著者
横手 龍 清水 敬樹 田口 茂正 勅使河原 勝伸 速水 宏樹 清田 和也
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.10, pp.983-990, 2008-10-15 (Released:2009-08-07)
参考文献数
28

本邦では稀な電撃性紫斑を合併した劇症型髄膜炎菌性敗血症の成人例を経験したので報告する。症例は50歳の女性。突然の発熱,咽頭痛,両膝関節痛といった前駆症状に引き続いて播種性血管内凝固(DIC)及び広範電撃性紫斑を発症し,ショック,呼吸不全,腎不全に至った。血液培養からは髄膜炎菌が検出された。DIC,ショックに対する各種支持療法に反応して急性期を乗り切り,救命しえたものの,経過中に生じた広範囲の軟部組織壊死に対して,両下腿切断及び全手指切断術を余儀なくされた。集中治療の進歩によって,本症の救命率は劇的に向上した。また近年,本症の転帰のさらなる改善を期待した様々な治療法が提案されているが,その有効性を証明したものはない。現時点では,敗血症とDICに対する適切な支持療法を行うことが,本症に対する至適治療であると思われる。

1 0 0 0 IR 司法の当為

著者
清水 晴生
出版者
白鴎大学法学部
雑誌
白鴎法学 (ISSN:13488473)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.80-68, 2009-05
著者
野尻 美保子 清水 康弘 CHEN Chuan-ren SHU Jing
出版者
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

LHC におけるハードプロセスに伴うジェットや、重い粒子の崩壊からくるジェットの内部構造など、 QCD プロセスに関わる性質に着目し、 LHC での新粒子の発見を確実にする方法を提案した。 特に縮退した新粒子を LHC で発見するために 制動放出を利用する方法や、ジェットの部分構造を利用して,トップの偏極を測定する方法を開発した。またこの方法をもちいて、スカラートップの混合の測定や、暗黒物質の探索可能性について解析をおこなった。
著者
清水 友樹 バール ラジェンダール 坂田 雅雄 浦 環 柳澤 政生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.590, pp.19-24, 2005-01-19

海中の生態環境は謎に包まれている部分が多く, 昨今工学的視点からその生態を探ろうという試みが多くなされている.現在我々はその手法の一つである, 自律型海中ロボットによる海中生物の調査を行っている.ターゲットとしている生物は, 捕食のために2000mもの深海に潜るとされ, 生態が明らかでないマッコウクジラである.本稿では, マッコウクジラの発する音声を解析するシステムをFPGAにより実装し, 個体識別と方位角, 俯角等の位置情報を推定する手法を提案する.
著者
清水 茂夫
出版者
俳文学会
雑誌
連歌俳諧研究 (ISSN:03873269)
巻号頁・発行日
vol.1965, no.28, pp.17-23, 1965-02-10 (Released:2010-08-25)
参考文献数
4
著者
清水 洋行
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.69-78, 2010-06-30 (Released:2012-03-01)
参考文献数
15
著者
清水 健志 加藤 省伍 井上 晶 八十川 大輔
出版者
テクノポリス函館技術振興協会
雑誌
北海道立工業技術センター研究報告 (ISSN:09171851)
巻号頁・発行日
no.10, pp.1-5, 2008-12

ミトコンドリアDNA(mtDNA)分析によるガゴメの判別技術を開発するため、産地の異なるガゴメ2個体のmtDNA全塩基配列(37,569bp及び37,625bp)を決定した。得られた塩基配列情報を基に、CAPS法で利用可能なマーカーを探索した結果、23S rRNA遺伝子領域、NAD2遺伝子領域、NAD5遺伝子領域の3遺伝子領域内に候補となる5箇所の配列が見出された。コンブ類11種(ガゴメ、マコンブ、ホソメコンブ、リシリコンブ、オニコンブ、ミツイシコンブ、ナガコンブ、ガッガラコンブ、チヂミコンブ、トロロコンブ、スジメ)を用いてCAPS法を検討した結果、3遺伝子領域の全てでガゴメを識別することが可能であった。また、NAD2遺伝子領域には、チヂミコンブを識別できるマーカーも含まれていることが確認できた。複数箇所を判別に利用することで、高精度なガゴメ判別技術が開発できると考えており、今後、各種個体数を増やし、判別精度の評価を行う予定である。
著者
金城 光 清水 寛之
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.419-429, 2012
被引用文献数
4

This study examined and compared beliefs about the ability to remember of three groups of adults: 99 young, 97 middle-aged, and 104 older adults. The beliefs were assessed by asking participants to indicate the expected trajectory over the lifespan on a graphic rating scale, the General Beliefs about Memory Instrument (GBMI) (Lineweaver & Hertzog, 1998). The results showed the following. Although all age groups expect a decline in the ability to remember with age with the peak around 20─30 years old, older adults perceive an age-related sharp decline later in life than the other age groups do. All age groups perceive that remembering names is more affected by age than any other memory abilities. The trajectory of age decline in remembering in general coincides with that in remembering trivia. All age groups believe that the ability to remember at the age of 10 is as good as at the age of 40. All age groups responded to the scales based mainly on the abilities based on their experiences.
著者
清水 諭
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011
著者
清水 睦美 柿本 隆夫
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤大學教育学研究論集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.119-135, 2003-03
著者
清水 知子
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2009-2011
著者
増田 佐和子 藤澤 隆夫 井口 光正 熱田 純 野間 雪子 長尾 みづほ 南部 光彦 末廣 豊 亀崎 佐織 寺田 明彦 水野 美穂子 清水 正己 東田 有智
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.1312-1320, 2006
被引用文献数
8

【背景】近年,小児スギ花粉症の増加が指摘されている.しかし幼小児でのスギへの感作と花粉症発症の状況はよく解っていない.そこで,乳児から思春期までの小児のスギ花粉感作状況の調査を行った.【方法】243名のアレルギー疾患をもつ小児(8カ月〜16歳,中央値5歳)と137名の同疾患をもたない児(1カ月〜15歳,中央値4歳)についてスギ花粉,ヤケヒョウヒダニ,カモガヤ花粉,卵白,牛乳の血清中特異IgE抗体をCAP-RAST法で測定し,保護者記載による問診票とともに検討した.【結果】スギCAP-RAST陽性率はアレルギー疾患群で47.1%,非アレルギー疾患群で19.9%であった.スギ陽性率はアレルギー疾患群では3歳から5歳で急激に高くなっており,非アレルギー疾患群では幼児期から思春期にかけて徐々に増加していた.最年少のスギ陽性者は1歳11カ月のアトピー性皮膚炎男児であった.スギ陽性群では陰性群に比べ1〜3月生まれが占める割合が有意に高く,吸入抗原(ダニ,カモガヤ)の重複感作率が高かった.【結語】小児のスギ感作は就学前に成立するものが多い.今後,感作を回避するために乳幼児期からいかなる対策を立てていけばよいのか検討が必要である.