著者
麻喜 幹博 山森 温 増田 崇光 三木 靖雄
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.259-263, 2019-07-01 (Released:2019-07-01)
参考文献数
7

症例は37歳,男性。幼少期に交通外傷により前頭葉壊死となり人格障害,症侯性てんかんで近医にて投薬を受けていた。搬送前日,数剤の抗てんかん薬を含む処方薬,約40日分を過量服薬し意識障害遷延のため翌日に当院へ救急搬送された。昏睡であり胃内容物吸引・挿管施行し,集中治療を開始した。第4病日の朝に全身痙攣と,多源性心室固有調律,心室頻拍を認めショック状態となった。直流通電や強心薬の投与開始で血圧は上昇したが,左室駆出率は30%,フェニトイン血中濃度は入院時の24.6μg/mLと比し40以上と高値を示し中毒の主体と考えた。その12時間後に再度ショック状態から難治性心停止となったため,veno arterial extracorporeal membrane oxygenation(VA-ECMO)を導入した。フェニトイン除去目的に活性炭による直接血液灌流法(direct hemoperfusion, DHP)も併用した。血中濃度が改善すると循環も安定し,第8病日にVA-ECMO離脱,後日抜管し独歩で退院となった。フェニトインによる心毒性が遅発性に出現しVA-ECMOを要し,DHPの効果も確認できた稀な症例であり報告する。
著者
立石 睦人 谷口 敦夫 森口 正人 原 まさ子 柏崎 禎夫
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 = Japanese journal of clinical immunology (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.152-158, 1997-06-30
参考文献数
19
被引用文献数
4 1

ループス腎炎以外の膠原病難治性病態に対するシクロホスファミド大量静注療法(CYパルス)の有用性を検討した.対象はステロイド薬をはじめとした従来の治療法に抵抗性を示した各種膠原病35例であった.著効ないし有効と判定し得たのは35例中20例(57.1%)であり,その病態は全身性エリテマトーデス(SLE)の中枢神経症状2例,血管炎2例,慢性関節リウマチ(RA)の間質性肺炎2例,血管炎2例,関節炎2例,血小板減少症1例,多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)の筋炎2例,間質性肺炎2例,強皮症(PSS)の間質性肺炎1例,抗リン脂質抗体症候群(APS)の血小板減少症2例,若年性関節リウマチ(JRA)の皮膚血管炎1例,ベーチェット病(BD)の中枢神経症状1例であった.一方,副作用は35例中9例(25.8%)に認められた. CYパルスは膠原病の難治性病態,特に中枢神経症状,血管炎,間質性肺炎,自己免疫性血小板減少症などに対して試みる価値のある治療法と考えられた.
著者
古川 聖太郎 楢崎 肇 中山 智英 市村 龍之助 岡村 圭祐 藤田 美芳 森田 高行 平野 聡
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.608-616, 2016-07-01 (Released:2016-07-23)
参考文献数
36
被引用文献数
1

症例は消化管ポリポーシスの家族歴のない54歳の女性で,36歳時の上部消化管内視鏡検査で初めて胃ポリープを指摘された.それ以降,胃十二指腸ポリープが出現,増大した.徐々に貧血と低蛋白血症が進行し,薬物療法が奏効せず,54歳時に手術が必要と判断した.病変は噴門部から十二指腸下行脚まで連続して存在し,空腸以下に病変を認めないため,胃全摘,十二指腸球部切除術を施行した.摘出標本では大小多数のポリープが集簇し,組織学的にCronkhite-Canada型と診断した.十二指腸に小ポリープが遺残したが,速やかに症状は改善し,術後3年6か月現在,症状は再燃していない.一般に薬物療法によるポリポーシスの根治は困難で,有症状例には外科手術が有効な症例もある.ポリープに悪性所見を認めない場合,全ての粗大ポリープを含む可及的小範囲の切除とし,術後は症状再燃に注意し,厳重経過観察することも選択肢の一つとなりうる.
著者
森栗 茂一
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
no.78, pp.121-128, 1999-03

日本の都市研究は,高度経済成長のひずみ,社会問題の反省として発展した側面がある。しかし,十分な議論のないまま,現実の日本の都市の生活は個別分断の消費に突入し,市民の連帯を発見できないでいる。国立大学共同利用機関の都市の共同研究としては,こうした都市の今日状況を視野にいれて,研究の志を立てねばならぬ。子供の自殺や暴力にみられる今日の状況は絶望的である。都市民俗学としては、こうした状況の都市をどう把握するのか,新たな都市の再構築にむけて展望を示す必要がある。本論では,阪神大震災を契機として,都市の連帯のあり方を問いなおした三人の映画監督・映像作家との会話のなかで発見したことを記述した。震災のなかで活動する人々を撮影するなかで,ふれあう町の可能性をみつけた熊谷(くまがい)博子監督。焼け落ちた町が復興する過程を定点観測しつづける青池憲司監督は,魅力的な個人ではなく町の連帯,人間の町がつくられていく動態を記録しようとしている。また,篠田(しのだ)正浩監督は,災害や戦災にいっても生きつづけようとする人々の力,独立市民の登場に期待してカメラをまわしたという。これらの動きは,本当の意味での都市の誕生である。都市民俗学としては,こうした人々の動き・新たな市民連帯の芽吹きを発見し,観察・記録し,新たなまちづくりに貢献せねばならない。都市史研究も,研究テーマがあるから研究するのではなく,何故その研究をせねばならぬのか,問われている。そうした,社会に志を問う共同の研究をせねば、研究の意味はない。何のための共同研究か。何のための共同利用機関なのか。誰のための研究なのか。誰に訴えたいのか。Urban history research of Japan appeared as correction and reflection of the strain of the vigorous economic growth. But, without enough discussion urbanization of Japan has come to be an individual consuming life and to miss the solidarity as an urban community.To begin with, kokorozashi 志 [a will] was a thing when the people of Meiji 明治 era and the early Shōwa 昭和 era left their villages for the purpose of the success in life. But, numerous failures was the result. This brought up new discrimination among people. Slums are an example here as a reflection of modern society, a point of view of social history through manazashi まなざし [a look]. However without putting such a research of discrimination theory to practical use, read urban communities are not a place. Where we are under the solidarity among people, but aggregates of individual lives which require 'money' and 'things'.Kōbe 神戸 which experienced the Hanshin Daishinsai 阪神大震災 [the earthquake disaster in Hanshin district], the setting up of solidarity in the urban communities appears in revival of the town, with planners, architects, statesmen, volunteers, and folklorists working together. The field work of the urban folklore which can contribute to urban planning, and like environment, education, residence, welfare, the investigation, research, proposal about parts concerning life, aiming this sort of new city joint is necessary.After Hanshin Daishinsai, as a result of discussion between me and three movies directors who made the movies about an earthquake disaster, we know that this point of view of urban folklore and the research asking joint among cities corresponds to asking the democracy of Japan in another sense. Usual, the democracy of Japan was transferred to the government from the U. S. A. Because of the defeat of war, and forced on district self governing body from the government, and granted to residents. Another from that, we can see the work making democracy from joints among residents in Kōbe 神戸 after the earthquake disaster.This is the birth of cities in real sense. The urban folklore is the fieldwork which finds out this kind of new way of life of the people. Moreover, urban folklore should become the tool which contributes the creation of the city to come. Such a will is more necessary than any other things to the urban folklorists.
著者
ポワヴェ=ルクレール エレーヌ 森山 浩江
出版者
慶應義塾大学大学院法務研究科
雑誌
慶應法学 = Keio law journal (ISSN:18800750)
巻号頁・発行日
no.39, pp.83-103, 2018-02

序I. 家族間の恵与に対する優遇的制度 A. 家族間の恵与の広がり 1. 税制上の奨励 2. 配偶者間の恵与のための自由分 B. 家族間の多様な恵与 1. 特殊な恵与 2. 家族間協定 a) 贈与分割 b) [相続権等の]放棄の作用II. 恵与からの家族の保護 A. 一定の家族構成員が有する相続分の保護 1. 持戻し 2. 遺留分 B. 家族に属する性質を有する一定の財産の保護 1. 財産の家族[血統家族]内での維持 2. 家族の生活環境の保全講義 : 2017年度大陸法財団寄付講座フランス法における無償行為
著者
小池 安比古 大引 明 森 源治郎 今西 英雄
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.639-644, 1994 (Released:2008-05-15)
参考文献数
13
被引用文献数
3 4

ニホンスイセンの開花に及ぼす貯蔵温度と栽培温度の影響を調べるとともに, 抑制栽培における開花と長期貯蔵温度との関係について検討した.りん茎の貯蔵温度としては100%の開花がみられ,開花期も比較的早く, 小花数が多く品質のよい切り花が得られた25°Cが適していた.雌ずい形成期に達した後の栽培温度としては, 15°Cおよび20°Cが適していた.抑制栽培のためには, 花芽未分化の段階から5°~10°Cの低温でりん茎を乾燥貯蔵し, この長期貯蔵球を適宜取り出して30°Cで3週間, ついで25°Cで12週間おいた後に植え付け, 15°~20°Cの温度下で栽培することにより可能であることが明らかとなった.
著者
小森 謙一郎
出版者
岩波書店
雑誌
思想 (ISSN:03862755)
巻号頁・発行日
no.1087, pp.106-135, 2014-11
著者
長野 宏子 大森 正司 矢野 とし子 庄司 善哉 西浦 孝輝 荒井 基夫
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.389-393, 1992

植物由来の<I>Enterobacter cloacae</I> GAO と, 腸由来の<I>E.cloacae</I> IAM 12349, <I>E.coli</I> IAM 12119 との簡易判別法開発のための検討を行った.<BR>(1) <I>E.cloacae</I> GAO の生育はグルコース, アスパラギンを含むG培地にリンゴジュースを添加すると約2倍に, カザミノ酸を添加すると約3倍に促進された.<BR>(2) GAO の炭素源としてはリンゴジュース中に存在するブドウ糖とショ糖がIAM 12349に比べよく資化された.セロビオース, リボースがよく資化されており, 特にキシロースはIAM 12349ではごくわずかな資化性であるが, GAOではよく資化された.<BR>(3) GAO は, pH4から10までの広い範囲で生育が可能であり, <I>E.coli</I> はpH7以下, pH10では生育せず, またGAO はエスクリン分解陽性であったが, IAM12349, <I>E.coli</I> は陰性であり相違が明らかであった.<BR>以上の結果より簡易判別法になりうるものであった.
著者
金村 尚彦 今北 英高 白濱 勲二 森山 英樹 坂 ゆかり 新小田 幸一 木藤 伸宏 吉村 理
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.A0521, 2005

【目的】 <BR>我々が行った先行研究では,荷重除去を行った後に,長期に重力下でラットを自由飼育しても,一度変性した機械受容器は正常な受容器までに回復しないのではないかという結果を得た.本研究では,受容器の変性を防止することはできるのかという観点から,荷重運動による影響を比較検討した.<BR><BR>【方法】 <BR>10週齢のWistar系雄性ラット30匹を実験に供した. 4週間懸垂中のラットに対し,時間は1日に1時間,頻度は週5日懸垂を除去し,ケージ内で自由飼育した群を運動群(EXC4W群),その対照群は自由飼育群,4週間飼育した群(CON4W群),4週間懸垂のみを行った群(SUS4W群)を各々10匹とした.懸垂の方法はMoreyの変法で行った.<BR> 飼育期間が終了した後,ラットにペントバルビタールナトリウムを腹腔内投与し,脱血により安楽死させた.靱帯はZimnyらのGairns塩化金染色変法に従って染色を行った.組織標本は光学顕微鏡にて観察し,機械受容器の種類とその数について検討した.<BR>受容器の総数(靭帯体積比)については,一元配置分散分析,多重比較はFisher's PLSD法,定型受容器と非定型受容器の割合については,χ<SUP>2</SUP>検定および多重比較Ryan法を用いた.有意水準は5%以下とした. <BR> この研究は,広島大学医学部附属動物実験施設倫理委員会の承認のもとに行った.<BR><BR>【結果】 <BR>すべての群において,パチニ小体,ルフィニ終末,ゴルジ様受容器,自由神経終末の4タイプの神経終末を認めた.SUS4W群,EXC4W群では,定型受容器 以外に非定型受容器(パチニ小体,ルフィニ終末)を観察した.総数については,CON4W群に比べSUS4W群,EXC4W群に比べSUS4W群(p<0.01)が有意に減少していた.CON4W群とEXC4W群においては有意な差を認めなかった.定型受容器では, CON4W群よりSUS4W群,EXC4W群よりSUS4W群(p<0.01)において有意に減少していた.非定型受容器では, CON4W群よりSUS4W群,EXC4W群よりSUS4W群,CON4W群よりEXC4W群(p<0.01)が有意に増加していた.<BR><BR>【考察】 <BR>長期の荷重除去において機械受容器は,形態学において正常な個数までは回復せず,回復しても変性した受容器の増加を認めたが,荷重運動を行うことにより,受容器の数の減少を防止し非定型受容器の増加を抑制することが可能であるのではないかと考えられた.しかし運動群においても,非定型受容器が観察されていることから,受容器の変性を防止するには靭帯へのより適切な力学的刺激が必要であると考えられる.廃用性筋萎縮の改善だけではなく,機械受容器の変性の防止を考慮した神経・筋協調システムを考慮した運動療法の必要性が実感される.
著者
大知 正直 城 真範 森 純一郎 浅谷 公威 坂田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

研究への投資戦略策定のために,早い段階で有望な研究や研究分野を特定することは重要である.また,近年の論文出版数の急増及び専門知識の細分化のため,将来の技術動向を自動で予測する技術の開発が必要である.一方で技術の現状を表す指標には様々なものがあり,どの指標による未来予測を示すかは分析の目的に依存する.つまり,様々な指標による技術動向の自動予測を行うための基盤技術の開発が課題である.そこで,本稿では,出版社の論文データの様々な異種ネットワーク情報を用いて,未来の様々な技術指標を自動で予測するための分散表現を抽出する手法を提案する.実験の結果,論文間の参照関係の予測のF値は95.6%で,出版後3年後のh-indexは一定の条件下で64.4%だった. この結果は,論文間の参照関係を十分に写像できていることを示している.一方で,将来のh-indexの予測精度は比較手法と同等であり,さらに研究を深める必要がある.本論文の成果は,論文データ向けの異種ネットワーク分散表現が技術動向の自動予測を行うための基盤となる可能性が示唆している.
著者
酒井 奈緒美 森 浩一 金 樹英 東江 浩美
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.27-35, 2017 (Released:2018-03-15)
参考文献数
38
被引用文献数
1

吃音を主訴とする自閉性スペクトラム障害(以下ASD)の青年に対し,自身の流暢な発話場面のみからなる映像を視聴する,ビデオセルフモデリング(以下VSM)を導入した.最初に作成・提供した映像は,発話は流暢であるもののASDに特徴的な行動を含んでおり,症例が拒否的な反応を示したため視聴を中断した.その後,ASDの特徴を制御した発話行動を撮影してビデオを作成し直し,約3ヵ月の視聴を行った(言語訓練も並行して実施).その結果,①自由会話の非流暢性頻度の低下,②発話の自己評価と満足度評価の上昇,が認められた.視聴後の感想では,映像視聴によって自身の話せているイメージを初めてもてたことが報告された.自己モニタリングが難しいASDの特徴を有する吃音者へのVSM訓練は,映像がASDに関するセルフフィードバックとして機能する可能性に留意すべきという注意点はあるものの,吃音の問題改善に有効であることが示された.
著者
中溝 昌佳 森嶋 厚行 杉本 重雄 北川 博之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.72, pp.397-402, 2004-07-14
被引用文献数
5

WWWは社会的に重要なメディアの一つとなったが,その特徴である動的な更新,分散管理などの理由により,WWWコンテンツの一貫性維持は一般に困難である.我々は,WWWのリンク切れやリンク先の内容の変化への対応という,リンクの一貫性維持を支援するシステムの研究開発を行ってきた.我々のシステムのポイントは,信頼度が高いリンクである「リンクオーソリティ」の概念を導入したことである.しかし,これまでに提案したシステムにおいては,リンクオーソリティの利用は,(1)利用者がシステムに明示的にリンクオーソリティを与えた場合,もしくは(2)システムがたまたまリンクオーソリティを発見した場合,に限定されていた.リンクオーソリティはリンク一貫性維持のための有力な手がかりであるため,これを積極的に利用するためにリンクオーソリティの発見を支援する仕組みが必要と考えられる.本稿では,リンクオーソリティを利用者に提供するリンクオーソリティサーバと,リンクオーソリティを発見するためのアルゴリズムを提案する.WWW has become one of the important media in our society, but it is difficult to maintain the integrity of its contents in general. We have been developing a system to maintain the integrity of links, which can cope with dead links and changes of the page contents of link destinations. The point of our system is that we introduced the concept of link authority, which means a well-maintained link we can depend on. In the previous works on our system, however, link authorities are used only when (1) they are explicitly specified by users, or (2) the system happens to find them. Since link authorities are effective in maintaining the integrity management of links, a mechanism to automatically find link authorities would be beneficial. This paper proposes a link authority server, which provides users with information on link authorities, and explains an algorithm to find link authorities.