著者
森脇 義雄
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.7, pp.255-259, 1972-07-01

第二工学部創設当切からの教官として,戦争中から戦後退官の日に至るまでの教育・研究・管理運営について,自分が関係してきたことどもの一部を思い出すまま書きつづってみた.60年の生涯のちょうど半分に当たるこの期間に自分がなし得た仕事はまことに小さなものであったが,その中から何か一つでもこ参考になるものを読みとっていただけれは,筆者の望外な喜びである.
著者
森 實
出版者
法政大学
雑誌
社會勞働研究 (ISSN:02874210)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.63-74, 1987-01
著者
森脇 健夫
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の課題は教師の「熟練性」を「二重の応答性」に着目し、その発達の過程をライフヒストリーインタビューをもとに明らかにすることである。初任期の教師の場合、指導事項を効率的に教えないといけないこと、学習者の理解や学習のプロセスの理解が困難なことから、教えたことに対する学習者の反応への教師の反応に稚拙さが見られる。的確な反応ができないばかりか、反応そのものができない、という事態も見られた。これに対し、中堅、熟練期の教師は、1時間に教える事項への認知だけではなく、単元、カリキュラムへと認知が広がり、一方で学習者、学習過程への理解が深まる。「二重の応答性」もタイミング、その内容も的確さを増していく。
著者
南雲 サチ子 松浦 成昭 河口 直正 森 誠司
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

癌細胞の形態学的異型性のうち、構造異型については接着分子インテグリン、カドヘリンの発現の変化が構造異型に重要な役割を果たすことを明らかにした。細胞異型、特に核の異型に関しては、細胞異型の高度ながん細胞にH3K9me3、HP1α(ヘテロクロマチン関連タンパク)の発現亢進が見られた。また、in vitroでH3K9me3の発現を亢進させると細胞遊走能、細胞浸潤能が増加する結果が得られた。核膜タンパク質LINC complex分子については癌細胞の異型度の著明なものにはSUN1、SUN2、Nesprin2の発現低下が見られた。
著者
藤原 郁也 能見 伸八郎 内藤 和世 牧野 弘之 戸田 省吾 中路 啓介 大森 吉弘 岡 隆宏 松田 哲朗 赤木 重典
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.1451-1458, 1992-06-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
37
被引用文献数
1 9

最近9年間に著者らが経験したマムシ咬傷58例の治療について検討した.患者はマムシ咬傷後早期に来院する例が多く,初診の段階では軽症と診断されることが多い.しかし重症例では受傷後3日前後に腫脹の増強,眼症状の出現がみられ臨床検査ではCPK, GOT, GPT, AMLがピークとなり,多くは2週間以内に軽快した.初診時に重傷度を判断することは困難であった.治療は抗血清使用にて5例,非使用にて53例を治療したがそれぞれに1例ずつ重症化症例がみられた.重症例でも抗血清を使用せず治癒し,副作用を考慮すると,抗血清は必ずしも必要とはいえず,厳重な経過観察,全身管理こそが重要であると思われた.
著者
津野 勇輝 長尾 由起 田邉 靖博 村橋 浩一郎 森本 徹
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第25回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.288-290, 2011 (Released:2014-07-17)

LTCC基板の導電性材料としてAgペーストが多く使用されており、良好なはんだ接合性・Auワイヤーボンディング性能を得るため、最終表面処理として無電解Ni/Auめっきが広く行われている。Agペーストには焼結助剤成分として低融点ガラスを含んでいるが、ガラス自体の耐薬品性が弱いことから、めっき処理において不具合が幾つか報告されている。今回、Agペーストのガラス材料に着目し、ガラス中の成分について、めっきプロセスへ及ぼす影響について検討を行ったので報告する。
著者
藤森 智子
出版者
田園調布学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

台湾は1895年からの50年間、朝鮮は1910年からの35年間、日本の統治下に置かれた。学校教育に依拠した日本語普及は低い就学率のため低迷し、それを打破するために社会教育が推進された。台湾では1930年に国語講習所が、朝鮮では1934年に簡易学校が開設された。これらは同様の施設ではないが、学校教育を補完する点で共通している。1910年代以降の教育令をはじめ、政策上の共通項のある両植民地であるが、社会教育においては独自性もみられる。統治末期の日本語普及率の差異は大きく、その要因は政策のみならず日本統治以前のそれぞれの社会における書き言葉や共通語の有無など、政策以外のところにも求められる。
著者
山本 拓弥 久保 満 河田 佳樹 仁木 登 大松 広伸 柿沼 龍太郎 金子 昌弘 森山 紀之 江口 研二 森 清志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.172, pp.43-48, 2000-07-03
被引用文献数
6

肺がん集団検診で撮影された撮影日時の異なる2つのヘリカルCT画像のスライス差を, 自動的に算出する比較読影システムについて述べる.横隔膜部分は吸気量によって横隔膜の形状が異なるので, 肺形状を用いた従来のスライス差算出アルゴリズムでは横隔膜部を正確に合わせることが困難であった.そこで本研究では肺野領域における血管情報を使ったテンプレートマッチングによるスライス差算出アルゴリズムを作成し, 従来の手法と比較を行い, 有効性を示す
著者
北尾 武 宮森 弘年 神野 正博
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.42-44, 2003-06-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
5

人間ドックでの甲状腺超音波検査での甲状腺がん検診とTSH測定による甲状腺機能亢進症および(潜在性)甲状腺機能低下症発見の対費用効果を調べた。1例の甲状腺がん発見のための費用は342万円で1例の甲状腺機能異常症発見の費用は12万5千円であり,がん検診よりもTSH測定による機能異常症検診の方が有効と考えられた。
著者
塩澤 信良 目加田 優子 秋山 嘉子 林 かほり 森 佳子 和田 智史 上岡 洋晴 川野 因 Nobuyoshi SHIOZAWA MEKATA Yuko AKIYAMA Yoshiko HAYASHI Kaori MORI Keiko WADA Satoshi KAMIOKA Hiroharu KAWANO Yukari 東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学 東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学 東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学 東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学 東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学 東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学 東京農業大学地域環境科学部教養分野 東京農業大学応用生物科学部栄養科学科 Department of Food and Nutritional Science Graduate School of Agriculture Tokyo University of Agriculture Department of Food and Nutritional Science Graduate School of Agriculture Tokyo University of Agriculture Department of Food and Nutritional Science Graduate School of Agriculture Tokyo University of Agriculture Department of Food and Nutritional Science Graduate School of Agriculture Tokyo University of Agriculture Department of Food and Nutritional Science Graduate School of Agriculture Tokyo University of Agriculture Department of Food and Nutritional Science Graduate School of Agriculture Tokyo University of Agriculture Fundamental Arts and Sciences Faculty of Regional Environment Science Tokyo University of Agriculture Department of Nutritional Sciences Faculty of Applied Bio-Science Tokyo University of Agriculture
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.185-192,

本研究は人工芒硝泉による足浴が自律神経活動に及ぼす影響について検討することを目的とした。健康な若年男女計6名(男性3名 : 20.7±0.6歳,女性3名 : 21.3±0.6歳)を対象に,人工芒硝泉浴,淡水浴,湯なし条件(対照座位)の足浴条件を1日1条件,ランダムな順序で施行した。対象者には20分間座位安静をとってもらい,引き続き足浴前値の測定を行った。足浴は座位にて41℃(33L)の温湯に両足膝下約10cmまで15分間浸漬して行った。足浴終了後は対象者自身が水分を拭き取り,両足を毛布で覆い,60分間座位安静を保った。その間,心拍数,心拍変動周波数に基づく自律神経活動,鼓膜温を測定するとともに,体感温度,眠気,疲労感などの主観的評価をVisual Analogue Scale(VAS)を用いて記録した。その結果,人工芒硝泉浴及び淡水浴により体感温度は有意に上昇したが,鼓膜温及び心拍数に有意な変動は見られなかった。また淡水浴後は交感神経活動の有意な亢進が認められたが,人工芒硝泉浴後はそれが見られなかった。本結果から人工芒硝泉による足浴は足浴後の交感神経活動の亢進を抑え,疲労感の低減に寄与する可能性が示唆された。This study was conducted to estimate the effect of a footbath with sodium sulfate (Na2SO4) on autonomic nervous system (ANS) activity. Each of three young healthy males (age, 20.7±0.6 years) and females (age, 21.3±0.6 years) participated in 3 conditions in random order, footbaths with or without Na2SO4, and a sitting position without water as a control. Each subject sat on a chair and kept quiet for 20min with heart rate (HR) stabilized, and subsequently basal measurements were conducted. In a sitting position, they dipped their calves 10cm under their knee joints into hot water (41℃, 33L) for 15min. Immediately after the bathing, they removed moisture, covered their knees with a blanket and sat for 60min thereafter. Counts of HR, ANS activity based on frequency of HR variability, and a core temperature using an eardrum thermometer were measured. The degree of thermal comfort such as relatively hot or relatively cool, sleepiness and fatigue were also estimated using visual analogue scales (VAS). As a result, both footbaths with and without Na2SO4 significantly increased the subjective thermal comfort, while the core temperature and HR counts were unaffected. Sympathetic nervous system (SNS) activity was significantly increased by the footbath without Na2SO4, but not with Na2SO4. These observations suggested that in the footbath, Na2SO4 might have an inhibitory effect on increased SNS activity, and induce some depressive effects on feeling of fatigue.
著者
大森 斉 國安 弘基 北台 靖彦 藤井 澄 千原 良友 笹平 智則 佐々木 隆光
出版者
奈良県立医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

骨髄間葉系幹細胞 (MSC) は、癌組織に動員され癌細胞と相互作用を通じて癌の進展・転移に関与すると考えられ、がん研究の焦点の一つとなっている。報告者らは、MSCが癌細胞が産生分泌するサイトカインHMGB1により腫瘍内に誘導され、腫瘍内では腫瘍が分泌するTGFβを多量に含んだECMであるバイグリカンとHMGB1により幹細胞が維持されることを明らかにした。このような状態は大腸癌では粘液腫状間質として病理組織学的に認識され、糖尿病合併大腸癌肝転移症例に多く認められる。HMGB1の吸着・中和によるMSC動員阻害は腫瘍増大・転移を抑制し、MSC標的化の有効性が示唆された。
著者
森澤 佳三 小峯 光徳 山下 和洋
出版者
佐賀医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

過伸展ストレスが肩関節におよぼす影響を調査することで、肩関節痛が発生する機序について検討した。動物実験では、Lewis ratを用いて牽引負荷が腱板の血流に対してどのような影響をおよぼすかを水素クリアランス法とLaser doppler flowmetry(ADF21D Advance co.)を用いて調査したが、血流に関しては一過性に上昇して低下するものや、一定しないものがあり、血流だけでは明確な変化は捕えられなかった。しかし、4匹のratで交感神経の活動性をpower spector解析による高速フーリエ変換で測定すると、65gないし100gの負荷で交感神経の活動の亢進がみられるもののそれ以上の負荷では亢進はプラトーあるいは減少に転じているという興味深い結果が得られた。神経分布については、神経終末などの分布については、牽引ストレスを加えたことでの変化は認められなかった。実際の症例ではLaser doppler flowmetryを用いて28例の腱板の血流を測定したが、牽引ストレスを加えると一過性に血流の増加が起り、それに引き続きすみやかな血流の低下が認められた。血流はストレス前よりやや低下したが、すぐにほぼ安静時の血流に戻った。牽引をやめても血流の低下が改善しない例が4例あった。実際の症例で組織学的検索を行った6例では、神経終末などの分布の違いはあったが、血流の変化との関連性はなかった。不安定性との関連性も不明であった。腱板の血流が牽引ストレスで著しく変化することは証明されたが、そのことと肩痛発現の関連性は明らかでなかった。今後、腱板が人間により類似した動物を用いて、実験することでその疑問点が明らかになる可能性があるのではと思われた。
著者
小森 陽一
雑誌
成城国文学
巻号頁・発行日
no.1, pp.41-52, 1985-03 (Released:2012-09-24)