著者
菊池 健司
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.11-18, 2016-04-01 (Released:2016-04-01)

本稿では,全般的なトレンド情報収集の考え方を整理し,代表的な参考情報源(Webサイト・文献)を紹介している。トレンド情報には主に以下の4種類が存在する。(1)市場トレンド情報,(2)顧客トレンド情報,(3)技術・研究トレンド情報,(4)世の中トレンド情報。特に(4)の世の中トレンド情報を意識してウオッチしておくことが重要である。情報提供・管理ビジネスに携わる関係者は,情報選別の「選択眼」を磨く意識を常にもっておきたい。そして選択眼を磨くには,まずは多くの情報源に当たり,その特性を理解しておく必要がある。
著者
成田 有里 浜野 晋一郎 黒田 舞 菊池 健二郎
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.425-429, 2016 (Released:2016-11-09)
参考文献数
7

【目的】小児の心因性非てんかん発作 (psychogenic non-epileptic seizure ; PNES) の実態はよくわかっていない. 今回, 当センター神経科から心理外来へ依頼のあった症例について検討した. 【方法】対象は男児2例, 女児13例, 日本てんかん学会治療ガイドラインの分類に従い, ①てんかん発作が併存 (7例), ②知的障害を伴わず, てんかん発作が併存しない (7例), ③知的障害が併存 (1例) の3群に分け, 身体症状やその症状の誘因や原因と考えられる背景, 対応方法, その後の経過について検討した. 【結果】①群でてんかんと心因性非てんかん発作の両方とも治療終了できたのは1例のみで, 5例は転院, ②群ではてんかんの治療は全例終了, PNESについては症状の改善はみられるが終了は1例のみ, ③群はてんかんもPNESも治療終了できた. 【結論】②群は小児神経科医から, てんかんではない可能性についての説明が重要で, ③群は心理相談によって本人の発達について親の理解を促すことが重要ではないかと考えられた. ①群ではより対応の難しさがあるため, 小児神経科, 児童精神科, 心理などが協力して対応すべきと考えられた.
著者
笠井 康子 佐川 英夫 関根 康人 黒田 剛史 菊池 健一 西堀 俊幸 真鍋 武嗣 JUICE-SWI日本チーム
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.140-148, 2014-06-25

欧州宇宙機関の次期木星圈探査機JUICEに搭載される科学観測装置の一つに,サブミリ波分光計Submillimetre Wave Instrument(SWI)がある.深宇宙探査機の歴史の中で,サブミリ波を用いた惑星観測はこれまでに例がなく,SWIが世界で初めての提案となる.サブミリ波分光計とは何か?本稿ではサブミリ波観測の紹介を皮切りに,我々がSWI開発に至った経緯,SWIが拓くと期待されている科学,それを達成するための観測装置,そして最後にJUICEミッションへ向けた抱負を述べる.
著者
田中 篤 高橋 宏樹 根津 佐江子 上野 義之 菊池 健太郎 渋谷 明隆 大平 弘正 銭谷 幹男 Lorenzo Montali Pietro Invernizzi 滝川 一
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.51-59, 2009 (Released:2009-03-02)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

疲労は原発性胆汁性肝硬変(PBC)患者の主要症状の一つとされており,近年欧米では臨床上の重要な問題としてPBC患者の疲労に関する報告が相次いでいるが,日本人PBC患者における疲労症状の実態は不明である.われわれは疲労症状の評価尺度として頻用されるFisk Fatigue Severity Score(FFSS)の日本語版をback translation法によって作成し,日本人PBC患者166名を対象としてその妥当性を統計学的に検証した.クロンバックのα係数は0.900を超えており,評価尺度の内的整合性は良好であった.SF-36との間にも高い相関が存在し,ことに疲労と関係の深い「活力」「日常役割機能(身体)」との間に最も強い相関がみられた.主因子法による探索的因子分析ではphysical, cognitive, socio-relational, socio-emotionalと推定される4因子が抽出され,これらによって結果全体の66%が説明可能であった.以上より今回作成した日本語版FFSSの妥当性が検証された.今後これを用いて日本人PBC患者の疲労症状について詳細に検討する予定である.
著者
岩澤 絵里子 宮川 浩 菊池 健太郎 新見 晶子 原 まさ子 鎌谷 直之
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.210-218, 2007 (Released:2007-05-29)
参考文献数
30
被引用文献数
5 5

原発性胆汁性肝硬変(PBC)は,自己免疫異常に基づく肝疾患で,各種膠原病を少なからず合併する.しかしながら,各種膠原病におけるPBCの合併については不明な点も少なくない.そこで今回,各種膠原病を対象として,PBCの血清診断に必須の抗ミトコンドリア抗体(AMA)を検索し,その臨床的意義を検討した.各種膠原病と診断された302例を対象として,間接蛍光抗体法とELISA法にてAMAをスクリーニングし,さらにWestern blot法にてAMAの解析を行った.AMAは302例中14例(4.6%)と比較的高率に検出され,疾患別には,強皮症で4例,全身性エリテマトーデスで3例,慢性関節リウマチと血管炎で各2例に検出された.PDC-E2抗体(74kDa)は6例に検出されたに過ぎなかったが,BCOADC-E2抗体(50kDa)は10例と多数に検出された.この14例のうち6例に,抗セントロメア抗体が検出された.さらに,14例中9例は経過中PBCの合併は疑われておらず,今回の検討で初めてAMA陽性と判明した症例であった.膠原病の診療においてもPBCの合併を念頭に入れていく必要があると結論された.
著者
松本 光太郎 菊池 健太郎 守時 由起 茂木 千代子 山田 はな恵 綱島 弘道 小澤 範高 馬淵 正敏 梶山 祐介 土井 晋平 宮川 浩 安田 一朗
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.179-185, 2015-05-20 (Released:2015-05-29)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

当院における敗血症性肝障害の臨床的特徴をretrospectiveに調査し,発症早期に予後予測に役立つ因子を検討した.過去1年間の敗血症116例中,敗血症性肝障害を61例(52.6%)に認めた.敗血症性肝障害を合併した例は非合併例に比べて死亡率が有意に高かった.敗血症性肝障害合併例は非合併例と比較してDICの併発例が多く,DIC非併発例でも血清FDP, D-dimer値が高値であることから,敗血症性肝障害の発生にDICが関与していると考えられた.またDICを併発した敗血症性肝障害における死亡例と生存例の比較では死亡例で血清ALPが有意に高値であり,γ-GTPも死亡率に影響を与える可能性があった.敗血症性肝障害例において総ビリルビン値の推移を生存例と死亡例で比較したところ,死亡例で有意に総ビリルビン値の上昇を認め,経過中に黄疸を呈し死亡した例は10例であった.また死亡した10例中,3例からMRSAが検出されており,菌種別の死亡率ではMRSAが最も高かった.予後予測因子について多変量解析(ロジスティック回帰分析)で検討した結果,敗血症性肝障害発生時においてはALP高値が唯一の予後予測因子であった.以上から敗血症性肝障害の発症時に血清ALP, γ-GTPが高値であること,またMRSAが検出されることは,早期の予後予測マーカーになる可能性があると考えられた.
著者
庹 進梅 樺山 舞 黄 雅 赤木 優也 呉代 華容 清重 映里 畑中 裕美 橋本 澄代 菊池 健 神出 計
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.459-469, 2021-07-25 (Released:2021-09-06)
参考文献数
26
被引用文献数
1 2

目的:“いきいき百歳体操”は住民への介護予防の取り組みの一つとして,全国で広く実施されている体操である.本研究では,身体機能への効果についての検証を行うことを目的とし,合わせて主観的健康感への影響,社会活動との関連についても検討することとした.方法:本研究は,2015年10月~2019年6月の期間に,大阪府能勢町において,介護予防事業として実施されている,いきいき百歳体操に参加した町民を対象とした.初回から半年ごとに体力測定,基本チェックリスト,いきいき百歳体操支援アンケートを実施しており,体力測定については初回と1年後のデータを比較した.体力測定項目は,5 m間最大歩行,Time Up and Go Test,5回立ち上がり時間,握力である.対象者におけるフレイル状態有無は基本チェックリストを用いて判定した.性別,フレイル有無別に体力測定結果を比較した.結果:本研究期間にいきいき百歳体操に一度でも参加し,調査を行えたのは1,028人であった.女性が766人(74.5%)と多く,平均年齢は72.6±8.0歳,506人(49.2%)が前期高齢者であった.データの揃っている464名において,体力測定での測定値の変化について,初回と1年後を比較したところ,4項目すべてで有意な改善を認めた.主観的健康感が良いと回答した者は,初回の29.1%から半年後には45.4%に増えていた.毎月1回以上参加している社会活動については,半年後,1年後に,老人クラブ,ボランティア活動など一部の社会活動への参加割合が増加していた.結論:いきいき百歳体操は地域在住高齢者の身体機能を維持・改善させることが示唆された.加えて,体操参加により,主観的健康感が高まり,社会活動も活発化する可能性があり,特に高齢化の進む地域や自治体において推奨される介護予防事業であると考えられた.
著者
樋口 広芳 長谷川 雅美 上條 隆志 岩崎 由美 菊池 健 森 由香
出版者
公益財団法人 自然保護助成基金
雑誌
自然保護助成基金助成成果報告書 (ISSN:24320943)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.69-75, 2020-01-10 (Released:2020-01-10)

八丈小島は外来種であるイタチや野ネコがいない島として,典型的な伊豆諸島の食物連鎖系が残された唯一の島である.しかし昭和44年全島民が離島の際に残されたノヤギが増加し植生被害が顕在化したため,本研究会がノヤギの駆除を提言し,東京都と八丈町が2001年~2007年に計1137頭のノヤギを駆除した.その後,植生は回復していったが,駆除後の生態学的調査は行われていなかったため,今後の保全と活用に資するための基礎査として本研究を行なった.植物においては,希少種であるハチジョウツレサギ,カキラン,オオシマシュスランが駆除後はじめて確認され,爬虫類では準固有種であるオカダトカゲが他の島と比較してより高密度で生息していることが確認された.鳥類では2013年には準絶滅危惧種のクロアシアホウドリが飛来し,2016年-2017年には2個体,2017-2018年には7個体が巣立ち,同種の繁殖北限地となった.イイジマムシクイやアカコッコ,ウチヤマセンニュウなどの希少種が観察されたほか,準絶滅危惧種のカラスバトも高密度で生息していることが確認され,本島が伊豆諸島において貴重な生態系を有することが示唆された.
著者
古山 士津子 菊池 健次郎 大堀 克己
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.700-708, 2017-10-30 (Released:2017-10-30)
参考文献数
36

マグネシウム(Mg)は多くの酵素の補酵素で,Ca拮抗作用,抗酸化作用などを有する.糖尿病では,血清Mg(SMg)は低値をとり,これがインスリン抵抗性,腎症進展などに寄与するとされる.最近,SGLT2阻害薬によるSMg上昇が報告されているが,その機序はなお明らかではない.本研究では,その機序を2型糖尿病患者14例にSGLT2阻害薬カナグリフロジンを8.3ヶ月間投与し,その前後のSMgの変化をeGFR,尿細管のMg再吸収の指標である腎Mg排泄率(FEMg)との関連より検討した.その結果,有意にSMg,eGFRは上昇,FEMgは低下し,ΔSMg,ΔFEMgは,それぞれ前のSMg低値,FEMg高値例ほど大きく,また,ΔSMg大なる例ほど,FEMg低下度が大であった.以上より,2型糖尿病患者へのカナグリフロジン投与は,腎尿細管におけるMg再吸収増加を介してSMgを上昇させる可能性が示唆された.
著者
菊池 健 道又 爾
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.107-114, 2012-02-29 (Released:2012-03-01)
参考文献数
26

本研究では相関の検出と利用における小さな記憶容量のメリットについて,ダミー変数を含む多変数環境を用いて検討した.参加者は各試行において,四つの属性(色,形,大きさ,数)を持つ図形に隠された数字 (1もしくは2) を予測することを求められた.すべての属性は二値変数であり,数字と相関があるのは色のみであった.実験の結果,課題全体を通じてワーキングメモリ容量小群のほうがワーキングメモリ容量大群より課題成績が良かった.したがって,相関の検出や利用において小さなワーキングメモリ容量が有利に働くことが示された.これは小さな記憶容量には適応的な利点があることを示唆する.
著者
田村 伸行 菊池 健人 守屋 雅隆 小林 忠行 島田 宏 水柿 義直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.423, pp.47-52, 2010-02-15
参考文献数
10

我々は,強磁性体(FM)のリード電極を持つ単一電子トランジスタ(SET)の磁気抵抗比(MRR)に関する報告を行う.常伝導体(NC)の島電極を持つ強磁性単一電子トランジスタ(FM/NC/FM-SET)と超伝導体(SC)の島電極を持つ強磁性単一電子トランジスタ(FN/SC/FM-SET)をそれぞれ作製し,測定した4状態のIV特性からMRRを算出した.4状態とは,SETのIV特性のしきい値電圧が最小(SET-ON状態)または最大(SET-OFF状態)と,リード電極間の磁化方向が平行状態または反平行状態とを組み合わせた,SET-ON状態・平行状態,SET-ON状態・反平行状態,SET-OFF状態・平行状態,SET-OFF状態・反平行状態である.FM/NC/FM-SETのMRRは強磁性体の偏極率から計算される理論値の範囲内だったのに対し,FM/SC/FM-SETのMRRは理論値を超える値となった.また,これらのSETでは,島電極の材料によらず,SET-OFF状態のMRRが,SET-ON状態のそれよりも増大する,磁気抵抗比増大効果が確認された.磁気抵抗比増大の発生メカニズムとして提案されているコトンネリングによるモデル計算を行ったところ,実験結果をおおよそ再現した.
著者
佐藤 洸一 菊池 健太郎 青戸 等人 外山 芳人
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_179-1_193, 2015

項書き換えシステム上の帰納的定理の自動証明手法として書き換え帰納法(Reddy, 1989)が提案されている.しかし,書き換え帰納法は末尾再帰による関数定義が含まれると有効に働かない場合が多い.一方,プログラムの自動検証を容易にすることを目的としたプログラム変換法として,文脈移動法および文脈分割法(Giesl, 2000)が提案されている.これらの手法は,末尾再帰プログラムを自動検証に適した単純再帰プログラムへと変換する.本論文では,項書き換えシステムに対する文脈移動法・文脈分割法の正当性を証明し,それらが書き換え帰納法による帰納的定理の証明に有効であることを明らかにする.
著者
石本 朗 菊池 健次郎 浦 信行 岩田 至博 買手 順一 曳田 信一 椎木 衛 和田 篤志 飯村 攻
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析療法学会雑誌 (ISSN:09115889)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.77-82, 1993

成人型溶血性尿毒症症候群の発症3か月後に血漿交換を施行し, 血液透析を離脱し得た1例を経験した. 症例は31歳男性. 22歳時健診で高血圧 (140/100mH) と診断されたが, 特に自覚症状もないため放置していた. 平成2年8月下旬より全身倦怠感, 息切れが出現し, 某病院にて重症高血圧, 溶血性貧血, 腎機能不全を指摘され入院加療を受けるも改善せず, 9月21日当科へ転入院となった. 入院時の検査で血小板減少, 微小血管障害性溶血性貧血を伴う急性腎不全を認めたため, 成人型溶血性尿毒症症候群と診断し, 直ちに降圧療法, 抗血小板療法, 抗凝固療法, 新鮮凍結血漿輸血と共に血液透析を開始した. その結果, 血小板減少, 溶血性貧血は間もなく改善したが腎機能不全は治療抵抗性で, 発症約2か月後にはほぼ無尿状態となった. 病態の改善を目指し, 発症約3か月後より週1回の血漿交換を併用したところ, 1日尿量は漸増して血漿交換開始2か月後には1,500m<i>l</i>以上に増加, Ccrも15.0m<i>l</i>/minまで改善し, 血漿交換中止後も同程度の腎機能が保持された. さらに発症約7か月後には血液透析を離脱し, 外来通院が可能となった. 成人型溶血性尿毒症症候群は, 幼児や学童にみられる典型例に比し重篤であり, 救命し得てもその約80%が慢性血液透析に移行するとされている. 一方近年, 発症早期からの血液透析の導入, 血漿交換療法, 新鮮凍結血漿輸血, 抗血小板療法, 抗凝固療法などの施行により, 腎機能不全が寛解した例も少なからず報告されている. 本症に対する血漿交換療法の有用性についての評価はいまだ確定していないが, 少なくとも本例ではその臨床上の有効性が示された. 殊に本例では, 発症後3か月以上を経た時期の血漿交換療法が腎機能の改善, 血液透析の離脱に大きく寄与したと考えられ, かかる報告例は未だみず, 貴重な1例と思われ報告した.
著者
大東 延久 清地 正人 綱脇 恵章 藤田 雅之 今崎 一夫 中井 貞雄 三間 圀興 車 信一郎 後藤 道夫 小久保 正之 中尾 直也 山中 千代衛 加瀬 貞二 青山 誠 赤羽 温 中野 文彦 松岡 伸一 山川 考一 大前 吾一 八木 隆志 伊藤 紳二 文 雅司 和泉田 真司 小野 晋吾 劉 振林 大竹 秀幸 猿倉 信彦 耿 紀宏 和田 智之 浦田 佳治 田代 英夫 南畑 亮 児玉 英範 田上 潤一 河仲 準二 窪寺 昌一 佐々木 亘 黒澤 宏 寺嶋 克知 田中 宏和 久保 博一 鈴木 徹 太田 毅 榎波 龍姫 若林 理 溝口 計 大部 彩子 渡邊 隆之 中野 真生 堀 司 西坂 敏博 伊藤 貴志 小島 哲夫 今野 進 藤川 周一 安井 公治 吉澤 憲治 森 勇介 佐々木 孝友 田中 光弘 岡田 幸勝 島村 清史 Namujilatu 福田 承生 松原 健祐 田中 歌子 今城 秀司 早坂 和弘 大向 隆三 占部 伸二 渡邊 昌良 大場 正規 加藤 政明 丸山 庸一郎 小矢田 康晴 山本 修平 平野 嘉仁 Pavel Nicolaie 佐藤 聡長 伊藤 篤史 大島 広明 吉田 弘樹 阪上 幸男 挾間 寿文 西岡 一 鬼澤 敦子 上原 昇 植田 憲一 西村 昭彦 宅間 宏 常包 正樹 田口 昇 稲場 文男 関田 仁志 RUTHERFORD Todd TULLOCHI Bill 笠松 直史 BYER Robert 松井 宏記 江口 武芳 川田 安男 金辺 忠 山中 正宣 中塚 正大 井澤 靖和 神崎 武司 宮島 博文 宮本 昌浩 川嶋 利幸 岡田 康光 菅 博文 秋山 靖裕 高瀬 智裕 高田 淳 湯浅 広士 小野 明 吉田 史朗 中山 通雄 佐藤 雅夫 内藤 真哉 町田 久忠 家久 信明 軽部 規夫 西畑 実 鈴木 伸孝 太田 忠喜 藤原 弘康 市位 友一 木村 信二 木村 美紀雄 庄司 康浩 今城 正雄 柳澤 隆行 内野 修 永井 智広 長澤 親生 住吉 哲実 荒井 恒憲 佐藤 俊一 石原 美弥 菊地 眞 バサ ニレシ 岡田 龍雄 前田 三男 水波 徹 松岡 直哉 岡崎 豊 菊池 健 山口 滋 南里 憲三 藤岡 知夫 森 啓 鈴木 薫 中田 順治 嘉成 和孝 小平 裕司 内藤 靖博 永野 宏 蓮池 透 谷脇 学 清水 幸喜 熊谷 幹郎 高島 洋一 遠藤 雅守 川上 政孝 武田 修三郎
出版者
The Laser Society of Japan
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.23-24,27, 1999
著者
中田 幸造 黒木 正幸 山川 哲雄 菊池 健児
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集
巻号頁・発行日
vol.82, no.737, pp.1071-1080, 2017
被引用文献数
2

&nbsp;A ductility-type seismic retrofitting technique is proposed for reinforced concrete (RC) columns. This involves arranging high-strength steel prestressing bars (PC bars) on the four faces of an RC column as external hoops. Hence, active confinement due to the tensile forces in the PC bars as well as passive confinement and transverse reinforcement can be expected. With regard to the active and passive confinements, previous authors have shown that the compressive strength and ductility of confined concrete are greatly improved and have proposed a stress&ndash;strain relation for confined concrete. The aim of the present study is to experimentally investigate the shear strength and shear resistance mechanism of RC columns retrofitted by this technique.<br>&nbsp;The retrofitting details of the test specimens are shown in Table 1. The elevation and cross-section are shown in Fig. 1. To investigate the shear resistance mechanism (truss or arch mechanism), two types of specimen are considered in this study. One is a retrofitted RC column with no bond force between the concrete and the embedded longitudinal reinforcement, thereby generating the arch mechanism. The other is a retrofitted RC column with bonded rebars to evaluate the truss mechanism, which relies heavily on the bond resistance between the rebars and concrete. The column specimens used in this test had a square cross-sectional dimension of 250&times;250 mm<sup>2</sup>, a height of either 500 mm or 750 mm, and a shear span-to-depth ratio (<i>M/VD</i>) of either 1.0 or 1.5. The longitudinal reinforcement ratio (<i>p<sub>g</sub></i>) of the retrofitted specimens with bonded rebars was either 3.67% (8-D19) or 5.51% (12-D19) and that of the specimens with unbonded rebars was 1.36% (12-D10). The shear reinforcement ratio (<i>p<sub>w</sub></i>) of the column specimens was 0.08%. The test parameters of the column specimens are the initial tension strain of the PC bars, their spacing, the axial force ratio, shear span-to-depth ratio, and the bonded/unbonded nature of the rebars.<br>&nbsp;In Chapter 3, the following main points are discussed. (1) The initial tension force of the PC bars enhances the shear strength of the truss mechanism. (2) Applying a lateral confinement pressure to an unbounded RC column, the shear strength of the arch mechanism can be increased. (3) For the bonded specimens, the measured gradient of the compressive diagonal force of the truss mechanism, which is one of the internal forces of an analogous truss comprising PC bars that act as tension members, the bond force of rebars, and the diagonal concrete force was nearly 45&deg;. (4) The shear strength of the arch mechanism increases with increasing axial force. (5) In the unbonded specimens, the slope of the line of thrust and the depth of the compression zone of the arch mechanism correlate with the lateral confinement pressure and the vertical axial load. (6) In the bonded specimens, the depth of the compression zone of the arch mechanism had no correlation with the lateral confinement pressure and the vertical axial load.<br>&nbsp;Chapter 4 describes the comparison between the experimental shear strength and calculated results based on the modified Arakawa mean and Minami equations shown in Figs. 17 and 18. These figures show that the test results are in agreement with the modified Arakawa mean equation, and that the modified Minami equation can reasonably be applied to assess the shear strength considering the truss and arch mechanisms.
著者
中西 京子 大崎 能伸 中尾 祥子 徳差 良彦 三代川 斉之 菊池 健次郎
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.55-59, 2002-02-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
14
被引用文献数
2 3

背景. 悪性腫瘍の自然退縮はまれな現象で, 原発性肺癌での報告は極めて少数である. 我々は, 自然縮小した肺小細胞癌の1例を経験したので報告する. 症例.65歳, 男性. 呼吸困難を主訴に前医を受診した. 胸部異常陰影を認め精査のため当科に紹介された. 胸部X線写真と胸部CTにて右S6の結節影と右肺門の腫瘤陰影を認めた. 経気管支擦過細胞診では悪性細胞を認めなかった. 臨床経過より悪性腫瘍を疑いCTガイド下で経皮的穿刺吸引細胞診を施行し, 肺小細胞癌と診断した. 放射線治療同時併用化学療法を予定し, 全身検索を行っていたところ4週間前の胸部X線写真, 6週間前の胸部CT写真と比較して, 結節影と肺門部腫瘤はともに縮小していた. 腫瘤縮小時の血液検査ではNK細胞活性が高値であった. 肺小細胞癌としては非定型的な経過のため本人の同意を得て右S6の結節影の胸腔鏡下生検を施行し, 病理組織学的にも肺小細胞癌と診断した. その後, 右肺門部リンパ節の増大を認めたため, 放射線治療同時併用化学療法を施行した. 縮小率は75%であり, 効果は有効であった. 現在も再発の徴候なく外来で経過観察中である.結論.悪性腫瘍の自然退縮の機序は未だ明らかではない. 本症例では, 宿主の免疫能, 穿刺検査や放射線の影響など様々な要因が重複し肺小細胞癌が自然に縮小したと考えられる. 悪性腫瘍の自然退縮例の機序の詳細な解析が今後の癌治療または予防の手がかりとなる可能性もあり得る.