著者
前田 耕太郎 花井 恒一 佐藤 美信 升森 宏次 小出 欽和 松岡 宏 勝野 秀稔 野呂 智仁 本多 克行 塩田 規帆 遠藤 智美 松岡 伸司
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1496-1499, 2011-11-20

【ポイント】 ◆フルニエ症候群は会陰部,外陰部に発生する激症壊死性感染症で,急速に進行する予後不良な疾患である. ◆多くは糖尿病やアルコール中毒などの合併症を持ち,肛門周囲膿瘍などの直腸肛門・泌尿器科疾患に起因する. ◆早期診断,早期の壊死部除去,十分な排膿,ドレナージ,適切な抗菌薬投与,栄養管理が必要である.
著者
熱海 明 青柳 澄 小野 精美 鈴木 武 鈴木 肇 栗原 幸一 西塚 胞喜 岡 英彦 二戸 源治 梅沢 長一 木村 広 安孫子 淳一 高梨 勝広 山口 正志 丹羽 与英 中村 春夫 高槻 和雄 遠藤 厳 岡田 昌吉 佐藤 幸雄 東海林 喜助 斯波 八郎 奥山 繁雄 五十嵐 茂 斎藤 安司 菊地 正逸 槙 千秋
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.17, no.10, pp.521-526,539, 1964-10-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
22

A total of 244 persons were reported officially to be involved in an outbreak of food poisoning possibly attributed to whale-meat bacon in Yamagata and its neighboring areas in Yamagata Prefecture at the end of August. One fatal case occurred in the city of Yamagata.The period of incubation was 12 to 21 hours in most cases. The main symptoms consisted of fever, stomachache, vomiting, and diarrhea and were almost identical with those of food poisoning known to be caused by enteritis vibriones.The incriminated food was whale-meat bacon, which had been eaten without being cooked. The same food as this, in raw state, was given per os to mice and cats without any ill effect. Bacteriological examination failed to detect any known pathogenic organisms, except staphylococci, or such enteritis vibriones as identical with those of the known serotype.Enteritis vibrio O-2 (“E” by Agatsuma's classification) was detected from 19 (76%) of 25 fecal specimens collected from the patients involved. Staphylococcus and Proteus were also detected from these specimens. Most of the staphylococci isolated from the whale-meat bacon, and the fecal specimens were coagulase-positive.All the strains of enteritis vibriones isolated from the fecal specimens were pathogenic for mice. So were three strains of these organisms isolated from the whale-meat bacon.
著者
遠藤 元男
出版者
学灯社
雑誌
国文学 解釈と教材の研究 (ISSN:04523016)
巻号頁・発行日
vol.5, no.5, 1960-04
著者
志貴 美麗 遠藤 元宏 大江 真司
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.176-179, 2016-02-01

82歳女。数年前より限局皮膚硬化型強皮症に対してプレドニゾロン、抗血栓薬内服による加療中であった。2013年10月、右第1趾化膿性爪囲炎のため当科を初診し、側爪郭にコットンパッキングを施行し、抗菌薬の内服を開始したが徐々に潰瘍化し、周囲に紫斑が拡大したため、11月入院となった。採血にてCRP高値を認めたため、抗菌薬の内服を継続し、足趾の潰瘍にはトラフェルミンスプレーとアルプロスタジル、アルファデクス軟膏の外用、血管拡張剤の点滴を開始した。しかし、潰瘍は黒色化し、間質性肺炎の悪化、MRSA肺炎・心不全を併発し、12月に死亡した。
著者
遠藤 禎行 向阪 保雄
出版者
The Society of Powder Technology, Japan
雑誌
粉体工学会誌 (ISSN:03866157)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.30-36, 1996-01-10 (Released:2010-04-30)
参考文献数
40
被引用文献数
2
著者
三宅 紀子 酒井 清子 遠藤 知江美 笠原 範子 中山 麻世 野口 佳奈 倉田 忠男
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
巻号頁・発行日
pp.64, 2007 (Released:2007-08-30)

【目的】 生活習慣病の予防にビタミン、食物繊維などを豊富に含む野菜の摂取の重要性は高まっている。浅漬けは日本型食生活によく合う調理・加工法であるが、これまで浅漬けのビタミンC(VC)に関する研究はほとんど行われていない。本研究ではキャベツを用いた浅漬けモデル系における浅漬けのVC含量に対する漬け液中の調味料の影響について調べた。さらに漬物製造過程でVCを添加することにより積極的にVC含量を高め栄養性を向上させた浅漬けの可能性についても検討した。 【方法】 調味料の影響については、市販のキャベツを4種類の調味料(グルタミン酸ナトリウム、食酢、ソルビトール、醤油)をそれぞれ添加した漬け液(食塩濃度;5.5%)に4℃で約18時間漬けて浅漬け試料とした。またVC添加の浅漬けについては、漬け液(食塩濃度;5.5%)に0.1~2%のVCを添加して同様に漬けた。浅漬け中のVC量はHPLC法で測定した。 【結果】 漬け液中の各種調味料の影響についてはグルタミン酸ナトリウム、ソルビトール、醤油は影響を及ぼさなかったが、食酢を添加した場合に対照(食塩のみ)と比較してVC含量が約30%減少し、逆に食塩含量は約1.3倍高くなった。食酢を添加した場合、浅漬け後の漬け液中に、キャベツ中のVC含量の約20%に相当するVCが認められた。酢酸が植物組織の構造変化をもたらし、VCの溶出および食塩の浸透を増加させた可能性が示唆された。また、キャベツ浅漬けモデル系で漬け液にVCを添加したところ、1%および2% VC添加により浅漬け中のVC含量はそれぞれ約200 mg/100g 、400 mg/100gに増加した。1%VC添加試料の嗜好性について官能評価を検討中である。
著者
能登原 保夫 二見 基生 田原 和雄 遠藤 常博 山下 孝二郎
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.114, no.6, pp.654-661, 1994-06-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
6
被引用文献数
2

Interference from harmonic currents which are generated from home appliances has becoming a problem with popularization of various kinds of domestic electrical goods and OA equipment. This paper describes a new method to improve the power factor of a single phase sinusoidal current input converter. The method provides a sinusoidal input current without using an input current of sinusoidal standard wave form. Experiments confirm the power factor is about 100%. Moreover, the converter can be applied to speed control of DC brushless motors. For this purpose a new control method is proposed. The method uses a PWM control mode for the inverter under light load and a PAM control mode for the converter under heavy load. Overall, this improves efficiency.
著者
小林 照忠 中川 国利 月館 久勝 遠藤 公人 鈴木 幸正
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.197-202, 2013-04-30
参考文献数
11

目的:腹腔鏡下虫垂切除術(Laparoscopic appen-dectomy:以下,LA)の有用性について検証した.方法:当科で手術を施行したLA 154例,開腹虫垂切除術(Open appendectomy:以下,OA)86例を,病理組織学的所見による炎症程度に基づいてカタル性,蜂窩織炎性,壊疽性に分類し,臨床的事項について比較検討した.結果:LAとOAでは手術時間に差はなかったが,術後合併症,特に創感染はLAがOAに比べて有意に低率であった.特に壊疽性では,その傾向が顕著であり,術後の絶食期間や在院期間もLAで有意に短縮していた.結語:LAはOAに対して,壊疽性のような高度炎症例においても術後合併症が有意に少なく,急性虫垂炎に対するLAの有用性が示唆された.
著者
上野 雄一郎 遠藤 美朗
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

<p>Photochemistry of sulfur dioxide yields anomalous sulfur isotope fractionation under anoxic atmosphere. The isotope anomaly can be transported into sedimentary sulfide and sulfate, thus is useful to trace atmospheric chemistry before the Great Oxidation Event (GOE) at about 2.3 billion years ago. Based on the isotopic analysis of Archean sedimentary rocks, the δ36S/δ33S trend seems to have changed through time, though the factors controlling the δ36S/δ33S signal are still uncertain. Our new laboratory experiments have shown that the δ36S/δ33S trend are mainly controlled by pSO2 and redox state of the atmosphere even without molecular oxygen. Thus, the observed change of the sulfur isotopic signal may reflect volcanic SO2 flux as well as redox fluctuation before GOE. Furthermore, our results indicate that the Archean atmosphere is not the pure CO2, but should be more reducing to explaining the observed δ36S/δ33S trend in the Archean rocks.</p>
著者
沼崎 優介 兼松 祥央 遠藤 雅伸 近藤 邦雄 三上 浩司
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.317-321, 2019-09-13

エンターテイメントコンテンツにおいて安全が確保されていることは重要である.VRコンテンツにおいてもVR酔い対策や体験者の安全な機器の範囲設置の確保がある.本研究では体性感覚刺激を視覚からの情報によって変化させられるという仮説を立てた.体験中に視覚提示する傾き量を実際の傾きよりも増減できる舟型システムを用いて実験を行った.結果として視覚から与える傾き量を増減させても違和感なく感じることが示唆された.これらの知見を活用することで,安全を担保しつつ実際よりも小さい傾きを与えても楽しめるエンターテイメントコンテンツの開発に寄与できると考えられる.
著者
井手 博文 野中 健史 藤木 達雄 佐藤 政弥 遠藤 英仁 須藤 憲一
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.332-336, 2000-05-15
参考文献数
13

PCPS装着時に, 左室後負荷軽減の為に併用される経大動脈弁的左室ベントカテーテルの挿脱着が可能な, 新しいIABPカテーテルを開発し, 臨床応用に向けて評価を行った。対応するベントカテーテルはthin wall, 外径12F, 全長95cm, テフロン製。IABPカテーテルの構造として, 容量35ccバルーンおよびバルーンガス給排管としてのカテーテル (外径7F, 全長65cm) に加え, 左室ベントカテーテルが通過可能な, 全長約20cm, 外径5mm, ポリウレタン製の挿通管を, バルーン部のみに有し, その先端にベントカニューラ抜去後閉鎖するシリコンゴム製弁を有する。ベントカテーテルは, 同挿通管を介して, 経大動脈弁的に左室に挿入される。ベントカテーテル操作向上の為, 同挿通管内面をシリコンコーティングすることにより, 滑り抵抗は約1/2に軽減した。ベントカテーテルは, モック試験にて, 最大流量, 約600m1/minが可能であった。
著者
遠藤 健治
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.593, pp.128-131, 2004-02

日本企業の冠がついた中国の現地企業に日本企業の社員は安心感を覚える。その親会社である日本企業と同等の高い信頼性を期待できると思うからだ。ところが,そうした思い込みが間違いのもと。多くの日系企業は現地採用の従業員を抱え,商習慣もその国のままだ。
著者
林 佐智代 江口 采花 遠藤 眞美 野本 たかと
出版者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
雑誌
日本障害者歯科学会雑誌 (ISSN:09131663)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.332-339, 2020

<p>Stickler症候群(以下,STL)は,2型コラーゲン異常により進行性の眼疾患や耳疾患,骨・関節疾患,中顔面発育不良,口蓋裂,小顎症など多様な症状を認め,通常,知的能力障害を伴わない常染色体優性遺伝の疾患である.多くの合併症により摂食指導においても早期からの介入が必要と考えられるが,STLにおける摂食指導に関する報告はない.今回,偏食を認めるSTLに幼児期から摂食指導をしたので報告する.症例は,初診時年齢2歳9カ月の女児で,主訴は「食物が増えない」「固定した食物しか食べられない」であった.合併症としては口蓋裂,強度近視,滲出性中耳炎,脊椎骨端異形成,成長障害,過蓋咬合,狭口蓋であった.摂食場面では咀嚼運動を認めるものの,食事途中から疲労のため,緩慢な運動となることが観察された.摂取可能な食事はカレーライスや海苔佃煮ごはんなどであり,パリパリとした食感の食物には拒否を示した.以上のことから偏食がみられ,要因として,①視覚,聴覚の感覚障害,②小顎症,口蓋裂による摂食機能障害,③成長障害による食事中の疲労感とした.そこで,初診時の指導内容は主に感覚障害への対応を中心に行うこととし,視覚による食物へのこだわりの脱感作を目的に食内容指導を中心に行った.2歳11カ月から療育施設に通園するようになり,精神的,体力的負担により一時的に拒否は強くなった.指導として,児の好む食物を中心に食物を広げ,新しい食物に挑戦できたときは,褒めることで好ましい食行動を強化することとした.5歳10カ月まで食べむらはあるが徐々に自発的に新しい食物に挑戦する場面も増加した.摂食機能は,自食が多くなることで口唇閉鎖不全を認めるようになった.今後,成長期に関節炎など合併症を生じる場合もあるため,食事への影響を継続して観察し,支援する必要性が示唆された.</p>
著者
遠藤 和人 中川 美加子 肴倉 宏史 井上 雄三 井 真宏 杉原 元一
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.31-36, 2012-01-15 (Released:2012-01-20)
参考文献数
8
被引用文献数
1

Necessity to promote a recycle of waste plaster board is mounting, since the waste plaster board has been legally prohibited to dispose into inert landfill site. However, it is concerned that the recycled waste plaster board (recycled gypsum) produces hydrogen sulfide gas, so that it is one of the interference with the recycling. There is a possibility to control the hydrogen sulfide gas production from the recycled gypsum by artificially changing into alkaline condition or adding iron oxide. In this study, we discussed the hydrogen sulfide gas production from a ground improvement with the recycled gypsum, quick lime, and/or iron oxide powder. In addition, unconfined compression strength of the ground improvement is evaluated in order to obtain an incentive of the recycling. Adding only the recycled gypsum cannot improve strength of a soft ground having much amount of fine particles. Quick lime was required for strength improvement. If pH of the ground improvement is greater than 9, it was observed that the hydrogen sulfide gas production potential is negligible. Increasing pH by adding the quick lime is able to more effectively control the production of the hydrogen sulfide gas than adding the iron oxide powder. The production of the hydrogen sulfide gas is able to be controlled by adding the quick lime more than half of the amount of gypsum addition.
著者
大川 浩子 遠藤 芳浩 塩澤 まどか 船本 修平 本多 俊紀
出版者
北海道文教大学
雑誌
北海道文教大学研究紀要 = Bulletin of Hokkaido Bunkyo University (ISSN:13493841)
巻号頁・発行日
no.45, pp.23-35, 2021-03-15

近年,パーソナル・リカバリーの中の客観的リカバリーの一つに就労が考えられている.しかし,先行研究において,就労とリカバリーの関係は量的手法と質的手法による結果が異なっている.今回,我々は,就労とリカバリーの関係を量と質の両側面から検討するために,就労している障害当事者に対し,自己記入式のアンケート調査とインタビュー調査を行い,検討した.まず,量的な検討としてUWES-J 短縮版とSISR-B を用いたが,両者の相関は認められなかった.また,質的な検討としてインタビュー内容をUWES-J 短縮版とリカバリーの段階(SISR-A)を外部変数としてテキストマイニングを行った.その結果,ワーク・エンゲイジメントのレベルとリカバリーの段階ごとの文章の内容はポジティブ,ネガティブの割合が異なって現れることが示されたが,就労とリカバリーの関係を直接検討までに至らなかった.今後,就労とリカバリーの関係を検討するうえで,①就労のとらえ方,②リカバリーの定義ととらえ方,③研究協力者の協力した時期の3 点が課題になることが考えられた.