著者
藤谷 哲 峯村 恒平
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.91-96, 2019-03-16 (Released:2019-03-13)
参考文献数
5

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)にみられるような特筆すべき中等教育のためには,人材育成や教員養成においてどのような専門性や教員意識が重要かを考察するため,全国のSSHに指定されている高等学校で働く先生方を対象として,どのような専門性を持った教員が,どのような役割意識をいだいて勤務されているのかを探ることを目的とした調査を行った.
著者
山口 正義 谷 哲弥 加藤 容子
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
日本繁殖生物学会 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.108, pp.P-92-P-92, 2015

【目的】哺乳動物では,個体が老化するにつれて生殖能力が低下する。すなわち,雌では,個体の老化に伴い卵子の老化も生じているためである。卵子の老化には,核(染色体)と細胞質中因子の両者に生じる様々な変異が含まれており,一度生じた卵子の老化を消去することは困難で,老齢個体から採取した卵子を若返らすことは容易にはできない。一方,近年,母体の栄養状態や給餌内容(栄養素)が,母体の生殖能力に影響を及ぼすことが相次いで発表されている。そこで,本研究では,老齢マウスの生殖能力を経時的に検討するとともに,給餌内容が母体の老化に影響を及ぼすかどうか予備的に検討したので報告する。 【方法】実験1)ICR系マウスを用い,通常の方法で飼育した6週齢(若齢),12~13週齢(適齢),38~50週齢(老齢)雌マウスを用い,雄マウスとの自然交配率,過剰排卵処理に対する感受性や採卵数,得られた卵子の体外発生能,また,臓器の重量計測等を行った。実験2)給餌内容が母体の生殖能力に影響を及ぼすかについて,抗酸化作用等がありヒトの健康に良いとされる4種類の農産品乾物を加えた飼料を与え,老齢まで飼育し,添加物が母体や卵子の老化に影響を与えるかどうかを予備的に検討した。 【結果】実験1)老齢マウスでは,他の2区と比較して,自然交配率が極めて低く,採卵数も極めて少なかった。しかしながら,得られた卵子については,単為発生刺激後,胚盤胞まで発生することが分かった。 実験2)添加物を給餌するために,飼料の形態を検討した結果,粉末飼料を与えることが適切であることが分かった。飼料添加物としては,まずは既報を参考に,ゴマ,キナコ,日本茶,クズを検討した。現在,経時的に観察,ならびに,給与した個体や卵子の生殖能力について検討中である。
著者
橋本 由利子 大谷 哲也 小山 洋 岩崎 基 笹澤 吉明 鈴木 庄亮
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.792-804, 2007 (Released:2014-07-03)
参考文献数
41
被引用文献数
1

目的 花粉症発症には花粉への曝露の他に様々な修飾要因が関わっていると考えられているが,その詳細は未だ十分に明らかにされていない。そこで「花粉症有り」の人の宿主要因を中心に花粉症の修飾要因を広範囲に調べることにした。方法 1993年に開始した群馬疫学コホート(こもいせ)調査結果およびその第 2 波として2000年に行った47-77歳の男女住民10,898人の生活と罹病・死亡リスクについての調査結果を利用した。既往歴の「花粉症有り」を目的変数として,その他の基本属性,生活習慣・行動,既往症,職業などの項目を説明変数として,ロジスティック回帰分析によって検討した。この分析では,性・地域・年齢で調整した。結果 花粉症の既往がある者は全回答者の17.1%であった。「花粉症の既往有り」は男性より女性の方が多く[調整オッズ比(aOR)=1.31, 95%信頼区間(CI):1.17-1.46],村より市の居住者の方が多かった(aOR=1.56, 95% CI:1.39-1.76)。40歳代より70歳代の方が花粉症は著しく少なく(aOR=0.19, 95% CI:0.15-0.24),花粉症の最近 1 年の寛解者は年齢が高くなるにつれ増加した(傾向検定 P 値<0.001)。 健康面では,「花粉症有り」は,寝つきが悪い・眠りが中断されること,および心臓病・高脂血症・喘息・消化性潰瘍・腰痛・うつ病有りとの間に有意な関連がみられた。糖尿病有りとは逆の関連がみられた。 生活面では,「花粉症有り」は,収入のある仕事をしている,サラリーマンである,仕事で精神的ストレスが多い,間食をよくする,お腹一杯食べる,食事が規則正しい,甘いものをよく食べる,日本酒・ワインを月 2, 3 回飲む,ビール・発泡酒を飲む,焼酎・ウイスキーをほぼ毎日飲む,よく長い距離を歩く,よく運動をする,よく家の掃除をする,芝居・映画・コンサートなどに行く,食料品・衣類などの買い物に行く,結婚経験がある,子どもが問題を抱えている,年収が1,000万円以上であることと有意な関連が見られた。農業従事者,たばこを吸っていること,パチンコやカラオケによく行くこととは有意な逆の関連がみられた。 過去の食生活では30歳代の頃パンを摂取したことと弱い関連がみられた。結論 花粉症の既往と生活習慣・行動など多くの要因との間に関連性がみられた。花粉症は,老年より比較的若年層に,農村より都市地域に,農業従事者よりサラリーマンに,ストレスの多いことや食べ過ぎあるいは洋風の食生活に,生活水準が高く近代化の進んだ生活により強く関係しているなど,宿主・環境に関る一群の修飾要因とその重みが明らかにされた。
著者
谷 哲夫
出版者
群馬パース大学
雑誌
群馬パース大学紀要 (ISSN:18802923)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.597-603, 2007-09

岩田(1984)による失読失書例の報告以来、漢字と仮名の情報処理ルートは別であると考えられてきた。しかし波多野(1985)は漢字と仮名の属性を全く検討していないことを指摘し、複雑さを同一にして比較した場合には両者の音読成績に有意差は生じないという仮説を立てた。しかし、この仮説を検証した報告はわずかである。本研究では、波多野(1985)の仮説を検証すべく患者の読み・書きの能力を検査した。その結果、単語の具体性、心像性、親和性が漢字の読みの成績に影響した。一方で、学習容易性、親和性、画数、頻度、習得学年などが漢字の書字の成績に影響した。画数を統一して仮名1文字と漢字1文字の比較をしたところ、読みに関しては両者の間に有意な成績差が生じた。本症例は、波多野(1985)の仮説に合致しなかった。本例には、仮名の音読・読解には純粋失読が、漢字の音読・書字・読解には健忘失語が合併していると考えられた。
著者
亀谷 哲治 川村 邦昭 津吹 政可 本多 利雄
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.4821-4828, 1985-11-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
32
被引用文献数
15 20

(-)-α-Cuparenone, (17) was synthesized from the olefinic aldehyde (9) by utilizing a rhodium-catalyzed cyclization as a key step. The optically active aldehyde (7) was prepared by employing an asymmetric [2, 3] sigmatropic rearrangement of a quaternary L-prolinol derivative. The aldehyde (7) was also converted into its antipodal form (24) in several steps.
著者
大谷 哲弘 木村 諭史 藤生 英行
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.127-137, 2013 (Released:2016-03-12)
参考文献数
42
被引用文献数
1

本研究では,就職を希望する高校3年生(N=1,064)を対象に,進路意思決定の際の進路選択におけるソーシャルサポートに対する知覚(以下,進路選択サポート知覚)の影響について検討を行った。重回帰分析を行った結果,「親のサポート」「先生のサポート」から進路意思決定への正の有意なパスがみられた。次に,進路選択サポート知覚の組み合わせと進路意思決定に及ぼす影響について検討を行った。その結果,進路選択サポート知覚の組み合わせとして「友人・教員知覚型」「友人・親知覚型」「全般的知覚型」「友人未知覚型」「平均的未知覚型」の5つの解釈可能な型が抽出された。さらに,進路意思決定を従属変数とした1要因分散分析を行った結果,「全般的知覚型」の者は,他のどの型の者より進路意思決定得点が有意に高かった。以上のことから,進路意思決定に対して,進路選択サポート知覚を促進することの重要性が示唆された。
著者
大谷 哲
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.14-26, 2012-03-10 (Released:2017-09-29)

現在、ポスト・ポストモダンの強い自覚と共に、「神話の再創生」を鍵語に掲げる村上春樹。製作者が、小説の「ヴァージョンアップ」によって「またひとつ違う可能性を追求してみたかった」と言うのが二一年振りに改編された『ねむり』である。読書行為においては、それは〈語り〉のヴァージョンアップであり、相関的に〈読み〉のヴァージョンアップの契機として、この小説は現前している。村上春樹の文学が世界的に読まれるようになった今日。デビュー時の七九年はもちろん、オリジナル「眠り」が発表された八九年とて、もはや同時代とは言い難い。製作者が述べるように、ストーリーで読まれることを拒絶するのが春樹文学だとすれば、従来はストーリーでしか読まれてこなかった傾きの中にある春樹文学に纏わる言説群。その研究も、一見盛況に見えて、実は〈読み〉のヴェクトルの定まらない混迷の中にあるのではないか。小説の分析をとおして、オリジナル「眠り」が同時代に担ったであろう文脈と、今日の新『ねむり』の可能性を見定めたい。さらに、そこに文学研究の「八〇年代問題」(田中実)を重ね合わせて見た時に、あらたに見えてくるものとは何か。ポストモダニズムの影響を被り、表層に止まった八〇年代。〈読み〉の根拠を原理的に問い直し、〈深層批評〉の実践に向けての認識を深めたい。
著者
大谷 哲弘 山本 奬 OHTANI Tetsuhiro YAMAMOTO Susumu
出版者
岩手大学大学院教育学研究科
雑誌
岩手大学大学院教育学研究科研究年報 = Research Journal of the Iwate University Professional School for Teacher Education (ISSN:2432924X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.85-94, 2018-03-30

本研究は,いじめ発見に資する観点に裏づけされた具体的ないじめの予兆を収集することを目的に行われた。大学生62人に対して,自由記述により,教師には見えにくい,わかりにくいいじめ発見のポイントについて回答を求めた。その結果,325項目が収集された。重複する項目を整理したところ128項目になった。内容分析を行い,いじめの態様として「能動的攻撃」「使役」「忌避」「受動的攻撃」「ストレス反応や失敗している対処およびその結果」にまとめることができた。次にこれらの態様の軸に発見の機会となる場面や学校生活上の注目すべき要点の軸を加えて2 軸でとらえ分類した。収集した項目は,従来の視点では見られなかった具体的な項目が収集できた。
著者
大谷 哲弘 山本 奬 OHTANI Tetsuhiro YAMAMOTO Susumu
出版者
岩手大学大学院教育学研究科
雑誌
岩手大学大学院教育学研究科研究年報 = Research Journal of the Iwate University Professional School for Teacher Education (ISSN:2432924X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.85-94, 2018-03-30

本研究は,いじめ発見に資する観点に裏づけされた具体的ないじめの予兆を収集することを目的に行われた。大学生62人に対して,自由記述により,教師には見えにくい,わかりにくいいじめ発見のポイントについて回答を求めた。その結果,325項目が収集された。重複する項目を整理したところ128項目になった。内容分析を行い,いじめの態様として「能動的攻撃」「使役」「忌避」「受動的攻撃」「ストレス反応や失敗している対処およびその結果」にまとめることができた。次にこれらの態様の軸に発見の機会となる場面や学校生活上の注目すべき要点の軸を加えて2 軸でとらえ分類した。収集した項目は,従来の視点では見られなかった具体的な項目が収集できた。
著者
亀谷 哲治 津吹 政可 日暮 勝之 加藤 正 本多 利雄
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集 27 (ISSN:24331856)
巻号頁・発行日
pp.176-183, 1985-09-07 (Released:2017-08-18)

The stereocontrolled synthesis of steroid side chain has been developed. The major interest has been forcused on the synthesis of the side chain of ecdysone as well as crustecdysone from 20-oxosteroid via furan derivatives. Reduction of the olefin (21) over palladium-carbon afforded the (20S)-20-furylsteroid (22), stereoselectively, whose hydrogenation over rhodium-alumina, followed by ruthenium tetroxide oxidation and treatment with methylmagnesium bromide, gave the triols (28) and (29) having an ecdysone-type side chain, respectively. The stereoselective reduction of the lactone (33) as a key reaction to give the δ-lactone (35) and the γ-lactone (36), under various conditions has also been investigated. Grignard reaction of both lactones with methylmagnesium bromide led to the synthesis of the tetraol (37) possessing a crustecdysone side chain. The total synthesis of 2-deoxycrustecdysone (3) has also been achieved by application of the above method.
著者
井原 正隆 川口 明洋 加藤木 守 千尋 正利 福本 圭一郎 亀谷 哲治
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集 28 (ISSN:24331856)
巻号頁・発行日
pp.339-346, 1986-09-09 (Released:2017-08-18)

Synthesis of angularly tricyclopentanoid sesquiterpenes, was investigated via tricyclo[7.3.0.0^<1,5>]dodecane derivatives using intramolecular Diels-Alder reaction or intramolecular double Michael reaction as a key step. (1) Highly Stereoselective Total Synthesis of (±)-3-Oxosilphinene via Intramolecular Diels-Alder Reaction-(E,E)-3-(8-Phenylthio-octa-5,7-dien-2-yl)-2-methyl-2-cyclopenten-1-one (19) was prepared from the bromocyclopentenone (16) in three steps. Cycloaddition of 19 gave only one stereoisomer of the tricyclo[7.3.0.0^<1,5>]dodecene (20) having all correct four contiguous asymmetric centers. The cyclo-adduct (20) was converted into the tricyclo[6.3.0.0^<4,8>]undecane (25) via Wolff rearrangement. According to usual procedures, the ester (25) was then transformed into (±)-3-oxosilphinene (1). (2) Synthetic Study of Pentalenene and Pentalenic Acid via Intramolecular Double Michael Reaction-Barbier reaction of 4,4-dimethyl-2-cyclopenten-1-one (34) followed by oxidation with pyridinium chlorochromate gave the enone (36), which was converted into the bis-enone (33) in four steps. Intramolecular double Michael reaction of 33, carried out by heating with trimethylsilyl chloride, triethylamine, and zinc chloride, gave tricyclo[7.3.0.0^<1,5>]dodecanediones (40), which were subjected to Wolff rearrangement to afford the tricyclo[6.3.0.0^<4,8>]undecanes (41) possessing all carbon skeleton of natural products (4 and 5).

1 0 0 0 IR 散所非人小考

著者
丹生谷 哲一
出版者
大阪教育大学歴史学研究室
雑誌
歴史研究 (ISSN:03869245)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.57-85, 1984-06-25
著者
丹生谷 哲一
出版者
日本史研究会
雑誌
日本史研究 (ISSN:03868850)
巻号頁・発行日
no.121, pp.1-22, 1971-09
著者
谷 哲夫 天田 稔 清水 倫子 飯塚 優子 荒木 吏江子
出版者
日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)
雑誌
失語症研究 (ISSN:02859513)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.153-163, 2002 (Released:2006-04-24)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

失語症を伴わない Foreign Accent Syndrome (以下FAS) の 1症例を経験した。 本例は 54歳の左利き女性で, 左半球の被殻から放線冠に梗塞巣がみられた。 本例には構音障害とプロソディーの異常が観察されており, これらが組み合わされて外国語の印象を与えると考えられた。 本稿では, FASが失語や発語失行, あるいは構音障害などの回復過程で生じる症状なのか, それともこれらの障害とは異なる独立した症候群なのかを明らかにするために, 非言語的な構音器官連続運動検査を実施した。 その結果,発語失行例に観察された錯行為は本例と麻痺性構音障害例には観察されなかった。 複雑連続運動では麻痺性構音障害例に比して有意に運動回数が低下した。 また本例は運動課題別の運動回数の変動が大きかった。 したがってFASの要因の 1つが, 構音に至る前段階の運動障害である可能性を示唆した。 本例の場合, 非言語的構音器官運動の編成パターンの違いによって著しく偏った運動麻痺に類似する障害の存在が示唆された。
著者
立花 泰夫 関 亨 山脇 英範 鈴木 伸幸 木実谷 哲史 前沢 真理子 山田 哲也 清水 晃
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.40-47, 1985-04-30 (Released:2011-01-25)
参考文献数
17

小児期における無熱性全般けいれん発作71例の予後を検討し, 以下の結果を得た。1) 発作の消失したものは, 総数71例中50例 (70.4%), 正常な精神運動発達・精神発達を示したものは, 64例 (90.1%) であった。2) 経過中, 他の発作型を認めたものは, 10例 (14.1%) で, 内訳は, 単純部分発作3例, 複雑部分発作6例, 複雑部分発作+非定型欠神発作1例であった。3) 発作の予後に関与する因子として,i) 精神運動発達遅滞・精神遅滞の合併 (p<0.01)ii) 治療開始までの期間 (p<0.05)iii) 30分以上持続した無熱性全般けいれん発作の既往 (p<0.05) 3つが指摘された。
著者
藁谷 哲也
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.126, no.4, pp.455-471, 2017-08-20 (Released:2017-09-27)
参考文献数
88
被引用文献数
4

It is difficult to estimate weathering rates of rocks based on actual landforms. However, using stone-built architectures, artifacts, and traces of human activity on rock surfaces, weathering rates of rocks under weathering-limited conditions can be obtained easily because stone-built heritages, in general, have a geometrical shape and zero-datum levels. In addition, it is possible to estimate weathering rates of a millennium-scale and changes of rates up to a millennium scale. Many studies on weathering rates of rocks use stone-built heritages. This study reviews recent geomorphological studies that estimate weathering rates, and summarizes their trends. Most of the studies analyze gravestones and churches built since the 19th and 11th centuries, respectively. Such stone-built heritages are more commonly located in humid temperate areas. Weathering rates are estimated mainly from surface recession or surface loss of gravestones and church-building stones. The major three building stones—carbonate rocks (rate: 2-90 mm/ka), sandstone (8-100 mm/ka), and granite (5-65 mm/ka)—have different ranges of weathering rates. Among these stones, the rates for carbonate rocks are sensitive to climatic conditions and atmospheric sulfur dioxide concentrations. The results of the studies reveal that weathering rates show an obvious dependence on aspects. North-facing surfaces tend to have lower rates than surfaces facing other cardinal directions because each surface has different temperature and moisture conditions due to insolation. Moreover, the studies reveal that temporal changes in weathering rates rarely fit a simple linear model. Changes in atmospheric acidity, landform development, and vegetation cover rapidly affect the intensity of weathering processes and cause fluctuations in weathering rates.