著者
幕内 博康 熊谷 義也 山崎 栄龍 掛川 暉夫 片桐 誠 有森 正樹
出版者
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.12, no.8, pp.486-491, 1979
被引用文献数
1

逆流性食道炎の発生機序はLESPが低く, かつgastrinに対する反応の悪いものに逆流が起こり, 逆流液が長く食道内に停滞することによると考えられる.これに腹圧と逆流液の酸度が影響を及ぼしている.この仮説を食道内圧pH測定, gastrin負荷試験, 酸排出試験を施行して確かめた.逆流性食道炎の診断には食道内視鏡が最も重要であるが, 食道炎の予後を知るにはこれらの機能検査が必要である.<BR>逆流性食道炎の治療は原則として保存的に行い,(1) ファーラー位で上体を高くして寝る.(2) 食後3時間以上たってから床につく,(3) LESPを上昇させる薬剤の投与,(4) 制酸剤粘膜保護剤の投与,(5) 肥満があれば標準体重へ戻す.などが有効である.
著者
小森谷 浩志
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.49-49, 2010

現在,多くのビジネスパーソンの働く意欲は,決して高いとはいえない.経営におけるイノベーションや創造の重要性が指摘され,質の高さが問われる中,「いやいやながらしかたなく」もしくは「いわれたとおりに忠実に」では高い成果は望むべくもない.「わくわくする」,「いてもたってもいられない」など内発的動機が鍵になる.本稿では,"楽しさ"を主題に経営を捉え直したい.その中でも特に戦略の形成と実行について検討した.結果として,戦略にとって"意思力","組織力","顧客力"の3つが相乗する動的な観点が重要であることが明らかとなった.
著者
辻村 春海 森 正浩
出版者
日本フェロアロイ協会
雑誌
フェロアロイ (ISSN:0911405X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.p118-129, 1993-06
著者
野村 秀明 柳田 潤一郎 上野 理恵 井村 聡子 小野 一男 酒井 ひろ子 木村 憲司 Shiba Kumar RAI Hideaki NOMURA Junichiro YANAGIDA Rie UENO Satoko IMURA Kazuo ONO Hiroko SAKAI Kenji KIMURA Shiba Kumar RAI 神戸常盤大学保健科学部医療検査科(教育イノベーション機構) 神戸常盤大学保健科学部医療検査学科 神戸常盤大学保健科学部看護学科 神戸常盤大学保健科学部医療検査学科(元) 神戸常盤大学保健科学部医療検査学科非常勤 森ノ宮医療大学 神戸大学医学部保健学科 ネパール医科大学 微生物学 /
出版者
神戸常盤大学 ; 2009-
雑誌
神戸常盤大学紀要 = Bulletin of Kobe Tokiwa University (ISSN:21884781)
巻号頁・発行日
no.8, pp.77-84, 2015-03-31

【目的】世界辺境地区の一つであるネパール山間地方の住民の摂取栄養と健康状態について解析した。【方法】神戸常盤大学を中心に共同調査プロジェクト(JICA 草の根事業)を編成し、ネパールデタール村でのフィールドワークを行った。住民208名(年齢5~82歳、男女比82:126)の健康調査を施行し、身体計測とBIA法を用いた体構成成分測定、および血液検査(TP、Albumin、GPT、BUN、Ca)を行った。また住民の内科診療を行い、下痢などの消化管疾患の有無を調査した。さらに、一般家庭における日々の食事内容をデジタルカメラに撮影し、摂取熱量、摂取栄養素を計測すると同時に、村の採水所30ヵ所での飲水を含めた生活用水の細菌学的検査を行った。【結果】身体計測上、BMI<18.5の比率が50%を超え、12歳以下の子供では80%近くに及んだ。体構成成分測定では、特に子供で体内脂肪、筋肉量の減少と、体内水分量の増加が見られた。また一見肥満体系であっても、栄養障害による浮腫や、筋肉量の減少による下腹部の突出(クワシオルコル)を示す症例も、12歳以下の子供で見られた。血液検査は、血清総タンパク、アルブミンの低下以外は、ほぼ正常値内であった。食事は、ネパール特有のダル・バート・タルカリという炭水化物が中心の料理で、摂取栄養素の80%を占めた。1日2食が標準である現地人の平均摂取熱量は800~1000kcal程度と推計された。飲料水の細菌学的検査では、大腸菌、及び大腸菌群が80~100%の頻度で検出された。【結論】未だカースト制度の現存するネパールの山間地方における栄養状態と衛生環境は劣悪であったが、これは過去に先進国が経た道であり、自らの事として手を差しのべる必要があると考えられた。The research team jointed with Kobe Tokiwa University, Kobe University, and Nepal Medical College has been organized to implement the fieldwork at Dithal Village in Nepalese mountainous area for JICA Kusanone Project. In the fieldwork, the nutritional and health state of 208 village inhabitants (5 to 82 years old : 82 of male and 126 of female) were investigated, and their daily dietary foods were analyzed intake of calories and nutrients. The state of hygiene was also studied including of checking the contamination of drinking water microbiologically. The results showed that the high presence of over 50% of thinness, which is defined as less than 18.5 of BMI, was estimated in all age-groups, however among the age group under 12 years, the rate was much higher up to 75~80%. In body component analysis, the decreased fat and muscle volume and increased body water volume were manifested in children. Some of the children showed the distended abdomen, which is the typical sign of Kwashiorkor type malnutrition. The average calorie intake of daily diet was estimated about 800~1000kcal, and the content of it was 80% of carbohydrate, 10% each of fat and protein. The contaminations of Coliform bacilli and E. coli could be detected 80 to 100% of drinking water at 30 water places. The internal medical check revealed the prevalence of water-borne digestive diseases with abdominal pain, vomiting, and diarrhea. The deteriorated nutritional and public health state in Nepalese mountainous area could be disclosed in this study, but these are the similar paths on which the advanced countries have gone through in their past. We are entrusted to give our hands to them.
著者
森 健一
出版者
校倉書房
雑誌
歴史評論 (ISSN:03868907)
巻号頁・発行日
no.545, pp.p101-120, 1995-09
著者
関根 康正 野村 雅一 小田 亮 鈴木 晋介 和崎 春日 近森 高明 北山 修 南 博文 Teasley Sarah Salzbrunn Monika 阿部 年晴 Gill Thomas 朝日 由実子 村松 彰子 西垣 有 内藤 順子 Subbiah Shanmugampillai 根本 達
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

現代のネオリベラリズムに抗してストリート人類学を確立することが本研究の目的である。そのためにストリート・ウィズダムとローカリティの生成の実態把握を行った。研究成果のキーポイントは、中心からの徹底した一元化としての「ネオリベ的ストリート化」が作り出す敷居(ストリートエッジやローカルエッジ)での創発行動の解明にあり、そこでは「自己が他者化」するという動的過程が必ず見いだされ、それを「根源的ストリート化」と概念化した。エッジを不安定とともに生きている人々は現代人の生の本質を映す鏡である。その状況は「人が生きるとは何か」という哲学的究極の問いを現実的に問う。その探求にストリート人類学の存在意義がある。
著者
三浦 麻子 鳥海 不二夫 小森 政嗣 松村 真宏 平石 界
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

災害情報の伝播においてソーシャルメディアの果たす役割は大きい.東日本大震災直後のツイッターで発信された情報は,リツイートが多くを占め,また被災地からの情報を非被災地の利用者が転送・拡散する傾向があったことが分かっている.本研究では,情報の伝播性(リツイート頻度の高さ)を規定する要因として,ツイートに含まれる感情語をポジティブ/ネガティブ,活性/不活性の2次元で分類し,災害の種類との関連を検討した.