著者
廣川 佐千男 伊東栄典 下司 義寛 Yufeng Dou 池田 大輔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.108, pp.31-36, 2005-11-02

iPodに代表される携帯メディアプレーヤーの出現により音楽業界の状況が大きく変わりつつある。iTMSに登録された個人的プレーリスト群に現れる曲目やアーティストの出現頻度の解析により、相互関連を表す概念グラフを構築する方式を提案する。Portable music players are chaning the music entertainment environment. They can download the music through network. This paper proposes a method for extracting relation and popularity of songs and artists which appear in playlists of iTMS(iTunes Music Store).
著者
石塚 晴通 大槻 信 池田 証寿 月本 雅幸 沼本 克明 築島 裕 小林 芳規 奥田 勲
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1996

高山寺経蔵本のデータベース化により、平安・鎌倉時代の諸学・諸芸が形作る相互依存関係(学芸情報ネットワーク)を現経蔵本及び旧蔵本から再現することを目的とし、現地における原本の実地調査を二度に亘り(平成10年7月、平成11年1月)実施した。その成果として、『高山寺本東域傳燈目録』(高山寺資料叢書第十九冊)を東京大学出版会より刊行し、高山寺経蔵の形成に関する重大な進歩があった。さらに、高山寺経蔵の現蔵本や経蔵より流出して各家に分蔵される旧蔵本の書誌データを補強し、資料相互間の関連についての検討を行った。また、高山寺経蔵本の資料紹介・研究が多くなされている『高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集』(昭和56~平成9年度分17冊)及び『訓点語と訓点資料』(1~101輯)から研究資料を抽出して作成したデータベースを補強した。二度に亘る実地調査の期間及び各研究者のもとにおけるコンピューター環境を整備して得られた互いの緊密な連絡・協力体制により構築されたデータベースを活用し、文献の相互依存と継承について研究討論を行った。この結果、目的とした研究成果を達成し、全322ページの研究成果報告書を作成配布することを得た。
著者
菅波 盛雄 廣瀬 伸良 白木 祐美 比留間 政太郎 池田 志斈
出版者
The Japanese Society for Medical Mycology
雑誌
日本医真菌学会雑誌 = Japanese journal of medical mycology (ISSN:09164804)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.319-324, 2006-10-31
被引用文献数
11 17

<i>Trichophyton tonsurans</i> 感染症は, 高校, 大学生の柔道・レスリング選手を中心に拡大していることは知られているが, 中学校柔道選手へも感染が拡大しているか否かは不明である. 本研究では, 平成17年度の全国中学校柔道大会において調査を行った. 対象は全参加1,039名のうち, 本調査の検査に同意した男子218名, 女子278名の計496名であった. 調査は質問紙法とhairbrush法を用いた. 結果は, 496例中45例 (9.1%) がhairbrush法陽性で, 1陽性例あたりの陽性ブラシ棘の集落数は1~126集落 (平均36.1±48.9) であった. 陽性例が多いのは, (1) 男子選手, (2) 他校および高校, 近隣の道場などで頻繁に練習を行う者, (3) 友人に体部白癬「有り」との回答をした者, (4) 体部白癬既往「有り」との回答をした者であった. また, (1) 体重の軽いクラスの者, (2) 戦績上位入賞者, (3) 関東と九州地区在住者に陽性例が多い傾向があった. 次にhairbrush法で陽性であった45名に検査結果を通知し, 治療を受けるように指示した. 3ヶ月後のhairbrush法再検査では, ブラシを返却した者は45例中33例 (ブラシは返却してきたが未治療9例を含む) であった. 治療による菌の陰性化率は, ミコナゾールシャンプー治療群では12例中12例 (100%) で, 経口抗真菌剤治療群では12例中6例 (50.0%) であった. 以上より, 中学生柔道選手における<i>T. tonsurans</i> 感染者が確認された (9.1%) ことより, 本症の感染拡大の阻止が急務であると考えられた.
著者
津川 龍三 江原 孝 池田 龍介 下 在和 鈴木 孝治
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.1111-1117, 1991-07-20
被引用文献数
2

1978年,透析歴7年の24歳男子に両腎に多発した嚢胞と,さらに右側に腎癌を発生した例を経験し,調査の結果Dunnillの報告したacquired cystic diseaseと判明した。以後現在までに計8例を経験した。平均年齢は1例を除き32歳と若く,透析歴は8年,男女比は7:1である。うち2例は両腎摘除後に腎移植を行い,1例は生着生存中であり,1例は拒絶反応により再透析となり,子宮体癌+卵巣癌による癌性腹膜炎で死亡した。また1例は腎移植後良好な機能を有しつつ8年後に固有腎に腎癌が発見され摘除した。これらの症例を病理学的にみると,病変は1〜3cmの球形で腎内に限局し,Robson-I(わが国の腎癌取扱い規約T-1)に相当し,組織学的に多くは淡明細胞癌であった。興味深い所見は,癌病変以外の同側,さらには他側の嚢胞壁上皮に多層化,乳頭状増殖をみることである。治療としては,腎摘除を行った。2例を除いて6例は腰部斜切開とした。副腎は含めず,いわゆる単純摘除とした。全例再発転移はない。acquired cystic diseaseと腎癌の合併の原因は不明であるが,1) ある種の代謝物の蓄積による発癌性,2) 免疫監視能の低下が考えられ,いずれも透析例に該当する考え方であり,免疫抑制剤が使用される移植は,2)が該当しよう。慢性腎不全患者については透析,移植を問わず,固有腎にも常に注目し,定期的にCT,超音波検査を実施し,早期発見,早期摘除が重要である。
著者
冨田 安志 池田 一二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.525-527, 1994-11-25

電流フォロワ付カレントコンベア2個用いて,電流信号源として適する低出力アドミタンス可変低周波CR発振器の一回路構成を提案する.
著者
澤田 宏二 荒井 良明 河野 正司 大竹 博之 池田 圭介 中島 正光 平野 秀利
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 = The Journal of Japanese Society of Stomatognathic Function (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.59-66, 1996-06-30
被引用文献数
6

顎関節脱臼の治療には, 口腔外科領域での観血的処理が行われることが多く, 咬合治療が行われることはまれである.しかし, 顎関節脱臼症例に対して, 咬合治療を行うことにより治癒をみた報告はこれまでもある.今回, 我々も顎関節脱臼症例に対して, ガイドの位置を変化させる咬合治療により顎関節脱臼の治癒をみた.症例は起床時の右側顎関節習慣性脱臼を有する18歳男性1名である.平成6年頃より, 起床時に右側顎関節脱臼が生じたが, 自力で整復が可能であったので放置した.しかし, 脱臼の発生頻度が高くなり, 平成7年2月には毎朝右側顎関節脱臼が生じるようになり, 当科に来院した.患者は側方滑走運動時に第2大臼歯のみが歯牙接触していた.スタビリゼーションスプリントを上顎歯列に装着したところ, 翌日から起床時の右側顎関節脱臼は消失した.その後, 作業側ガイドと非作業側ガイドのどちらが脱臼の消失に寄与しているのかを追求し, さらに6自由度顎運動測定装置(東京歯材社製TRIMET)により, 3種類の滑走接触における顎運動の解析を行った.その結果, ガイドを歯列の前方歯に修正することによって, 下顎の滑走運動のみならず, 歯牙接触のない下顎運動経路, さらには顆頭の運動量にも変化を認め, 右側顎関節脱臼は消失した.今回の症例より, 顎関節脱臼症例にアンテリアル・ガイダンスの修正が有効な治療法となりうることが示唆された.
著者
下川 賢一郎 岩瀬 賢明 三輪 亮佳 池田 麻理子 大野 修 山田 薫 宮本 憲二 上村 大輔
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.50, pp.487-492, 2008-09-01

(-)-Ternatin (1) is a highly N-methylated cyclic heptapeptide that was isolated from the mushroom Coriolus versicolor during our continuing search for potential anti-obesity agents from natural resources such as mushrooms. In our previous presentation (2006), we reported the isolation, structure elucidation and synthesis of 1, which potently inhibited fat accumulation against 3T3-L1 murine adipocytes. To clarify the detailed mode of action of (-)-ternatin (1) with regard to fat-accumulation inhibition in adipocytes, we started bioorganic studies of 1 and its analogues. We achieved the solution-phase synthesis of 1 and then evaluated its in vivo biological activity. Treatment with 1 at 5mg/kg/day was found to suppress the increase in body weight and fat accumulation in diet-induced obese mice. Due to the course, a structure-activity relationship (SAR) study of 1 was first investigated aimed at the recognition of the importance of side chain functionalities as well as a suitable site for advanced functionalization in its structure, e.g., biotinylation and introduction of a fluorescent unit.