著者
高田 朝子
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.76, 2002

危機に直面したときに組織はどのように行動し、どのように事態を収束させようとするのであろうか。本研究は地下鉄サリン事件に直面し対応した聖路加国際病院の事例研究である。サリンという今まで全く経験のない薬物中毒に対して、聖路加国際病院は医療関連チーム、事務スタッフチームがそれぞれ現場で意志決定をしながら対応していった。これは、危機に際してトップダウンで意志決定をして対応するとされた従来の危機対応のあり方とは違うものであった。本研究では自己効力感の概念をチームレベルにまで発展させて、チーム効力感として危機対応の際に有用であることを検証した。
著者
斉藤 知弘 高田 政幸 黒田 徹 山田 宰
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告
巻号頁・発行日
vol.16, no.30, pp.7-12, 1992
被引用文献数
1

Compatibility tests on FM multiplex broadcasting for mobile reception have been done. Causes which generate interference in receivers have been unveiled. First, the characteristics of various kind of receivers have been measured multiplexing MSK signals with the existing sound signals. Second, the interference which is caused by the multiplexed signals under multipath propagation have been measured in indoor tests. Third, after the end of daily FM programs, the test signals multiplexed by L-MSK method have been broadcasted from NHK FM Tokyo (82.5MHz) station. The audio impairment by L-MSK signals has been surveyed by questionnaire. The minimum injection level of L-MSK has been decided four percentage as results of detail analyses.
著者
小早川 悟 高田 邦道
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.355-360, 2003-10-25
参考文献数
4
被引用文献数
1

現在の道路交通問題は、事故、渋滞、路上駐車、沿道環境、地球環境まで多岐に及んでいる。わが国の都市内交通対策では、1)路上駐車車両の道路空間占有が交通渋滞の大きな原因となっている、2)路上駐車車両総数における荷さばき目的の貨物車の占める割合が高い、3)顕在化している自動車需要の中で貨物車の占める割合は概ね40%と高い、4)地球温暖化の原因とされるCO2の総排出量の約20%、東京などの大都市圏では約36%が自動車交通で、物流による寄与量は半分以上と言われている、5)主要都市間の物流は企業自身で合理化という観点からコントロールできにくい複雑な要素を抱えている、などの理由から物流対策が重要であるとされている。 この課題に対して、路上に存在する貨物車対策として路上駐車車両を路外に転換させることが、道路交通の秩序化のためにも、また端末物流のシステム化のためにも必要である。そのための路外および路上の荷さばき施設の設置や路外転換を試みる社会実験が各地で行われてきている。貨物車を考慮した路上駐車対策は様々な場面で必要とされており、社会実験等でその効果の把握も行われてきてはいるが、実際にポケット・ローディング(PL)のような路外駐車施設を設置する場合に、どのような場所にどのように配置していけばよいかといったような解析を地区レベルで行っていくことは未だ不十分でその解法はない。 そこで、本研究では、練馬区において実施した路上荷さばき車両の路外転換実験の調査結果をもとに、特に近隣商業地を対象とした路外荷さばき施設の配置計画を検討し、社会実験の結果から配置計画の考え方の再考を行った。その結果、路上駐車の多く存在する商店街通りにおいて、PLからの横持ち距離を 100mとして200m毎に直線的に配置を行った路線型の配置計画では、十分な効果を得ることが不可能であり、特定の地区における車両の走行規制なども含めた総合的な交通対策として路外荷さばき施設を配置していく必要があると考えられる。
著者
安東 竜一 影嶋 富美 高口 均 奥田 茜 藤村 岳史 相沢 健太 高木 洋平 高田 正保 中村 保典 藤田 直子
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.213-221, 2013
参考文献数
14
被引用文献数
3

米澱粉における変異遺伝子と澱粉の利用特性との相関を解明することを目的として,結合型スターチシンターゼI (GBSSI) に加えて他の澱粉生合成関連アイソザイム(スターチシンターゼI (SSI) ,SSIIIa,枝作り酵素I (BEI)) が同時に欠損あるいは活性が低下したモチ性変異体米系統 (ssl<sup>L</sup>/gbssl,ss3a/gbssl,bel/gbssl) の澱粉の食品への利用特性について分析し,GBSSIのみ欠損した変異体 (gbssl) と比較した。ssl<sup>L</sup>/gbsslは粘度上昇温度が上昇したが,ピーク粘度は低下した。ss3a/gbsslは平均粒径が小さくなり,粘度上昇温度が低下し,ピーク粘度が低下した。bel/gbsslはピーク粘度が上昇した。ssl<sup>L</sup>/gbsslとbel/gbsslでは加熱膨潤度が増加した。ss3a/gbsslとbel/gbsslではアセチル化アジピン酸架橋を施した後に吸水率が増加した。団子のタレによる利用評価では,ss3a/gbsslが保形性と口溶けのバランスに優れて良好な利用適性を示したものの,酸性フルーツソースでは澱粉粒の崩壊が促進され,保形性が大きく低下した。アセチル化アジピン酸架橋を施したモチ性変異体米澱粉では,酸性条件下での澱粉粒の崩壊が適度に抑制され,タレ・ソース用途において,保形性と口溶けの向上を両立させることができた。
著者
高田 光康
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.27, 2016

災害廃棄物処理においては、初動対応の的確さがその後の処理の難易度を大きく左右する。関東東北豪雨における茨城県常総市と熊本地震における熊本の対応を例にして比較し、初動対応の重要なポイント、仮置場、協定、組合連携、計画、公報の5点(かきくけこ)を抽出した。これを今後の教訓として災害廃棄物処理の初動対応に活かすよう提言する。
著者
山岸 伶 高田 哲司
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.1119-1128, 2019-04-15

知識照合型個人認証の脅威として推測攻撃が存在し,これはとりうる秘密情報から,攻撃者が利用者の秘密情報だと考える順序をつけ,その順に試行することでなりすましを試みる攻撃方法である.推測攻撃は,多くの利用者が設定している秘密情報を優先する傾向型推測攻撃と正規利用者の属性や好みに基づいて順序をつける個人情報型推測攻撃に分類される.推測攻撃は,秘密情報の偏りや利用者の個人情報に基づいた脆弱な秘密情報により可能となる.これらの脆弱な秘密情報は作成・記憶保持可能である点を重視する利用者の秘密情報設定戦略に起因する.本研究では,a)推測攻撃に対する安全性改善,b)秘密情報の記憶保持が可能,c)利用者が秘密情報を作成可能の3要件を満たす個人認証を目的とし,単語ぺアを秘密情報とする個人認証を提案する.単語ぺアを秘密情報とすることは選択する情報を2つに増やし,そのぺア間の関連も利用者が定義可能な点から,自由度が増加して推測攻撃に対する安全性が向上すると考えた.この提案に基づいてプロトタイプシステムを実装し,要件a)とb)の観点で評価実験を実施した.その結果,提案手法は70試行までは推測攻撃の成功例がなく,1,2週間隔での利用でも記憶保持が可能という結果を得た.
著者
内田 有紀子 大石 響子 中西 真 藤井 達生 高田 潤 草野 圭弘 菊池 丈幸
出版者
一般社団法人 粉体粉末冶金協会
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.640-645, 2005
被引用文献数
2 2

We have successfully prepared Carbon/Fe-Co alloy composites starting from metal organic precursors synthesized by polymerized complex method. The carbon/Fe-Co alloy composites were obtained after the carbonization of the precursors heat-treated at ambient pressure and lower temperatures ranging from 500 to 700&deg;C in N<sub>2</sub> gas flow. Crystalline sizes of both carbon matrix and Fe-Co alloy particles were determined by X-ray diffraction measurements as a function of the Co concentration and the carbonized temperature. The alloy particles were widely dispersed in the carbon matrix and the particle size carbonized at 600&deg;C was about 20&sim;50 nm observed by scanning electron microscopy. The composite carbonized at 600&deg;C had very small coercivity of 14 Oe and exhibited relatively large permeability spectra at frequency of GHz range.

1 0 0 0 OA 漢字詳解

著者
高田忠周 著
出版者
西東書房
巻号頁・発行日
vol.首巻, 1925

1 0 0 0 OA 漢字詳解

著者
高田忠周 著
出版者
西東書房
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1925
著者
高田 一慶 原田 宗彦 備前 嘉文
出版者
日本スポーツ産業学会
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.25-42, 2008-03-31 (Released:2010-07-27)
参考文献数
37
被引用文献数
3 7

Japan's unique corporate sports system has greatly contributed to the development and promotion of sports in Japan. However, due to the worsening economic development, the environment surrounding corporate sports organizations has been changing drastically. Especially, that of ball sports, among corporate sports, is very difficult. Given the change, it is necessary for sports organizations to understand behavioral and psychological characteristics of their spectators in order to set out significant marketing strategies for effective provision of sports products. In terms of understanding the characteristics, many previous researchers discuss the importance of finding and choosing an appropriate target market through segmentation of spectators in sports. Consequently, this study focused on the motivation of sports spectators. The purposes of this study were to understand the behavioral and psychological characteristics, segment by segment, and to compare and contrast the characteristics of spectators among everal sports leagues in Japan top ball sports. Scales based on the Sport Interest Inventory (SII) were used in this study. Exploratory factor analysis (EFA) was conducted first to detect the motivation factors of sports spectators, and then non hierarchical cluster analysis, using mean scores of each motivation factor, was conducted for classification of the spectators. The findings of this study reveal the existence of 10 factors regarding sports spectators' motivation, and be able to classify sports spectators into 5 clusters; "Fixed Fan" "Social Fan" "Potential Spectator" "Normal Spectator" and "Active Fan" according to the tendency of the mean scores and the demographic characteristics. Some implications were suggested from the study for further development of Japan's top sports.
著者
高田 峰雄 斉藤 嘉昭
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. 第2部 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.103-109, 1980-12-20

1.中学校技術科の栽培学習に利用できるような養液栽培装置を試作し,それを使用して実際に何種類かの作物を種々の培地条件のもとで栽培した。2.装置はおおむね満足できる状態ではたらき,各作物も一応の生育をとげた。3.使用した培地ではバーミキュライトと赤玉土がよく,れき・グラスウール,くん炭では生育が劣った。4.試作した装置は,(i)生徒一人一人に別々の一区画の培地を与えることができる。(ii)培地条件に変化を持たせることができる。(iii)調査に際して手軽に教室に持ち込むことができる。などの長所を有している。5.しかし,(i)教材として最適作物の検討が必要である。(ii)培養液の濃度,循環回数,循環時間,などについて検討する必要がある。(iii)の培地条件についてもさらに検討を要する。等々,これから検討すべき課題も多く残った。
著者
石川 拓也 本田 晋也 高田 広章
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.4_161-4_181, 2012-10-25 (Released:2012-11-25)

近年,組込みリアルタイムシステムにおいてもメモリ保護機能が重要となっており,メモリプロテクションユニット(MPU)という,メモリ保護機能の実現をサポートするハードウェアを搭載したプロセッサが存在する.MPUを用いる場合,同じアクセス権を設定する必要のあるコードやデータを連続した番地に配置するように,静的にメモリ配置を行う必要がある.本論文では,メモリ保護機能を持ったリアルタイムOSとして開発した,TOPPERS/HRP2カーネル(HRP2)について述べる.HRP2カーネルは,MPUによるメモリ保護をサポートできるように,静的コンフィギュレーション時において,メモリ配置を静的に行い,同じアクセス権を設定する必要のあるコードやデータを連続して配置する.そして,メモリ保護属性の異なるコンテキストへ切り替わるとき,同時にMPUの設定情報を書き換えることによって,MPUを用いたメモリ保護機能を実現している.HRP2において,メモリ保護機能を持つことによって生じるオーバヘッドを,メモリ保護機能を持たないリアルタイムOSと比較することで評価した.
著者
竹野 真帆 計良 桃子 塩澤 可菜 高田 明典
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.18, pp.1-6, 2012-03-19

今日では,MMORPGに代表されるようなオンラインゲームが広くプレイされるようになっている.しかし,若年者がオンラインゲームを利用する際の問題は広く議論されているものの,有効な解決策は見出されていない.本研究の主たる目的は,若年者(特に小学生)のオンラインゲームの利用の実態を知ることにある.そのため本研究ではオンラインゲーム「アメーバピグ」での小学生の利用がどの程度あるかを調べ,また,そのゲーム中で小学生プレイヤーにインタビューを行なって,実態の把握の第一段階とした.おおまかではあるが小学生の利用実態の概要を示しつつ,さらなる問題に関して考察を加えた.Online games such as MMORPG are popularly played nowadays. Although the issues about the use of online games in young people are broadly argued, we do not have effective solution to these problems. The main purpose of this researh was to know the real circumstances about the use of online game in young players, especially in elementary school students. We have collected data about elementary school students playing online game "Ameba pigg" by means of a method of half structualized interviews. We also investigated the ratio of elementary school students in the game. A general view of the students in the game was roughly presented and furthur issues were discussed.