著者
相田 美喜 伊藤 一幸 池田 浩明 原田 直國 石井 康雄 臼井 健二
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究. 別号, 講演会講演要旨 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
no.42, pp.46-47, 2003-04-19

水田除草剤のベンスルフロンメチル(BSM)が、絶滅危惧種とされる水生シダのサンショウモ、オオアカウキクサ、デンジソウおよびミズニラの生育に及ぼす影響を野外試験により検討した。また、サンショウモとオオアカウキクサの現生育地における出現状況とBSM濃度の消長を調査するとともに、現生育地において想定される低濃度域のBSMに対するサンショウモとオオアカウキクサの感受性を室内試験により検討した。
著者
唐澤 信司 池田 千里 具 龍曾 〓 俊憲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語
巻号頁・発行日
vol.97, no.567, pp.9-16, 1998-02-23
被引用文献数
5

本文は言語を認識したり、あるいは言語を出力する機能のモデルを検討したものである。情報は記号であり、知能は解読器によって実現する。自律神経系の活動や随意運動あるいは言語機能も解読器を要素として実現できる。特に行動の制御や言語の知能は体験に依存し、その経験依存性が個性と共通性をもたらす。さまざまな解読器がオーバーラップして形成されるので、それらの概念の間には部分的に属性を共通したり、物理的な関係あるいは従属関係などを持つ。また、シリアルである言語表現機能と関係することが、解読器が次々と活動して信号が伝播すること(思考)を可能にする。
著者
池田 隆政 伊藤 大雄 吉田 亮
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.87-92, 2010 (Released:2010-01-26)
参考文献数
23

ニホンナシ短果枝葉の飽和光下光合成速度(光合成能力)の季節変化を携帯型光合成測定装置を用いて調査した.予備試験の結果,光合成能力の測定のためのチャンバー内条件として通気速度500 μmol・s−1,光合成有効放射束密度1,500 μmol・m−2・s−1が適当であった.また,光合成速度は午前9時以降減少することから,測定は9時までに終了することとした.ニホンナシ‘幸水’(露地栽培)および‘ゴールド二十世紀’(露地およびハウス栽培)短果枝葉の光合成能力は,満開後30~60日に最高値(15~20 μmol・m−2・s−1)に達し,その後収穫期あるいはその直前までほぼ同じ値が維持された.着果負担のなくなった収穫期後は次第に低くなり,10月以降は急激に低下した.葉肉コンダクタンスの変化は,光合成能力とほぼ同様であり,光合成能力は,主に葉肉活性に影響されていることが示された.以上の結果より,ニホンナシ短果枝葉の光合成能力は着果期間中高いレベルが維持されていることが明らかになった.
著者
池田 揚子 IKEDA Yoko
出版者
岩手大学教育学部附属教育工学センター
雑誌
教育工学研究 (ISSN:02852128)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.63-70, 1987-03-01

家事労働軽減のために開発されてきた洗濯機に,放り込めばあとは洗濯機が洗ってくれるから安心と思っている人がふえている。本当に衣類の汚れ除去はこれでよいのだろうか。この疑問を解明する一つの実験研究である。洗濯槽内の浴と布の相対回転速度を手がかりに,洗浄効率との関係から機械作用を考察する方法を用いた。布はポリエステル・綿混紡ブロードで大きさは4種類である。即ち幅を一定とし,長さ,形を変化させた。洗浴は一定とし,布の枚数を変えることにより,浴比を4-5水準とした。結果,長方形の布で1枚が100g-200gの場合,高浴比では相対回転速度も洗浄効率も増加した。これは相対回転速度と布の変形が,機械作用に寄与したと考えられる。然し,布重量が400gに増すと布の移動に力が必要のためか,布の変形に及ばない。洗浄効率も増加しない。筒形にした布の挙動は長方形と異なり,高浴比では洗浄効率の上昇は見られなかった。洗濯槽内のパルセーターは決った水流しか作り出さないが,布を入れることにより槽内の動きは独特の様相を呈し,汚れ除去も種々相を成す。
著者
中島 祐介 池田 誠 浅田 邦博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.295, pp.17-22, 2000-09-14

近年の集積システムのサイズの増大化や、動作周波数の上昇に伴いこれまでのRC回路シミュレーションにおける誤差の増大が懸念されている。これに伴って、近年誘導性の要素であるシンダクタンスを考慮するという研究が行なわれてきているが、インダクタンスは既に確立した計算手法が提案されている抵抗やキャパシタンスと異なり、抽出のための計算コストが膨大となる。本稿では、このインダクタンスの抽出に関して、効率的に計算する方法を提案し、それを用いて簡単な回路シミュレーションを行い、インダクタンスの影響を見積もっている。
著者
若田 光敏 兵藤安昭 池田 尚志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.22, pp.65-72, 1999-03-04

日本語では「は」は基本的には文中での主題を表すが,一文の中に複数の「は」が現れることも多く,その場合,「は」のスコープを確定することは,日本語文の解析において重要である.特に長文では,「は」のスコープを正しく認識することは,文の大域的な構造を把握することと一体の関係がある.本稿では,「は」のスコープを解析していく手がかかりとして行った,コーパス中での「は」の出現パターンについての分析結果について述べる.また,連体形述語の前に位置する連用形述語の係り先に関しても若干の分析を述べる.なお,コーパスの分析に際しては,我々が開発中の解析システムIBUKIをツールとして用いた.Japanese postpositional function word "wa" plays an imortant role in a sentence representing a topic. In a long sentence there can appear more than one "wa". To grasp correctly a global structure of a long sentrence it is definitely important to decide accurate scopes of each "wa". This paper describes our analysis of "wa" scope pattern in a large corpus. Besides we investigated in a large corpus a scope of an adnominal embedding sentence, which is also important to grasp a long complex sentence structure. To analyze and extract sentences including designated expression pattern, the syntactic analysis system IBUKI which is developed at our laboratory is used.
著者
池田 成志 豊田 秀吉 吉田 健二 是枝 一春 茶谷 和行 大内 成志
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.780-783, 1992-12-25
被引用文献数
1

Sphaerotheca 属うどんこ病菌の防除に関する基礎的研究として, 本研究ではキチナーゼ処理によって本菌の吸器が分解されるかどうかについて検討を加えた。メロンの第一本葉, イチゴおよびバラの新葉を材料に, それぞれS. fuliginea, S. humuli および S.pannosa の分生胞子を接種し, 4日後に接種葉を0.1%キチナーゼ液に浸漬した。その結果, 宿主細胞には顕著な変化が観察されなかったのに対して, いずれのうどんこ病菌の吸器においても, 処理1.5時間後には部分的な分解が観察され, 3時間後には約80%の吸器が完全に分解された。以上の結果から, Sphaerotheca 属うどんこ病菌の吸器細胞壁はキチンを主要骨格にもつものと考えた。
著者
小金丸 正明 池田 徹 宮崎 則幸 友景 肇
出版者
社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学会誌 (ISSN:13439677)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.208-220, 2009-05-01
被引用文献数
2 3

実装応力に起因するnMOSFETのDC特性変動を,ドリフト拡散デバイスシミュレーションにより評価する手法を検討した。応力効果をデバイスシミュレーション上で取り扱うための電子移動度モデルを検討し,実験結果との比較からその妥当性を検証した。この移動度モデルでは,応力によるSi伝導帯エネルギ変化,および伝導帯エネルギ変化によって引き起こされる電子存在確率と散乱確率の変化を考慮した。このシミュレーション手法を用いて,QFP樹脂封止にともなうnMOSFETのDC特性変動を評価した。その結果,実験で得られたドレイン電流の変動,しきい値電圧の挙動および相互コンダクタンスの変動を再現することができた。
著者
池田 克夫 大田友一 上野 恵美子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.862-869, 1985-09-15
被引用文献数
6

分かち書きされていない日本文手書き原稿の認識において 文字認識の後処理として 単語および単語間の接続の二つのレベルで検定を行い 文字認識率を向上させることを試みた.文字認識の結果は 各文字位置に対する10個の候補文字として与えられる.この候補文字列中から 語彙辞書を用いて可能性のある単語を抽出する.さらに 単語間の接続条件した接続テーブルを用いて接続検定を行うことにより 文法的に合法な文字列を構成しうる文字のみを拾い上げる.語彙辞書や接続規則の構成は コード入力された文章の構文解析の場合と異なり 欠落や暖昧な文字を多数含む候補文字列との照合を必要とする 手書き文字認識処理の性質を考慮したものとなっている.本処理により 正解文字が第1位に現れる率である第1位認識率が 文字認識段階での第2?3位認識率にまで向上する.また各文字について10個ずつ与えていた候補文字を 1?3個程度に減らすことができるので 文字選択の操作が容易になると考えられる.
著者
前田 茂則 椋木 雅之 美濃 導彦 池田 克夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.1617-1625, 1999-10-25
被引用文献数
8

画像検索システムでは,利用者が頭にイメージした検索したい画像の内容をいかに的確に引き出せるかが重要である.そのため最近,概略画,類似画像等の画像を検索キーに採用し,利用者のイメージの表現の自由度を高める試みが多くなされているが,画像は多義性が大きいため,従来のキーワード等の言語を検索キーに用いる方式に比べて検索キー自体の示す内容のあいまいさが増大し,利用者の意図が適切にシステムに伝わらない場合がある.そこで本研究では,画像検索をシステムと利用者とのイメージコミュニケーションという観点から見直して問題点を検討し,これをもとに,画像を検索キーに用いながらもそのあいまいさの増大を抑える対話機構を提案する.この対話機構では,検索結果が得られた理由等を示す釈明情報をシステムから利用者に提示し,それに基づいて利用者が検索キーの修正をして再検索を行う.実際にこの対話機構を画像検索システムに実現し,実験によりその有効性を確認した.
著者
椎名 達雄 石崎 正志 福原 清司 池田 紘一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.94, no.27, pp.21-28, 1994-04-28

レーザレーダの観測データを解析する際、レーザレーダ方程式を用いるが、従来の方程式では送信光を平行光と仮定し、往路における散乱を考慮していない。しかしながら、雨や霧など天候が悪くなるに従い、大気中に浮遊する水粒子の数が多くなる。その結果、往路においても送信光の散乱が生じ、観測データに影響を及ぼすことが予想される。そこで、本研究において、送信光の散乱を考慮した新しいレーザレーダ方程式を提案し、解析を行った。その結果、雨から霧、雪へと気象状況が悪くなるに従い、送信光の散乱が大きくなることが分かった。また、送信光の散乱の様子を調べるために、霧箱による実験を行った。その結果、平行光にしたレーザ光が霧中で散乱され、広がりをもつことが確認された。以上のことから、提案したレーザレーダ方程式の適用性を確認することができた。