著者
清水 省悟 柴田 義孝
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.203-204, 1995-03-15

キャスターがニュースを説明する声や身振りに合わせて、次々と画像が表示されるといった電子ニュースサービスでは、オーディオ・ビデオといった時間的制約を受けるメディアデータ(連続メディア)のみならず、静止画・テキスト・グラフィックといった時間的属性を持たないメディア(バーストメディア)をも含んだ複数のメディアが、時間の経過と共に変化するといったシナリオの提供を必要とする。そこで、オーディオ・ビデオ・イメージ・テキスト・グラフィックスより構成されるマルチメディア情報をネットワーク上より検索し、ユーザに提供するようなサービスを実現させるため、転送特性の異なる複数のメディアを、シナリオに基づき時間的に統合して提供するための同期転送プロトコルの設計を行なった。
著者
田中 陽介 清水 康夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.79, no.804, pp.2874-2883, 2013 (Released:2013-08-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

We have been investigating small and high-strengthened single threaded worm gear. Previous our studies have shown that reducing thickness of worm tooth on addendum face enlarges elastic deformation of worm wheel. This proposed profile has advantages on improving contact ratio, gear efficiency, strength against impact force and fluctuation in torque. Though we have modified the profile of worm, we have not reported on a profile of worm wheel. In this paper, we propose the MUB theory that new profile of worm wheel improve contact ratio without increasing tip diameter of worm wheel. At first, we focused on meshing under base circle of worm wheel, and investigated geometrical shape on dedendum face manufactured by hob cutter. As a result, we derived formula of new profile of worm wheel for meshing under base circle. In addition, the MUB theory was verified by the experiment that used an actual worm wheel with MUB profile. It was shown that we obtained a new finding by the process of this research.
著者
筒井 敏彦 天野 正 清水 敏光 村尾 育子 Stabenfeldt George H.
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.613-617, 1989-06-15
被引用文献数
3

猫胚の子宮内移送の発現状況を明らかにするため,妊娠子宮169個の黄体数,胎子数を観察し,次の結果を得た.1頭あたりの黄体数は2-11個,平均5.6±1.9(SD)個で,左右卵巣の黄体数の間には負の相関関係が認められた(P<0.05).また胎子数は1-8頭,平均4.5±1.4頭で,左右子宮角内の胎子数の間には相関関係は認められなかった.着床率は25-100%で平均83.9±19.5%であった.胚の子宮内移送は69頭(40.8%)に認められ,1頭あたり移送胚は1-3個であった.黄体数の多い側の子宮角から少ない側への移送が66頭(95.7%),少ない側から多い側への移送が1頭(1.4%),左右黄体数の等しい例での移送は2頭(2.9%)であった.移送の結果,左右黄体数の差よりも左右子宮角内の胎子数の差が小さくなったものが54頭(78.3%),変らなかったものが8頭(11.6%),逆に多くなったものが7頭(10.1%)であった.このことから猫においても胚の子宮内移送によって,左右子宮角内の胎子数が均等化することが認められた.
著者
清水 一史
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.1-9, 2013-02-21

現代世界経済の構造変化のもとで, 東アジアの経済統合が更に求められてきている。世界経済の構造変化の中でASEANは1976年から域内経済協力を進め, ASEAN自由貿易地域(AFTA)を確立し, 現在は2015年のASEAN経済共同体(AEC)の完成を目指している。アジア経済危機後には, ASEANを中心に広域の東アジアの地域協力とFTAも進められてきている。そして世界金融危機後の構造変化が, 東アジア経済統合の実現を強く迫っている。世界金融危機後にこれまでの東アジアと世界経済の成長の構造は転換を迫られ, ASEANや東アジアの経済統合がより求められるようになった。また世界金融危機後のアメリカの状況の変化は, 対アジア輸出の促進とともにTPPへの参加を促し, TPPの構築の動きはASEANと東アジアの経済統合に大きな影響を与えている。本稿では, 世界金融危機後の世界経済と東アジア経済の構造変化のもとにおける, 東アジアの経済統合を考察する。
著者
清水 理佳
出版者
大阪市立大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

研究の主題であるひずみ度を用いて,新しい多項式ひずみ多項式を定義しその性質を調べる等,独創的な研究を進めた.また受入研究者である河内明夫教授との共同研究によりひずみ交差多項式を定義して,結び目射影図の研究にもつなげることができ,大変有意義な結果を得ることができた.今年度は当初の計画通り,結び目の射影図についても深く考察し,結び目射影図における局所変形に関する結果も発表した.さらに,結び目図式の領域交差交換に関する研究代表者の結果を応用して,河内明夫教授,岸本健吾氏と研究代表者の共同発明でゲームを発明し特許出願した.研究代表者はアルゴリズム作成,およびコンピュータを用いた実際のゲーム作成等の役割を務めた.平成23年12月にはこのゲームがAndroidスマートフォン用のアプリとなり,世界同時公開され国内外から注目を集めた.日本数学会およびアメリカ数学会の学会を初め,国内外の研究集会や学会での発表も精力的に行った.平成23年度の講演回数は19回(内2回はポスター発表)であり,本予算を出張旅費に多く費やしたがどれも大変有意義な出張であった.出張先での議論や研究打ち合わせにより新しい研究テーマおよび新しい結果を得ることができた.
著者
板野 理 松田 祐子 清水 宣明 荻野 千秋 藤村 智賢 佐谷 秀行 大島 正伸
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

悪性腫瘍による閉塞性黄疸に対しての金属性ステントを用いた姑息的減黄術はtumor ingrowthによるステント閉塞の問題が増加している。本研究では、チタン合金ステントに超音波を照射し、ラジカルの産生を利用したステント内再閉塞を予防・改善するための無侵襲的治療法の確立を目的とした。チタン合金に対し1MHzの超音波を30秒0.3 W/cm2照射し超音波のみと比較したところ、チタン合金で高いフリーラジカルの発生が確認され殺細胞効果も最も高かった。悪性腫瘍ステントモデルでは、1MHz、0.3W/cm2、10分の超音波照射を行った。超音波照射群でステントへのingrowth抑制が確認された。

1 0 0 0 風景の終り

著者
清水 真木
出版者
岩波書店
雑誌
思想 (ISSN:03862755)
巻号頁・発行日
no.1030, pp.67-87, 2010-02
著者
清水 暢子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.276-283, 2013-08-01 (Released:2013-08-01)

国際医学情報センター(IMIC)は,製薬企業や医師,薬剤師からの依頼を受け,医薬文献の検索など,医薬情報にかかわるさまざまな業務を受託している。本稿ではIMICが財団全体で取り組んでいる調査担当者育成のプログラムを紹介した。はじめにIMICが受託する医薬情報の調査に関連する業務と,その業務の遂行に必要な知識・スキルについて述べた。次に,知識・スキル習得のための教育プログラムをステップごとに詳述し(医薬雑誌ハンドサーチ,外部研修,内部研修,検索演題の実施,継続教育),今後,医薬関連の調査担当者に求められる役割についても述べた。
著者
川谷 隆彦 清水 裕之 マッキーチャン マーク
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.7, pp.1742-1751, 1997-07-25
被引用文献数
10

本論文は筆者の一人が先に提案したLDA法の改良と手書き数字認識への応用について述べている. LDA法ではフィッシャーの判別分析で求められる判別関数を原距離関数に重畳することにより原距離関数のパラメータの学習を行う. 判別分析においては, 判別すべき二つのパターン集合を1次元の軸z上に射影する. 今回新たな問題点として, LDA法では判別関数に1次の項のみならず2次の項まで用いるためにz軸上の分布は対称にならないこと, また, そのために最適な判別関数が求められず認識精度の向上に限界があることが判明した. 本論文では, 非対称性の影響を軽減させる方法を提案し, NISTのデータベースに含まれる手書き数字を用いた認識実験によりその効果を確認している. また, 誤読パターンの傾向の評価, および人間の読取り結果との比較を通じ, OCRの読取り能力は人間のそれにかなり接近してきていることを示している.
著者
清水 和巳 上條 良夫 大薗 博記
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

我々は、1)構成員の匿名性の維持、2)利害関係を大幅に変化させるような外部装置を用いない、という二つの基準を満足させ、かつ、協力関係を形成・維持すると考えられる三つの仕組み(①協力・協調の難易度の段階的変化、②変化の内生性、③目標値の調整)について考察を行なった。その結果、上記三つの仕組みが鹿狩りゲームの調整問題を解決するのに有効であり、かつ、多値選択型の囚人のジレンマにおける協力の失敗の解決にも有効であることがわかった。囚人のジレンマは環境問題などと構造的に同型であり、鹿狩りゲームは年金未納問題と構造的に同型と考えられるので、この研究成果は現実の様々な問題解決の糸口となることが期待できる。
著者
清水 一美
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.25-33, 2001-03-31

姿勢の悪さ、構音の一部における置換そして落ち着きを欠くという状態の認められる一幼稚園児に対し、夏休みなどの期間は休止したが、およそ1年間の期間の中で、毎週1回(約1時間)の訓練を実施し、保護者ならびに幼稚園の教師、クラスメイトそして筆者が特に問題を感じない程度に、全3課題を改善できた。これは、他の方法を併用せずに、複数の課題をもつ子どもを支援できる点で、動作法の利便性が示されたものである。また、動作法は直接的には身体動作へ働きかける方法なので、特に構音修正に及ぼす効果について検討する資料を得る試みとして、訓練過程における音声波形および声道断面図の変化が求められた。詳細については今後の研究に待つとしても、全体として、発語器官の使い方のコントロールを改善する効果を生じさせるという示唆を得た。
著者
佐藤 雅明 石田 剛朗 堀口 良太 清水 克正 春田 仁 和田 光示 植原 啓介 村井 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.253-264, 2008-01-15
参考文献数
11
被引用文献数
3

センタレスプローブ情報システムは,車車間通信と車両自体の移動によってプローブ情報の生成と伝達を行う.車両の存在する周辺の道路交通情報や,安全に関する情報等の即時性が求められる情報等に有効であると考えられている.本論文では,センタレスプローブ情報システムの有用性を活用する手法として,センタレスプローブ通信基盤を利用する渋滞に関する道路交通情報生成アルゴリズムの提案を行った.また,提案した道路交通情報生成アルゴリズムとセンタレスプローブ通信基盤を,実車両で動作する車載システムとして設計と実装を行い,テストコース内で5 台の車両を用いた実証実験を行った.この実験で,実装した車載システムによるプローブ情報の生成と統合が可能であることが分かった.さらに,実車環境においてセンタレスプローブ情報システムが有効に動作することが確認された.Decentralized Probe Vehicle System transmits information by the communication between vehicles, and movement of vehicles. Decentralized Probe Vehicle System is effective in the sensor data depending on a geography position, and the sensor data contributed safely which needs a real-time processing. In this paper, road traffic information generation algorithm was proposed. The design and implementation about algorithm and communication platform for Decentralized Probe Vehicle System was performed. Then, field test was conducted by five vehicles in the test course. As a result, it turned out that generation and integration of probe information are possible using implementation system. Further, it was checked that a system operates effectively in real vehicle environment.
著者
清水 達也 小林 昭男 宇多 高明 熊田 貴之 野志 保仁 芹沢 真澄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.691-695, 2007 (Released:2010-06-04)
参考文献数
7

Topography of beach cusps and grain size sorting was observed at four coasts, as well as the observation of a backwash flow in a bay of a cusp. A movement of sea water flowing obliquely from the apex to the bay was observed, resulting in the generation of a backwash flow. On the basis of this observation, two pairs of sink and source were assumed and three-dimensional cusp topography was predicted, using the contour-line-change model considering the effect of grain size change by Kumada et al.(2005). The formation of a cusp and associated accumulation of coarse materials around the apex were well predicted.
著者
清水 敬益 半谷 精一郎 宮内 一洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

音声から抽出したマルチパルス中のサブパルスの位置と振幅の座標が短冊状に分割したスロットのどこに入るかを調べ、その振幅座標をニューラルネットワークに加えたところ、100人の同日音声について98.4%の話者照合率が得られた。この方法によると位置情報の差異をうまく捉えることができるが、振幅情報の差異は必ずしも有効に捉えているとはいえなかった。そこで、サブパルスが現れる位置-振幅領域に20×20の小領域を割り当て、各小領域に何個のサブパルスが存在するかという情報をニューラルネットワークの入力層に与えることにした。本報告では、その際の小領域の形状と大きさについて検討した結果を述べる。