著者
石澤 太市 渡邊 智 谷野 伸吾 油田 正樹 宮本 謙一 尾島 俊之 早坂 信哉
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.227-237, 2012-08-31
参考文献数
30

背景:入浴は、身体を清潔に保つための重要な行為であり、生活習慣の一つである。入浴に対する意識は、疲れを取る、リフレッシュ、健康のため、睡眠をよく取るため等であり、健康維持と捉えることができる。しかし、これまで家庭での入浴習慣と健康状態との関係はほとんど研究されていない。<br>目的:本研究は家庭における日々の入浴と身体的・心理的健康状態との関係を明らかにすることを目的とした。<br>方法:健康成人男女 198 名を対象として調査を行った。入浴習慣の調査項目は、被験者の性別・年齢、浴槽浴頻度、入浴剤使用頻度、浴槽浴時湯温、浴槽浴時間、浴槽浴時水位について調査した。健康状態の調査項目は、気分プロフィール検査である POMS(Profile of Mood States)を用い、主観的健康感および睡眠の質については VAS(Visual Analogue Scale)を用いて評価した。<br>結果:浴槽浴頻度の高い群において、「緊張不安」および「抑うつ・落込み」が有意に低く、主観的健康感が有意に高かった。また、入浴剤使用頻度の高い群では、主観的健康感および睡眠の質が有意に高かった。全身浴群においては、「疲労感」が有意に低く、主観的健康感および睡眠の質が有意に高かった。<br>結論:入浴習慣と身体・心理状況との関連が、健康成人男女を対象として行った研究により明らかになった。全身浴による浴槽浴頻度および入浴剤使用頻度が高い入浴習慣は、中壮年の身体的・心理的健康状態を高めたと考えられた。
著者
森 英樹 石橋 真実 渡邊 謙太郎 牧田 文子 宮下 雄博
出版者
岡山赤十字病院
雑誌
岡山赤十字病院医学雑誌 (ISSN:09158073)
巻号頁・発行日
no.29, pp.58-62, 2018-11

近年、残薬やポリファーマシーが社会問題になっている。患者の服薬アドヒアランス向上の対策として錠剤の一包化や服薬カレンダーの利用、可能な場合には配合剤に変更し薬剤の種類を減らすこと等が考えられる。そこで当院糖尿病外来通院中で経口糖尿病を使用中の患者314名に配合剤に対するアンケートを行った。また、同じ内容のアンケートを当院薬剤師と近隣の保険薬局薬剤師、合計69名に行った。なお、薬剤師へのアンケートは薬剤師が思う患者(患者の立場)の意見とした。結果として患者の配合剤への変更の希望が64.6%に対して薬剤師の思う患者の意見は46.4%であった。変更に対する意見として「少しでも内服する薬の数が減ると有り難い」が患者は68.2%に対して薬剤師は45.7%、「変更しないで今までと同じ薬を継続する方が安心できる」が患者は11.5%に対して薬剤師は40.0%と大きな乖離がみられた。薬剤師だけに質問をした項目のうち現在処方している薬剤の服薬錠数や服薬回数を減らしたいと思いますか」という設問に対して「はい」と回答した薬剤師は89.5%と高い値であったにもかかわらず「薬剤変更の提案を行ったことはありますか」の回答では「たまにする」「よくする」と答えた薬剤師は20%であり、大きく半数を下回っていた。このアンケート結果より薬剤師は配合剤を医師に処方提案し、少しでもアドヒアランス向上に寄与したいと考える。(著者抄録)
著者
渡邊 裕子 秋山 晴代 大澤 伸彦 井村 香織 伊関 直美 植田 壽美子 政岡 智佳 赤星 千絵
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.193-202, 2021-12-25 (Released:2021-12-25)
参考文献数
28
被引用文献数
3

大豆の調理・加工によるタンパク質定量への影響を検討した.リン酸緩衝食塩水抽出画分はビシンコニン酸法で測定し,ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)と2-メルカプトエタノール(ME)含有緩衝液抽出画分は2-D Quant Kitで測定し,各画分のSDSポリアクリルアミド電気泳動分析を行い,さらに各種ELISAで測定を行った.豆腐調理過程では浸漬大豆と生呉でタンパク質濃度が変動し,試料均一化時の水分量によるタンパク質溶解性の変動が要因と考えられた.豆乳作製時の生呉の加熱でのタンパク質濃度の低下は熱変性を表すと考えられた.豆腐ではSDS,ME抽出による測定系への影響が考えられた.加熱調理では炒り豆を除き50 kDa付近以上と20 kDa付近のタンパク質が変性し,2度揚げ豆腐で40 kDa付近のタンパク質が変性したが,煮豆を除いたタンパク質濃度は低下しなかった.さらに炒り豆,ゆば,炒りおから,揚げ豆腐では調理時間に伴いタンパク質濃度が増加したことから,水分の低下に伴いタンパク質の変性温度が高温にシフトしたと考えられた.食品表示法に準拠した2種のELISAは大豆調理加工品や納豆を除いた発酵食品,健康食品中のタンパク質とペプチドを検出し,大豆タンパク質の検出に有用であった.
著者
渡邊 金愛
出版者
白鴎大学
雑誌
白鴎大学論集 (ISSN:09137661)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.447-464, 2002-03
著者
田村 岳 ニャムサンジャ フラン 渡邊 眞紀子 ボロルマ オユンツェツェク
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2021, 2021

<p>隣接した異なる2つ、あるいはそれ以上の生態系間の移行帯であるエコトーンは、植生等地上景観の変化に富んだ空間として注目されている。しかし、その形成には気候、母材、人間活動等の影響を強く受けることから、植生ー土壌システムとして土壌性状を調べることで、エコトーン形成要因の時間・空間的な理解を深めることが可能であると考えられる。そこで本研究では、気候や母材に差のない環境において、植生がもたらす水熱環境の変化が性状に現れやすい土壌遊離鉄に着目し、エコトーンの特徴づけを試みた。</p><p> 調査対象地はモンゴル国ウランバートル中心市街地から北西に約15kmに位置するBaruun Salaaである。Baruun Salaaはヨーロッパアカマツを主構成とする林分とステップ草地、さらにその間にエコトーンのシラカンバ林が見られる森林ステップである。本研究では、それら3地点(Pine、Birch、Grassland)における各5つの土壌試料を105℃、550℃、850℃で段階的に加熱し、ヘマタイト化(赤色化)させることで、遊離酸化鉄の特性の差異を調べた。処理した試料は土色(CIE表色系L*,a*,b*)測定を行い、その後a*/b*値の平均値の差を統計的に評価するために対応のあるt検定(両側検定、<i>p&lt;0.05</i>)を行った。さらに、試料中の全鉄と全ケイ素含量の測定をエネルギー分散蛍光X線元素分析装置(EDX)により、ヘマタイト等鉱物の同定をX線回析装置(XRD)によりそれぞれ行った。</p><p> 土色分析の結果から、105℃、550℃、850℃の温度上昇とともにa*/b*値の平均値は、地点ごとに分離されることが判明し、とくに850℃ではPineとGrassland間、PineとBirch間で有意差が見られた。このことからBirchの遊離酸化鉄の性質はGrasslandに類似すると考えられた。一方、EDX、XRDの結果から、全鉄含量に対するヘマタイト含量の値、全ケイ素含量に対するイライトの含量の値は、ともにBirch>Pine>Grasslandの順に大きくなり、Birchでは、土壌の粘土化が進んでいるということが判明した。遊離酸化鉄の活性度や鉄を含む層状珪酸塩の脱水酸化物反応は、火災の影響を強く受けるほど大きくなる(関 2012, Ulery et al. 1996)ことから、Birchでは火災の影響をより強く受けた可能性が示唆された。このことは、燃えた切り株や焚火の跡がBirch調査区で認められた観察結果(田村 2020)と整合した。</p>
著者
渡邊 坦 久島伊知郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.756-760, 1992-05-15
参考文献数
6

中間語をテンプレートと構文解析手法でパタン照合し オブジェクトコードに変換する方法は コード生成の有力な一方法である中間語の構文規則は暖昧性が高いので その場合 パタン照合の競合解消が重要課題となる本論文では 還元条件を各生成規則に対して指定できるボトムアップ型構文解析系において 部分パタンを還元してコードに変換する際 そのコードに固有の標識を付け その部分パタンを先頭とするより長いパタンが検出された時 その標識まで遡ってコードを生成し直す方法を示す これはある種のシフト/還元競合を誤りの恐れなく解消する簡易な方法であり 効率の良いオブジェクトの生成に使える
著者
渡邊 絵都子 吉岡 純希 吉野 友美 本田 真美
出版者
日本重症心身障害学会
雑誌
日本重症心身障害学会誌 (ISSN:13431439)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.319, 2018

はじめにデジタル・ホスピタル・アートとは患者や医療者のニーズに合わせたデジタルアートの実践によりケアの支援を目指すものである。背景当クリニックでは、一般診療・発達専門外来などに加え、重症心身障害児の日中ショートステイを実施している。その活動の一部で個々のニーズに合わせたデジタルアートの実践を行っている。方法方法1:楽器の音によってプロジェクションマッピングされた映像が反応したり、児童が選んだカードの模様が投影されることを実施した。方法2:カード型のRFIDを利用し、近づける動作に伴い音やキャラクターが出てくるデジタルアートを実施した。結果症例1:クリスマスイベントとして実施し、児童のプロジェクションマッピングへの注目は高く、カードの選択では首を振ったり、視線を背け明確な意思を示した。症例2:カード型のRFIDによって反応する因果関係は理解し、自分好みの反応を何度も繰り返し楽しむ様子と周囲に共感を求める場面がみられた。症例3:RFIDのカードを保持できない児童には指に引っかけ、上肢を能動的に動かせるよう環境設定することで介助なく、何度も上肢を動かす様子がみられた。まとめ重症心身障害児(者)の多くは、非言語コミュニケーションを使っているが、自身で明確な意思を表出したり、身体的に行動することが難しいことから、受け身的な活動やコミュニケーションになりやすい。自己決定・自己選択がなされるかは、本人の動機を満たすためのどのような選択肢があり、どのようにしてその中から選択をし、選択を行った結果、どのようなことが引き続き起こり、その変化が、自分にとってどのような意味を持つかによって左右される。個々に合わせたデジタルアートを提案することで、自分で操作し、相互が共感し合う活動場面を設定する中に、コミュニケーション行動が発達する重要な要素が期待される。
著者
瀬戸口 浩彰 渡邊 かよ 高相 徳志郎 仲里 長浩 戸部 博
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.201-205, 2000-02-28

南西諸島西表島の船浦にあるニッパヤシ集団は1959年に天然記念物に指定されて以来,縮小の一途をたどっている。この集団の全ての個体(28個体)の遺伝的多様性をRAPDで解析した結果,27個体は全く同じRAPDバンドをもち,小型の1個体だけが僅かな多型を示した。従って,この27個体は遺伝的に同一なクローンである可能性がある。これは集団内で開花しても種子が全く形成されない事実にも関連していると思われる。ニッパヤシは根茎が水平方向に伸長して2分岐し,その各々の先端にシュートを形成しながら栄養繁殖をする性質があり,船浦においてもこの栄養繁殖によってのみ集団が維持されていると考えられる。集団サイズの急激な縮小,集団が栄養繁殖によるクローンであること,結実しないことなどを考えると,船浦のニッパヤシは絶滅の途をたどっていると言える。
著者
Muller Hans-Rudiger 真壁 宏幹 渡邊 福太郎
出版者
三田哲學會
雑誌
哲学 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.120, pp.145-170, 2008-03

本論文は,2006年3月,学術振興会外国人招へい研究者として来日され,3月8日,文学部教育学専攻と三田哲学会の共催のもと三田で行われたハンス-リューディガー・ミュラ_(Hans-Rudiger Muller)教授の講演原稿(Kunstliche Natur. Bildungsanthropologische Aspekte bei Schiller und Plessner)を訳出したものである.ミュラー教授は1952年ドイッに生まれ,ゲッティンゲン大学のクラウス・モレンハウアー教授の下でPh.D.(1990年)および教授資格(1996年)を取得,現在はオスナブリュック大学教育文化科学部の教授である.専門は,18,19世紀の教育思想,人間形成論(ヘルダー研究を中心に)や自伝研究に基づく教育史研究だが,最近では,とくに自伝を資料としながら家族における文化伝達の問題に取り組んでいる.しかし,その関心の中心は,あくまでも広い意味での美的実践と人間形成の関係に関する理論的考察であり,身体や感覚現象と自己の関係に関する文化分析である.本論文では,18世紀後半の美的人間形成論の鳴矢となったシラー『人間の美的教育について』と,20世紀のはじめに独特な感性論・身体論をもとに哲学的人間学を展開したプレスナーの人間形成論が比較されている.自然(身体)と理性のあいだに開いた近代的分裂を和解する可能性を「美的なもの」にみるシラーと,このような理想なきあと,たえず「脱中心化」を繰り返していくところに人間の本性と可能性をみるプレスナーのあいだに,近代における美的(感性的)人間形成論の連続性と非連続性をみようとしたのがこの論文である.最後に,ミュラー教授の代表的著作(編著,共著を含む)を挙げておこう.Klaus Mollenhauer (unter Mitarbeit von Cornelie Dietrich, Hans-Rudiger Muller und Michael Parmentier), Grund-fragen asthetischer Bildung. Theoretische und empirische Befunde zur asthetischen Erfahrung von Kindern, Munchen: Juventa 1996(クラウス・モレンハウアー『子どもは美をどのように経験するか』真壁/今井/野平訳,玉川大学出版部,2001年).Hans-Rudiger Muller, Asthesiologie der Bildung. Bildungstheoretische Ruckblicke auf die Anthropologie der Sinne im 18. Jahrhundert, Wurzburg: Konigshausen und Neumann 1998. Dietrich Cornelie/Hans-Rudiger Muller (Hrsg.), Bildung und Emanzipation. Klaus Mollenhauer weiterdenken, Weinheim und Munchen: Juventa, 2000. Hans-Rudiger Muller, Reflektierte Leiblichkeit. Zum Leibbezug bildender Kulturerfahrungen in Autobiographien um 1800, in: J. Bilstein/K. Bering/H. P. Thurn (Hrsg.), Kultur-Kompetenz. Aspekte der Theorie. Probleme der Praxis, Ober-hausen: Athena 2003, S. 95-113.1. シラーにおける技巧的自然 : 教育的作用を伴う超越論的理念としての美2. プレスナーにおける技巧的自然 : 人間存在の可能条件としての媒介された直接性と自然的技巧性3. 役者4. 結論 : 人間形成論的まとめ講演
著者
櫛田 宏幸 中内 崇夫 矢倉 裕輝 渡邊 大 上平 朝子 白阪 琢磨
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.95, no.3, pp.319-323, 2021-05-20 (Released:2021-11-26)
参考文献数
15

Tenofovir disoproxil fumarate(TDF)is a prodrug of tenofovir(TFV), used in the treatment of hepatitis B(HBV)and HIV-1. TFV is a renally excreted drug;a weekly dose of 300mg is recommended for patients suffering from HIV/HBV co-infection and undergoing hemodialysis(HD)for renal failure. The pharmacokinetics of TFV in Japanese patients undergoing HD has not yet been thoroughly explored. Herein, we report a case of HD in which the plasma concentrations of TFV were measured serially after the start of treatment with TDF. An 80-year-old Japanese man with HIV-1 was undergoing HD thrice weekly for end-stage renal failure. Concomitantly, the patient was receiving treatment with darunavir ethanolate, ritonavir, and raltegravir potassium for HIV-1 infection. With the treatment, the blood HIV-RNA levels had decreased to below 20 copies/mL. However, the patient developed acute HBV while under follow-up as an outpatient. He was started on treatment with TDF/emtricitabine, administered once weekly after HD, as treatment for HBV. The 7-day TFV trough concentrations measured in two consecutive weeks were 54 and 45ng/mL. The values were comparable with those in the general Japanese population(non-HD subjects)and to other previous reports. The treatment resulted in suppression of both HIV-1 and HBV. However, based on the combination of drugs and HD conditions, the dialysis clearance and removal rates vary. In conclusion, measurement of the plasma drug concentrations is useful for appropriate and definitive treatment of HIV-1 and HBV in patients undergoing HD.
著者
渡邊 智子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.253-264, 2021-10-01 (Released:2021-11-24)
参考文献数
34
被引用文献数
2

「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(以下,成分表2020)の利活用のために,成分表2020の特徴と活用方法,特にエネルギーについて解説した。成分表2020の特徴は①冊子版とHP版での公表 ②そう菜41食品の調理済み流通食品類への増加 ③エネルギーの算出方法が変更(エネルギー産生栄養素の変更とエネルギー換算係数の変更)されエネルギー値(以下,2020E)が確からしい値に変更 ④アミノ酸成分表,脂肪酸成分表,炭水化物成分表の充実 ⑤成分表2015追補(2016~2019)の検討結果を反映(ナイアシン当量の追加,新しい食物繊維成分分析法の追加,解説の充実,表頭の変更等)である。栄養計算は,2020Eとそれを計算したエネルギー産生成分を用い,炭水化物エネルギー比率は引き算により算出する方法が確からしい値に近似する。この値の算出のためには,成分表2020の編集が必要である。一方,栄養計算では,従来の2015Eとその計算に用いた成分で行う方法や,2020Eと2015Eの算出に用いた成分で行う方法もある。どの方法で行うかは目的に応じて決定し計算結果には,どの方法かを明記する。栄養計算を実摂取栄養量に合わせるために,レシピ重量から調理後の成分値が計算できるように,生 100 gの調理後重量当たりの成分値を計算し登録しておくと便利である。
著者
早川 裕彦 大脇 理智 石川 琢也 南澤 孝太 田中 由浩 駒﨑 掲 鎌本 優 渡邊 淳司
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.412-421, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
18

This paper presents “Public Booth for Vibrotactile Communication”, an interactive audio-visual-haptic media that allows us to feel the vibrations of the other people who share the same desk and face each other. The purpose of this research is to observe what kind of behavior people take when a higher presence is presented by tactile sensation in telecommunication. As the interface, we designed a pair of frames consisting of a curved screen to show the upper body and the hand of a life-size person, a haptic system to share tactile sensation, and a sound system. By installing the frames in multiple remote places and transmitting audio-visual-tactile sensation interactively, we observed what kind of behavior faced people do and what kind of communication was created between them. As a result, various haptic plays were created. Since the tendency in the development of haptic communication observed in the developmental phase of infants was also observed through this approach, it was clarified that the heightened presence provided by haptics for telecommunication contributes to the promotion of friendship.
著者
上村 博輝 高村 昌昭 五十嵐 正人 青栁 豊 菊田 玲 渡辺 和仁 中山 均 田村 務 寺井 崇二 薛 徹 荒生 祥尚 廣川 光 澤栗 裕美 渡邊 文子 小師 優子 坂牧 僚 土屋 淳紀
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.245-254, 2020
被引用文献数
1

<p>平成21年に設立された新潟大学医歯学総合病院肝疾患相談センターは令和元年に10年目を迎え,236万人の新潟県民や医療従事者に対するウイルス性肝炎の情報の提供,啓発活動,助成制度のサポート等を新潟県健康対策課,厚生労働省健康局がん・疾病対策課肝炎対策室,国立国際医療センター肝炎情報センターとともに行ってきた.新潟県内の各種肝炎ウイルスの発生動向の報告,助成対象人数の把握や非受検者に対する啓発活動を各年度で行ってきた.C型肝炎については他県と同じく新規治療者数については減少段階にある.しかし,肝炎ウイルスは世界最大級の感染症であることにかわりなく,A型肝炎のエンデミック,B型肝炎ウイルスに対する耐性ウイルス発生や核酸アナログ製剤の長期利用による諸問題,E型肝炎の報告例の増加などについては今後も監視が必要である.また肝炎検査未受検者も多く,啓発活動を行う肝疾患相談センターの存在意義は今後も重要である.</p>
著者
松江 渡邊,盈作
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌
巻号頁・発行日
vol.3, no.27, 1891-01-15