著者
城ヶ? 寛 森 信一郎 渡辺 悠太 中村 嘉隆 高橋 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CDS, コンシューマ・デバイス&システム
巻号頁・発行日
vol.2015, no.9, pp.1-7, 2015-05-14

スマートデバイスの普及により,信頼のおける少人数のメンバーが一時的なグループ形成し情報共有する場面が増えてきている.こうした場面で一時的なグループの素早い形成が必要とされている.本稿では,グループのメンバー間の信頼関係を人の認知能力とスマートデバイスと協働して確認する.提案システムにより,直感的なインターフェースを利用してグループを形成するための認証手続き負荷を軽減し迅速な情報共有のニーズに対応することが可能であることを確認したので報告する.
著者
村上 誉 石津 健太郎 伊深 和雄 松村 武 児島 史秀 矢野 博之 長谷川 幹雄 原田 博司 森川 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.490, pp.237-242, 2015-02-25

ホワイトスペースLTE方式において,実トラフィック量に応じて動的に基地局と端末の双方の通信方式やパラメータを変更することでネットワークのキャパシティを向上させる手法を提案してきた.しかし,本手法は各ユーザへのリソースの分配までは考慮していないため,十分な性能を引き出すためにはLTE基地局のスケジューラが整合したリソース配分を行う必要がある.そこで本稿では,既存のProportional Fair方式をもとに各ユーザの実トラフィック量に合わせたリソースブロックの割り当てを行う改良方式を提案し,計算機シミュレーションによりその有効性を示す.
著者
藤森 行雄 金子 隆司 西出 宏之 土田 英俊
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.485-488, 1993-06-25 (Released:2010-11-22)
参考文献数
12
被引用文献数
2 6

カンファーキノン (CQ) とジメチルアミノエチルメタクリレート (DMAEMA) は光重合型歯科用レジンに重合開始剤として応用されている. CQおよび各種アミンの存在下におけるMMAの重合をモデル系として, 光照射によるCQのカルポニル基の消費率, ラジカル挙動, ポリマーの収率からラジカル重合開始能を考察した. CQとDMAEMAは窒素下での光照射によりCQラジカルアニオンを生成した. 光照射によるCQのカルポニル基とCQラジカル信号強度の減少率はポリマーの収率に依存し, CQラジカルの水素引き抜き反応により重合が進行することが示唆された. 一方, 大気下での光照射ではCQのカルボニル基の消費率は少なく, ポリマーの収率は低下した. 大気中の酸素により開始反応が阻害されることが明らかとなった.
著者
河野 圭祐 横山 裕樹 森 裕紀 浅田 稔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ある変数の影響を除いた上で2つの多変量間の関係を強さを求める手法として偏正準相関分析があり,グレンジャー因果などの因果指標の計算などに用いられている.しかし偏正準相関分析は複数の異なる関係をもったデータが混ざったデータに対しては適用することが出来ない.本研究では偏正準相関の混合モデルを仮定することで,この問題の解決を試みる.また人工データを用いた実験を行い既存手法に対する優位性を示す.
著者
加藤 みゆき 長野 宏子 大森 正司
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.737-740, 2010-11-15 (Released:2013-07-01)
参考文献数
7
被引用文献数
1

The distribution method and consumption of tea products (except green tea) in Vietnam were studied. Fresh tea leaves are distributed in bundles like vegetables in South Vietnam, while in Hanoi, North Vietnam, fresh tea leaves are put into baskets and sold. Che xanh fresh tea leaves are infused by hot water together with ginger to serve for drinking. It presents a cool feel, although having some grassy smell.
著者
柏崎 礼生 宮永 勢次 森原 一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告セキュリティ心理学とトラスト(SPT)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.4, pp.1-6, 2014-10-02

プライベートクラウドや組織内仮想化基盤からパブリッククラウドへと移行する過渡期において,プライベートクラウドとパブリッククラウドの双方を接続しデータやアプリケーションの可搬性を高めたハイブリッドクラウドが展開される.ハイブリッドクラウドにおいてはプライベートクラウドとパブリッククラウドにおいて同じ,あるいは互換性の高いハイパーバイザーで構築されている事が望ましい.VMware 社は 2013 年に ESXi ハイパーバイザーを用いたパブリッククラウドサービス vCloud Hybrid Service (現 vCloud Air) の提供を開始し,2014 年には日本でのサービス提供が始まった.大阪大学では ESXi を用いた仮想化基盤を構築・運用しているため,このサービスは移行先のパブリッククラウドの有力な選択肢の一つである.本稿では VMware 社の協力のもと,vCloud Air 環境における計算機資源の性能評価を行う.In an age of transition between use of private cloud or virtualization infrastracture in an organization to public cloud service, a hybrid cloud that is a composition of two or more distinct cloud infrastructures (private, community, or public) comes out. The infrastractures are bound together by standardized or proprietary technology that enables data and application portability. From a standpoint of V2V cost, it is desirable for a public cloud and a private cloud to be constructed by the same or highly compatible hypervisor. VMware Inc. started to provide vCloud Hybrid Sevice in 2013 that is constructed by ESXi hypervisor (this service is renamed to vCloud Air in August, 2014). In 2014, this service was also begun to provide in Japan. Osaka university constructed a virtualization infrastracture with ESXi hypervisor. This service seems to one of a workable alternative. In this paper, we show results of performance benchmarks sponsored by VMware Inc.
著者
森脇 淑也 田中 和明
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.403, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

Rubyは、他のプログラミング言語と比較して、動的型付け(データ型の指定や宣言が不要)や豊富なライブラリなどの特徴があり、動作の本質的な部分に不必要なコードを書く必要がほとんどないためプログラムが理解やすく、効率的に書くことができるプログラミング言語である。しかし、メモリ使用量が多いため、既存のRubyでは組み込みシステム開発に用いることができない。そこで、開発中の組み込みシステム向けRuby(軽量Ruby)を用いることで開発効率を上げることを目的とする。現在は、軽量RubyをFPGAというPC上で回路の書き換えが可能なLSI上で動作させることで、開発効率の向上についての検証を行っている。
著者
森 俊太
出版者
静岡文化芸術大学
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 (ISSN:13464744)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.51-56, 2002

本論では、日本の大学とアメリカの大学の学期制度を比較した。具体的には、静岡文化芸術大学とアメリカ合衆国の異なるタイプの2大学、カリフォルニア大学サンタクルズ校(州立)とコロラドカレッジ(私立のリベラルアーツ大学)の学期制度を比較した。静岡文化芸術大学では、セメスター制度に移行した日本の多くの大学と同じように1セメスター15週制を採用しているが、この制度の下では学生が学期中に平均10科目以上もの多くの科目を履修することになり、また一週間に1回の授業では、教員が学生に接する時間も少ない。1セメスターに3ないし4科目程度を履修し、1科目の授業を週に2-3回行なうアメリカの大学の学期制度が教育効果は高い。今後、学期制度を本来の形態を維持し教育効果をあげているアメリカの大学をモデルに変革し、教育力を高める必要があると思われる。
著者
森 哲
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.39-45, 1997-12-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
25
被引用文献数
6

発達したデュベルノイ腺を持つヘビであるヤマカガシの孵化幼体に様々な大きさのカエルとサカナを飼育下で与え,餌の大きさやサイズが捕食行動に及ぼす影響を調べた.カエルはサカナよりもたやすく捕獲され,処理された.呑み込みの効率はカエルとサカナとで明瞭な違いはなかった.餌の相対的サイズは餌を呑み込む方向と呑み込むときの餌の生死に影響しなかった.サカナは一部が死んでから呑まれ,頭部から呑み込まれる傾向があった.これに対し,カエルはすべて生きたまま呑まれ,呑み込む方向に選好性はなかった.カエルにおいては,呑み込む方向は最初に咬みついた部位に依存する傾向が強かった.どちらの餌においても,餌を呑み込む方向は呑み込み時間に影響しなかった.サカナの生死は処理時間の長さと関係していると考えられた.カエルを頭部から呑み込む傾向がなかったことを除けば,ヤマカガシ孵化幼体はサカナよりもカエルの方がより効率良く捕食できると考えられた.
著者
松田 陽介 清水 瞳子 森 万菜実 伊藤 進一郎
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会大会講演要旨集 日本菌学会第53回大会
巻号頁・発行日
pp.32, 2009 (Released:2009-10-30)

イチヤクソウ属植物は根に菌との共生体であるアーブトイド菌根を形成し,自らの光合成生産物に加え,根系に定着する菌根菌を通じて周囲の樹木から光合成産物を獲得すると示唆されている.イチヤクソウは日本の様々な森林生態系の林床に生育する常緑多年生草本であるが,上記のような栄養獲得様式に関する知見はない.そこで本研究では,イチヤクソウの栄養獲得様式を明らかにするための端緒として,異なる光環境下で生育する個体の菌根形成とその形成率の季節変化,定着する菌類を調べた.調査は,三重県津市のコナラ・クヌギ二次林で行った.2007年1月から11月にかけて,合計6回,イチヤクソウ3個体ずつを明所,暗所から採取した.採取個体の光環境は,各個体と林外の被陰されない場所における照度の比較にもとづき相対照度として算出した.各個体の根系は,基部,中央部,先端部の3つの部位に大別し,各部位から10~30枚の切片を作成してから,光学顕微鏡観察を行った.根の表皮細胞に貫入する菌根菌菌糸の侵入形態にもとづき6タイプ(コイル初期,コイル,分解初期,分解,コイルなし,デンプン)に大別し,その割合を測定した.上記調査のために採取した個体,さらにDNA解析用に採取した個体の菌根からDNA抽出をしてからITS領域のシークエンス解析を行った.得られたDNA塩基配列はBlast解析を行った.採取した全ての根で菌糸コイルが確認されたことから,イチヤクソウにおいてアーブトイド菌根の形成を明示した.明所,暗所における菌糸コイルの形成率は,それぞれ16.8%から46.2%,14.1%から58.1%と季節によって異なり,上層木により林冠が被覆される5月,7月の夏期において高くなる傾向を示した.菌糸コイルの形成割合は根の部位により異なり,根の先端部から基部にかけて減少する傾向にあった.根に定着する菌種として,現在までに,主としてベニタケ科が推定されている.以上より,イチヤクソウは林床の光環境が悪くなる条件下で菌根形成を,特に根の先端部で高頻度に行なうと考えられた.さらに,イチヤクソウに定着する菌根菌種はいずれも外生菌根菌種と分類学的に同一であるため,上層木のコナラ,クヌギに外生菌根を形成する菌と菌糸を介して繋がっている可能性がある.
著者
森田 俊吾
出版者
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
雑誌
言語情報科学 (ISSN:13478931)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.193-210, 2015-03-01

La poésie d’Henri Meschonnic est inséparable de la théorie qu'il a construite. Les recherches qui précèdent mettent donc en évidence certains concepts de la théorie de Meschonnic, par exemple, l’« identification de soi et des autres » ou la « poétique de la vie », dans son dernier recueil de poèmes L’obscur travaille (2012). Nous abordons pour notre part d’autres aspects dans ces poèmes. Tout d’abord nous analysons la relation entre l’obscurité et la lumière, car Meschonnic y emploie maintes fois le mot « lumière ». Le concept de « lumière » qui vient de l’essai sur Pierre Soulages est analogue à celui du « rythme » meschonicien. Meschonnic tente-t-il par là de décrire la lumière comme rythme par l’intermédiaire de la pensée héraclitéenne ? Ou développe-t-il cette pensée en passant par celle de Émile Benveniste, pour conclure que la relation entre « lumière » et « obscur » est réversible, en citant les termes de Victor Hugo ? Dans cet article, en analysant le flux dans l’identification entre soi et l'autre, nous montrons que c’est la mort qui l’immobilise, et que ce qui suggère cette mort n’est que la date ou le fait biographique.
著者
森本 有紀 高橋 時市郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.1329-1338, 2015-05-15

本稿では,自由形状のイラストをデザインの原理に基づき美化する手法を提案する.直線や楕円による単純な描画を美化制約に基づき美化する手法はこれまでにさかんに研究されてきた.しかし,それらの美化制約の自由形状への適応は挑戦的な課題である.本手法では,制約付きドロネー三角形分割を用いて,自由形状における局所的に関連の強い部分を効率的に探索する.また,本手法では,平行・滑らかさ・形状類似性・共曲線性,のデザインの原理を美化制約として用い,自由形状を評価する.本手法は,形状評価,特徴保存平滑化,形状あてはめの3つのステップによって成り立つ.まず制約付きドロネー分割を行った入力に対して,デザインの原理に基づき形状を評価する.次に,形状評価値に,特徴保存の平滑化処理を行う.最後に,形状あてはめでは,複数の異なるデザインの原理に対して形状エネルギーを最小化し,最適な形状を生成する.既存手法との比較アンケートからは,本手法はより適切な美化ができることが分かった.
著者
森川 進
出版者
岐阜県淡水魚研究所
巻号頁・発行日
no.48, pp.1-234, 2003 (Released:2011-03-05)
著者
小森 義峯
出版者
関西憲法研究会
雑誌
憲法論叢 (ISSN:1343635X)
巻号頁・発行日
no.5, pp.27-47, 1998-12-19

The Constitution of the Empire of JAPAN in 1889 (Meiji Constitution) was most influenced by the Prussian Constitution in 1850. In this Essay I studied comparatively both constitution, distinguishing points of similarity and difference. Especially I emphasized originality of Meiji Constitution which was not existent in the Prussian Constitution.
著者
佐藤 啓介 福島 清紀 奥田 太郎 森川 輝一 宮野 真生子 佐藤 実 新田 智通
出版者
南山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、幸福概念を思想史的・文化史的な重層性をふまえて考え直すことによって、幸福概念が、第一に、個人の主観的な幸福感には限定されない社会性・集団性を有した倫理的地平において考察されるべきものであることと、第二に、その幸福は、個人の次元を超えた社会的時間性や、ひいては形而上学的な世界の時間性にまで及ぶような多層的な時間論のなかで考えられるべき余地があることが明らかになった。以上の成果は、近年の社会心理学的な幸福論を補完し修正しうる意味を有していると思われる。
著者
磯山 拓都/田中 大英/森 幸男/喜山 嘉明 田中 大英 森 幸男
出版者
サレジオ工業高等専門学校
雑誌
サレジオ工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:18812538)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.27-32, 2014-12-15

Recently, there are people who are manufacturing the "original work loudspeaker" in order to make music more pleasant. Generally, in the original work loudspeaker field, enclosure attracts attention. Wooden material is an important part as enclosure material. However, wooden material suitable for enclosure has the demerit ofbeen expensive, heavy and require its appliance to a specialized tool for its making. In this paper, we examine the performance of reinforced corrugated fibreboard material considering acoustic feature and audition subjectivity evaluation. In physical acoustic characteristics, differences in the characteristics of the both materials can not be confirmed. Moreover, also from statistical hypothesis testing of audition subjectivity evaluation obtained through listening tests, can not be confirmed differences between the two. Therefore, fromthe result of our examination, we clarified that the reinforced corrugated fibreboard can become a substitute of wooden material.