受性TRP群の生理学的意義の解明は、TRPの臨床医学上の治療標的としての重要性を示唆する。
著者
西野 由香里 下島 優香子 森田 加奈 井田 美樹 福井 理恵 黒田 寿美代 平井 昭彦 新藤 哲也 貞升 健志
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.45-51, 2019-06-25 (Released:2019-08-07)
参考文献数
14
被引用文献数
3

食肉から分離された大腸菌における薬剤耐性の動向を把握するために,2011~2017年に東京都で流通した鶏肉,牛肉,豚肉,鹿肉および猪肉から分離された1,115株の大腸菌について,14薬剤の薬剤感受性試験を行った.その結果,14薬剤すべてに感受性であったのは,鶏肉由来株の18.7%(135/721株),牛肉由来株の77.0%(117/152株),豚肉由来株の47.6%(89/187株),鹿肉由来株の100%(28/28株),猪肉由来株の92.6%(25/27株)であった.14薬剤の中では,テトラサイクリン(TC)に対して耐性の株が多く,鶏肉由来株の56.7%(409/721株),豚肉由来株の40.6%(76/187株)が耐性であった.鶏肉由来株では,国産由来株の4.9%(25/506株),輸入由来株の23.7%(51/215株)がセフォタキシム(CTX)に耐性であった.国産鶏肉由来株のCTX耐性率は,2012年(10.6%,17/161株)よりも2016年(0.9%,1/111株)と2017年(0.8%,1/121株)で有意に低かった.本調査の結果から,食肉由来大腸菌株のTC耐性率が高いこと,鶏肉由来株では,輸入由来株の方が国産由来株よりもCTXへの耐性が高いことが示された.
著者
小川 健司 富塚 大輔 吉池 美紀 野澤 資亜利 中澤 龍斗 佐藤 陽子 森川 康英 岩本 晃明 大西 公平
出版者
一般社団法人 日本コンピュータ外科学会
雑誌
日本コンピュータ外科学会誌 (ISSN:13449486)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.33-41, 2018 (Released:2018-08-08)
参考文献数
14

Background and Aims : Non-obstructive azoospermia (NOA) is one of the most serious causes of male infertility. Microdissection testicular sperm extraction (MD-TESE) is a first-line therapy of NOA ; however, sperm retrieval rate from MD-TESE differs substantially between surgeons and is generally insufficient. To develop a new accessible method to identify seminiferous tubules with sperm in real time during MD-TESE, we have made a hypothesis that the hardness of seminiferous tubule wall is available as a quantitative index for the presence of sperm. In this study, as a first step, we determined the stiffness of the testis from an animal model of NOA using a measuring system that we designed.Methods : Male Syrian hamster with bilateral experimental cryptorchidism was used as a NOA model. Stiffness of the testis was evaluated with two different indices of stiffness value : Kj (the stiffness value in a small interval) and K (the mean of Kj values) by using an indentation instrument with a micro force sensor.Results : Hamster testis was confirmed to be valid as a dynamic model for physical measurements by checking the dependency of stiffness and viscosity on the reaction force generated in indentation procedure. Both stiffness values of the testis with cryptorchidism were significantly decreased compared with those of the control testis.Conclusion : The results suggest that our system is useful for quantitative evaluation of testis stiffness. Testis hardness has promise for a new index for spermatogenesis. As the next step, we need this approach to permit measurement for seminiferous tubules.
著者
原田 晋 森山 達哉 田中 裕
出版者
金原出版
雑誌
皮膚科の臨床 (ISSN:00181404)
巻号頁・発行日
vol.60, no.13, pp.1969-1974, 2018-12-01

35歳,男性。春季花粉症あり。ジョギング後に大豆プロテイン飲料を初めて摂取した直後より,呼吸困難・全身性膨疹などのアナフィラキシー症状をきたして,救急搬送された。プリックテストで大豆プロテインおよび原料の脱脂大豆蛋白で陽性をきたし,また血液検査・immunoblot・ELISAによる検索の結果,Gly m 3およびGly m 4の両者の感作が認められたため,自験例をクラス2大豆アレルギーと診断した。これまで豆乳アレルギー症例は数多く報告されているのに反して,大豆プロテイン飲料によるクラス2大豆アレルギーの報告は過去には存在していないが,今後大豆プロテイン飲料によるクラス2アレルギーの発症にも留意する必要がある。
著者
藤森 清
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.20-27, 1993-11-10 (Released:2017-08-01)

明治40年代の「平面描写」論における「平面的」というメタファーは、十九世紀フランス印象派の絵画にみられる選択的描写としての遠近法の影響をうけた田花袋によってプラスの価値を付与されたものとして使われた。このメタファーが同時代の文学の言説空間のなかで力をもったのは、明治20年代から30年代前半にかけて優勢だったパノラマの俯瞰的視覚が新しい視覚の様態としての魅力を失い、前提化されていくコンテクストにおいてである。
著者
浜永 真由子 森 弘樹 植村 法子 岡崎 睦
出版者
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
雑誌
Oncoplastic Breast Surgery (ISSN:24324647)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.78-83, 2017-09-25 (Released:2017-09-29)
参考文献数
13

乳房インプラントの回転について, エキスパンダー・インプラントの選択との関連について検討した。2015年3月までにエキスパンダー・インプラント法による乳房再建を完了した148例153側を対象とした。使用したエキスパンダーはスムースラウンドタイプ, スムースアナトミカルタイプ, テクスチャードアナトミカルタイプに分類し, インプラントは Mentor社, Allergan社に分類した。経過観察期間は平均72.4ヵ月であった。153側中21側 (13.7%) でインプラントの回転が認められ, 判明までの期間は平均31.2ヵ月であった。回転症例は全例でスムースタイプエキスパンダーを使用しており, 最突出点が内側にくる方向に回転した。スムースタイプエキスパンダーと Mentor社インプラントの組み合わせは, スムースタイプエキスパンダーと Allergan社インプラントの組み合わせと比較して有意に回転を生じた。
著者
日比野 忠史 森本 優希 福岡 捷二 植田 彰
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_1471-I_1476, 2015 (Released:2015-11-10)
参考文献数
9

感潮河川では海水の遡上とともに河口から運ばれる有機泥が高塩分下で河岸干潟に堆積している.高塩分下で堆積する有機泥は有機泥,間隙水,流水中に存在するイオンの相互作用により輸送過程における物理運動に強い影響を与えている.本論文ではヘドロ化が進んだ河岸干潟において地盤を形成する有機泥の特性量を評価するためのテクスチャーとなる物理・化学量の個々の特性および相互の関係を考察した.さらに,感潮河川で輸送・堆積する有機泥の基本となる指標とその評価法についてまとめた.提案されたテクスチャーから実河川における有機泥の輸送・堆積状態について推定し,テクスチャーの妥当性を確認した.
著者
野網 摩利子 谷川 惠一 小森 陽一 フローレス リンダ ドッド スティーブン テネフ ダリン ボーダッシュ マイケル
出版者
国文学研究資料館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

夏目漱石が中世ヨーロッパの文学・文化・思想、ならびに、欧米近代思想を学んだことにより、近代の枠組みに囚われない思考を有し、現代から見ても新しい小説と文学理論とを作り得たことを論証した。平成26年度にはケンブリッジ大学にて、また、平成28年度にはオックスフォード大学にて、アカデミックビジターとして在籍し、漱石留学当時の文献に基づいて本研究を進めた。英国およびヨーロッパでの招待講演、ならびに、国内外での国際シンポジウム主催のほか、単著『漱石の読みかた―『明暗』と漢籍』、単著論文「思想との交信―漱石文学のありか」【上】【下】、「漱石文学の生成―『木屑録』から『行人』へ」等、活発に成果を発信した。
著者
森 裕司 武内 ゆかり
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2014-05-30

牛乳は国民の健康に欠かせない重要な生鮮食料品であるが、牛乳を生産する乳牛の繁殖障害は年を追うごとに深刻化しており、その克服が喫緊の課題となっている。本研究では、従来のホルモン等を用いる方法に代わる新たな乳牛の繁殖障害の治療・予防手段を開発することを念頭に、フェロモンを活用するための基盤研究として雄牛フェロモン(Bull Pheromone)を同定することを目的とし、さらには天然フェロモンの分子構造に関する情報をもとに人工フェロモンを合成したうえで、容易に着脱可能なフェロモン徐放デバイスを開発し、雌牛の生殖機能に対する雄牛フェロモンの効果を検証する。こうした一連の研究により、牛の繁殖障害に対するフェロモンを用いた斬新な予防・治療方法を開発するための基盤技術を確立する。平成26年度には、現時点で雄牛フェロモンが存在すると考えられる雄牛の被毛採材を、(独)家畜改良センター(ホルスタイン種)および岐阜県畜産研究所飛騨牛研究部(黒毛和種)にお願いして入手した。これらの被毛サンプルを分包し、東京大学附属牧場および東京農工大学(ホルスタイン種)と(独)畜産装置試験場および名古屋大学附属農場(黒毛和種)における雌牛の発情周期を同期化した上でそれぞれ卵胞期と黄体期に雄牛被毛を暴露し、その前後4時間について10分ごとの頻回採血を行った。残念ながら本実験途中で課題が廃止となったために、血液中の黄体形成ホルモン濃度を測定できず、現時点で雄牛フェロモン効果の有無は判定できていない。また、フェロモンを分析する上で不可欠となるガスクロマトグラフ質量分析計と水素発生機を導入し、分析のための基礎検討を行ったが、こちらについても課題廃止のために実際のフェロモン分析までには至っていない。
著者
佐藤 修一 川村 仁 長坂 浩 高橋 善男 茂木 克俊 大森 勇市郎 菅原 準二 三谷 英夫
出版者
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
雑誌
日本顎変形症学会雑誌 (ISSN:09167048)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.19-24, 1992-04-30 (Released:2011-02-09)
参考文献数
13

Broad soft-tissue pedicle genioplasties were performed in 6 patients by horizontal osteotomy of the inferior border of the mandible, with preservation of a musculoperiosteal pedicle to the genial segment. Preoperative, immediate postoperative, and long-term follow-up lateral cephalometric radiographs were retrospectively analyzed to evaluate the osseous and soft-tissue changes of the chin. After a mean follow-up period of 29 months, all cases preserved the initial advancement. No case showed bone resorption from pogonion to the menton region.The chins advanced by broad soft-tissue pedicle genioplasty had good stability.

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著者
森田草平 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1926
著者
工藤 清 島 昌秀 久米 康仁 生駒 太志 森 貞之 杉田 信之
出版者
The Japan Petroleum Institute
雑誌
石油学会誌 (ISSN:05824664)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.40-47, 1995-01-01 (Released:2008-10-15)
参考文献数
13
被引用文献数
4 15

高圧二酸化炭素下, ギ酸-炭酸アルカリ金属溶融塩中における2-ナフトエ酸塩のカルボキシル化反応を検討した。アルカリ金属種による反応性を調べた結果, セシウム塩系が最も高く, セシウム>ルビジウム>カリウムの順に低くなり, ナトリウムおよびリチウム塩系ではほとんど反応しなかった。ギ酸セシウム-炭酸セシウム溶融塩中, 400気圧, 380°C, セシウム2-ナフトエ酸塩のカルボキシル化反応ではナフタレンジカルボン酸塩およびトリカルボン酸塩が容易に得られ, ジカルボン酸塩中では2,6-ジカルボン酸が主生成物であった。この反応での生成物中の全カルボキシル基収率は不均化反応の値よりも大きく, しかもナフタレンの生成がほとんど見られず, 従来のヘンケル法と違った結果が得られた。そこで, この反応の生成物収率に及ぼす二酸化炭素圧力, 温度, および炭酸塩の添加量の効果を調べた。13Cで標識した二酸化炭素を用いた反応結果, 加圧二酸化炭素による直接カルボキシル化反応が進行していることが明らかとなり, その反応機構について考察を行った。
著者
森 順子
出版者
河原学園 人間環境大学
雑誌
人間と環境 (ISSN:21858365)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.35-46, 2011

わが子が誕生した瞬間から、人は親という新しい役割を担う。しかし、人は子の誕生の瞬間から理想的な親になれるのか。理想的な親であり続けることはできるのか。親とは何か。家族とは何か。シェイクスピァは『冬物語』の中で理想的な親であり続けることが叶わなかった人間の姿を描いている。シチリア王リオンティーズの家族の崩壊と再生を辿ることによって見えてくるものがある。家族の根幹である。リ才ンティーズの心理に焦点を当て、『冬物語」における親と子の関係を考察する。