著者
西村 裕之 濱川 真治 清水 誠一郎 加藤 香
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.11, pp.741-745, 2005-11-01
参考文献数
1

As a new agent that permits dewaxing without using xylene or xylene substitutes, we prepared a detergent including cleaning substance that we deem effective and tried it for dewaxing after heated. Paraffin dissolution-removal effect was not exactly adequate, compared with xylene, but we were able to obtain staining results almost comparable to those dewaxed with xylene for Hematoxylin-Eosin stain (H & E) and various special stains as well. Like ordinary commercial detergents, this agent is legally allowed to be drained into sewer system. We expect that this agent can contribute to improving work environment by minimizing use of xylene and alcohol in laboratories.
著者
多田 正大 清水 誠治 西村 伸治 鹿嶽 研 渡辺 能行 川井 啓市
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.1062-1067, 1984-07-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
20
被引用文献数
1

潰瘍性大腸炎の病態の一面を検討する目的で,32名の本症患者および健常者7名に対して内視鏡下に水素ガスクリアランス法による粘膜血流測定を行った.直腸S状部の粘膜血流は潰瘍性大腸炎・活動期において増加し,緩解期になると健常者と同等のレベルにまで低下した.また粘膜血流は潰瘍性大腸炎の重症度と比例したが,病変範囲やpatient yearとの比例はみられなかった.病理組織学的には潰瘍性大腸炎の重症例では粘膜の毛細血管に血管炎や血栓が起り,微小循環不全状態にあることが疑われているが,粘膜血流の面からみると重症例でも血流は増加しており,形態と機能の不一致に興味が持たれた.
著者
清水 誠
出版者
日本独文学会
雑誌
ドイツ文学 (ISSN:24331511)
巻号頁・発行日
vol.150, pp.1-11, 2015-03-25 (Released:2018-03-31)
著者
清水 誠
雑誌
消化と吸収 (ISSN:03893626)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.6-12, 2009-03-19
参考文献数
21
著者
清水 誠
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

TGR5は胆汁酸をリガンドとするGタンパク質共役受容体であり、その活性化は抗肥満・抗糖尿病効果を示すことが知られている。本研究では、TGR5を活性化する食品成分のスクリーニングを行い、ノミリンを含む複数の食品成分を同定した。動物実験の結果から、ノミリンは肥満や耐糖能異常を改善する事を明らかにした。また、TGR5を活性化する他の成分(成分A)に関しても、高脂肪食による体重増加を抑制する効果がある事を明らかにした。
著者
和田 祥枝 北詰 浩一 鈴木 隆之 藤田 彰 清水 誠一郎
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.284-289, 2013-03-30
参考文献数
15

65歳男性。健康診断で白血球増多を指摘されて受診,白血球,LDH, sIL-2Rの軽度上昇を認めた。画像検索では明らかな所見なく,骨髄検査では核小体不明瞭な小型の異型リンパ球を多数認め,T細胞系の表面マーカー陽性,染色体検査は正常核型であった。以上よりT細胞前リンパ球性白血病(T-PLL) small cell variantと診断,経過観察となった。白血球増多を指摘されてから約34か月後,頸部リンパ節の急激な増大と,白血球,LDH, sIL-2Rの急速な上昇を認め,入院となった。骨髄穿刺および頸部リンパ節生検では,これまで検出できなかったinv(14)(q11;q32)を含む複雑な染色体異常を示し,画像上全身のリンパ節腫大と肝脾腫を認めた。入院4日目に脾臓破裂を合併し,経カテーテル動脈塞栓療法を行うも救命できなかった。本症例は,緩慢な経過ののち急激な悪化時にT-PLLに特徴的とされる染色体異常を認めた。またT-PLLの剖検症例は貴重と考えられ報告する。
著者
石谷 太 岡田 雅人 清水 誠之 佐久間 恵 石谷 閑 原岡 由喜也 龝枝 佑紀 小神野 翔平 Zou Juqi 古家 博信 梶原 健太郎 北野 圭介 大倉 寛也 河瀬 直之 Chen Ping-Kuan
出版者
群馬大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2014-07-10

本研究では、SrcとWnt経路の活性化が誘発する細胞競合の機序と、その脊椎動物における機能的意義、および腫瘍進展における役割の解明を目指している。まず、ゼブラフィッシュにおいて細胞競合可視化解析系を確立した。また、Wnt経路駆動性細胞競合の研究を行う過程で、発生プロセスで自然発生したシグナル異常細胞が細胞競合により排除されること、すなわち、細胞競合が発生プログラムのエラーを防ぐ発生ロバストネス制御機構であることを発見した。また、新たに構築した培養細胞系を用いた解析により、Src誘発性細胞競合におけるSrc活性化細胞の逸脱の方向性が細胞の種類によって変化することを発見し、その機序を明らかにした。
著者
清水 誠治 富岡 秀夫 小木曽 聖 石田 英和 眞嵜 武 池田 京平 上島 浩一 横溝 千尋 高島 英隆
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.423-430, 2018-04-25

要旨●ヒト腸管スピロヘータ症(human intestinal spirochetosis;HIS)の自験例43例について臨床的検討を行った.41例は生検組織またはEMR標本のHE染色で偽刷子縁の所見により,2例は内視鏡検査時に吸引した腸液の直接塗抹で診断された.症状の有無別では無症状例が31例,有症状例が12例であった.生検は主にポリープやびらんから採取され,組織診断は低異型度管状腺腫13例,過形成性ポリープ8例,炎症性変化7例,過形成性結節4例であった.有症状12例中9例は他の疾患が判明し,3例はアメーバ性大腸炎を合併していた.他の原因疾患がみられなかった3例の内視鏡所見は,右側結腸を中心とした半月ひだの浮腫と発赤であった.その内2例では慢性下痢がみられており,腸液の直接塗抹でHISと診断され,遺伝子解析でBrachyspira pilosicoli(BP)が同定された.抗菌薬による治療は1例で行われたのみで,他の症例は無治療で症状が改善していた.HISについての文献的考察を行った.
著者
薩 秀夫 権藤 祐輔 和多利 研二 清水 誠
出版者
国際タウリン研究会
雑誌
タウリンリサーチ (ISSN:21896232)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.39-41, 2017 (Released:2019-11-11)

著者らはこれまで腸管とタウリンの相互作用につ いて研究を進め、腸管上皮モデル細胞を用いてタウ リンの腸管吸収に関わるタウリントランスポーター (TAUT)の特性・制御を明らかにするとともに、腸炎 症に対するタウリンの予防・軽減作用を報告してき た。本研究ではタウリンの遺伝子レベルでの作用機 序を明らかにすることを目的とし、タウリンがヒト 腸管上皮モデル細胞における遺伝子発現全般に対す る作用を、DNAマイクロアレイを用いて解析した。 その結果、タウリンは thioredoxin interacting protein(TXNIP)の mRNA発現を顕著に亢進する ことが見出され、さらに TXNIP のタンパク質レベ ルでの発現亢進も確認された。また TAUT の基質で あるβ-アラニンやGABAはTXNIPのmRNA発現 に影響を与えなかったことから、タウリンによる TXNIP 発現亢進はタウリンの構造に極めて選択的 であることが示唆された。さらにタウリンは TXNIP のプロモーター活性を亢進することが明らかとなり、 これよりタウリンは転写レベルで TXNIP の発現を 亢進することが示唆された。
著者
清水 誠一 福田 三郎 有田 道典 先本 秀人 江藤 高陽 高橋 信 西田 俊博
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, pp.2090-2095, 2010 (Released:2011-02-25)
参考文献数
12

腎癌術後に肝転移再発と鑑別困難であった,肝副葉の1例を経験した.症例は59歳,男性.平成16年,右腎癌に対して手術施行されたが,術前のComputed tomography(CT)では肝腫瘤は認めていなかった.腎癌術後6カ月のCTで肝左葉に1cm大の腫瘤を認め,その後増大傾向を認めた.Dynamic CTでも造影効果を認めたため,転移性肝腫瘍を疑った.手術を施行したところ,肝外側区域から被膜を介して肝外に伸びる母指頭大の腫瘤を認め,切除した.摘出標本では,被膜内に門脈,動脈,胆管を認め,腫瘤は正常肝組織であり肝副葉と診断された.肝副葉は手術時などに偶然発見されることが多いが,本症例は術前に転移性肝腫瘍と鑑別困難な症例であったため,文献的考察を加えて報告した.
著者
清水 誠治
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.30-38, 2006-04-30 (Released:2017-08-31)

This manuscript concentrates heavily on the fact that the accent in the Tanohama dialect of Seiyo City in Ehime Prefecture is determined by the moraic structure of the word. It also touches briefly upon phonetic factors such as the notion that sounds in the "ga" row of the Japanese syllabary are sometimes pronounced with a [ŋ] and that sounds in the "ka" and "ta" rows of the syllabary are sometimes produced with a sound that is close to the voiced [g] [d].
著者
大富 潤 朴 鍾洙 清水 誠
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.1529-1538, 1989-09-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
22
被引用文献数
10 9

From May 1985 to February 1987, sampling surveys with small beam trawlers at 20 stations were carried out every season in Tokyo Bay. With these results and logbook data from several fishermen, the distribution of the Japanese mantis shrimp Oratosquilla oratoria and its relationship to fishing grounds were investigated.The distribution of the mantis shrimp covered a wide area of the bay from autumn to winter, but from spring to summer, it was concentrated towards the southern part. From the results of the mark-recapture experiment, this southern concentration is considered to be caused by the movement of the mantis shrimp. The distribution of fishing grounds was concentrated towards the southern part of the bay from summer to autumn and it expands to a wider area from winter to spring.In Tokyo Bay, larval mantis shrimp seem to settle in a wide area throughout the bay. As individuals settled in the northern (inner) area of the bay are not fished to any great extent until the following summer, they are secure to be recruited to the stock unless natural death occurs. 1 year-old and over individuals are the target for small beam trawlers and are caught rather intensively in summer and winter.
著者
清水 誠治 多田 正大 川本 一祚 趙 栄済 渡辺 能行 川井 啓市
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.1663-1669, 1985

オリンパス光学K.Kにおいて開発されたOES内視鏡写真撮影システムはOESファイバースコープ,光源装置CLV-10,データ写し込み装置DS,内視鏡カメラSC16-10よりなるが,これらを臨床の場で試用する機会を得た.CLV-10は光量の増加,露光精度の向上とともに非常灯も装備されている.DSは患者データを入力・記憶・表示しフィルムに写し込むことができ,またSC16-10のファインダー内に日時,経過時間,撮影部位等の英数字データを表示し内視鏡写真に写し込むこともできる.SC16-10は軽量化が計られ,拡大率の異なる3種類のマウントアダプターが用意され大画面で撮影することが可能である.OESシステムを用いることにより検査中の操作が容易になり,観察ならびに読影上見やすい画像が得られる上,内視鏡写真にデータ記録としての客観性を導入することが可能となり,特に部位同定の指標に乏しい食道や下部消化管検査における有用性を確認した.
著者
古田 隆久 加藤 元嗣 伊藤 透 稲葉 知己 小村 伸朗 潟沼 朗生 清水 誠治 日山 亨 松田 浩二 安田 一朗 五十嵐 良典 大原 弘隆 鈴木 武志 鶴田 修 吉田 智治 芳野 純治
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.1466-1491, 2016 (Released:2016-09-20)
被引用文献数
2

2008年(平成20年)より2012年(平成24年)の5年間における消化器関連の偶発症数は,総検査数17,087,111件に対して12,548件(0.073%)であった.観察のみの偶発症の発生率の0.014%に対し,治療的な内視鏡検査での偶発症発生率は0.67%と約50倍高かった.死亡事案は220件あり,特に70歳以上の高齢者での死亡が164件と全体の3/4をしめた.