著者
下佐古 慎司 若杉 徹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

昨今製薬企業MRの営業活動は、訪問規制等で面談の時間や頻度も限られており、今まで 以上に適切な営業ターゲット選定が重要となっている。WEBにおける個人行動履歴と同様 に、調剤履歴に対してハイブリッド型レコメンドアルゴリズムを適用する事により、 自社製品(アイテムベース)、医療機関や医師(ユーザーベース)毎の顧客ターゲティング (レコメンド)を試みた。
著者
伊藤 徹 秋富 克哉 荻野 雄 笠原 一人 昆野 伸幸 西川 貴子 西村 将洋 松隈 洋 長妻 三佐雄 若林 雅哉
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

1890年代から1950年代の日本において、知識人や芸術家たちを支えた≪語り≫を主題とする本研究は、哲学、政治学、経済学、文学、建築、美術工芸、演劇などの諸局面で、それが、どのような形で生産され、また消費されていったのか、その具体相を明らかにした。≪語り≫とは、近代化によって従来の生の地盤を掘り崩された後に生じた空隙を埋めるべく創出された、共同的な基礎的虚構群を意味する。本研究は、自己産出的な幻想によって自己を支える構造を、当該の時代の精神史の内に見出した。
著者
三好 茂樹 河野 純大 西岡 知之 加藤 伸子 白澤 麻弓 村上 裕史 皆川 洋喜 石原 保志 内藤 一郎 若月 大輔 黒木 速人 小林 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.9, pp.2236-2246, 2008-09-01
被引用文献数
14

近年,高等教育機関へ進学する聴覚障害学生が増加している.講義中,講師等の発話内容を正確に知らせるために手話通訳やリアルタイム字幕などの情報保障は,それらの学生にとって必要不可欠である.我々は,聴覚障害者のための遠隔地から支援が可能なリアルタイム字幕提示システムを開発している.特殊なキーボードを用いて文字入力を行う速記タイピストがこのシステムを利用することによって遠隔地からリアルタイムに講師の発話内容を字幕化して聴覚障害学生のいる教室へ送り,講義の支援を実施できるようになる.しかしながら,情報科学等の専門性の高い講義内容を正確にリアルタイムで字幕化することには,専門的な知識,特に専門用語の問題があり困難を伴う.そこで本研究では,1台のDVカメラで撮影される講義室側のビデオ映像を数種類用意し,それらの映像を遠隔地にいる字幕作成中の速記タイピストへ提示した.その結果,速記タイピストにとって発話者である講師及び視覚的な提示資料(マイクロソフト社製パワーポイント資料や板書)を含むビデオ映像が,字幕作成者から最も望まれる映像情報であることが分かった.
著者
長尾 敦 和田山 正 若杉 耕一郎 笠原 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論
巻号頁・発行日
vol.95, no.79, pp.49-54, 1995-05-26
参考文献数
6
被引用文献数
8

本稿では,近年,磁気記録符号の分野で重要性が高まりつつあるEPR4(Extended Partial Responce 4)チャネルに対して有効な符号化法を提案する.従来より,記録密度が低い場合の磁気記録系モデルである1-Dチャネルに対して,さまざまな記録符号が提案されているが,より高密度な記録系のモデルであるEPR4チャネルに対する検討は少ない.そこで,本稿では,基本的にはHoleとYtrehusらが提案している1-Dチャネルに対する符号を基礎として,EPR4チャネルに適した符号を探索した.またHoleとYtrehusらはプリコーダを用いる場合のみを考察しているが,ここでは新たにプリコーダのない場合も検討した.その結果として,特に符号化率の低い範囲で優れた符号が見出された.
著者
若松 直樹 清水 洋子 玉木 裕二 小尾 俊之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.223-224, 1996-09-04

形式的仕様記述を用いて動作仕様を定義することにより、ソースコードの自動生成や仕様検証等の支援を可能にする研究が盛んに行われている。しかし、それら高度な支援を実現するために人間にとっての理解性を犠牲にして計算機にとって解釈が容易なものにする場合が多い。一つのシステムを複数に分割して記述した時、各仕様からソースコートを生成する際に、仕様上で同じ名前のものをソースコート上でも同じ名前にしなければならない。そのためにはネーミングに規則を設ける必要がある。また、検証を行うために、名前の意味を解析できることは重要である。ソースコードへの変換を考慮したり、記号に意味を持たせて、仕様上の名前に付加し、それにより解析を可能にするという規則は、人間にとっての理解性を低下させる。これを改善するために、我々日本人にとって最も理解しやすい日本語の文章で仕様を記述するネーミング手法を提案する。本報告では仕様上に記述された日本語の名前をソースコート上の名前に変換するためのネーミング規則、およびその解析アルゴリズム、また本提案による効果について、ATM (現金自動取引装置)向けCASEツールへの適用における、特にメッセージ名を例にとって述べる。
著者
芳原 新也 稲垣 昌代 小島 清 山西 弘城 若林 源一郎 杉山 亘 伊藤 哲夫
出版者
Atomic Energy Society of Japan
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.145-148, 2011 (Released:2011-07-29)
参考文献数
14
被引用文献数
5 4

Radioactive materials were released to the general environment due to the accident at the Fukushima Daiichi nuclear power station. The released radioactive materials fell and contaminated the land mainly in the Tohoku and Kanto areas of Japan. We surveyed the air dose rate in relation to the pave condition of the land, and investigated the contamination level in some nonpaved areas at the center of Fukushima City, Koriyama City, and Nasushiobara City. From the survey results, the dose rates of the nonpaved areas were found to be higher than those of the paved areas, and the dose rates of the paved areas depend on the paving materials of the area. The contamination level of the nonpaved area in Nasushiobara City was below the regulation level of specific activities in a radiation-controlled area in Japan. However, the contamination levels in the nonpaved areas in Fukushima City and Koriyama City were above the regulation level.

2 0 0 0 OA 家礼訓蒙疏

著者
若林強斎 著
出版者
菱屋孫兵衛等
巻号頁・発行日
vol.巻之1, 1870
著者
若井一樹 岡田泰輔 鎌田祐輔 佐々木良一
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.865-872, 2013-07-03

インターネットの普及に伴いWebサービスはその数を増やし,現在では様々な種類のサービスが人々に利用されている.世界中の人々とコミュニケーションが可能となった現代において,ソーシャルメディアは発達し注目されるようになった.例としてTwitterやFacebookなどがあり,現在でも利用者は急激に増えている.一方でソーシャルメディアを利用した迷惑行為も増えている.その一つとしてスパム行為が挙げられる.スパム行為とは本人の許諾を得ず,一方的に営利目的の情報を送る行為である.スパム行為によってソーシャルメディア利用者は必要としない情報が大量に送られ,本来知りたい情報が埋もれてしまう.そこで,著者らはスパム行為に悩まされることなくソーシャルメディアを活用し,世界中の人々とコミュニケーションを楽しむことを可能とするため,スパム行為を検知する手法およびその機能を持ち合わせたアプリケーションの開発を考案した.本稿では,スパム行為を検知する手法の提案と評価結果を報告するとともに,これらのスパム検知機能に表示系を発展させることによりスパム発見を容易とするように実装したアプリケーションの開発について述べる.
著者
安田 菜穂 吉澤 健太郎 福田 倫也 雪本 由美 秦 若菜 原 由紀 正來 隆 頼住 孝二
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.27-32, 2012 (Released:2012-02-08)
参考文献数
13
被引用文献数
1

吃音2例(30代,10代)に流暢性スキル(呼吸コントロール,フレーズ内の語と語の持続的生成,母音の引き伸ばし,軟起声,構音努力の修正)の獲得を目標とした言語聴覚療法(ST)を実施し,ST初回と最終回の文章音読を比較検討した.所要時間中の音読・症状・休止部分を音声分析ソフトで測定し,症状および休止部分を除いた音読部分から音読速度を算出した.音読速度は症例1:初回5.29モーラ/秒→最終回3.29モーラ/秒,症例2:8.86モーラ/秒→6.16モーラ/秒.所要時間中の休止部分の比率は症例1:19.4%→46.7%,症例2:26.2%→38.4%,症状部分は症例1:13.5%→0%.症例2:7.2%→0%.2例の音読の特徴は,初回時の「短く途切れた音読」から,最終回には吃症状の消失に加え,音読速度の低下した「音節,休止の各持続時間の延長した音読」へと変化し,流暢性スキルの獲得が確認された.
著者
若宮 翔子 李 龍 角谷 和俊
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.159-176, 2013-06-28

今日の都市における交通ネットワークの複雑化や人々の活動領域の拡大などにより,都市空間での近接感は単に地理的な距離だけでなく移動時間や訪れる頻度によって歪んでおり,あらゆる場所間の近接関係を直感的に測ることが困難である.そのため,ユーザの目的ごとに距離や時間などの観点から都市空間での近接性の歪みを考慮して近接したところを容易に探せるようにする必要がある.本研究では,経験的・社会的な観点から生じる空間の歪みによる都市地域の複雑な近接関係を抽出するために,位置ベースSNSを通した群衆の移動経験に基づく地域間の近接性分析手法を提案する.具体的には,都市空間での膨大な群衆のライフログが簡単に得られるTwitterを用いて実空間における群衆の移動経験を観察し,市区町村を単位とした地域間の近接性を測定し,都市空間における地域クラスタ間の空間的な歪みを分析する.実験では,Twitterにおける群衆のライフログと社会調査の一環として地域間の移動量を集計したパーソントリップOD量データを用いて群衆の移動経験を抽出し,移動距離,移動時間,移動量の観点で測定した地域クラスタ間の近接性を比較する.また,日常生活における規則的な移動に関する調査結果であるパーソントリップOD量データと比べ,Twitterのデータを用いた群衆の移動経験では,より多様な目的の移動経験を中心とした地域クラスタ間の近接性を観察することが可能であることを示す.Due to the growing complexity of urban areas by sophisticated transportation network and dramatically expanding area of human activities, urban areas are conceptually distorted in terms of moving time and familiarity, consequently making it difficult to intuitively comprehend the overall distortion of urban areas. Hence, it is critical to support user's urban exploration considering the dynamic nature of the urban areas. In this work, in order to figure out and utilize the distortion of urban space, we propose a method to analyze urban proximity based on location-based social networks. In particular, we observe crowd movements through Twitter, which can provide lots of crowd's daily moving activity logs, for the purpose of deriving the distorted urban image as an index map. In the experiment, we examine the availability of Twitter as a source to observe crowd movements to analyze distortion of urban space, in comparison to person trip OD (Origin-Destination) data, which is a social survey to investigate people's movements between urban areas. Finally, we will show the significant benefit of Twitter utilization for crowd movement observation, particularly reflecting on a variety of human activities which cannot be easily acquired with the conventional social investigations.
著者
若鳥 陸夫 田中 道夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.424-425, 1997-09-24

著者らは, 仕事であるCALSの電子文書の研究[4]の一部として, 自分らの活動状況及びその成果をWWW[5]で広報する役割りをもっている。しかし, 文面だけにせよSGML文書[1][2]にせよ、WWWによって提示するためにISO-HTML[3]変換をし, 必要箇所に投錨(anchor)して、案内などの参照を迫加する必要があり、労力を要する。そこで、HTML変換に若干の発見的な経験則(heuristic rules)を加えて、手作業の支援を行なえるような模型を作成実験し、自動化率を向上したので報告する。
著者
若林 芳樹 神谷 浩夫 由井 義通 木下 禮子 影山 穂波
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.65-87, 2001-04-28
参考文献数
64
被引用文献数
4

本研究は,量的研究法と質的研究法とを組み合わせたマルチメソッドのアプローチを用いて,東京大都市圏における30歳代シングル女性世帯の居住地選択の傾向とそれを取り巻く状況を分析したものである。既存の統計類とアンケート調査結果を用いた量的分析の結果,シングル女性世帯の居住地選択の特徴として,利便性を重視して都心周辺部を指向すること,所得階層によって就業・居住状態に違いがみられること,住宅の探索・契約をめぐって種々の制約を受けていること,などが明らかになった。こうした量的分析による知見を裏付け,より詳細な居住地選択の実態を探るために,グループ・インタビューを行い,質的分析を加えた。その結果,彼女らが都心周辺部を指向する理由は,単なる利便性だけでなく,帰宅時の安全性への配慮や住み慣れた地域への選好が影響していること,住宅の契約をめぐる制約の強さは勤務先や所得によって異なること,などが明らかになった。
著者
若松 勝寿 櫻野 仁志 堀井 憲爾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.93, no.70, pp.17-23, 1993-05-28

静岡県の沼津(高専)と石川県の津幡(石川高専)および獅子吼高原で観測した23例の雷鳴から次の観測結果を明らかにしている。(1)雷鳴の圧縮波形の特徴から雷鳴を3種類に分類できる。(2)複数の雷放電で生じたように繰り返して轟き継続時間が30秒以上の長い雷鳴が冬季雷で多く観測される。(3)雷鳴の平均卓越周波数は平均140Hzで、伝搬距離と共に低下する。(4)卓越周波数が低下するのは、伝搬中に音が重畳して形成された高い周波数成分は吸収減衰し、同相付近で重畳した振幅の大きな低い成分が残ることによる。