著者
金子 哲夫 山脇 奈見子
出版者
一般社団法人 日本微量元素学会
雑誌
Biomedical Research on Trace Elements (ISSN:0916717X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.235-242, 2004 (Released:2005-04-08)
参考文献数
28

In Japan, Recommend Dietary Allowance (RDA) and Dietary Reference Intake (DRI) of trace elements were first specified in 1999. More than 4, 000 human milk samples were collected during 1998 and 1999 from Japanese lactating women at different postpartum and were individually analyzed for composition of nutrients including trace minerals. The latest data on zinc, copper, and selenium concentrations was summarized. The daily intake status of the trace elements by breast- and bottle-fed infants was investigated in reference to the 6th edition of RDA and DRI for Japanese nation.
著者
矢野 隆 山田 一郎 吉野 泰子 五十嵐 寿一 加来 治郎 神田 一伸 金子 哲也 桑野 園子 新居 洋子 佐藤 哲身 荘 美知子
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.165-172, 2002
参考文献数
20
被引用文献数
4

ICBEN Team 6が提案する方法に従って種々の言語間で比較可能な騒音のうるささに関する5段階の尺度(「非常に」,「だいぶ」,「多少」,「それほど…ない」,「まったく…ない」)を構成した。この実験に用いた21の言葉や尺度に選ばれた五つの言葉が普段人々が騒音のうるささの程度を表すのによく使うかどうかを調査し,これらの言葉は人々がよく使うことを確認した。また,ICBEN Team 6が提案している騒音のうるささに関する英語の質問文とほぼ等価な日本語の質問文を作成した。その際,英語の質問文の翻訳・逆翻訳に関する調査結果及びうるささの概念に関する既往の研究結果を基に,英語の"bothers, disturbs or annoys"に相当する日本語として「悩まされる,あるいは,じゃまされる,うるさいと感じる」を当てることにした。
著者
川上 憲人 原谷 隆史 金子 哲也 小泉 明
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.55-63, 1987-01-20
被引用文献数
25

電気関連部品の製造にかかわる2事業所の従業員3,987名を対象として,8種類の生活習慣とZung自己評価式抑うつ尺度による抑うつ症状との関連性を検討した.結果として3,160名(79.3%)から有効回答を得,年齢・婚姻状態・学歴の人口統計学的要因,職業関連要因,健康状態,経済的・時間的余裕の各種の交絡要因の影響を考慮した上で,男性では朝食を毎日とり,運動・飲酒の習慣があり,肥満度が-10%より上の場合に抑うつ得点が有意に低かった.女性では睡眠7〜8時間で,運動習慣があり,喫煙しない場合に同じく抑うつ得点が低かった.本研究で得られた関連性は,ただちに両者の因果関係を示すものではないが,これらの健康習慣が抑うつ症状の減少に役立っている可能性は高いように思われた.
著者
渡邊 勧 金子 哲 太田 理恵 菅野 早苗 廣木 祐三子
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.141, 2010

【はじめに】<BR> 地域ケアシステムは、茨城県独自のシステムとして、保健、医療、福祉などの地域の他職種の人々が連携して、在宅の要介護者にサービスを提供するシステムが平成6年に創設された。現在では各市町村の社会福祉協議会を窓口として、支援を必要とする人に対して在宅ケアチームを編成し、在宅サービスの充実化を図っている。サービスの内容は、訪問・通所介護など介護保険や自立支援給付等の法的な福祉サービスに近所の方による見守り、安否確認、軽度の生活補助などを組み合わせたサービスを提供している。現在の地域ケアシステムは、介護保険適用の高齢者だけでなく、障害児(者)、子育て親、難病患者も対象となっており、地域ケアコーディネーターと呼ばれる保健・医療・福祉の従事者はじめ地域住民、ボランティアの人たちで編成されており、地域リハビリ指導においては、理学療法士がリハビリテーション指導に関わっている。今回、城里町社会福祉協議会において地域ケア及び地域リハビリテーションの相互の連携システムの推進を検討する機会を得たので報告する。<BR>【活動内容】<BR> 茨城県内地域ケアシステムは44地域における社会福祉協議会で運営され、その中で城里町では、平成21年2月に地域ケア・地域リハビリ相互連携システム推進検討委員会を発足。平成22年度の委員会では、理学療法士3名、作業療法士1名、養護学校教員3名、保護者会1名、城里町健康福祉課3名、地域ケアコーディネーター2名、社会福祉協議会事務局3名で構成され、地域活動支援センター(障害者作業所)、日中一時支援事業等利用者に対する相談介入、事例検討及び利用者への具体的介入の推進、相談を行っている。委員会会議の開催(H21年2月~H22年3月現在)は計13回である。活動報告の中では、学校と福祉の現場における壁の存在や、就学前後における個別支援計画がつながっていないこと、医療と介護(保険)の隙間に埋もれている対象者への支援活動が十分確立されていないことがあげられている。リハビリテーションにおける支援では、知名度の低さとともに、実際に病院や施設での勤務の枠を超えて地域リハビリテーションへの関わりができる人財、フィールドが限られることから、知名度の向上と、地域ケアと地域リハの相互協力が得られる体制作り、働きかけを向上していく必要性がある。<BR>【まとめ】<BR> 活動の中で、対象者と地域における課題を探り、地域を支えるための地域ケアシステムと地域リハビリテーションと継ぎ合わせが必要となる。小児から高齢者まで、より身近な地域で適切なリハビリテーションサービスを受けることができるよう、リハビリテーションのネットワークづくりを推進していくことが今後の課題となる。<BR>
著者
矢野 隆 五十嵐 寿一 加来 治郎 神田 一伸 金子 哲也 桑野 園子 新居 洋子 佐藤 哲身 荘 美知子 山田 一郎 吉野 泰子
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.101-110, 2002-02-01
被引用文献数
15 3

世界各地で行われる騒音に関する社会調査のデータを精度よく比較するためには, 異種の言語間で比較可能な騒音のうるささに関する尺度が必要である。筆者らはICBEN Team6が計画した国際共同研究の一環として, 我が国の4地域で20代から60代以上の1,102名の人々を対象として, 騒音のうるささに関する日本語の5段階の尺度を構成した。騒音のうるささの程度を表す21個の言葉を選び, どの言葉が最小のうるささから最大まで等間隔に並んでいるか, どの言葉が尺度カテゴリに好んで選ばれるか, 更に評価のばらつきが小さいかを検討し, 異種の言語間で比較可能な騒音のうるささに関する尺度の言葉として「非常に」, 「だいぶ」, 「多少」, 「それほど…ない」, 「まったく…ない」を選んだ。
著者
大野 邦夫 金子 哲也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.117, pp.9-16, 1996-11-22

キーストローク・レベル・モデルは、Xerox PARCで開発された計算機への入力操作に関する評価モデルである。このモデルは、ユーザインタフェースを評価するために用いられているが、操作時間を対象とすることから、稼働工数の算定に用いることができると思われる。ここではこのモデルを用いて、イメージ、文字、表、図形を構成要素とする文書の電子化に要する時間を算出する方法を述べ、その簡単な適用例を紹介する。従来、この種の作業の評価は、実測による以外に方法が無く、その場合も、操作者のスキルや疲労などにより影響され、客観性に乏しかった。その点、本手法は客観的なデータとなり得るため、費用対効果の検討のようなトレードオフを生じる場合の検討に於いて有効な手段になる。Keystroke Level Model, which was developed by Xerox PARC, is a generalized model for evaluating computer-human interfaces. The model can be applied to evaluate the work load for the development of digital document contents, becaus it estimates the duration of certain tasks. This paper describes an evaluation example of the digital document which is composed of text, tables, graphics, and/or image information. The result proves the effectiveness of the model especially in the case of the cost vs. effect trade-off situations.
著者
神野 慎治 中村 吉孝 菅野 貴浩 金子 哲夫 木ノ内 俊
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.63-69, 2014 (Released:2014-08-12)
参考文献数
31
被引用文献数
1

1/2-6 ヵ月齢の完全人工栄養児のエネルギー,たんぱく質および微量栄養素の摂取量を算出し,評価した。2006-2007年に33,642名の乳児を対象とした発育・哺乳量に関する全国横断調査を実施し,578名の 6 ヵ月齢までの完全人工栄養児の栄養摂取量を評価した。1 日の平均哺乳量は,1/2-1, 1-2, 2-3, 3-4, 4-5,および 5-6 ヵ月齢でそれぞれ819, 834, 869, 864, 869,および928 mL であった。調粉 A 哺乳児のエネルギー摂取量(1-2 ヵ月齢で128 kcal/kg/日,5-6 ヵ月齢で84 kcal/kg/日)は,FAO が示している人工栄養児の推定エネルギー必要量と同水準であった。たんぱく質の摂取量およびビオチン・セレン・ヨウ素以外の微量栄養素の摂取量は,日本人の食事摂取基準で示されている目安量を各月齢とも上回っていた。ビタミン A およびビタミン D の摂取量は,日本人の食事摂取基準で示されている耐容上限量を各月齢とも下回っていた。我々は前報で,これらの完全人工栄養児の発育が 6 ヵ月齢まで母乳栄養児と同等であることを確認している。以上のことから,今回評価対象とした完全人工栄養児のエネルギー摂取量は推定エネルギー必要量との比較による評価において過不足のない量に保たれていること,および各栄養素の摂取量については,ビオチン・セレン・ヨウ素以外は,日本人の食事摂取基準に対して過不足がないことが示された。
著者
松田 明子 景山 一郎 栗谷川 幸代 原口 哲之理 金子 哲也 小林 祐範 村山 哲也
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
交通・物流部門大会講演論文集 2019.28 (ISSN:24243175)
巻号頁・発行日
pp.2202, 2019 (Released:2020-05-25)

In this research, we investigate an adaptability of drivers to a personal mobility vehicle (PMV) using lean mechanism. In order to evaluate PMV with a lean mechanism considering driver's feeling, the purpose is to establish an evaluation method in human-car system. Experiments were conducted with multiple vehicle characteristics using a driving simulator. In this report, we analyzed for the steering angle focused on the input of the driver. First, it was confirmed that the steering angle really obtained with DS depends on the steering characteristics. Next, we confirmed that the tendency of the trajectory was different from the difference in equivalent preview time. Finally, the frequency characteristics of the adjustable steering were examined. As a result, there was a difference in reproducibility. And this difference may be a method of expressing driver characteristics.
著者
原 哲之理 金子 哲也 景山 一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.462-468, 2021 (Released:2021-03-11)
参考文献数
17

操舵角に応じて内傾角を与えるPMVは大キャンバ角による横力で旋回するため,旋回時のタイヤ接地荷重中心の横移動を考慮する必要がある.そこでステアリング軸回りモーメントへのタイヤ6分力の影響を整理した上で,旋回時の接地荷重反力による外乱の幾何学的最小化条件を含めて,ステアリング軸諸元の設定方法を求める.
著者
原口 哲之理 金子 哲也 景山 一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.931-937, 2020 (Released:2020-09-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1

操舵角に応じて内傾角を与えるPMVは主にキャンバ角による横力で旋回するため,操舵トルク特性は巻き込み側となり自動車のそれとは大きく異なる.PMVの操舵トルク特性を整理し,低μ路やカウンタステア時の挙動も考察した上で,キャスタトレールと共に仮想横加速度に比例した復元トルクを付加する是正方法を提案する.
著者
柳樂 明佳 芦田 欣也 真壁 昇 宮澤 靖 富田 則明 秋山 和宏 川島 昭浩 金子 哲夫 山地 健人
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.711-716, 2012 (Released:2012-05-10)
参考文献数
16
被引用文献数
2

経管栄養時の胃食道逆流の発生に栄養剤の胃内滞留量が関与すると考えられている。そのため、本試験ではラットを用いて酸性半消化態流動食の胃排出を、類似の栄養組成をもつ中性半消化態流動食と比較評価した。流動食固形分の胃排出は中性半消化態流動食より酸性半消化態流動食の方が速かった。さらに、胃内容物の液相部分の胃排出には両者に差はなかったが、固相部分の胃排出は中性半消化態流動食より酸性半消化態流動食の方が速いことが示唆された。そこで各流動食の人工胃液消化試験を行ったところ、中性半消化態流動食では酸によるカード化のため、凝固物の形成が認められたのに対し酸性半消化態流動食では認められなかった。以上の結果から、酸性半消化態流動食は中性半消化態流動食と比較して胃排出が速く、その理由の一つとして、酸性半消化態流動食では中性半消化態流動食で観察される胃内でのカード形成が起こらないことが考えられた。
著者
有路 智恵 関 健介 金子 哲也
出版者
日本民族衛生学会
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.144-150, 2014 (Released:2014-07-23)
参考文献数
17
被引用文献数
3

Chie ARIJI1, Kensuke SEKI2 and Tetsuya KANEKO2Introduction : The low pass rate of candidates from the Republic of Indonesia taking the Japanese National Nurse Examination is a matter of national concern. We analyzed their answers to examination questions, and extracted weak points.Methods : We asked Indonesian examinees to reproduce their own answers to 50 compulsory questions in the 100th national examination (2011). They were also requested to extract difficult words, and evaluate the effectiveness of Japanese and English ruby.Results : Data from 42 examinees were analyzed. The only significant difference between two groups of examinees with and without sufficient scores was the years of their stay in Japan. There was no significant difference associated with the occupational or educational history. Japanese and English were judged as meaningless by both high-and middle-scoring groups. A total of 92 difficult words were extracted, and 80% of them were everyday language rather than medical terms. The rate of correctly answered questions with the extracted, difficult words in the text body or appropriate answers was significantly lower.Conclusions : Difficult common words clearly had a negative impact on candidates' score in the national examination, suggesting that daily active communication in Japanese would promote their progress toward passing the examination.
著者
金子 哲也 原口 哲之理 景山 一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.796-801, 2019 (Released:2019-05-24)
参考文献数
16

旋回時に内傾斜(リーン)機構を有するパーソナルモビリティビークル(PMV)のタイヤ転舵とアクティブ傾斜を同時に伴う車両運動に関する解析は未検討課題が多い.本報では多自由度運動モデルを用いたシミュレーションにより,急操作に対するPMVの車両運動応答解析とその性能向上手法の提案について述べる.
著者
金子 哲 木口 学
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.328-333, 2017

<p>単一分子の状態を調べ,動かし,利用することはナノテクノロジーの究極の目的である.現在までにSTMをはじめとする様々な単分子計測,操作技術が開発されてきた.しかし,室温で物性・機能が発現している単分子をそのまま観測することは今でも困難である.我々は,室温で単分子を計測できる手法として表面増強ラマン散乱(SERS)に注目している.SERSは金属ナノ構造体に形成される光増強場を利用した高感度の振動分光である.波長より小さなサイズの金属ナノ構造体に光を照射すると,電子の集団励起であるプラズモンが励起される.ここで金属ナノ構造体の間隔を狭めると,プラズモン同士が相互作用するようになり,構造体の間に極めて強い電場が増強されるようになる.ラマン散乱は光の入射と出射が関わる過程で,いずれの過程でも光が強められ,また光の強度は電場強度の2乗に比例するので,SERSの信号強度は電場増強率の4乗に比例する.SERSではこの電場増強効果に加え,金属と分子の相互作用に由来する化学効果により,最終的にラマン信号は10<sup>14</sup>倍も増強されることになる.ここまで増強率が大きくなると単分子のSERSが計測可能である.1997年に実際に単一色素分子のSERS計測が報告された.最近では単分子の光化学反応などの研究にも単分子のSERSが用いられている.またSERSは単分子に限らず高感度センサとして,医療分野などでも応用されるなど幅広く利用されている.このようにSERSによる分子検出は実用段階に達しているが,未だ大きな課題がある.SERSにより分子の存在,そして分子構造は知ることが可能になった.しかし,SERSを計測している分子の電子状態,そして金属表面への吸着状態を知ることはできていない.関連して金属と分子の相互作用の大きさを定量的に評価することが難しく,化学効果については不明な点が多い.</p><p>本研究ではこれら単分子SERSの課題解決にむけ,単分子の構造,電子状態,吸着状態など単分子の情報すべてを同時に与える計測法に関する我々の研究成果について紹介する.これまで観測することができなかった単分子の電子状態,吸着状態を明らかにするため,我々は金属電極に単分子を架橋させた単分子接合について,SERSと電気計測の同時計測を行った.単分子接合の電流–電圧( <i>I</i>–<i>V</i>)特性は,金属と分子の波動関数の重なり,エネルギー差など,界面構造に依存する情報を与える.これらの情報をもとに分子の吸着状態,電子状態を決定した.さらにSERSと電気特性から得られる電子状態,界面状態を組み合わせることで新たな知見も得た.具体的には,特定の分子の吸着状態でのみSERSが観測されること,そして金属と分子の波動関数の重なりのべき乗に比例してSERS強度が増大することである.特定の吸着構造でSERSが検出されたことは,逆に言えばSERSが観測された分子の吸着構造は一意に決まり,特定の吸着構造を選び出すことができることを意味する.そして,電気計測から求めた金属と分子の波動関数の重なりと光学計測から求めたSERS強度に相関が観測されたことは,電気物性と光学物性を実験的に結び付けたことになる.</p>
著者
木根 啓太 砂川 直輝 石田 卓也 五十嵐 圭日子 鮫島 正浩 金子 哲
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
バイオマス科学会議発表論文集 (ISSN:24238333)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.157-158, 2017

<p>Two α-L-arabinofuranosidase genes classified in Glycoside Hydrolase (GH) family 51 from the basidiomycetes Phanerochaete chrysosporium and Flammulina velutipes were cloned, and the recombinant enzymes expressed in the yeast Pichia pastoris were characterized. When p-nitrophenyl-α-L-arabinofuranoside was used as a substrate, two enzymes showed acidic pH optima at pH 3. The two enzymes released L-arabinose from rye arabinoxylan, wheat arabinoxylan, sugar beet arabinan and debranched arabinan, but not from arabinogalactan.</p>
著者
金子 哲也 飯塚 尚司 景山 一郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2005, no.7, pp.301-302, 2005-09-18

An articulated bus plays an important role as a medium transportation vehicle in cities. This can be attributed to its high mobility and its ability to bend at its connection with a small revolution radius. This paper proposes a steering control strategy for articulated buses equipped with an all-wheel steering system to eliminate off-tracking. In this system, the center of each axle passes through the same locus, which is similar to the operation of trains. This control system was validated by means of a numerical simulation using a vehicle dynamics model and some experiments with scaled model vehicles.
著者
梁 〓模 金子 哲也 北澤 章平 景山 一郎 松浦 譲
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2009, no.7, pp.197-198, 2009-09-12

This paper proposes a steering control strategy for new transport system equipped with an all-wheel steering system to achieve zero off-tracking running. In this system, the center of each axle passes through the same locus, which is similar to the operation of trains. The control system is composed of two parts-the feedforward and feedback controllers. A sliding mode controller as a nonlinear robust control is applied and imparts sufficient robustness by correcting the steeringangle. This control system was validated by means of numerical simulations using a multi degree of freedom vehicle dynamics model.